劇場公開日 2021年2月26日

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「よかったぁ私、貴族じゃなくて。自由に選択できる人生で。」あのこは貴族 ごーるどとまとさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5よかったぁ私、貴族じゃなくて。自由に選択できる人生で。

2021年3月20日
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階層が違うと決して交わることがない東京というところ。私は地方民(大阪)ですがそれは関西ではそれほどには無い感覚で東京の友人と話していて(ん?)となる違和感がこの映画の中にはしっかり存在していてそこを上手く表現しているなぁと思いました。
庶民の私からすれば松濤のお嬢様というだけで十分に「貴族」ですが、さらに上の貴族層なのですね、幸一郎さんは。
あ、そう言えば幸一郎さんタイプの人、私達の学生時代に関西にもいましたねぇ。大会社の御曹司で私大の内部生、振る舞いもお上品でしたが女性関係はこっそりとあんな感じでしたw

内部生と外部生、都民と地方民、タクシーと自転車。これらの対比には誰もが(そうそう!)と共感できるはず。そして男性陣が覇気をあまり感じられない生き方をしている中、時岡美紀は友人の里英とともに逞しく、お嬢様側である逸子の清々しさも本当に魅力的。その男女の対比もよく計算されていてお見事でした。

ある年齢になると結婚するのが当たり前、と何の疑問もなく思って育ってきた華子のあの決断、選択に心からエールを送ります。

ごーるどとまと