劇場公開日 2021年2月26日

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あのこは貴族のレビュー・感想・評価

全229件中、81~100件目を表示

4.5本当に素晴らしい映画。門脇麦さんと水原希子さんという二人の魅力的な...

2021年4月2日
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鑑賞方法:映画館

本当に素晴らしい映画。門脇麦さんと水原希子さんという二人の魅力的な女優さんが共演するということで観に行ったのだけれど、泣かせるシーンがいくつかあった。松濤で生まれ育ったお嬢様で、名家の子息と婚約を果たした華子と、猛勉強して富山から慶応義塾大学に入学したものの、親の家計の問題で中退せざるをえなくなった美紀の人生は接点はなく、二人のからむシーンもそんなに多くないのだけれど、非常に大きな影響を及ぼすことになる。東京をタクシーで移動する華子と、自転車で移動する美紀。二人にはそれぞれ生き方に影響を及ぼす女ともだちがいる。この女ともだちがからむところに感動的なシーンがたくさんあった。この映画、これまであまり映画描かれていなかった、階級格差と女性同士の友情という二つのテーマが基調になっているのだけれど、東京の景色や、二人の女優さんの心の動きを的確にとらえる女性監督の手腕に巧さを感じる。特に夜の勝鬨橋(?)で橋の両側で邂逅する華子と美紀(と女友だちの里英)のシーン、里英が美紀とカフェで話すシーンはぞくぞくとするものを感じた。老若男女を問わず、多くの人に観てもらいたい映画だと思う。

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shohei1484

4.0女性同士の交わりを描いた映画

2021年4月1日
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友情とかそうゆうのとは、また違った関係が面白い。
自分でランク付けし、相手からランク付けされ、面倒だね。

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Oyster Boy

2.0誰が貴族だって?

2021年4月1日
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Lhowon

4.0私の億劫な気持ちを画と物語で代弁してくれました。

2021年3月28日
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箱入り娘の婚活奮闘記。
物語のテーマや主人公の置かれている立場は「スワロウ」と通づる所があり、スワロウを頭の片隅に置きながら観ていました。

女性の生き方を問う映画は昨年沢山観ましたし今年も沢山上映されるでしょうから、作品に何らか特徴がなければ印象には残りません。その点、本作は貴族という日本でもよく知られていない閉ざされた世界が舞台で、そこにミキティのような庶民派や逸子のような海外生活者の価値観を入れることで貴族の世界をよりメタ的に見れる作りになっています。また、この手の映画には珍しく男性側の苦悩も描かれており、決して短絡的な作りにはなっていません。そもそも邦画でこういったテーマを取り扱っていることが私には新鮮で、持続的に興味をそそられました。

私にとって幸福とは「自分の欲求を理解する。その欲求に基づいた行動をする」というシンプルな行動原理です。これに制限を掛けるのが「他人の目」であり、それが家族の場合だとなかなか抜け出せず呪縛と化すケースがあります。私は家族が作り出した文化を継承するのが億劫で未だに結婚に興味が持てませんし、結婚となると相手方の家族の事まで考えなければならないので二重苦です。本作はそんな私の孤独な気持ちを画にしてくれた作品でした。
華子はジャズや舞台が趣味だなんて言っていましたが本当は興味ないと思います。離婚という決断は彼女の生まれて初めての意志だったかもしれませんし、お陰で自分の物語を手に入れることができて良い結末でした。一方で幸一郎のその後はどうなっていくのでしょうか?これはスワロウの時も思ったのですが、今後は男性側のにスポットを当てた作品も見てみたいです。今は多様な生き方が認められる時代なのでそういう作品も今後増えてくることでしょう。

最後に、本作は印象的なシーンが多かったので幾つか記録しておこうと思います。

・ミキティと幸一郎の食事シーン
大衆中華屋という普段の2人から遠く離れた着飾らなくて良い場所。幸一郎にとって自分の生い立ちを話す必要のなかったミキティの存在は大切だったはずです。

・ミキティが起業に誘われるシーン
ミキティはずっと誰かに必要とされたかったんですね。即答したことからその喜びが伝わってきます。
ミキティの生い立ちは庶民的ではあるものの、家庭の事情に巻き込まれている点では華子と同じ。追い込まれていたとはいえ、自分の意思で自らのレールを作れる人はやはりカッコイイし、そういう人について行きたくなる。華子の気持ちがわかる。

・華子のタクシーから降りるシーン
多くの人がこのシーンが記憶に残っているはず。
全自動的に移動する華子と自らの足でペダルを漕ぐミキティのそれぞれの生き方のメタファー。ミキティに助けを求めていたんだと思いますが、何はともあれミキティという存在が華子を変えたんですね。華子にとって幸一郎は何気ないことすら話せない存在だったんですね。

個人的に思い入れの強い作品でした。

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チェザーレ

4.0皆んなまぼろし

2021年3月28日
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鑑賞方法:映画館

「東京とはみんなの憧れで出来ている」

冒頭でタクシー運転手が
「お客さんをホテルへたくさん運んだことがあるけど、一度も中に入ったことがないです」というセリフがあった。確かに丸の内に立ち並ぶビル群なんか通り過ぎるだけで入ったこともない。

そんな丸の内の住人達にも上には上がいる。
松濤のお嬢様もしがない開業医の娘として青木家の前では格が落ちる。
その青木家も海運業で財をなしたと言っていたが、
つまるところ商人の出なので出るところに出れば、成り上がり者として後ろ指を刺されるのだろう。
人の欲望は饕餮で足ることを知らない。
東京の憧れは、外から眺めているくらいが距離感としては丁度いいのかもしれない。

この映画は幸せをテーマとして扱っているので
登場人物が出てくるたびに「この人は幸せなのか?」という目で観てしまう。
居場所と幸せは相関する。その自分の居場所は誰かに与えられても意味がない。
幸せも与えられるものではないという点において貴賤はなく、平等なのかと映画を観ながら思った次第。

しかしああいう層ともなると、絶対amazonとか利用したこと無さそうだな(笑)

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HAL-9000

4.0美しい所作=上品なだけではない

2021年3月28日
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上流階級の華子。地方から上京してきた美紀。2人の育ち、環境の差はひとつひとつの所作を見るだけで十分に感じることが出来る。
一般的には美しい所作とは、上品で品のある所作のことを指すと思う。ただこの映画においての美しい所作とは、華子、美紀、どちらにも当てはまるのだと感じた。
上京し、外的な要因で自身の道が絞られても、もがき続ける水原希子の所作も人間らしく、生を感じる、美しい所作だった。

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モトコ

3.5実在する隠れた格差

2021年3月28日
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とても面白い点をテーマとした映画です。
”格差”というのは一般的な生活をしているとあまり感じない。
普通に自分の生活を生きていると感じない。
ただ異なる世界に一歩入ると、こんな世界があるんだということがわかる。
美紀が富山から慶應に入ると違和感を感じる、、というのは私も感じることがありました。
でも、そこでしか生きていない華子はそれを感じない。
美紀と出会い、だんだん気づいていく、自分の世界の特別感を。
これらを秀逸に描いた部分はとても素晴らしいと思います。

友人や恋人、パートナーに感じる違和感はないでしょうか?
それはきっとこれまで生きている場所もそうですが、その人の環境も人生に形作っている。
そういった違和感を感じる映画でもあります。
特に結婚前の方や、友人や恋人、パートナーとの関係がよくない方向にいっていると思った方、
ぜひともこの映画を観てみて下さい。
自分の世界と他人の世界を考えるいいきっかけになると思います。
お勧めします。

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ごぶさん

4.0映像と演出もすごい

2021年3月25日
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Scott

4.5誰も不幸にならない映画は後味が良い。

2021年3月25日
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予告編を初めて見たときに、とても映像の雰囲気が良くて惹かれた記憶があり評判も上々だったので鑑賞。

やはり映像は良かったし、一人ひとりの登場人物が実在するかのようなリアリティ、というか、わざとらしさが全く無いなという映画だった。

あまり良くない邦画を見ると、演者の演技が暑苦しかったり、演技が良くても音楽が大袈裟だったりと何かと映画を構成するあらゆる要素が上手く噛み合った作品ってなかなか出会えないのだけど、これは何もかも上手い具合に噛み合っているなという印象を受けた。

東京に憧れて背伸びして生きる話はよくあるけど、こういう一人ひとりが自分の生きる場所で懸命に希望を見出だしながら生きている様子は案外珍しいかもしれない。でも、そこがかえって現実味があった。

お嬢様の華子ちゃんと富山の田舎出身の美紀ちゃんがどうやって噛み合うのか、鑑賞前は疑問だったけど終盤の二人でベランダで会話するシーンでとても府に落ちた。

一生田舎で暮らす人も都会の裕福な暮らしをしている人も本質的なものは同じに近いのかな。

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にゃん

4.0あのこは貴族。自分は…?

2021年3月25日
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知的

キャストの方々の演技がとても素晴らしかったです!

途中、気付けば美紀(水原希子)のことを応援している自分がいて、時に見せる華子(門脇麦)の箱入り娘感というか、お嬢さま感というか、ふとした一言が微妙に鼻につく感じがして、時々イラッとしていました。笑
でも最後は、登場人物それぞれが自分の意思で自分の人生を歩んでいる感じになっていて、前向きな終わり方だなと感じました。

親や家庭環境は自分で選べませんが、自分の価値観は自分自身が後天的に作り上げていくものであって、自分がどう生きていきたいかという判断の源になっていくのだと思います。

自分は周りからどう見えているんだろう?とか、自分の価値観だけで人に接していなかったかな?とか、ベクトルを自分自身に向けて、客観的に考えるきっかけとなる作品でした。

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まりも

4.0描写がとても良い

2021年3月24日
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繰り返し出てくるシーン(自転車の二人乗り、タクシー、東京タワー、雨などなど)が印象深くてとても良かったです
最初はちょっと退屈だったのですが二人の主役が交わるあたりからどんどん感情移入していきました
というか主演って門脇麦だけだと思っていたんですが途中からアレこれ水原希子が主役なの??ってなりましたね(失礼しました)
女性の方々の関係性があまりギスギスしたものではなくなんというか前向きな感じがしてその辺もとてもよかった
個人的にツボだったのが弟の車がGTウイング付きの86だったことですかね(笑)
最後に水原希子さん本当によかったですこんないい女優さんだったなんて(また失礼しました)

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puleco2

4.0良かったけども・・・。

2021年3月21日
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あり得る感じで良かったけれども、リアリティ感でちょっと惜しい。
ただ、このテーマだと小さめだけど地方にもあるんだよねそういうの。
東京と同じで気づかないだけで。
地方のイオンで一生終えるみたいなのは何ともいえんというのが山内マリコなわけで、もうちょっと多重的に見て欲しいなと思いました。
ただ、映画としては演出が細かくて面白かったです。

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khapphom

5.0音楽・衣装 大変良し

2021年3月21日
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地方出身、美大卒、東京在住、30代半ば、独身、仕事バリバリやってる自分にはどこの階級もハマっていないけど、出てくる女の子たちの気持ちが痛いほど、

わ・か・る。

貴族たちもそうじゃい子たちも、みんな好きだ。
みんな好きだー。

そう思える物語でした。

音楽と衣装、あと、山下リオが良かった。

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72013001080306

4.5東京って棲み分けされているから。違う階層の人とは出会わないようにできてるから。

2021年3月21日
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東京の、無機質なビル群の風景を見ているだけで、なんでこんなに悲しいのだろう?
街を行き交う人の姿が、なんでこんなに愛しいのだろう?
自分とははるかに階層の違う華子の生き方が、なんでこんなに共感するのだろう?

社会にはミルフィーユのように階層がいくつもあって、例えば幸一郎は最上部の階層で、華子はそのすぐ下の階層で、美紀はといえば下は下でも真ん中くらいで。だけど幸一郎と華子の階層差より、華子と美紀の階層差は著しくかけ離れていて。そんな美紀より下の階層さえも、まだいくつもあって。たぶん、無限に。
同じ東京にもいくつもの階層の人間が生きている。「みんなの憧れでつくられていく、幻の東京」、そうまさに。そうなのだよ、ほんとに。だけど、みんなそれに寄り縋って生きている。それを本物だと信じることで、自分の存在を確かめている。地方民である自分でさえ、外部は外部なりの階層がある。
そう意識していた時、「事情は分からないけど・・最高の日もあればそうでのない日もあるよ。それを話す相手がいれば十分じゃない?」の言葉に、滝に打たれるような感覚を覚えて泣いた。たぶん、かつて勤めていたオフィスが、二人が見上げている東京タワーとほぼ同じアングルだったせいもあったのかもしれない。孤独を感じていた華子にとって金言であったように、僕にも響いた。

嫌味なく押し寄せるさざ波のような悲しみに襲われる気分に満たされながら映画館を出て、誰一人知り合いのいない新宿の街にたたずんだ。華子が最後の手にした解放感を味わいながら、この映画が、公開してずいぶん経っていながらも武蔵野館の客席が満席になる理由がわかったような気がした。

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栗太郎

3.5よかったぁ私、貴族じゃなくて。自由に選択できる人生で。

2021年3月20日
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階層が違うと決して交わることがない東京というところ。私は地方民(大阪)ですがそれは関西ではそれほどには無い感覚で東京の友人と話していて(ん?)となる違和感がこの映画の中にはしっかり存在していてそこを上手く表現しているなぁと思いました。
庶民の私からすれば松濤のお嬢様というだけで十分に「貴族」ですが、さらに上の貴族層なのですね、幸一郎さんは。
あ、そう言えば幸一郎さんタイプの人、私達の学生時代に関西にもいましたねぇ。大会社の御曹司で私大の内部生、振る舞いもお上品でしたが女性関係はこっそりとあんな感じでしたw

内部生と外部生、都民と地方民、タクシーと自転車。これらの対比には誰もが(そうそう!)と共感できるはず。そして男性陣が覇気をあまり感じられない生き方をしている中、時岡美紀は友人の里英とともに逞しく、お嬢様側である逸子の清々しさも本当に魅力的。その男女の対比もよく計算されていてお見事でした。

ある年齢になると結婚するのが当たり前、と何の疑問もなく思って育ってきた華子のあの決断、選択に心からエールを送ります。

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ごーるどとまと

2.0章立ての構成は映画には合いません

2021年3月20日
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デビルチック

3.5分断でもなく、連帯でもない。

2021年3月20日
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YK

4.5女性の生き方 選び方。

2021年3月18日
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楽しい

幸せ

落ち着きのある素敵な映画でした。
育った環境に違いはあるものの自分らしく生きていくことを選んでいく。

門脇麦 水原希子 石橋静河 山下リオ 高良健吾それぞれの役が違和感なく観られて魅力的でした。間の取り方とか台詞がいいのかな。 落ちついた印象をもちました。 待ち合わせとかも常にホテルなので贅沢な気分を味わえます。

水原と山下のふたりが楽しそうに自転車に乗っているシーンが好きです。 東京タワー 東京駅の夜景が輝いてとても綺麗。東京の街並みが好きです。

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しろくろぱんだ

4.5階層型社会から解放された女子4人

2021年3月18日
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難しい

幸せ

寝られる

東京でそれなりの家庭で育った華子と地方から上京してきた美紀。
「東京は棲み分けがされている」
東京の街で全く違う世界(階層)を生きている本来交わることのないはずの2人。
しかし、青木幸一郎という1人の男性を窓口のようにして二つの世界が交わっていきます。
本当だったら修羅場となり得る(と思ってしまう)幸一郎を介した2人の邂逅ですが、お互いを攻めず、寧ろそこから交流が生まれる。
なんと優しい世界でしょう。
この場面もそうですが、逸子のセリフが何かと胸に刺さりました。
人はどうしても自分とは違う世界のことは無関心だし、軽蔑しがちだと思います。
しかし本作はそういった見えない隔たりを描きながらも、他の世界を認め、憧れを抱く華子のような優しさで包まれた映画でした。
(これこそ皮肉に聞こえてしまうかもしれませんが、)上流階級だからこその余裕から生まれる優しさなのかもしれません。

細かい演出も素晴らしかったです。
一つ一つの所作であったり、飲食物、それぞれが存在する場所等々。
そういった細かい部分がよく作られていたので、「これは庶民的だ」とか「これは貴族っぽい」とかスクリーンの中に探すのも楽しかったですね。
また、章ごとに分かれていることもあって、居酒屋を一つ例に取ってみても、華子パートと美紀パートでは全く違って見えました。
2人のキャスティングも逆じゃないの⁉︎と最初は思いましたが、納得です。

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唐揚げ

4.0鳥籠から自由な世界に

2021年3月17日
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ぴくにっく