プロミシング・ヤング・ウーマンのレビュー・感想・評価
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キャシーの壊れかけた心が痛々しいが、暗くはならず、カラフルで軽妙に...
キャシーの壊れかけた心が痛々しいが、暗くはならず、カラフルで軽妙に物語が進んでいく。
傷つける側と傷つく側、傍観者と当事者の感じ方の違いが大きく人生を分けてしまったが、ガキの頃(大学生にもなってガキ?)の悪ふざけで罪の意識から逃げるのはまさに男目線の倫理。
このまま無神経な男達が逃げおおせたら許さない!と思っていたら最後の逆転劇で気が晴れた。
ひと捻り、ふた捻りのある復讐ドラマ、意外性に加えて、いろいろな見方、感じ方が出来、キャリー・マリガンの見事な演技も光る面白い作品だった。
素晴らしかった。
とても面白かった。
この女性の目的はなんだ?
何がしたいんだ?
から始まって、
男ってクソだなと言う男をこき下ろした映画かと
思ったら、
復讐に燃えるレイプリベンジムービーで、
その都度雰囲気を変え、
観ててワクワクが止まらなかった。
ある時らラブコメっぽく、
ある時はピンクと水色が印象的で可愛いく、
復讐する時は恐ろしく、
色んな要素が詰まっててとても面白かった。
キャシーも無敵の強い女性と言うのではなく、
内心は力で劣る男を前にして震える様子、
怯えを隠す表情なんかもとても上手く描かれていて、
共感出来ました。
孤独に戦った悲しい女性ではなく、
ちゃんと友だちがいたと言うラストも良かったと
思います。
力では勝てない相手に立ち向かい
起きてしまったラストには
とても考えさせられる余韻が残りました。
面白いだけでは済まされない素晴らしい映画だったと
思います。
酒に酔ってたは言い訳にならねぇ
復讐劇としての爽快さをpopに描きながら、女性搾取的なノリに対して、とても鋭利なトゲでしっかりと心臓をズブズブ刺して来るえげつない作品
エンタメ要素を強くした版のスリービルボードっていう印象
作中の人物達が
過去の過ちを都合良く受け入れて"今は良い人間"であると自己を正当化する人間模様は、滑稽であると同時に、人として生きていく為に必要な処世術でもあるような…
そんな含みを感じました
全体を通して
生き方の選択肢をちゃんと主人公に与え、その上で選択した全ての行動に対して明快な宿命を提示する。
そんなフェアで筋の通った気持ち良さがある。
カッコいい映画だなと思います
しかし、胸をえぐるダメージは負う
所詮私も"悪意なき傍観者"として女性搾取のスパイラルの一端を担ってるのだと正面からぶん殴られたような気分になります笑
あとは
この映画を観て、ハライチ岩井先生がラジオで放った、刃物の様な一言を思い出しました。
「酒に酔ってれば何しても許される訳じゃねぇからな。そんなに言うんだったら、酒に酔った勢いでぶっ殺してやろうか」
酔ってたから〜
を言い訳にするのは二度とやめようと、改めて思わされました
心が潰れそうなほど辛い
人間の醜さと世の中の不正義を嫌でもかと言うほど真正面から突きつけてくる。
レイプもレイプ動画も実際に起こっていて
命をたっている人もいる訳で、楽しく観ることは出来なかった。ドキュメンタリーでは伝えられない人たちに、これを観て、酔ってて悪ノリでもダメな事はダメだよね、と思う人が一人でも多くいる事を願う。(また、記憶がなくなるほど酔うことの危険性も伝わるといいと思う)。
キャシー(キャリー・マリガン)が30歳なのに10代の女の子のようなファッションなのは
彼女のなかで時が止まってしまっていることを表している気がする。(そうなってしまうほど辛い出来事なんだと思う。)また、キャッチーなファッション、音楽にすることで若い世代に届けられる気もした。
鑑賞動機:あらすじ5割、評判5割。嫌よ嫌よも
好きのうち…な訳あるかい! いやっつってんだろうがっ、あ゛あんっ💢!?
勧善懲悪痛快復讐譚だったらもっと心穏やかに観終われたかもしれない。こちらの想像を次々超えてくる展開で、いいように鼻面引き回されてしまう。途中のあれこれもギリギリのラインで絶妙にコントロールされて…あ、ガラス破壊…いや『アオラレ』の主人公と同じで、あんなひどい悪態ついてたら自業自得なのだろうか(個人的にはそう思わないけど)。揺れ動く主人公にハラハラし通しで、喜怒哀楽ごちゃ混ぜの感情が湧き上がるエンディングまで、いいように弄ばれた感でいっぱいである。
個人的には生きててこそと思うのだが、捨て身(だからこそ)の反撃に正直スカッとしたのも事実。そして私がスカッとしてていいのか、という気もするしで思考がグルグル無限ループする。
直後に観たせいか何かパティソンバットマンと同じ匂いがする気が。自分から奪われた物はすでに取り戻せないのに、その空いた穴を埋めるために、自分のことは二の次で執着しているところとか。劇場で見逃していたのがつくづく悔やまれる。
男性になったことがないので
分からない。
それは、どれくらいの重さなのでしょう…?
女性としても、気づいてないことに気付かされ。
見終わって、考えずにはいられない映画。
メッセージは直球だが見せ方が上手すぎる。
とにかく、作品として抜群に楽しんでしまった。抜群に。
キャリー・マリガンかわいい
復讐劇大好きです。キャリー・マリガンも大好きです。復讐し始めるタイミングがボンヤリしてるし、弁護士のところでひよってやめかけたり、いろいろ気になるところはあるけど、ライアンとの関係をただのハッピーエンドで終わらせないあたりはグッときました。キャリー・マリガンのほんわかした可愛らしさと役のギャップにだいぶ助けられてましたね。
何故、アカデミー賞でない?
重いテーマをポップな映像と音楽で表現。若者に観て欲しいのかな🤔一つの作品の中で、感情があっちこっち揺さぶられ、ふるぼっこにされたよ。ドキッとしたり、同情したり、スカッとしたり、何もそこまでと思ってみたり…。さすがアカデミー脚本賞、お見事👏
キャリーマリガンに首ったけ!
キャリーマリガンは、本当に魅力的な女優ですね!
観ていて魅了されます。場面ごとに衣装、メイクが目まぐるしく変わり、彼女のかなりイメージが変わる七変化は観ていて楽しめました。これだけでも観る価値はあると思います。
演技も、可愛らしさ、狂気、悲しさ、怒り、いろいろ感情を上手く演技しています。
重たいテーマですがポップな音楽がBGMに使われているのと、展開のテンポがよいので、とても観やすかったです。
内容で気になったのは、世直しで魔男達に何をしていたのか?謎ですね。お仕置き的な物は、毎度論破して精神的に追い込んでいただけ?冒頭の魔男の時は、朝帰りして返り血を浴びて殺したのかと思わせていて、実はホットドッグのケチャップが垂れていただけてしたし…。お仕置きカウントからすると相当な魔男をお仕置きしていたようですが、何をしていたのか?気になりました。
途中、キャリーがバッドマンのジョーカーに見えてきました。特に最後の看護師コスプレはダークナイトを彷彿とさせるシーンでした。
エンディングは衝撃的でスッキリする反面、殺されてしまっているので悲しくもあり、不思議な感情でした。
女性監督ならではのは視点の映画、なかなか面白かったです。
オシャレ復讐映画
子供部屋に暮らすアラサー女性の主人公。そこのところが、すごくホラー。新築を買っても壁紙は子供用のものを貼ったらダメだなぁと思った。
順番に復讐をしていくのだが、コレがスプラッターでもなくサスペンスでもなく、オシャレ路線。わざとなんだろうけど、リアルなようでファンタジー。
そして漫画のようなカッコイイ復讐の仕方。
最後の最後で
失敗しちゃうのかよ、ってところが唯一の驚き。
でも題材は重い。
学校で起こった事件の後、復讐までに10年経過してるってことでしょ。
オチはお決まりの展開でスカッと爽快。
でも同罪に見えるライアンは許すんだ。おんなのこだ
フェミニズムの犠牲者
夜な夜な一人でノコノコとパブに出かけ、ヘベレケに酔っ払っちゃあ男にお持ち帰りされるビッ○キャシー(キャリー・マリガン)。部屋に連れ込れこまれ、さらに酒をを飲まされたあげく、男のベッドでうとうとしだしたイケてる女を目の前にして、スケベー男が黙っていられるわけがない。パンティを脱がしてさぁこれからという時に…
この映画、とにかく女とSEXすることしか考えていない男どもを精神的に虐待することに命をかけているサイコ女子の物語なのだ。いわゆるフェミニズム映画の変態バージョンなのである。冒頭、酒を飲みながら腰を前後にカクカクさせる男どもの醜態を、このうえなく低俗に描写したショットを見た途端にピンと来たのだが、とりあえず本作品が監督デビュー作となるエメラルド・フェネルに最後まで付き合うことにしたのである。
医者になる夢を諦めてまでも、そんな一文の得にもならないリベンジに執念を燃やさなきゃならん理由がちと弱い。相手の男がサイコだったりしたら逆にかなり危ない目に会うぞと心配していたら、実際その通りになってしまうのだ。相当の護身術(あるいは寝技?)でも身につけていない限り、映画のようにスケベー男どもを自在に操ることなどまず不可能だろう。
最近ハリウッドで異常な増殖傾向を見せているフェミニズム流やりには、いかなる背景が隠されているのだろう。ちょっと前まではLGBTQ映画が大流行と思いきや、今度はフェミニズムである。両ジャンルとも異性間SEX=子作り行為を目の敵にしているという共通項があることに、我々は気づかなければならない。要するに、これ以上の人口増加を望んでいない支配層の意向が反映されたムーブメントなのである。
現在北京五輪で俄然注目を集めている、スキージャンプのユニフォーム規定違反や、フィギュアスケートのドーピング問題も、なぜかすべて女子部門で起きているのである。おそらく、失格となった高梨紗羅や選手生命も危ぶまれるワリエワを、今後マスゴミの間で一種の“被害者”として扱う論調に変わって来るだろう。つまり、本作のキャシー同様、フェミニズム運動を盛り上げるための人身御供にされたのかもしれないのだ。
;)
とってもアナーキー。
キャシーの立ち向かっている相手はきっと、
社会システムだとか旧来の”モラル”とか
そういうみんなが正しいとすら感じている常識で。
そんな相手と戦うにはあの方法しかなくって。
キャシーの行動は決して正しいと言えないけれど、
じゃあ正義って何なのかという問いに応えるのは
彼女のような行動でしかない気もする。
あまりに肝が据わった、でもそれしか選べなかった切ない最後の一手。
”面白い”なんて言葉が不適切なほど強烈な映画体験だった。
新しいジャンルの映画
よくある復讐ものの映画だと、
普通ならただ復讐心のままに相手をおとしめるような悲しい物語であるが、この映画は違った、、
キャシーは優しい心の持ち主で、復習したいがしきれていない。自暴自棄になっているが、どこか相手を正そうとしているようにも思えた。
彼氏もできて、このままハッピーエンドもあるのかと思いきや、最後にまさかの展開が待ち構えていた。
・彼氏のライアンが事件に関わっていた
・最後に殺される
・結婚式で逮捕される
この展開は予想できなかった。
見終わった後、後味の悪さはなく、何故だか爽快な気分だった。
何のジャンルかはわからないが、新しいジャンルの映画だと思う。
パーティに向かうシーンでブリトニー・スピアーズのTOXICをアレンジしてよりスリリングなシーンにしていたのにはめちゃくちゃセンスを感じた。
なんか色々とエッジが効いてた。
印象に残る映画だった。
彼女は生ききった
キャシーの、愛情に裏打ちされたネガティブな感情の発露に涙が止まらない。二ーナが彼女にとって、どれ程大切な人だったかを、エピソードシーンなど入れずに、キャシーを通して描く事で、その思いが深く突き刺さる。彼女は復讐を望んでたわけじゃない、ただそれしか生きる術がなかった。この世界で、欲しいものは何もなかったのだから。
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