きみの瞳(め)が問いかけているのレビュー・感想・評価
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映像、ラブストーリーとしては素晴らしい
俳優さん皆とても良く、映像も作りも素晴らしい映画でした。ただ、ストーリーを、純粋に楽しめず、引き込まれなかったのは、医療制度や福祉制度からみれば、あり得ない展開が多数あったことでしょうか。韓国では成立する話ですが、日本の制度はだいぶ違います。どうしても実態と違う点が目についてしまうほど。ラブストーリーに特化した作品だと思ってみれば、ほんとに素晴らしい映画。
良作です!
なかなか良かったです。
チャップリンの「街の灯」をベースにしているだけあって大まかな物語は「街の灯」のままです。
吉高由里子は演技と素の部分がだんだん曖昧になってきていると思うけど、可愛いから別に良い。
横浜流星の演技はまだ雰囲気で演技しているのがわかるからまだまだだと思うけど、目がギラギラしているのが良かった。
ただ、悪役が悪役だけで終わったのが気に入らない点だった。ラスト前くらいに悪役に禊を取らせないと納得ができない。まあ、尺の問題もあったと思うけど、そこもしっかり描いて欲しかったかな。
カップルで見てもいいと思います。鬼滅の刃を見ない人にもオススメです。
見た時の体調が悪かったのか、あまりどっぷりと世界観に浸れなかったけど、それでも充分面白いと思いました。
部分的にドキュメンタリー
この二人にしかできない、とゆうか、あてがきの脚本でしょうか?
吉高由里子は交通事故で死にかけたことがあります、デビューしてから、紀子の食卓の後、蛇とピアスの前、です、全身打撲の体で、蛇とピアスではヌードになります。
横浜は言わずと知れた極真チャンピオン。
だから演技はリアルです、ストーリーは陳腐ですが。
最後の目が見えるところからは良い場面でした、何故か、天国から来たチャンピオン、を思い出した。
ありきたりの展開ですが、素晴らしい演技でした、それだけでも見る価値が有ります、大画面で、ぜひ、どうぞ。
ふたつの光
素敵でした。
お互いがお互いに向けるふたつの光
明香里の後悔の気持ちを救いたい…
累が暗闇から帰る場所を作って待ち続ける…
お互いが必要としている光は、本当にキラキラしていました。
流星くんの格闘技のシーンも素晴らしく、心臓がドキドキしましたし、目を閉じてしまう場面も多くありました。
吉高さんの溢れるあたたかさも、すごく伝わってきて、2人のシーンにバックに青い海と、your eyes tell が流れて、もう涙しかない(⁎˃ᴗ˂⁎)
私は1人で見に行きましたが、皆さんは大切な方と見に行って欲しいかなぁと、思える作品です。
ベタで結構
今週はこの辺しか観るもんないなーという感じで観賞
横浜流星の出演作品は初めてでした
感想としては
・ベタに徹して逆に監督の個性が出てる
・なかなか迫力あるボクシングシーン
・主演の演技力
確かにベタな恋愛映画なんですけど
殊の外面白かったです
裏社会で拳一つで生きてきた過去を捨てひっそりと生きる塁が
視覚障害を持ちながらも健気に生きる明香里にひょんなことから
出会い徐々に心を開くとともに愛が芽生えますが
それは過去の自分との意外な接点を持つ悲劇の始まりでも
あった・・
という感じですが展開はどっかで見たことがある
前述の通りのベタな展開ではありますが
逆にそれが監督の個性の出しどころに活きている
感じがしました
横浜流星の役は少し前に見た三池監督の「初恋」
で窪田正孝が演じた役になんか似てる感じもしましたが
これはこれで個性があるし何より
リングのシーンはなかなか見ごたえがありました
吉高由里子もさすがで
割と見えているようで見えていないぎりぎりのラインを
うまく演じていたと思います
終盤の互いの立場が入れ替わりながら
互いの過去を知って再び出会うシーンはなかなかの
感動を起こすことができたと思います
しいて言えばBTSの主題歌はまるで合ってなかった気がします
まあ韓国映画のリメイクらしいんでその流れで
使われてるんでしょうけど
今年見た恋愛系の映画では一番
今のところよかった気がします
いいキャスティング
漫画のような展開だったり、突っ込める要素はそれなりにあるが、そこは原作が韓国映画だからか、いずれにせよ楽しめる良作。
吉高&横浜というキャスティングがハマっていた。
吉高由里子はこのような純愛物をやるには少々ベテランになってしまった感はあるが、あの天真爛漫さとふにゃふにゃした動作が可愛らしく、明るいキャラクターの裏にある悲しい過去にギャップ萌えする。
横浜流星はハマり役。絞り切った身体と俊敏な動作がキックボクサーそのもの。改めて美しい男なんだなぁと再確認した。
三木監督の演出も今作は陰と陽が印象的で少し大人な感じにはなっており、いつもとは少し違う感じがした。
最後に少しテンポが悪くなった印象はあったが、2時間十分楽しめました。
綺麗な映画です
恋愛映画ですが、三角関係やイベントという余計な物がない。
2人が惹かれ合う時間を丁寧に描いていました。
幸せな時間をイベント等で表さず、光で描いている感じがしました。幸せな時間の光の使い方がとても良く、画面いっぱいに幸せな雰囲気が出ている気がしました。
どこか少しリアルな残酷さもあり、生きることも考えさせられる感じもします。シスターの言葉には重みも感じられる気がしてます。
横浜流星さんを少しいじってる様なシーンもあり、クスッとなれるシーンも温かみを感じて素敵な映画でした。
何回も見たくなる心温まる素敵な映画
物語のリズムと人物描写が柔らかく繊細で丁寧、とても感情が入りやすく、キャラクターそれぞれの抱えてる思いと行動に心打たれ、切なくなったり、愛らしく感じたり。
見終わった後は、寒い冬に飲むホットココアのような暖かくて心地良い後味がずっと続く。
映像はもちろんとにかくキレイでしたし、役者一人一人を息飲むほどの完璧な美しさで収めてくれた。両目が飢える瞬間などなく、視覚的に終始癒されっぱなし。
何回も見返したくなるだけでなく、年齢、性別、言語、文化など関係なく、幅広くたくさんの人に見て欲しいと思わせてくれる、美しくて心穏やかになる素敵な映画でした。
吉高由里子史に残る名演
吉高由里子さんのファンを12年やってます。個人的にベスト演技は、テレビドラマ「ラブシャッフル」と映画「横道世之介」なのですが、それに匹敵するくらい良い演技と演出に巡り会えた作品でした。
最近はお仕事がしっかり出来るクールさを売りにしてるところがありますが、彼女の一番の魅力は「平穏の中に不穏を忍ばせられる演技」だと思っています。声質や滑舌的にきっちりし過ぎた役柄よりも、元々周りも少々浮世離れしてるような設定の中で変わり者を演じるよりも、彼女だけがその世界で異質な役柄がピッタリなのかなと思っています。
テレビドラマ「ラブシャッフル」では、周りは割と軽い感じで恋人交換を楽しむ中、彼女は自殺志願の少女を演じ、儚さや作品の世界観の引き締めに一役買っていたと思います。映画「横道世之介」では、主人公が割と普通の大学生活を送っているところに浮世離れしたお嬢様役を好演していました。
前置きは長くなって、今作。設定と予告編を見ただけで吉高由里子ファンとしては勝ちを確信していました。『目が見えない』という特性を抱えつつも、年下の男の子をグイグイと引き込んでいく役柄は、まさに僕が求めているタイプのものでした。もう彼女も30代になりましたが、ある種のアイドル映画として、名刺代わりになる映画として、今後何度も見返していく作品になるだろうというファン心理をくすぐる設定&予告編でした。
かと言って作品に期待していたかというと頷けないというか、この手のベタベタな恋愛映画は苦手だし、やり尽くした感もあって。
そんな期待と諦めを抱えて映画館に向かいましたが、結論として思っていた以上に面白かったです。
予告編で見せている「目が見えなくなるきっかけを作ったのは彼氏」に行き着くまでにかなりの尺を使って、二人の出会いと関係性の構築を丁寧に丁寧に描いていることにビックリしました。1回目に会ったときと2回目に会ったときとでは、ほんの僅かに、でも確実に心を通わせ始めていることを、セリフの言葉尻、敬語の取れるタイミング、演者の視線、身なり、あらゆる工夫が施されていることが伝わってきました。1歩1歩積み重ねてきて、あるシーンで100歩くらい進むこの緩急も僕は好意的に受け取れました。
演出も面白かったです。特に「10秒後に後出し」する演出が面白かったです。主人公が問いかけて、相手役が「何でもないよ。」とか「また後で。」とかはぐらかした後、つまり言葉では何が起こっているのか、何があるのかを説明せず、演者がその場面から離れた後、カメラがその後を追いかけるようにさりげなく写すという演出が幾度となく出てきます(後悔するよ→階段の件、主人公の家にされたイタズラ、主人公が店長のお店の店名など)。また説明セリフも出来るだけ省いているところも良かったと思います。
あと、時代設定は古くないのに、彼氏役が「公衆電話」に固執しているのも演出というか彼を象徴する、名前が残らない転じて居場所を探していることのメタファーとして面白いなと思いました。横浜流星さんが演じていたのですが、こういう役も上手くされるんだなと思いました。ボクシングシーンも迫力がありました。あの相手役外国人ボクサーのキャスティングの絶妙さ、どこから見つけてきたんだ?と思わせる相手に臆せず立ち向かっていく姿、その試合の結末にも説得力を持たせるだけの役作りだったと思います。
吉高由里子さん、かわいかったー!!(ただのファン) 特に好きなシーンは、『パーカーonフードシャドーボクシングシーン』と、予告編でも使われている『嘘つき』のシーンです。視覚を失いかけているというのも説得力を持たせるだけの演技になっていたと思います(個人的には 見えない目撃者の吉岡里帆の方が上手だったかなとも思います)。
本作の不満点は、残虐性を示さなければならないシーンです。横浜流星さん演じる彼氏を殺しにかかるシーンのチープさは残念でした。「あそこは車で轢かなきゃダメでしょ…何で避けてるの!」って感じです。ここはまだまだ韓国映画に劣るなと思わざるを得ませんでした。
また、結末も日本的すぎるというか、ハッピーエンドともバットエンドとも分からない、見る側に解釈を持たせる終わり方をして欲しかったなと思いました。「君の名は。」の結末に『今までの作品はどうなったんだ?』とお怒りだった新海誠信者の気持ちがちょっと分かった気がします。とはいえ、あれが本当にハッピーエンドだったのか、オルゴールの中に閉じ込めていた二人の中の夢世界だったのではと解釈できたりもしたのですが…考えすぎかなという気もします…
とにもかくにも、吉高由里子さんのファンを長年やっている人間として、久々に魅力炸裂の作品を届けてくれたことに感謝したいし、脚本も演出も誠実に作り上げたことが伝わってくる力作だと思いました。何度も見返すことになると思います。
監督、役者で最後まで観れたけど、流星さんファンじゃないと前半たるい...
監督、役者で最後まで観れたけど、流星さんファンじゃないと前半たるいのがいなめなかった。。特に女性は楽しめるんじゃないかと思った。
幸せ(*˘︶˘*).。.:*♡
もう横浜流星かっこよすぎ!めっちゃ素敵でした♡
吉高由里子もめっちゃ演技上手!!上手すぎて「ほんとに見えてない?」って思っちゃいました笑
ストーリーも切なくて暖かくなる感じで素敵でした!
見て後悔しないと思います。
あと、主題歌のチョイス最高!!映画の雰囲気にめっちゃあってる!
もう1回見に行きたいぐらい好きな感じでした(´˘`*)
期待していた以上に良かった!
盛りだくさんの展開で大満足。
横浜流星さんと吉高由里子さんのコンビがとても良い。
流星さんの筋肉美と吉高さんの目の演技力に圧倒。
何度も劇場で流れた予告編でストーリーが読めていたと認識してたけど騙された感じ(笑)
キックボクシングの試合のラスボス感も予告編には無くてビックリ(笑)
鑑賞中。泣くほどの作品では無いと思ってたけど、明香里が粘土細工をするシーンから涙腺が緩んで来た感じ(笑)
そこからの目まぐるしい展開に全く先が読めず。
これで終わりなのか?
と思わせながら進むストーリーが凄く良い。
観賞後の安堵感が凄すぎた(笑)
BTSの曲も本作にベストマッチ。
韓国のグループだったのね(笑)
吉高由里子さんの作品は何本か観てるけど、本作程美しくて可愛い作品は無いかもしれません( ´∀`)
自分メモ
https://youtu.be/Ae0wQqXyTOM
そこじゃない
142本目。
シカゴ7裁判を観ようと思ったら、ほぼ満席。
予定変更、明日観るつもりだったけど。
始まりの画で、懐かしい、おっあぶ刑事と思ってしまうのは歳のせいか。
展開の強引さ、分かりやすさは映画だからとは言え、悪くはない。
でも最後の展開が、どうなんだろう。
俺の涙腺がそこじゃないと問いかけている。
思っていたよりシリアスで硬派な映画
横浜流星と吉高由里子が主演ということで観る前はどうせありきたりの軟派なラブラブ映画なんでしょ、と思っていたのでこの映画を観るかどうか正直かなり迷いましたが評価が高めなのでとりあえず観ることにしました。実際は想定した内容と全然違っていてシリアスかつ硬派な内容でストーリーとしてはベタであるが観て良かったと思える映画でした。特に横浜流星の格闘技シーンが良かった。彼のファンは必見の映画じゃないですかね。舞台も横浜でした。ラストは予定調和な終わり方でしたが、まあ許せる範囲内です。基本的に女性向けの映画だと思いますがもちろん男性が観ても楽しめます。
ベタでもいいじゃない!
本作は、チャールズ・チャップリンの名作「街の灯」にインスパイアされて製作された韓国映画のリメイクらしいですが、どちらも未鑑賞です。そのため、予備情報皆無での鑑賞となりましたが、率直な感想としてはとにかくよかったです。
ストーリーは、過去に事件を起こした元キックボクサーが、ひょんなことから盲目の女性と出会い、互いに惹かれ合う中で、それぞれが背負った心の傷を乗り越えていくというラブストーリーです。言葉にするとありきたりで陳腐な感じがしますが、10代のイチャラブな感じではなく、互いを生きる支えとして愛し合う姿がとてもよかったです。
印象的なシーンはいくつかあり、二人が出会った頃の明香里の屈託のない笑顔、何気ないやりとりの中で塁が明香里に惹かれていく様子、中でも中盤のキスシーンなんかは、自分でもわけがわからず涙が頬を伝っていました。そして、幸せの絶頂からの展開、終盤でのさまざまな伏線回収等、ベタといえばベタですし、ご都合主義も感じる展開なのですが、もうそれを期待して待っている自分がいました。
それぐらい作品世界に引き込まれたわけですが、その原動力は言うまでもなく主演の二人です。主演の横浜流星くんと吉高由里子さんがとにかくいい味を出しています。とくに吉高由里子さんの演技は秀逸です。表面的には明るく振る舞いながら、内には複雑な思いを抱える明香里を見事に演じています。横浜流星くんも、テレビドラマとはひと味違う、影を背負った重い役どころを好演しています。この二人の演技のおかげで、スクリーンに釘づけです。
決して大作とはいえないものの、劇場で没入して見るべき作品に仕上がっていると思います。久しぶりに気持ちよく泣かせてもらいました。
君の瞳が問いかけてる
公開初日に観ました
吉高由里子さんの上司野間口徹さんほんとにTVドラマで良く見掛けますね 吉高由里子さん目が見えない役は
とても大変だったと思います でも
それを感じさせない自然体な演技力はさすがでした
横浜流星さんあまりセリフは多くは無い役ですけど
役に合ってました 芸能人になって無かったら格闘家になってたと言うだけあって筋肉が半端無いですね
大切な人を守る為にファイトマネーで幸せにした
本当にカッコ良かったです
TVスカッとジャパンに時々出演されてるやべきょうすけさんボクシングのコーチで出演されていたんですね
ちょっと前までは街中華位でしか見なかった坂の上茜ちゃんも店員さん役で出演されていたとは最初は全然分からなかったですけど王様のブランチ 朝顔段々と仕事が増えて来てるなと思いました
教会のシスター宮崎美子さんかと思ってたら最後のテロップで風吹ジュンと出ててたのであっ 年代が同じ位だと思うので勘違いして観てました。
映画ってそんなに都合良く物語が進んでそんなに
簡単に幸せになれる訳ないと思うけど
それでも好きなキャストだと当然観たく
なります 観た後はやっぱり観て良かったと
幸せになります 監督さん 映画関係の皆さま
これからもいい作品を沢山作ってくさい
素敵な作品の為なら全然苦になりません
よろしくお願いします。
罪責感
駐車場の管理人のバイトを始めた男の基に、視覚障害の女性がやって来て、以前の管理人と間違えて話しかけたことから交流が始まって行く二人の話。
突如いなくなり約3年半の間姿を消していた自分のことを話したがらない男性と、事故によりほぼ視力を失った快活な一人暮らしの女性。
距離を詰めて来る明香里に、反射的にキツく当たってしまう類だが、それを切っ掛けに反省し、自分のことを話し、今度は類が踏み込み過ぎて、明香里が反省し、とどんどん距離が近付いていく様子に、類の過去を織り交ぜながらみせていく。
いやー横浜流星の格闘アクションと身体づくりは流石というかおみごと!
なかなか明香里の事故の様子を語らない流れから、それを示すと、唐突に類の関わりを謳いだし、一方的な葛藤する思いが加速して行く様子は、ありがちだけど切なくて面白い。
そして2年後、落としどころは絞れるし、まあそうなるよねという感覚があるからか、オチの部分はメチャクチャ単純にしてメチャクチャまどろっこしかったけど、哀しく優しく温かく面白かった。
単純さとまどろっこしさと畳み掛けるブツ切り急展開のご都合主義にツッコミを入れたらキリがないけれど、サスペンスではなく恋愛ドラマなので多分それが良いのですねということで。
以下レビューではないけれど…
予告開始前ギリで到着し中に入ると、客入り5割ほど、ほぼ女性客、しかも8割方制服JK。マジかっ!!
自分の席は劇場ど真ん中w座ってしまえば何てことないけど非情に席が遠く感じたw
吉高由里子劇場
ギリギリで入場したら、三分の一くらい埋まっている座席は、ほぼ女性。場違いな雰囲気に体を小さくして着席。俺は吉高由里子を見に来たんだけど、みなさんは当然、流星様ですよね。
最初から最後まで吉高由里子の笑顔に魅せられたね。あの自然な笑顔を見たら、何があっても守りたくなる。
ストーリー自体は、どこかで聞いたような見たような話をうまくまとめた感じ。わかっていてもグッとくる。
塁がブサイクというかプロレスラーの真壁みたいな見た目だったらもっと感動できたかも。
男はハートでしょ。
『街の灯』の邦画版としては成功している方。吉高由里子は笑顔の多い役が良い。この役は良かった。横浜流星は顔だけ。でも華はある。「あなたでしたのね…」のシーンは流石に泣かされた。でもラストシーンは蛇足。
①演出は特に個性的でも特徴もないが堅実で最後まで飽きさせない。②鑑賞中ずっと主演の二人の見た目の年齢差が気になった。映画は映像で語るものなので、その点では残酷なのだ。吉高由里子が年相応の風貌になってきたこともあるし、前半は特にダボッとした服を着ているので、二人でいると姉と弟、酷いときはおばさんと若者に見える一瞬すらある。然し、悪いのは吉高由里子ではない。何故ならこの映画は吉高由里子(の演技力)が無ければ成立しなかった映画だからだ。③そうなると男側の問題となる。横浜流星の人気(あるのかな?)を当て込んだキャスティングかも知れないが、実際これは男側のキャラや設定を変えても基本成立する話だ。もう少し吉高由里子に釣り合う年齢の相手役を選ぶべきではなかったか。④話もよく考えれば(よく考えなくてもか)ご都合主義が多い。特に後半。前半は話にまだリアリティーがある。特に、明香里が自宅まで押しかけた色キチ上司に乱暴されかけた現場に居合わせた塁が、上司を痛め付ける場面が白眉。必死で止める明香里の頼みを無視して報復の乱暴を働いた塁に明香里は生きていく為に仕事を見つけしがみつくのがどれ程大変か涙ながらに訴える。吉高由里子のリアルな演技もあって見応えのある場面になっている。横浜流星の非日常的な風貌も前半は現実社会に馴染めない塁の孤独な佇まいを表すのに適していたかも知れない。⑤そういう前半に比べ後半はご都合主義が多く非現実的な話になっていく。おとぎ話が好きな人にはこれで良いかも知れないが、人生60年生きてきたオジサンには違和感が増していく。視力を取り戻した明香里が、特段才能があったようには描かれていなかったのに、たった2年で厳しい陶芸の世界で自分の店を持てるようになるものだろうか。知らなかったとはいえ、自分の眼の手術のお金が裏社会のお金だと知って嬉しいだろうか。塁が明香里がボランティアをしている病院に入るまでの2年間はどうやって生きてきたの?裏切り者は許さない組織が塁が生きていることを知ったら息の根を止めに来ない?ついつい要らぬ心配をしてしまう。⑥それでも塁が生きていたことと「あの人物」が塁だったことに明香里が気付くクライマックスシーンは演出の呼吸と吉高由里子の演技とが上手く相まって泣かせてくれる。ただ、ここにはチャップリン(男側)は立ち合っていない。ここで映画は終わって良かったかもしれない。或いは明香里が塁の居所を見つけたような希望のあるシーンくらいは付け足して。実際のラストシーンはこの映画に何の貢献もしていない。
全223件中、181~200件目を表示