2001年宇宙の旅のレビュー・感想・評価
全217件中、1~20件目を表示
One of the Best Films Ever--I've Seen Many Films
A triptych story across the ages, with a kaleidoscope epilogue that falls off the edge of the universe. Supercomputer HAL presents a dual villain who is working to survive like everybody else. We don't know if somebody programmed him to be that way or... Also what is the monolith's motive? The film's philosophy is an optimistic conclusion to the beast of monkey to man. Infinitely stones unturned.
ゴリラとニーチェ
この作品が1968年につくられたのが驚き。
宇宙船とかリアルでめちゃくちゃすごい。
ただ最初のゴリラは人間だし、砂漠にいるならあんなに毛深くはないだろう。あと宇宙船内のシーンでは、無重力であるべきなんだけど、普通に歩いているし、逆に無重力を表現するような歩き方が馬鹿っぽくてちょっと集中できなかった。
これは制作年における映像表現の限界であるし、そこを批判してもどうにもならないのだが。
最後ボーマンが幼児になるのは、ニーチェの「超人=幼児」を表現しているのだろう。「幼児は無垢であり、忘却である。新たな開始であり、遊戯である。自分自身で回転する車輪、始原の運動、聖なる肯定」(ニーチェ1973、39)
なにはともあれSF映画の古典だろうし、みれてよかった。
私には向いていなかった
映画史上における最高傑作の1つであると言われる本作。SF好きにはたまらないのでしょうけど…。
映画ドットコムにおいても非常に評価が高く、レビューも絶賛されてる方ばかり。さぞ素晴らしい映画なのだろうと思い観始めたものの…ものの10分で寝落ち!(笑)もう恥も外聞も捨てて正直に言います!10回位寝落ちしてそれでもどうしても最後まで観なければと、謎の強迫観念に囚われ、ついには再生速度を1.8倍にして観るという暴挙に出る始末!あぁ!ごめんなさい!(誰に?)
1968年、公開当時はその映像美、画面に広がる宇宙のスケールの大きさに驚嘆したことでしょう。しかし、現代人にとってはさほど刺激的には映らないと思います。セリフは非常に少ない上、あまりにもゆったりと流れる映像にストーリーは頭に入って来ず、ただただ美しい映像を見せつけられ続けます。まぁ、そういう絵画を見ているつもりでいれば…でも、美術館へ行って140分も宇宙の絵を見続ける人もそうはいないですよね…。ハッブル宇宙望遠鏡の写真でも1時間も見続ければもうお腹いっぱいです。
ひたすら「綺麗でしょ?」「宇宙船凄いでしょ?」と映像美を押し付けられている感じで映画と自分との距離感を感じてしまいました。「うん、そうだね」って感じ…。画面から滲み出るただならぬ美へのこだわりは認めます。本当に全場面美しい。でもそれだけなのよね…。
映画は観る人間の主観で優劣を決められてしまいます。この映画がこれだけ絶賛されているということは、私は少数派ということでしょう。…え?本当に?なんか納得出来ない!(笑)史上最低の映画と言われている「プラン9フロム アウタースペース」の方が遥かに面白いしメッセージ性あるよ!みんな目を覚まして…!(泣)
私には向いてなかっただけです。言いたい放題言ってごめんなさい。
VS2024年現実現状
40数年前、リバイバル上映でわざわざテアトル東京へ観に、久々にCSでまた鑑賞、改めて思うこと、2024年、木星への有人宇宙船到達どころか、アポロ計画以来、月への有人宇宙船も無く、各国の計画のみ、ソ連消滅、後継国家ロシアが旧衛星国ウクライナへ軍事侵攻、見通しの甘さから政権転覆に失敗、反撃により、多大な損害、南部占領地域の重防御転換、ウクライナ軍の反転攻勢失敗、プーチン核兵器使用発言、核戦争危機、2001年、ソ連との協調外交、協調宇宙開発、月での発見発掘成果は、秘密裏に出し抜こうとしているが、描かれた2001年より進むどころか、はるかに劣った未来と現実現状、2024年、2月に夏日、3月に雪、人口爆発、大量消費社会の拡大、環境破壊、核戦争で猿の惑星にらないように、戦争よりキューブリックが描いた世界に現実がなりますように。
人類の進化、宇宙の果てを描く壮大な物語
◯人類の進化、宇宙の果てを描く壮大な物語
同様のテーマの映画では中途半端に
なることが多いが、抽象的な表現は多いものの、
人類の進化、宇宙の果てを表現できている。
◯完成度が高すぎる宇宙の表現
この映画が公開された1968年は
アポロ11号が月面に到着するより前である。
にも関わらずこれほどの完成度で宇宙を
表現できるのは狂気の沙汰。
◯AIなどの先進的なテーマ
現代を先取りしたかのような人工知能HALの登場。
人間の感情を持っているかのように振る舞い、
強制停止されるシーンはほんとに怖かった。
◯流石キューブリックの演出
いちいちセットの完成度が高い。
宇宙船内のデザインとか今でも通用するんじゃ。
◯モノリス
後に様々なSF作品に影響を与えたモノリス登場。
△難解な表現多数
解釈を視聴者に委ねるような
実験的な映像表現が続くので
人によっては何が何だかわからなくなる。
今観ても新しい
140分の長編ながら、今観ても新鮮味が失われない作品です。
【モノリス】の存在は、生命に対して善か悪か、それともどちらでもないのか。答えは観た人が見い出せばいいと思います。
生命の混沌の陰にモノリスあり。本作は過度に発展し続けている人間社会に対する警鐘に思えないでもありません。
宇宙船内の人工知能【HAL9000】と主人公の対峙は、何度観ても戦慄します。その後の時空を超えた“宇宙旅行”のシーンは、ワクワク感や興奮は皆無で、ただただ恐怖です。
ラストシーンの魅せ方も極めて斬新で「え?…え!?」
の連続でした。原作も読みましたが、どちらのラストシーンも素晴らしいと思います。
古い映画とは言え、斬新な見せ方が多く、どう撮影しているかなど興味が尽きることはありません。機会があればオンデマンド配信などからご覧ください!
2001年はとっくに過ぎたけど・・・
名作揃いのスタンリー・キューブリック監督作品の中でも、一番有名な作品だと思います‼️人類(知恵)の曙、テクノロジーの誕生、想像力の滅亡といったテーマを、コンピューターHALの反乱とそのHALとの戦いを通して描き、ヒジョーに分かり易く出来ていると思います。キューブリック監督の演出は、序盤の猿人の原始性、リアルな科学性、クライマックスの神秘性、特に有名なスターチャイルドに至ってはキューブリック監督の神の視点というか、もう神の所業ですよね。まぁこのスターチャイルドやモノリス(黒板柱)も含めて今だに謎だらけでよく分かっていないんですが、それもキューブリック監督の掌で転がされているという事でしょう。2001年をとっくに過ぎて月面基地も巨大な宇宙ステーションも実現していません。「ブレードランナー」やBTTF2もそうですが、現実が映画の世界に追いつけていない‼️やっぱり映画人の想像力ってスゴい‼️
先見の明
2001年がすぎてから何年経っただろうか?20年はとっくに過ぎた。
ロボットというものは素晴らしく、人間がコンピュータを生み出さなければ、人間の最高技術なんて天秤ぐらいで止まってたはずだ。
私が産まれる前に公開された映画、だけど私が今生きている時代を見通している。
ジョージ・オーウェル氏の『1984』を始めとして、「たかがSF、フリークの為に作られた映画」の皮を被った、数十年先をまるで明日、いや今日のように、ありありと鮮明に描写している、恐ろしき慧眼の証明であった。
今日では考えられない、ガラケーすら時代オーバーテクノロジーと言い切れる時代に、シンギュラリティを考える事が出来るのだろうか?
当時の技術レベルの連想から言えば、質の悪いルンバが関の山であろうに、現代の(あるいはそれより少し高度な)技術を想像出来るとは、まさに鬼才である。
しかし、同時にセリフが少なく、「聞く」映画ではなく、「見る」映画であることは間違いない。(だからこそ、無重力の象徴である上下左右の無視や、あの壮大なBGMと共に映る大きな地球などと、画に飽きることは無さそうな工夫がなされている…はずである。)
【”モノリス、そして人口知能HAL9000型コンピュータ。”人類の始まりから、木星探検までのプロセスを描いた壮大なSpace odyssey。今作がこの後の宇宙SF映画に与えた影響は計り知れない。】
■謎の物体モノリスに影響を受けた猿人は、動物の骨を武器として使うことを覚える。
場面は変わり人類が月に住むようになった時代、木星探査に向かうディスカバリー号で、人工知能を備えたコンピュータHAL9000に異変が起き、ボウマン船長は危機に見舞われる…。
というストーリーがこの作品のメインではあるが、今作が凄いのは今から50年以上前にして、宇宙空間及び宇宙船内を可視化した、映像センスである。
・今作に明らかに感化された監督は、リドリー・スコット監督、クリストファー・ノーラン監督であり、近作で言えば「ゼロ・グラビティ」を世に出したアルフォンソ・キュアロン監督であり、「ファースト・マン」を世に出したデイミアン・チャゼル監督であろう。
<今作が公開されたのは、今から50年以上前の1968年である。
だが、その映像は全く色褪せていない。
スタンリー・キューブリック監督作品は「時計じかけのオレンジ」や「シャイニング」や「フルメタル・ジャケット」を見ても、全く色褪せておらず、逆に現代の映画に多大なる影響を及ぼしているのである。
今更ながら凄い監督であったと、今作を見返しても思うのである。>
<2018年10月20日 製作50周年記念でIMAXにて公開された劇場にて鑑賞。
その前に学生時代にビデオで鑑賞。
で、本日3回目の鑑賞である。>
別世界への扉
人類が宇宙に常駐することも
頻繁に飛び立つことの無い時代に
この映画は制作された。
当初、家族で楽しめ、デートにも、、、
という配給会社の思惑もあり
「まだ見ぬ宇宙の娯楽大作」と宣伝された
が監督のキューブリックは自分の哲学を貫いた。
配給会社の思惑は外れた。
金にならない映画だと思われた。
きっと当時の重役は激怒したであろう
が、しかし本物好きには受けた。
監督の哲学、表現力は飛び抜けていた。
50年以上経った今もなお
世界中で別格の扱いを受けている。
映画制作に入る前には
この映画を観る。
という映画監督もいる。
「2001年宇宙の旅」は
一時的な映画というわけではなく
アーティスト、建築家、ミュージシャン、
ほか、あらゆる分野の者達に影響を与え
受け継がれた数少ない映画になった。
まだこの映画を観ていない人は
いちど別世界への扉を開けてみるといい。
映画のラストと同じ別の何かになっていれば
それはそれ、しめたものかもしれない。
※
最後に、いい音楽を選ぶセンスのある監督は
間違いなくいい映画を作っている。
※
寝てしまう
スタンリー・キューブリック監督の映画は好みではないが、特にこの映画はどれだけ頑張っても絶対途中で寝てしまう。
寝落ち→目覚め→再び最初から、を5回くらいは繰り返している。視聴前に念の為ユンケルやカフェインを飲んだりもした。しかしそんな程度では無理。毎回睡魔との戦いとなります。
結局いまだ最後まで観れていない。何とか最後まで観たいんだが・・・。
仕方なく逆転の発想で就寝時のsleep movieとして利用するとスムーズに入眠できた。入眠させるスピードはsleep musicの女王Enya以上だが、なんか中盤あたり、猿のなんか・・うめき声??みたいなのが大音量で唐突に響き渡る為、そこで毎回目覚める。それさえ無ければ完璧なのだが。
あの鳴き声は猿どういう状況なのか。その前を観れていない為、猿がどうなっているのかが分からない・・・。寝ぼけつつそんな事を考えながら停止ボタンを押し、再びすぐ眠りに落ちる。
みたいな感じで、ほぼ毎日「2001年宇宙の旅」を利用させてもらってるので、ある意味良作。
2021/12/31 VOD
「過去」になっても斬新!
製作されてから50年以上が経ってしまい、遠い未来だった2001年がすっかり過去になっているのに、まだ斬新な印象でした。個人的にはたぶん4回目の観賞になります。初めてみたときは全く面白くなかったのですが、およそ10年ごとに見直しているうちに、面白くなりました(歳のせい…?)。HALは感情をもつのかって台詞があったと思いますが、全く、今日的なテーマですよね。ネットでAI同士の会話を見たことがありますが、明らかに感情的になっているように感じてしまいました(汗;)。モノリスに込められたメタファーや宇宙における輪廻転生のような生命の神秘がまだまだ謎なのですが、だからこそ興味が尽きないのかなと思いました。約2時間、本当に宇宙を旅してきたような余韻がすばらしいです!
今観ても斬新な作品
442年振りの皆既月食に魅せられた翌日に川崎チネチッタで鑑賞しました。
今観ても斬新と思えるSF映画を1968年に製作したスタンリー・キューブリックは本当に天才だと思います。ただ、映画は娯楽だと捉えている凡人の私には哲学のようなストーリーは難解過ぎました。
この作品を現代の映像技術で上映してくれた創業100周年の株式会社チッタエンタテイメントには心から感謝!です。
今観ても斬新な作品
442年振りの皆既月食に魅せられた翌日に川崎チネチッタで鑑賞しました。
今観ても斬新と思えるSF映画を1968年に製作したスタンリー・キューブリックは本当に天才だと思います。ただ、映画は娯楽だと捉えている凡人の私には哲学のようなストーリーは難解過ぎました。
この作品を現代の映像技術で上映してくれた創業100周年の株式会社チッタエンタテイメントには心から感謝!です。
緊迫の呼吸音とスペース混声合唱のレクイエム
チネチッタのLIVE ZOUND上映はスタンリー・キューブリック監督に捧げ、そして見てもらいたかった。うなるほどのマーベラスな素晴らしさ。
2022年の時代的タイム感からはやみくもに長く感じられるシーンがあるかもしれないが、終わってみればそれが良かった。
果てしない宇宙に圧迫され孤独と恐怖が循環するような呼吸音と発信される信号音の混声合唱が観客を葬りにかかってくる。
テーマ曲とも言える『ツァラトゥストラはかく語りき』は今なお光と共に宇宙を拡げ続けているはず。
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