君の名前で僕を呼んでのレビュー・感想・評価
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いい映画だったぁぁぁ☺️ #TimotheeChalamet がと...
いい映画だったぁぁぁ☺️
#TimotheeChalamet がとにかく素晴らしかった!
ラストは切なすぎる😭大好きな人が結婚しちゃうとか(しかも女性と!)自分も経験あって辛すぎた...。
記憶に残る名作でした!
ただのLGBT作品と思うことなかれ 285-19
イタリアの美しい風景と共に17歳と24歳の青年のひと夏の恋の行方を描いた作品。よくあるラブストーリーのような運命的でキラキラした出来事はないし、二人の会話は核心を避けた漠然とした会話。だからこそのリアリティ。愛を伝えるセリフは無く、お互いに友情を超えた何かを確かめ合うように自分の名前で相手を呼ぶ。
LGBTの映画だと思って観るのはその時点で勿体ない。もっと普遍的な恋の美しさを描いた作品。美しいものを見た時、美味しいものを食べた時、それを伝えて共有したくなる気持ちに性別は関係ないでしょう?同じことで、 確かな気持ちを共有するのに性別も宗教も年齢も関係ない。 エリオとオリバーはそれを分かっていたから惹かれあい、重なりあい、その事に葛藤がなかったのだろう。葛藤がないからこそ、後悔もせず、「何一つ忘れない」というセリフが出てきたのだろう。
常に流れている透き通った、どこか悲しげなピアノ、鮮やかな色合い、イタリアの夏のみずみずしさ、美しい気持ち。この映画観る事でこれらを体験したなら、2人と同じような純粋な、しがらみのない気持ちを感じられるのでは。
桃のシーンは語り継がれるであろうシーン。父のシーン、エンドロールの3分は個人的な映画ベストシーンに入る。
(映像 5 脚本 5 演出 5 音楽 5 配役 5)×4+見返したい度 5 = 100+5 = 105
自分より遥かに大人で、太陽のように健全で、自由で、天真爛漫に見えた...
自分より遥かに大人で、太陽のように健全で、自由で、天真爛漫に見えたオリヴァー。そんな彼だが、欲望と衝動、美への純粋な愛、若い相手を傷つけることの困惑から、その仕草や口調、美しい横顔は憂いを帯びはじめる。そのみずみずしさ、色気、狡さ、正直さ、獰猛さ、弱さ、冷たさ、寛容さの全てに、惹かれて惹かれて、しょうがない。共犯者としての絆。エリオの視点でみると、幸福であり、不必要に何度も傷つき、とてもせつなく、やるせない。二人の演技があまりにも自然で、映画だと忘れるほど。両親が素敵。
自転車で殴りたい
イタリアののどかな避暑地でキラキラ光る、エリオ少年の成長と淡い夏の物語。
上映中流れる押し付けないピアノの音は自然で、木の緑、水の透明感ときらめきと一緒に、気が付くとスーッと身に染み込む。
主人公エリオとオリヴァーの彫刻のような容姿も素敵。
……なのだが、なぜに好きでもない女とやった?
世間の偏見もあるだろうけど、物語の中ではほんのりそんな空気が流れる物の、こういうテーマの映画にありがちな一方的で、暴力的な差別は無かった。
なのに、なぜにマルシアと? は?
ここからマルシアに感情移入。
好きだからオリヴァーに抱かれるようにこっちも気持ちは同じ。
切ない知らせに涙するけど遥かに酷いことしてるからな。
「うっそぴょーん」みたいに雑にやり捨て、私だったらそのまま自転車で殴る。
そして、お父さんだよ。
え? 待って、お父さん? カミングアウトはいいよ。
いや、良くない。
え? じゃ、なに? 好きでも無いのに、しゃーないからお母さんと結婚したと? ん~? じゃ、なにか?
自分は望まれて産まれてきたんじゃ無くて、世間の偏見からの保身と流れで産まれてきたんかい? と、これまた私だったら自分の存在価値に疑問持つ。
確かに、世の中はマイノリティに厳しく、そういう偏見が無ければ映画もハッピーエンドで終わってたかも知れない。
お父さんも自分を偽って生きてきて辛かったんだと思う。
思うんだけどさぁ~……。
悪いのはそういう人達を取り巻く環境なのは理解できるんだけど、心にモヤモヤが残った。
この気持ち
この気持ち。
世界中でふたりにしか分からない言葉とふたりにしか見えない風景。何もかもが美しく見えて、何もかもが不安に感じる。いつだって嬉しくて、いつだって寂しい。
ふたりの魂には、国籍も年齢も性別もなかった。純粋に「この気持ち」だけが確かだった。そして大人になった僕は思う。「この気持ち」がいかに尊いものだったのかと。
口には出さないけれど、きっと皆んなそんな素晴らしい経験をするに違いない。多分、口には出さないけれど。
ヨーロッパの夏とティモシーシャラメ
夏の光がそそぐヨーロッパの美しさと、ティモシーシャラメの未完成な危うさが魅力的。果物の甘い匂いが充満しているみたい。
英語、イタリア語、フランス語が混在し、ドイツ語の朗読もあり、言語の境界はあいまいだ。アプリコットの語源のように変遷していく。性や自己と他者の境界のように。
エリオの性はまだゆらいでいて、知的な両親の元で育った彼にあるのは、ただまっすぐに欲望をぶつけること。彼はゲイに目覚めたのではなく、心を通じた相手がオリヴァーだっただけ。エリオの心の動きが繊細に表現され、二度とない17歳の夏を閉じ込める。
オリヴァーのマッチョで支配的な振る舞い。肩幅が広くて自信家のアメリカ人。彼はいつでも主導権を握りたがる。
エリオとオリヴァーの思いが通じた後、それまで自信たっぷりだったオリヴァーは常に不安な表情を浮かべるようになる。反対にエリオは生き生きし出す。愛を知った者、その愛を恐れる者。
理解ある素晴らしい両親、美しく優しい女友達、邸宅、秘密の場所、才能、そして別離、描かれているのはこうであったらという理想の10代なのかもしれない。もう若くはない私たち、何かを逃してしまった私たちにあの頃の気持ちのはかなさと永遠さを思い出させてくれる。
蝿が気になるが、蝿はタナトスだろうか。オリヴァーとエリオがキスする場面、マルシアに冷たくする場面、暖炉の場面…。
この映画はアイヴォリーの「モーリス」と呼応している。アイヴォリーが監督だったらとも思うが、それは叶わぬ夢。
個人的にはアーミーハマーがマッチョすぎて苦手だったのと、いつ好きになったのかが今ひとつわからず、前半乗り切れなかった。でもとにかくラストの暖炉の長回しだけで100万点。
もはやLGBT映画はマイノリティではない
イタリアの避暑地で、24歳と17歳の若いイケメンの2人がひと夏の恋に落ちる。美しい風景と美しいお顔と、美しい身体…なんとも甘酸っぱくすがすがしい。
本作は、バイセクシャルを描いたLGBT(セクシャル・マイノリティ)映画であり、第90回アカデミー賞では作品賞にもノミネートされ、脚色賞を受賞した。
アカデミー賞では、昨年も同性愛が描かれた「ムーンライト」(2017)が"最優秀作品賞"を受賞し、2016年にもやはり「リリーのすべて」や、「キャロル」があった。すでにLGBT映画はメジャーで、"マイノリティ"ではない。
今どきといえば、FACEBOOKのユーザー基本設定にしたって、ジェンダー(性別)のカスタムは58種類も用意されている。"あの人が好き・・・"という好意にも異性・同性を問わず深度があるように、確かに恋愛の形が無限にあることは理解できる。
個人的には、かつて教育評論家の尾木ママ(尾木直樹)のセクシャル・マイノリティについての発言が印象に残っている。
"もともと人間の性っていうのは、例えば一億三千万人いたら一億三千通りある。その原点に、(社会が)いま気付き始めてきたかなっていう段階ですね"。
それでも"マイノリティ"と呼ばれるのは、今なお隠さなければならない現実が存在するから。そして本作のように"LGBT映画"とくくる作品が存在することにほかならない。
監督は、前作「胸騒ぎのシチリア」(2016)でアラン・ドロンの「太陽が知っている」のリメイクを撮ったルカ・グァダニーノ。美しい風景もさることながら、色彩力豊かだ。映像をエリオ(ティモシー・シャラメ)とオリヴァー(アーミー・ハマー)の美しいラブストーリーに昇華させている。
画期的なのは、17歳のエリオを支える両親の先進性である。2人の交際を認めてしまうばかりか、アドバイスまでする。母親のアネラは、息子のエリオに古いフランスの小説を読んできかせる。父親のパールマン教授は、"人を好きになることを自制してしまう"ことによって、失うものの大きさを諭す。性教育を超えた人間教育をわかっている両親の凄さに、感銘を受ける。
(2018/5/12 /TOHOシネマズシャンテ/ビスタ/字幕:松浦美奈)
あまり見ないエンドロール
話の中身はよくわかりませんでした。
景色はきれいでしたが。
わざわざ結婚の報告はしないでほしい。
そのままひと夏の思い出で終わってほしい。
合わなかった
最初から最後までとにかく山場も意味もなく淡々と進むので非常に長く感じました。
もしかしてこういうトラブルが起きるのかな?と思うようなシーンは全て肩透かしで終わり、じゃあなんで入れたの?というものばかり。
女性を当て馬のように扱っている点や、アプリコットを使った自慰、それを食べようとするシーンはただただ不快で、タイトル回収も鑑賞前に色々と考えを巡らせていたのがバカみたいと思えるほど意味不明で虚しかったです。(個人的にはタイトルの件が一番がっかりでした。邦題のセンスがないだけかと思いきや、原題そのままとは…)
少なくともイケメンがイチャイチャしているところが観れれば良い、という方は楽しめるのではないでしょうか。
高評価だったので楽しみにしていましたが私には合わなかったです。
映像美はもちろんストーリーの本質に気付いた瞬間鳥肌が立ちました
一見、昨今話題となるLGBTをテーマにした映画かと思われますがそれだけではない事に気がつくと、父親の言葉、登場人物の設定など全てが意味を持ち鳥肌が立ちました。
フランス映画の様な映像美はもちろんで、「北イタリアの夏」のオレンジ色の光や、青々とした緑の使い方、そこに加わるピアノの音が非常に印象的でした。
視覚聴覚共に楽しめるので是非映画館でみてほしいです。
心の保湿効果
全てがゆったりとほどよい大人の映画。成熟した豊かな自然であり、人々であり、ゆとりある空間、肉体の美しさ。愛情も、イタリアの風景も、音楽も、観ている自分にじっくり溶けこんできました。愛情があらゆるところに満ち溢れていて、豊か。せかせかした乾いた毎日を過ごしている自分に、潤いを与えてくれました。
ひと夏の経験、それだけ。
性に目覚める年頃の少年の、ひと夏の恋、禁断の…。ただそれだけを描いた作品なのにこの長さ⁉︎
一台のカメラで撮ったような殆どアップを使わないカメラワークも、だらだら感を増して、怠い。映画館のスクリーンで観る効果も薄く、DVDで見るのとなんら変わらない。むしろ映画館で見たから、睡魔に襲われずに済んだか?
エリオの視点で描いているからか、オリヴァーがエリオに惹かれ恋しく想う感が分からないし、いかにもアメリカの好青年的なアーミー・ハマーが年齢的にも上過ぎて、この役にどこかしっくり来ない…。
内容もちょっとセクシャリティが強過ぎて、作品の本題は別のところにあるのかな?と思ってしまった。
アカデミー賞始め、多くの映画賞で話題となったからか、映画館は満員だったが、評価の高さほどの感動は無かった。
大自然の美しさと、胸を引き裂かれるほどの(同性)愛の切なさは『ブローク・バック・マウンテン』の比ではなかった…。期待して見に行っただけに残念😢
肉体美と純愛
北イタリアの一夏の恋。
川で泳いで本を読んで夜遊びして。
秘密の場所
重なる素足
官能的なアプリコット
吐いた後のキス
携帯電話のいらない恋
素のままを愛する
知的な会話
両親の理解
君の名前で僕を呼んで
自分もこんな環境で10代を過ごしたかった。
本当に一人きりになれる場所が欲しかった。
純粋に恋愛感情を抱きたくなる。
曲を聴けばいつでもあの世界に戻れる。
"Because I wanted you to know"
派手なドラマチックさはなく、物語は淡々と進む。
それゆえエリオとオリヴァーの熱く激しい情熱や衝動が繊細に表現され、すっと心に馴染む。
映画では原作ほどエリオの心境をこと細かく表現出来ないであろうと思っていたが、原作の台詞を省き沈黙で表現する事でより人物の内面を描いた監督や俳優陣の力量は本当に素晴らしかった。
エリオが繰り返し呟く
"Because I wanted you to know"
この台詞の後から、制御していた感情がぽろぽろとこぼれ出すようにエリオに微笑むようになったオリヴァーの表情も忘れられない。
切ないラブストーリーや同性愛を扱った作品では悲しさややり切れない感情を大きく表現し涙を誘うが、本作は違う。
静かに涙するエリオ。その背景では日常が続く。
だらだらと長いエンディングで余韻を台無しにされる事がないどころか、このエンディングのお陰で余韻はいつまでも続き、素晴らしい映画体験となった。
原作を読んでから鑑賞したが、それが正しかったのかわからない。
この映画から得たものを表現しきれない自分がもどかしく、星の数を決めるのも躊躇われる。
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