来るのレビュー・感想・評価
全521件中、21~40件目を表示
内容を盛り込みすぎで登場人物に魅力ゼロかつまったく怖くないので見るのが苦痛
「告白」の中島監督と松たか子、黒木華、妻夫木聡、岡田準一と豪華メンバーを揃え、原作はホラー大賞と何ともスゴイ要素が揃った映画ですが、いや~いただけなかったですねえ。
始めの妻夫木、黒木パートは延々と結婚式を描きますが、これが何とも軽薄かつ退屈極まりない。その後の2人の生活も登場人物が上っ面だけの人間で魅力ゼロな上、友人、会社等の人間関係もスカスカで、それをあたかも誇張するかのような鬱陶しいBGM。はっきり言って見ていることが苦痛です。
妻夫木と友人の学者が居酒屋で飲むシーンは、多数の客が呑み交わすシーンを意味もなく工夫を凝らしたつまらないアングルで取っているので、開いた口が塞がらない。
岡田、小松の登場する除霊パートに入っても、いかにも一癖も二癖もありそうな2人だったのですが、ろくに力のないことがすぐにバレてしまいます。あっさり看板倒れしてしまうので活躍を期待したこちらは呆気にとられてしまう。
霊がやってきて凶悪な振舞いに及び何人も死んでいきますが、登場人物にも人間関係にも魅力がなく興味を惹かれないので、まったく怖くありませんw
妻夫木も黒木も死んで、松がメインで出てくると、ようやく本格的な除霊に取り組むわけですが、そもそも霊が怖くないので、除霊の儀式と称して盛大なセットを組み立てて、松がオドロオドロシイ呪文を唱えても「何だかなあ」という感じで、見る側はひたすら盛り下がるばかり。
さらに、岡田、小松の子供大事という余計な要素まで持ち込んで、それが除霊をゴチャゴチャにするに至っては、もうたくさんという頃、ようやく映画が終わってくれるのでしたw
まとめると、①内容を盛り込みすぎ、②松以外の登場人物に魅力がない、③日常生活の描き方が軽薄すぎる、④まったく怖くない、⑤BGMが鬱陶しい――。見ていて苦痛な映画です。
なぜかオリンピックの開会式に見えた
なかなか出かけづらい2020年の夏休み、Twitterで「柴田理恵がすごい作品がアマプラで解禁」と流れてきた。普段は柴田理恵もホラーもそんなに興味がないが、これも何かのセレンディピティと思い鑑賞。
絵に描いたような幸せな新婚生活を送る秀樹はある日、「知紗さんの件で」という来訪者から奇妙な伝言を受け取る。知紗とは、まだ誰にも伝えていない、妻が宿している子どもの名前だった。そこから不可解な出来事が秀樹に次々と襲いかかる。
秀樹の友人で民俗学者の津田が、各地に伝わる妖怪伝説は全て人間が自分たちの行動を正当化するために作り出したものだ、と説明する場面がある。作中、様々な怪奇現象が立て続けに登場するが、そこに巻き込まれた人々は、無力に恐れ慄きながら、過去の自分の過ちやトラウマや嘘や原体験を重ね、不可解な出来事を内面化していく。
特に中島監督らしい演出だったのが「母性」。命を授かることの幸福と苦悩の両面を底糸に、SNSに逃げ込む脆弱なアイデンティティやネグレクト、母娘の呪縛など、現代的な社会問題を編み込んでいく。
前評判通り(?)、柴田理恵が実に良い味を出しているが、他にも軽薄で表層的な屑男を妻夫木聡、結局不幸にまみれる運命の黒木華、過去に強いトラウマを抱える岡田准一、どの場面を見ても美しいギャルの小松菜奈、冷徹な天才霊媒師である松たか子など、豪華なキャストが持ち味を遺憾なく発揮する。
終盤、宗教も宗派も老若男女もごちゃ混ぜになった、独特のリズムとスピード感でお祓いをする場面が、なぜかオリンピックの開会式に見えたのは、こんな夏だからなのと、そのごちゃ混ぜが人種や国境を超えた多様性に見えたから、か。
松たか子と柴田理恵に救われた
澤村伊智先生の原作は傑作です。原作ラストのお祓いのシーンで、除霊している比嘉真琴(映画では、松たか子)の素性を知った魍魎達がおののく様など吹き出してしまいました。とにかくこの映画は、松たか子さんと柴田理恵さんの存在に救われました。カメラワークもなかなかで、松たか子さんが暗い清流で身を清めている導入部から引き込まれましたが、妻夫木君と黒木華さんのくだりはどーでも良かったです。あそこはあまりにもクダラナイので七割カットで良いと思います。岡田君が松さんにぶん殴られるシーンは最高でしたね(≧▽≦)それから沖縄のオバちゃん達にはもっともっと活躍してほしかった。それから団地の前の公園に有象無象の宗教者みたいな人達が集まって皆殺しになっちゃいましたが、あれもいりませんでした。チマチョゴリは特に意味不明・・・。澤村伊智先生の著作には、他にもこの比嘉姉妹が活躍する「ずうのめ」や「ししりば」などの傑作があるので、また映画化してほしいですね。
ある程度の伏線も欲しい
ホラー大賞を受賞した小説の映画化ということで、周囲の評価もまずまずだったので期待していたのですが、物語として成り立ってないように感じて、自分には良さがよくわかりませんでした。豪華キャスト、派手な演出、なんかもったいない。
自分の感性が錆びているのかとちょっと不安になりました。(T_T)
映画は3部に分かれているように思いますが、1部の妻夫木君と黒木華ちゃんの夫婦のエピソードはなんだったんだ?みたいな感じで2部へ続き、3部では大がかりな霊媒師による加持祈祷。最後のオムライスの歌でおちょくられているような気分でした。
原作があるので、それを読んでいれば、多少、わかったかもしれません。
余談なんですが、たまたま、『恐山 死者のいる場所』という本(お坊さんが書いた真面目な本)を読んでいる最中なんで、映画見て、妙に頭がぐらぐらしてしまいました。恐山といえば、イタコ。柴田理恵さんの盲目のイタコはリアルでした!
エンタメ悪霊退治物
Jホラーという事で陰鬱なお化け屋敷映画を想像してたが、オシャレなOPと終盤の悪霊vs日本という盛り上がりが今までにない感じで面白かった。
ハリウッド映画で例えると強大な悪霊と戦うためペンタゴンが動き、コンスタンティン、ゴーストバスターズ、エクソシストたちが大集結という感じ。よくあるJホラーやJオカルト映画というより、ダークヒーロー映画に近い。
音で驚かせるベタな演出がないのも良い。
色々な霊媒師が登場する中、めちゃくちゃ強い霊媒師・琴子(松たか子)や熟練の老霊媒師・逢坂セツ子(柴田理恵)が最高にカッコ良い。
全員上手い俳優陣の中でも柴田理恵の存在感が光る一作。
糞つまらない。
友人から誘われて観ましたが、今まで観た映画の中で、一番糞つまらない映画でした。メッセージ性もなければ、物語の主旨も意味不明で、
ただグロくて気持ち悪くて、潜在意識に悪く、
ただつまらなすぎてイラつくだけの映画で、
観た事を非常に後悔しました。この映画は
一体何を伝えたかったのでしょうか。
人が意味不明にグロく死んでいって、何を訴えたかったのでしょうか。いきなり最後の歌の映像も意味不明ですし、本当に観た事を後悔しました。 素晴らしい俳優陣が出演しているのに
残念です。 とにかくつまらなくて、観た事を後悔しすぎてイラついた為、書かずにはいられませんでした。 心霊系と聞いたので観たのですが、心霊というよりただグロくて気持ち悪くて意味不明の映画、といった感じです。グロい映画がお好きな方は良いのかもしれませんが、、。
とにかく、人生の中の非常に無駄な時間でした。 ⭐︎−マイナスです。
楽しめました。
無駄なところを引っ張らず、変に理屈っぽい説明箇所も少なく、エンタメとして楽しめました。
妻夫木さんの軽さといやそうな感じがとてもよいが、田舎のうるさい感じ、スーパーの管理職のあの感じ、保育所の保護者のあの感じなど、細かいところの描写もよかった。
ただ、後半はアレに対しての祭りが大きくて、すごく人も死んで、何だかいきなりバランスが変わった気がしたものの、何粒もおいしい感じで楽しめました。
恐怖にワクワク
前提として
・2回目
・原作「ぼぎわんが、来る」は読後
怪異が本格的に攻めてくるまでは、ドロドロとして観るのも耐えられないような、人間のエグみが描かれます。
非常に気持ち悪い。中身は分かっているものの、表に出ない気持ち悪さがこの作品の主だった軸ということでしょう。
今作では"あれ"と呼ばれる怪異ですが、圧倒的物理で攻めてきます。皮膚は裂けるし腕は飛びます。物をぶん投げて建物をぶっ壊して殺しに来ます。現実的で絶対的な恐怖でワクワクしました。
顔は描かれず、ひたすら超自然現象と幻覚で襲ってくるところも、個人的にポイント高いです。
でもグロ注意かも。
そして"あれ"との向き合い方も霊能力的でカッコいい。
エンタメとか関係なく、リアリティのある対処法を追求していく姿勢がとてつもなく少年心をくすぐりました。
"あれ"を祓う儀式は圧巻。準備から結末まで、死闘が繰り広げられます。独特の演出も相まって非常にワクワクする。あれはファンを集めて再現遊びしたい。
原作にはない展開(特に原作の3章全体)を持ち込んでいるので、原作が好きな人にはちょっと嫌な作品かもしれません。
(以下一文、8/20修正)
私の場合、原作の3章より映画版の展開の方がかなり好みでした。
時折挟まる独特な演出、それが故に1シーン1シーンに極まるカッコ良さ。
圧倒的な恐怖、そして効力を追求した対処法。現実と霊能力が混ざり合う感覚。
何より"人間が一番怖いし醜い"ことを主軸とした気持ち悪さ。
原作より好きな作品です。
最近の日本ホラーの中では、見ても損は無いかも!
結論:最近の日本ホラーの中では、見ても損は無いかも!
以下感想?です。
原作「ぼぎわんが、来る」を映画にしているので、
ストーリーはしっかりしていて好きでした。(※あくまで最近の日本ホラーでの話)
呪いとか神に理不尽に魅入られて、どうしよう!?系が好きな自分だからかもしれないですが。。。
自分はこの映画を見てから、設定が面白いなぁって思って原作に興味を持って読んだくらいには怖かったし面白かったです。
逆に低評価している人がわからないです。いまの日本ホラー映画に何を求めてるのかって思います。
(予算が無限にあるわけじゃないぞw)
演出も他の日本ホラー映画とは違ってちゃんと考えられている展開だなと感じました。
怖い要素も割とあって、具体的には「冒頭」や「主人公が自宅で携帯に出てる時」、「母親がトイレに居る時」、「霊能者たちが集まる時」、「映画の最後」です。
ただ、最近の日本ホラー特有の笑ってしまう展開もありますし、原作特有の怖さを映像に落とし込むのが難しい場面や大人の都合もあり、妥協している部分、矛盾している部分もあるので、原作からこの映画を見る人。自称"ホラー耐性ある"人は、あまりよくないと思います。
自分も原作の方が100倍怖いです。が、
そもそも、原作は小説であり想像力が怖さの元だと思うので、それを映像に落とし込むと自分の中だけの一番怖い想像がある意味"実体"になってしまうので、怖さがなくなるのは当たり前です。(自分だけの怖さが、一般的怖さになるから)
あと、いつからホラー映画は必ず最後には問題解決、真相解明しなくちゃいけなくなったんですかね?
カプセルホテルでお清め神主
めちゃ良かったです。見たことないホラーエンタメでした。
後半加速度的にスケールが大きくなっていく感じがテンション上がる。
松たか子最高ですよね。
ラーメン残さず食べるとことか、ビール貰っちゃうとことか、ファブリーズでお清めするとことか。
慌てふためく一般人に対して、1人だけもはや日常って感じがコミカルなのにリアルに感じちゃう。
柴田理恵もよかった。めちゃくちゃカッコよかった笑
使える物はなんでも使う松たか子の除霊、もっと色んなの見たかったなぁ。神道っぽいのと科学っぽいやつとかろあったけど、もっと異国の宗教も入れてほしかった。
沖縄のおばちゃん達がやられるとこは、ショッキングで素敵。ちゃんとえぐいし、これは相当強いぞ!?ってドキドキワクワクしました。
ちょっと物足りなかったのは、
呼び寄せてしまったアレが、もうちょい説明というか、匂わせが欲しかった。
ちさちゃんの子供ながらの残酷さみたいなのが実は呼び寄せてました!っていうのも、もうちょいわかりやすく見せて欲しかったです。松たか子が言葉で説明した以外にはあんまちさちゃんの怖さが説明されてなかった気がします。
もっとそこでゾクっとさせて欲しかった!
あと、クソ野郎のやったこと、子供の頃の何か、あの辺の繋がりが欲しかった。ホラーってあんま辻褄合わせると逆に怖くなくなるけど、これはエンタメ強めなんでスッキリさせて欲しかったっす。前半の奴らの人間関係描写は若干ステレオタイプっぽ過ぎる気も?まさに妻夫木くん的に世界を見てるやつが描いた感じ。残念なような、むしろそれが良いような。
ただ、こんなホラー見たことなかったし、ちゃんと金かけて作ってるのか、映像とか全然ショボくなくてめちゃ良かったです!
薄っぺらぺらモラハラブログ野郎が死ぬとこは、本気で怖かったのでホラーとしてもよかったです。
みんなにオススメです。
特に、不倫してるヤツ、友達裏切ってるヤツ、自分のことしか考えてないくせに優しさアピールしてくるヤツにオススメです!
全521件中、21~40件目を表示