劇場公開日 2019年3月1日

グリーンブックのレビュー・感想・評価

全891件中、81~100件目を表示

5.0黒人リッチマンに雇われた白人運転手のロードムービー

2022年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

2人に愛と絆が芽生え、友人になるまでの
ロードムービーです。
黒人差別の色濃い南部を演奏旅行する黒人ピアニスト。
その運転手の白人が雇用主の黒人エリートのピンチを
何度も助けるうちに芽生える絆と厚い友情。
友情に黒人も白人もない。
あるのはお互いを必要としていること。

Dr.ドン・シャーリーは博士号を持つインテリのjazz ・pianist。
ドン・シャーリー・トリオはピアノのドンとベースとチェロの編成。
(この編成はかなりクラシック寄り)
クラシックを学んだドンらしく、上品で高度のテクニックの
洗練されたトリオだ。

この映画は映画館で字幕で観ました。
今回は配信・吹き替えで3年以上ぶりに鑑賞。
アカデミー賞作品賞に輝いただけのことはあります。

友人の役割。
友情は家族と同じか、時にそれ以上のことさえあります。

ドンを守り助けるトニー。
トニーのピンチには、時にドンの機転も出動する。
警官に暴力を振るったトニー。
(理由は、ドンを雨の中、車から引きずり出したから・・・)
ドンが留置場から電話で頼った相手は、
なんと司法長官のロバート・ケネディ!!
(胸のすくシーンだ!)

最後の町。
アラバマ州バーミンガムは、差別が酷かった。
彼らはその日の主賓のピアノトリオ。
そのリーダーが黒人というだけで、会場レストランの白人と
同じテーブルでドンは食事が出来ない。
楽屋は物置の片隅。
遂に切れるドン。

演奏会をキャンセルして向かったダイナーには、
生演奏ステージがあった。
ウェートレスにせがまれて弾いた一曲目。
ショパンの「木枯らしのエチュード」
素晴らしい!!
そしてそのステージ専属の黒人j Jazz musicianとのセッション。
心震えるシーン、生演奏だ。

一番の問い?
ドンは北部(ニューヨーク)での王侯貴族のような扱いから、
敢えて差別濃い南部での演奏旅行を決めたのだろうか?
それも稼ぎときのクリスマス・シーズンに。

黒人専用のモーテル。
トイレも会場の外のトイレを使う様に言われたドン。
往復40分かけてモーテルに戻る。
そんな理不尽と戦うことが目的だった?
黒人に魂の音楽を届けたかったのか?
子供の観客がいない世界に、
教育と啓蒙はあり得ないと思うのだが・・・
どうもハッキリと分からない。
もしかしたら、
自分の原点。
差別される自分。
その現実を忘れないため、
そして自分を甘やかさない為だったかもしれない。

そんな事はどうでも良い。
このロードムービーを楽しみ、
トニー一家のクリスマス・ディナーに訪れたドン。
殻を破ったドンと共に、
「Merry Xmas」を!!

最高に気持ちいい映画だ。

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琥珀糖

5.0スノッブな白人観客

2022年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

旅には人生を変える、不思議な力がある。
一人ではなく他の誰かと旅をすると、
そして、その期間が長ければ長いほど、不思議な繋がり(絆に近いもの)が生まれる。

出自や価値感の違う二人、黒人ピアニストのドクターと、白人用心棒のトニーが主人公。
舞台は1960年代のアメリカ。
黒人が泊まれるホテル「グリーンブック」を頼りに、南部を音楽ツアーで周る。

当時は今以上に黒人に対する差別が酷かったようで、映画の中にはさまざまな差別がでてくる。
おそらく映画だからマイルドな表現で表されているけど、実情はもっと酷かったんだろうな。

ドクターは、黒人差別に勇気を持って立ち向かうために、差別の強い南部をツアーで周る。黒人差別をしていた用心棒のトニーも、ドクターと旅をする中で絆に近いものが生まれ、黒人差別に対して抗うようになる。

「相手の立場に立って考える。」
よく耳にする言葉。
でもそれが本当に難しい。
差別って、その人が育ってきた環境の影響が大きいと思う。
それは大きく言えば社会であったり、身近に言えば親であったり。
だから差別をする人にすれば、差別をすることはいわば普通の、当たり前の行為であると思う。
そこに罪悪感というものは、ない場合が多いんじゃないかな。
そういう意味で言えば、差別は骨の髄まで染み込んでいるものだと思う。

僕はこの映画を観て、自分はスノッブな白人観客側なんじゃないかと思った。
「差別はダメだと思いました。」
そんな小学生みたいな感想じゃ駄目なんよな。それじゃ外野で観てるだけ。
なにも変わらない。
僕らひとりひとりが、差別に対してどう行動していくかが大切。
人々の骨の髄まで染み込んでいる、差別に対して。

僕になにができるだろう。
僕はどう行動すればいいのだろう。

などと考えた映画でした。

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やまちゃん⛰

5.0悔しいけど、好きだよね。

2022年8月7日
PCから投稿
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けんぼう

4.5新しい視点の黒人差別問題

2022年8月5日
iPhoneアプリから投稿

黒人がボスで白人が付き人のタイプ
2人の価値観と周りからの評価が逆転してて、お互い刺激し合ってる
お金持ちにも関わらず黒人差別が色濃く残る感じが、問題の深さ大きさを感じさせた気がする。
深まってく友情がやっぱりいい。

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ちぃぃぃぃ

4.5映画館で観とけばよかった

2022年7月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

観るタイミングを逸して、NETFLIXでようやく観ました。素晴らしかったです。アカデミー賞も納得です。主人公ふたりの友情、ピアニストの思慮・うんちくのあるお言葉、運転手の気持ちの変化・友情、奥さんのかわいらしさ、どれもよかった。

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ひぐらし

5.0差別と音楽を描いているけどめちゃくちゃ楽しいしハッピー!

2022年7月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

泣ける

楽しい

幸せ

そんな雰囲気の作品。作品の風景も明るく柔らかく、そして何よりダブル主人公の一人、バレロンガがめちゃめちゃいい、味のあるキャラ。わかりやすくいうと脳筋キャラです。そしてイケメンである。雨の中牢屋入っていた彼のちょっと髪が乱れていたの,ただのイケメンで最高でした。それを横目に見ている気品溢れるピアニスト。この対照的なふたりの設定が面白い!となった方は多分この映画2時間あっという間です。
テンポ良く、キャラ良く、セリフ良しです。

差別的な問題を題材にしながら、けれど消して辛いだけではない、相棒への偏見や侮蔑を目の当たりにした脳筋人間が、徐々に徐々に自らも持っていたそれを塗り替えていく、ただの仕事の相棒から、親友になる、その流れが非常に見やすいストーリーです。
あとバレロンガが食べてるモノ全てが本当に美味しそうで食べたくなってしまいます。ピザあんなふうに食べる人初めて見ました笑笑 食べっぷり最高です。

めっっっっっっっっっちゃくちゃおすすめです。ぜひ。

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ざここ

5.0黒人ピアニストの内面がよく伝わった。とてもハートフルな映画でオススメ

2022年7月15日
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スイカ

5.0面白かったです

2022年7月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

自分的には退屈することがなかった映画です。

派手なアクションや演出があるわけでもない、
1962年のアメリカの実話のヒューマンドラマ。

トニーの奥さんが可愛いですね。
トニーリップとドンシャーリーの話。

ストレスも少なくて終わった時になんかわかんないけど感動します。

実話だけにそんなに刺激的なお話ではないですが、
ドンシャーリーがVIPなので非日常体験のお話です。
トニーもちょい悪オヤジです。

面白かったです

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西野

5.0これはアメリカ版『ドライブ・マイ・カー』だ!

2022年7月9日
Androidアプリから投稿

レンタル本数の数合わせで借りて、見て驚きました。
どんな作品かも全く知らず評判が良かったので、見てて最初はなんだかよく分からくてギャング映画かな?と思って話が進んでいくうちにどんどん引き込まれていきました。
途中から実話を元にしているリアリティーが出て来てさらに面白くさせてくれました。

育ちのよい黒人ピアニストとがさつな(コンプライアンスを考慮しています)イタリア系白人の『ドライブ・マイ・カー』です。日本の方が後に作られていてエピソードも全く違うものですが、何かしら似たような雰囲気を感じました。
『ドライブ・マイ・カー』が好きな人は一度見てください。

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クラピカ

4.0実話に基づく作品。 黒人差別という内容でありながら暗くなく、旅を通...

2022年6月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

実話に基づく作品。
黒人差別という内容でありながら暗くなく、旅を通して通じ合い、人種を越えた友情に感動した。
終始、2人のやり取りもおもしろい部分もあり、じわじわ展開していく感じ、だんだんと観ていて何かが晴れていくよう感じがさらに良かったです。

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よっしー

グリーンブック何で

2022年6月24日
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最初観たのが半分くらいしか観ていなかったからか良い映画の匂いがした 改めて全部観た どこで笑えるどこで泣くんだと思いました それとドク役 何でもっと綺麗な黒人にしなかった ちょっと行儀よくしたストリートの黒人にしか思えない 品が無さすぎ トニーは確かにアラゴルンでした 太ったくらいじゃ変わらない あとファレリ監督なら愛しのローズマリーが良かった ジャックブラック最高

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イリヤ

4.0差別問題を描いた良作

2022年6月14日
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パダワン

4.5ドク・シャリーの笑顔

2022年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

アマゾンプライムで見てから、アカデミー賞作品賞、助演男優賞、脚本賞受賞作品と知りました。
60年代にあった黒人の人種差別がテーマになっていますが、良質のバディムービーにすることで、見終わった後爽やかな気持ちにさせてくれました。
無表情のドク・シャーリーが、ピアノを弾き終わった後だけに見せる笑顔が素敵でした。

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ふーてんふーてん

4.0胸が熱くなる映画だ。

2022年6月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

幸せ

黒人差別がまだまだひどい時代、世界的に有名な天才ピアニストのドクター・シャーリーが南部へツアーに出るときの運転手を雇う。運転手は腕っぷしが強く用心棒的に採用されたトニー・リップ。ガサツですぐ手が出る乱暴な性格だが家族を愛する頼りになる男だ。天才ピアニストは北部で富裕層のパーティに出ていればずっと稼げるのに黒人差別の色が濃い南部へツアーに行くことには理由があった。ツアーで行く先々では嫌な思いをすることばかり、よくあることだと我慢しているがトイレだけは別だ。家のトイレは白人専用とばかりに黒人は庭にある簡易便所を使うよう言われる。また、レストランに招かれているのにそのレストランでの食事を断られるシーンがある。そのレストランでの演奏をもってツアーが終わるのに、ここまで我慢してきたのに、そのレストランでの演奏はせずに、場末の酒場へ行くシーンは最高の山場だ。なぜタキシードを着ているのか、いぶかしがるカウンターのウェイトレスに、トニーが「この人、世界的なピアニストなんだぜ」と言うと「なら説明は要らないからやってみせてよ」とステージ上のピアノを指差した。この場面はめちゃくちゃ良い。クラシックしか演奏しないドクターシャーリーがロックを演奏するとバーは大盛り上がりだ。そしてトニーが家に着くとそこはクリスマスパーティの真っ最中。帰ったはずのドクターシャーリーが戻ってきて最後の場面。感動!

ドクター・シャーリーの演奏、作曲は賞賛され、「彼の技巧は神の領域にある」と言わしめた。トニー・リップはコパカバーナに戻り支配人になったそうだ。この物語は彼らの、終生友情で結ばれた実話だ。

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鈴龍

5.0監督の力量に脱帽。他の作品でも差別へのプロテストを表明していらっし...

2022年5月30日
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yuni moni

4.0心温まる良作☆

2022年5月28日
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粗暴だが家族思いで純粋なトニーと、上流階級だが自分と異なる考えを無下にしないドク。心温まる良作だった。またいつかもう一度見たい。

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カンガルー

4.5差別と友情

2022年5月5日
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差別の実態を知った
それ以上に友情の温かさを感じた

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lube8

5.0音をハズすのがコツなんだよ

2022年5月5日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

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カールⅢ世

4.0自分から行動することの大事さ

2022年5月2日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

幸せ

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ゆい

3.5「グリーンブック」とは

2022年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ヴィクター・H・グリーンという黒人の人による自動車で旅行する黒人のためのガイドブックだそうです(現在は廃刊)。この映画を観るまで知りませんでした。

最初、映画の中で途中シャーリーと泊まるホテルが違うことになる、てなセリフが出てきて、何も知らない私はてっきりスターが良いホテルに泊まり、運転手はクラスの違うホテルに泊まることを指すのかと思ったら、その逆。当時黒人の人たちは自由に移動することさえままならなかったという(詳細はWikipediaの「黒人ドライバーのためのグリーン・ブック」をご参照のこと)。

映画を観終わったときは単純に良い映画だと思いました。
ただ、この映画、トニー・リップ(本名トニー・バレロンガ)の実の息子であるニック・バレロンガが製作・脚本を手がけており、映画「グリーンブック」のWikipediaによると
『いわゆる典型的な「白人の救世主」の描写』
との批判もあることから一方的(白人側からの)な内容だったのでは?とも思うのです。

映画ではシャーリーがどういう家庭に育ったのか描かれていません。Wikipediaでシャーリーのことを調べてみれば、映画の内容についてシャーリーの遺族から抗議を受けている点について合点がいきます。

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penguin