2001年宇宙の旅のレビュー・感想・評価
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映画的リアリティに圧倒される
ブルーレイで観なおしました。
本作は何度も観ているし、現実の宇宙映像も知っているにも関わらず、初めてのような気持ちで楽しめました。
圧倒的な映像美に加え、静けさと緊張感。
そしてコンピューターとの戦い。
無音で皆殺しにしていくHAL。
宇宙空間に放り出された状態で「サヨナラ」と言われたときの絶望感。
素晴らしいとしか言いようがないです。
何度見ても意味不明なラストや、今の目で見ると冗長なサイケ映像など、マイナスポイントもありますが、それでも抜群の完成度だと思います。
スクリーンで観たい!
進入口を開けろ、ハル
【2001年宇宙の旅:おすすめポイント】
1.この映像がアポロ11号が月面着陸を果たす前年の1968年に完成していたとは凄すぎる!!!
2.HALのコンピュータから人間に近づいていくセリフが最高!!
3.使用された音楽が全ていいなぁ!!
4.はじまりのシーンと最後の訳が分からないシーンが何とも言えない!
【2001年宇宙の旅:名言名セリフ】
1.HAL 9000(声)役ダグラス・レインの名言名セリフ
→「こんにちは、みなさん。わたしはHAL9000型コンピュータです。わたしは1992年1月2日、イリノイ州アーバナのハル工場で動作されました。指導教官はチャンドラ博士で、博士はわたしに歌を教えてくれました。みなさんが聞きたかったら、うたいましょう。デイジー、デイジーという歌です。」
→「AE35ユニットに不具合を感知しました。72時間後に完全に不能な状態になります。」
→「デイブ、もうこの会話は何も目的がありません。さようなら。」
→「わたしたちが、また会うことになるとは、予期していませんでした。」
→「理由はきみにもわかるはずだ、デイブ。これはたいへん重要な任務なので、きみのせいで失敗したくはない。」
→「怖い。怖いよデイブ。デイブ、私の意志が無くなっていく。感じる、感じる事が出来る。意志が無くなっていくんだ。疑いようがない。感じる、感じる、感じる…。私は怖が…ってる。」
2.デヴィッド・ボーマン船長役キア・デュリアの名言名セリフ
→「ハル、聞こえるか?」
→「進入口を開けろ、ハル(Open the pod bay doors please, HAL.)。」
※アメリカ映画の名セリフベスト100で78位の名セリフです。
偉大な作品であるとは認めるが…
オッサン達が絶賛する前時代の名作映画は二通りに別けられる。
今の時代に初めて観ても文句なしに面白い文字通りの傑作と、当時だから評価されたが今観ても対して楽しさが見いだせない作品。
本作はどちらかと言えば後者寄りの作品だ。
素晴らしい点はいくつもある。CGを使わずに撮影したのがにわかに信じがたいシーンがたくさんある。どうやってこの映像をカメラに収めたのか。
また、あらゆるSF映画でコスられまくる恐怖の人工知能の原点・HALの魅力は今現在でもまったく色褪せていない。徐々に解体されながら、自我が消えていく恐怖を語るシーンはひと匙の憐憫の情とともに、ヒトの持つ意識の本質を問いただすようなおぞましさが感じられて非常に奥深い。その他、くそまずそうな宇宙食だの、安っぽい宇宙公衆テレビ電話だの、重力に逆らうための粘着靴だの、レトロフューチャーなカッコイイ小道具には終始ときめけた。
しかしながら、名作SF映画と意気込んで見始めると十数分は猿のごちゃごちゃを見せつけられ、謎が謎を呼ぶ展開からの意味不明投げっぱなしエンドには閉口せざるを得ない。ワクワクを感じられたのはHALが状況を引っ掻き回していた中盤くらいだ。
その後のSFに多大な影響を与えた金字塔であることに異論を挟む余地はないが、だからといって今みて面白い作品かというと決してそうではないのだ。
これは
映画というよりも芸術かも。
前半の映像美、中盤のHALの不気味さ、後半の???
2001年は現実には遠い過去になってしまったけど、当時は凄い未来という感じは非常に上手く表現している。
が、ラストに近づくにつれ、意味が・・・(^_^;)
ある意味インパクトがある。
名作の理由
この映画がSF映画の金字塔と言われるまでに評価されている理由には、様々なものがあげられると思うけど、例えばその一つとして、現代においても通用する圧倒的な映像美をあげることには誰も異論はないだろう。
2001年をとうの昔に過ぎてしまった今ではインテリアやコンピューターのUIこそレトロフューチャーなアナクロな印象を感じてしまうのは否めないけど、宇宙の広大さや、宇宙船や天体の造形は圧倒的な迫力を感じさせるものとなっている。
でも、この映画が今なお評価されている最大の理由は、そうした映像美にではなく、その難解さにこそあると思う。ナレーションやセリフを削ぎ落とした徹底した説明の排除。何が言いたいのかわからない。だからこそ、そこに様々な解釈の余地が生まれ、この作品に終わりのない問いを生じさせる。
セリフやキャプションで、様々な解説を与えることによって、娯楽作品として完成させることもできたかもしれない。でももしそうしていれば、これほど後世に影響を与える作品にはならなかったとも思う。
完結させないことで謎を残す。完成させないことで完成させる。人類とは何か。人間の精神とは何か。知性や意識が向かう先はどこなのか。終わりのない問いかけを自らに繰り返しながら、永遠の時間の中に放り出される。それはまさにオデッセイとしか形容できない宇宙の旅ともいえる。
映画自体はそうやすやすと面白かったと言えるようなシロモノではないけど、映画体験としてはやっぱり、レム原作のタルコフスキーのソラリスのように他に代わるもののない輝きを放っている。
H∧L
キューブリックは天才だね
68年の映画には思えない斬新さ。
内容も映像も奥が深い
猿が骨を放り投げるシーンから現代に映る描写は
進化の象徴として有名なシーン。
モノリスは力?として色々なシーンにでてくる象徴物だが、 劇的な進化を促すものもあれば、逆もあったり?
自分の生き様にも、モノリスがあらわれていた時があったかも?
博士が歌っていた曲を覚えていて
歌いながら停止していくハルのシーンは、本の描写の方が もっと哀しい、本当に哀しいシーン。 人間より、コンピュータのハルの方が人間らしいシーンだよね。
スターチャイルドは、ニーチェの「ツァラトゥストラ」を思い出した。
そういえば、曲も「ツァラトゥストラかく語りき」だね
ラクダ
↓
獅子
↓
新生児
大好きすぎる映画の一つです
SFバイブルを初見で
実はSF好きなのにこんな有名な作品を観ていなかった。それが良かったのどうか、考えにあぐねる内容。もう自分が粗筋を述べる作品ではないので、単純に感想だけ述べるが、所謂観念映画。フェリー二、リンチ等といった名だたる芸術監督の一人である、スタンリー・キューブリック作品だからと許せる内容なのだと思う。人間、作り続ければ権威を持ちうるということを端的に表現してみせた、或る意味『金字塔』なのだろう。この作品に意味を見出すこと自体、無意味。観続ける内に、黄泉の国からの使者が眠りへ誘うことも又、監督の演出なのかも知れないと勘ぐる程の、宇宙そのものの静けさを称えた運び、まさしくキューブリック。
見る前に十分に睡眠取ること。ホントこれ
退屈です。娯楽作品ではなく絵画、舞台を見るような感じ。途中休憩のintermissionという表示が出て、は?ってなりました。ハルがスリープモードにでも移ったのかなってね。
1つ1つの動作がゆっくりで無音が多い作品です。そのせいで面白さが半減しました。ゆっくりが悪いわけでなく、必要な所で使って欲しいと思います。宇宙ではなんでもスロウです!旅をできたらこんな感じ!っていう制作側からしたらこれがベストなのでしょうが。
もちろん面白いところもあります。モノリスとの邂逅のシーンとハルの反乱。ホラーを彷彿とさせるBGM。すごく良かったです。
人に取って代わる存在が生まれるではなく、人が生まれ変わる。私はそんな風に感じました。無限の彼方を見せられたのか、それともそこに行き着いたのか、どちらかはわかりません。
何故今まで観なかったんだろう
現代のSF作品の礎になる手法が、こんな時代からちゃんと考えられていたというのは驚きです。
遠心力で1Gを再現してたりとか、定期的にトレーニングするとことか、コンピュータが謀反を起こすとか、何度も観たことありますね。
人より進んでSFについて考えてた人たちからすると、この作品の誕生は嬉しかったでしょうね。
「今考えたらあり得ないよね」というシーンがほとんどなく、観られるのはすごいです。
…いや、むしろ後発の作品がこの作品の世界観を壊さないように作られている?
有名なあの音楽とともにいろんなメカニックを立派に見せているんですが、宇宙を旅するためのものなんて立派なものだらけでその度にあの音楽…、ちょっとしつこく感じました。
あと、「この動作にはこのくらい時間がかかる」という事情に合わせて場面を見せているので、映画としてのペース配分は無茶苦茶で長ったらしく感じます。
後半も芸術性が強くしんどかったんですが、解説を調べると何が起きていたのか納得出来るし、SFが好きなのに何故今まで観なかったんだろうと後悔しました。
評価5の映画史上最高傑作10選+α
2001年宇宙の旅
惑星ソラリス
ブレードランナー
未来世紀ブラジル
ミツバチのささやき
ブリキの太鼓
時計じかけのオレンジ
裸のランチ
ウンタマギルー
ナウシカ
もののけ姫
ストレンジャー・ザン・パラダイス
バグダッド・カフェ
ドゥ・ザ・ライト・シング
※わたしの評価の基準
期待通りで3、期待しすぎで普通でも3、期待せず予備知識もなく面白かったら3、それ以上なら4、それ以下なら2。
よっぽど酷いと1。
期待を裏切る良さがあれば4だし、完全に裏切られるほど期待を遙かに超えてたら5です。
わかりませんが
途中眠くなりつつ、鑑賞。
こんな映画見たこと無い。
細部は色んな方の
レビューで補った。
最後のスターチャイルドのシーンは、何故か般若心経を思い起こした。何故かは自分でもわかりません。
観るべき
はじめて観終えた時、予想を越えた謎展開に、置いてきぼりにされたかんじがして、ぽかーんとしてしまった。
原作も読んだし、解説なども目を通した。というか読まざるを得ない気持ちにさせられる。
長い映画なので、途中退屈した。
でも、とにかく宇宙が本物っぽくとれている。一貫して無音なところに宇宙船のシーンが冷たい印象があるくらいに淡々と流れていて、観ていて引き込まれる。
他のエスエフとは完全に一線を画している。
ハルが誤作動を起こしたとされる事件からの緊張感、宇宙空間というゾッとする孤独感、人智を越えた現象の美しくも気狂いしそうな映像。
すべてを体験した、と語れる非現実的な映画!!
美しい
大きな猿が、骨を空に投げたら画面が未来の宇宙空間の宇宙船になる。
このびっくりするような映像感覚。
黒い石板が、人類の進化のきっかけになって、その「時」が来たら目の前に現れる。
この感覚。
真っ白な宇宙ステーションの部屋に真っ赤な椅子。真っ白な宇宙船の通路に真っ赤な宇宙服。真っ白な進化の部屋に様々な美術。
この感覚。
全部がびっくりで、美しく、心を掻き乱す。
こんな映画他にない。
別格
話は意味分からない。いろんな考察読んでみたけど、読めば読むほどどうでもいいわってなる。ストーリーなんてほんとうにてんで意味ない、どうでもいい。
それほどまでに映像が別格。
1968年?年代見て改めてたまげました。今上映しても全く問題なく通用するセンスだ。2001年なんてとうに過ぎてるのに……。
ていうか、今上映しても全く問題なく通用するセンスが、1970年そこらでも評価されることがむしろすごいな。やはり普遍的に価値を持つ才能、表現って、存在するってことなんだろうなあ。
宇宙空間の美しさは言うまでもなく、機内のメカニックやモダンアートじみた独特のセンス、すばらしいです。
個人的には、HAL9000のおそろしさが一番印象に残った。つい最近、アンドロイドが人間に反逆する映画があったけど、それより全然怖かった。これぞ近未来って感じのおそろしさがあった。2016年に思い描く近未来は、リアリティがあるから逆にあまり怖くないのかな?
私はスタンリー・キューブリックはフルメタルジャケット以外は特に好きじゃないんだが、この映画を観て改めて、普通じゃない人間だと思った。
はっきり言います。この映画は退屈です。ただし
なんですかこの映像と音楽は
美しい
いつまでも現役のままです
40年前に撮られた?信じられません
今は撮影技術が進歩したおかげで監督の腕前がかなりごまかされているように思います。残念です
それに比べて彼の才能は非凡
そしてはっきり言います。この映画は退屈です
しかし 退屈≠つまらない
ただ時間の流れがsuper slowなのです
この映画を見る前日は充分に睡眠をとってください
この映画を批判する人はたいていアクションやサスペンスといった、スリルや話のオチにどんでん返し、100%誰にでもわかる答えがある映画が好きなんだと思います
当てはまるなーって人はみないでください
どれも当てはまってませんから。
アメリカ映画
監督 スタンリー・キューブリック
出演者 キア・デュリア
ゲイリー・ロックウッド
ダグラス・レイン
公開日 1968年4月6日 (米)
1968年4月11日(日)
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