君の名前で僕を呼んでのレビュー・感想・評価
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きみの名前で僕を呼んで
初めてみたときは、素敵な映画だけど、もう一度見たいとは思わなかった。
ただ最近友達にこの映画がとても好きと話している子がいて、改めて見てみようと思いみました。
大人になったのでしょうか、見方がかわりました。
「Call me by your name」ってとてもロマンチック。
二人にしかわからない合言葉みたいで、同性だからこそ成り立つこの方程式みたいな。
あと人を好きになり、受け入れてもらえた後のいつでも一緒に居たい、少しでも触れていたい。というのを表現しているのが足を重ねたシーン。
エリオの触れていたいという気持ちと遠慮の気持ちの複雑さが見えました。
ただ、現実的なことを言うと、未成年であることを知っていて、それに加えてトラウマになっていないかを心配しているオリバーをどう捉えていいのか。
隠そうと決めて生きてきたオリバーなら、隠し通して貫き通してほしかったという気持ちもある。
あとは最後に父親の理解。
あのシーンはグッときました。自分にも言われているような気がして、自分の気持ちは大事にしていこうと思わせてくれるシーンでした。
あとは父親は隠すことを決めて貫き通してきたのかな?と疑問に思いました。だからこそ二人の関係性に気づき、エリオにはいつでも僕には話してね。と声かけていたのか。
素敵な父親ですね。
最後に、ティモシーの演技に拍手。素晴らしい俳優さんです!
聡明で優しい世界
久々に見返しました、やはり良い作品
登場人物が皆が聡明であり優しい
特にエリオの両親が本当に素敵
理解すること、愛すること、感情を大切にすること
許すこと、気持ちをしまっておくこと
どれもが正しく美しい
北イタリアの夏と暮らす人々が美しい
性的マイノリティに理解がない人がまだまだ多い今日
その方たちに理解してと押し付けるのもよくないし
悪ではないけれど、リスペクトがなく傲慢なのは確か
音楽で語る美しい映画※なお腹は立つ
澄んだ音楽に澄んだ映像
独特のテンポと感情表現についていけず前半ちょっと飽きましたが後半の追い上げがすごかった!
前半も、美しいイタリアの夏とお金持ちの生活を見れて新しい文化を知ると言う意味でおもしろかったです
イタリア式の感情表現や文化を知らないからか、この人この人が好きなの?そんな描写あったっけ、とかはありましたが…
後半の感想は、あんなに全身で好きって言うの伝えてくるくせに本命は別にいるんだ、人間器用なもんね、です
個人的にはとても腹立つラストなのですが、直前にあるパパの言葉が良すぎて、エンディングの表情がよすぎて怒りも飛んでいきました
疲れた時にパパの言葉を見返したいと思います
いやでもやっぱ腹立つな
全てはシャラメのための映画
シャラメ推しなのに未鑑賞だったので、限定上映で観てきました。
いやぁ、よかった。
切なかったし、いい初恋だな…って観終わってジーンとすると同時に今自分を大切にしてくれる人に会いたくなりました。
あの時代にしては「理解がありすぎる父親」もよかったですね。(原作未読のため)序盤から「これは、学者だから(理解がある)というより、父親もゲイよりのバイとかなの?」と感じてましたが、やはりそうだったんですね。お母さんについても、父親は「母さんには言ってない」と言ってましたが、薄々何かを感じ取ってるんだろうなーと思いました。
いずれにせよ、「同性愛が禁忌」という部分に光を当てるのではなく、あくまで異性愛間の初恋のように互いの気持ちを描いていくのがいいなーと感じました。
しかし、鑑賞中頭をもたげるゲスの部分の私が、(桃TE○GAのシーンの)オリヴァーの興奮を抑えきれない感じを目の当たりにして「これ、アーミーハマー、素なんちゃうかー?」とゲスい勘ぐりをしていたのは否めませんw
観る前から思ってたけど、アーミーハマー、見た目おっさんすぎませんか…24歳の青年には見えん…。そして、アーミーハマーで続編やりたいって監督言うてますけど、仮にアーミーハマーで続編決まったら私は「観れない」ですね。無理。スキャンダルのイメージが邪魔しすぎてシャラメとストーリーに集中できなくなりますから。
映画だからの時間の使い方
友達が絶賛してたので鑑賞
とりあえず、時間の使い方とか情景の描写の仕方がキレイよね。
映画じゃなかったら、タルくて見るのをやめてしまうかもしれないけど、映画だからこその表現だなーと。
ラストで、一度上げてから突き放すのはなんかイタリア映画味を感じた。
あと、音楽の使い方が印象的でしたね。
カットがわりでバツっと切る演出がおおいなー、と
なんか、日記を見てるみたいな感覚になりました。
夏の一件でティモシーシャラメが自己を確立してるのが衣装からも見えるからこそ、落差がくるよね。
で、そっからの暖炉のワンカットショーですよ。
いやぁ、やられた。
とんでもない最後だったなぁと。
映画だから観れるし、映画じゃないと観れない。
脱帽でした。
92/100
テイストが違う
昔の時代の同性愛の映画は、基本周りに理解がなくて主人公がいじめられたりするが、この映画はそんなことはない。
相手(アーミー・ハマー)をはじめ、父も理解がある人で特に何も無く穏便に終わる。
期待高かったから思ったより、、かな。
昔の雰囲気は良かった。ティモシーシャラメとアーミー・ハマーの体当たりな演技は良かった。
とっくの昔ですが
学生の頃にゲイはどうしても生理的に受け入れられないと行っていた友人がこれを見てもそう言い続けるのかな、と友人を思い出し、ぜひ見てみてほしいなぁと思うくらいに私にとっては美しい映画でした。
最後のパパのセリフで泣きました😭
ひと夏の情景
"君の名前で僕を呼んで" シリーズ第1作(?)。
Amazon Prime Videoで鑑賞(字幕)。
原作は未読です。
繊細な映像美で紡がれたひと夏の情景に心奪われました。
はじめは相手に良い印象を持っていなかったはずなのに心惹かれてしまい、最終的には狂おしいほどの恋に落ちてしまう。
かなり王道な展開だなと思いましたが、相手が同性と云うだけで、こんなにも心揺さぶられるドラマが生まれるとは。
ティモシー・シャラメの見事な演技に引き込まれました。
エリオの父親が彼に語り掛けた言葉に胸を打たれました。
誰しも人生に大きな影響を与える鮮烈な経験をしたことがあるかと思いますが、その時抱いた想いや体験したことは、なんとかけがえの無いものなのだろうかと気づかされました。
それはカラダの一部となって、その人を形づくる。
※修正(2023/11/26)
耽美に溺死した
アマプラで観れるのは今日まで!ってことでティモシーシャラメを堪能する為だけに期待せず観たら、もう、あなた…。
耽美すぎて溺死しました:(;゙゚'ω゚'):
6週間限定で居候するオリヴァー24歳と17歳の妖精なのかな?って感じのエリオの2人、キャワワワな女の子たち、最高の両親とお手伝いさん。マジで両親が最高すぎる。頭いいし、仲良いし、セクシャルマイノリティに寛容だし、余計なこと言わずに見守る系。もう一度言う、最高。
多言語が織り混ざりあう中、いろんな人種が登場しつつもみんなお互いを尊重し合っている平和さ。
美しい風景に、優雅な水遊び、木陰でやることは読書か作曲か編曲。
フランスの上流階級の日常ってこんな感じなんだろうな。(舞台はイタリアだけど)
多感な17歳、オリヴァーに惹かれつつも、ちゃっかり女子で童貞捨てるとこもかわゆす。
最初のオリヴァーとのセッションも、最高。
気持ちが入ってるようで入ってない女子と、本能で惹かれてるオリヴァーとの絡みは全然勢いが違くて、叫んだよね、ほんと家で観てて良かった…。
アプリコットで情事を思い出して、うっかりアプリコットセルフラブして昼寝中にオリヴァーが静かに攻めてきて、アレ?甘いぞ??まさか〜、って言葉にするとエライこっちゃなのに映像だけみるとシャラメが美しすぎて全然卑猥さがないのが不思議。ほんとに妖精かもしれない。
最後、帰省したオリヴァーからの電話でまた会えるのか
と期待させてからの婚約連絡は悲しすぎるよね、でも最後のエンドロールのところ、ずっとシャラメの泣き顔にするなんて反則よ!かわいすぎてさらに溺死した。
お父さんの最後の語りも詩的で素晴らしい。
恋愛じゃなくて、稀有な体験で絆で結ばれた友情って言ってあげるのとか、なんか、ただ遊ばれたわけじゃないよ、安心して。って言われてる感じがして、パパ最高。
1983年でユダヤだとゲイは許されないし、大学系だと出世したり世間体的にも余計に結婚が必須な時だから、しょうがないってエリオもわかってるし、自分の恵まれた環境もわかりきってるはず。
気持ちが落ち込んだ時にまた観よう。
家族へのハグとキスも情熱的だし、変なダンスや動きしてても、それすらキャワワワなんだよなー。シャラメたん。
あー最高だった。全体的に余白が気持ちいい。
ティモシーシャラメの圧巻の演技
簡単に言うと、ひと夏の恋の話なんだけど
エリオがオリバーを求めてる演技が素晴らしかった。
オリバーを見つめる表情、オリバーが結婚したと聞いて傷ついた表情、
胸がキュンキュンした。
美しい映像と音楽、観終わった後もずっとこの世界に浸っていたい気分だった。
エリオの両親もステキだった。
当て馬役の、エリオの女友達が可哀想だったから★マイナス0.5にした。
序盤お互いどういう風にどんなところに惹かれていったか等の過程がよく...
序盤お互いどういう風にどんなところに惹かれていったか等の過程がよく分からず、主人公がオリヴァーに気持ち伝える場面で置いてけぼりくらった感じがしました。
あと女性の扱いが雑だと思いました。当て馬にされた主人公の彼女に同情してしまって純粋に主人公達を応援?しながら観られなかった。途中乳が出てきてびっくりしました。
同性愛はタブーだ!みたいな感じもなく、寧ろ家族は寛容だったので(オリヴァー家は厳しいみたいなのはちょっと言ってたけど)、その辺の葛藤とかもあまりなく、要はオリヴァーはひと夏の不貞働いて結局なぁなぁで続いてた彼女を取った話ってだけですよね…?
(もっと時代背景知ってたらまた違った感想を持てるのでしょうか?)
一番良かったと思った場面は終盤の父親からの言葉でした。
恋〜失恋の疑似体験映画と言った感じでした。
美しく温かくも、哀愁のあるラブストーリー
キャスト、風景、音楽のどれをとっても美しい。
ただ、あまりに平坦なストーリーと描写が続き、いまいち自分の中では盛り上がりに欠けた。
禁じられた恋感も多少あるものの、皆理解のある人達ばかりで、なんとかなっちゃいそうな雰囲気。
徐々に惹かれあったり愛し合うのはいいが、個人的に無駄なシーンもあったような感覚があり、全体的に緩い映画になってしまったなと。
ただその温もりが、この映画の良さでもあるのかなと。
変に急展開等は起きず、淡々と進んでいく中で、彼らの心境をセリフはほとんど無しで描いていく。
いい雰囲気の映画だなーとは思うが、そこまで好きではなかった。
最後に知らぬ誰かと結婚してしまうのも拍子抜け。
ただ、その方がリアリティがあると言われればある。
掴みどころのないシナリオで、感情がとにかく上がりきらず下がりきらず。
勿論ベタな恋愛映画を期待していたわけでも、ド派手なアクションを期待していたわけでもないが、それにしても微妙な感覚を得た。
愛する人の名を思い切り叫べたら
タイトルがいい。両親がエリオを見守る優しい眼差しも、美しい北イタリアの風景も素晴らしい、、、が
あれ、自分寝ちゃった?なんか見落としたかな?と思うほど二人が惹かれあっていく過程がわからなかった。また互いの気持ちを確かめ合った後も、性的な衝動以上のものが見えなかった。二人の間に心の絆は生まれたのか?
暖炉のシーンは美しかったが、エリオのヘアスタイルといい、美しいシーンを狙っている感じを受けた。
アプリコットジュース
17才の多感な時に出会うBL物語
エリオを中心に描かれて彼の方の憧れが強いのかと
思っていたら相手のオリヴァーの方の愛が強かった
音楽と(ピアノの音やバックに流れる曲)景色がよくて
季節が夏だったこともあって水で遊ぶシーンが多い
女性と恋するよりはるかに魅力的なオリヴァー
大人なオリヴァーの振る舞い方に甘えたくなるエリオ
エリオの未熟さとオリヴァーの包み込む優しさが男同士の恋愛でも一陣の涼やかな風が吹き抜ける
エリオの表情が柔らかで女性の顔のよう
一時の流行り病なのか卒業出来るのか
……そこはわからない
自分の正直な気持ち
その気持ちを
大切に… してほしい
何年後かに
…再会した二人を見てみたい
DVDサントラ共に揃えたい。。。。
一夏、何かを待ちわびていて、つねに空洞を抱えている17歳特有の空気感がザラザラとした画質に含まれているようで、また雰囲気を立てていたように思える。後ろで流れるピアノの旋律が主人公の心情と重なり(時には扇情する役割があったのかもしれない)、途中からは終わらないで欲しいという想いもありつつ物凄く辛かった。
同性愛映画として捉えるべきなのか、むしろ同性愛だから美しいと感じるのかはそれぞれ主観だと思うが、壊れてしまいそうな美しい関係が成り立つのは同性同士だからかもしれない。
そりゃ好きになるわ要素が詰め込まれすぎて苦しかった、アーミー・ハマー。
ありがちな展開だけど、どこかでハッピーエンドを期待してしまっていて、ティモシー・シャラメの涙から始まるエンドロールは虚無そのものだった。こんなにも素敵なエンドロールがあるのだと衝撃を受けたがその前にひたすらに辛かった。
Visions of Gideon、素晴らしい。言語化の難しさをひしひしと感じる。どのタイミングでも今見てよかったと思える映画だと思う。
いつでもここに戻ってきてもいいのかもしれない。夏休みのありがちな思い出の1ページとしてこの映画をしまっておくにはあまりにも美し過ぎるのではないだろうか。
後にも先にも唯一無二の作品
初めはCMで見て、アーミー・ハマーがカッコいいから観てみようかな・・・位の気持ちでBunkamuraへ向かった記憶がある。ところが観終わって心を掴んだのはラストシーンでの、ティモシー・シャラメの美しさと涙だった。
この作品はフランスやイタリアの映画や美術館好きにはたまらない。まずオープニングの映像、これから始まる愛の高まりを感じさせるような音楽が、ジャン・コクトーの「美女と野獣」を思わせるようでワクワクしてしまう。
舞台は北イタリアの夏、瀟洒な邸宅。そこを夏の住居とするアカデミックな家族たち。
壁のタペストリーや季節の果物が重たげに実る庭に至るまで、全てが桃源郷のようで、アメリカから来て暫く滞在するアーミー・ハマーにとってもそれは別世界を経験する入り口となる。
初めは博識で回転の早い、いけすかない奴だったアーミーに、ティモシーの方はいつしか心惹かれてしまう。そして恋心が募ってついには深い関係になっていく。
途中、ピアノの音色に恋心をのせるシーンやガールフレンドとのやり取りも面白いけど(というか、原作では更に冷たい扱いをされる)何といってもガルダ湖から引き揚げられた彫像を見るためにシルミオーネへ行くところが最高に好きだ。ここは原作には無いシーンだけれど、素晴らしい(自分も聖地巡礼をすべく、ミラノから列車とタクシー乗り継いで行ったほど・・・)。
2人の関係を知ってか知らずか両親は応援していて、アーミーがアメリカに戻る前に小旅行にベルガモに行かせるのだけど、小さなバスで揺られる辺りにスフィアン・スティーブンスの歌が流れて、見るたびにここでもグッと来てしまう。
列車で見送るシーン。まるで新婚旅行のような旅の終わりは2人の永遠の別れへと繋がる・・・
永遠の別れ、なんて原作ではその後にも再会する事になるし、実際監督も続編を撮る気満々だったけど、アーミー・ハマーが私生活乱れまくりで計画は頓挫している様子。
ただ、続編は作らない方が良いと思う。
ラストでティモシーが暖炉の炎を見つめながら、楽しかったのか苦しかったのかわからないほど激しかった夏の思い出を想い起こし涙する・・・あのエンドロールだけでもう十分満点の作品。
続きは必要ないでしょう。
映像美
自然、音楽がとても心地よかった。
映画全体を通して1つのアートのように感じた。
ゲイを題材にしたこの映画、一番印象に残ったのは
主人公やオリバーではなく父親の方だった。
息子がゲイであることに対しての理解がお手本。
現代は特にLGBTに対する偏見を無くす動きが
強まってる中で、この映画は評価されるだろう。
確かに、思うところは色々あったし、少し見方も
変わるかもしれない。
しかし残念だったのは単調で退屈。
2時間越えする必要があったかな?という内容。
1時間半ほどであればもっとまとまってメッセージ性の
ある映画にできたと思う。
結局真に伝えたい意図は分からないまま
エンディングを迎えてしまった。
そして最後のオリバー結婚報告は2年後冬なのか
その年の冬なのかでまた評価が変わる。
2年後ならば新たなスタートと捉えられるが、
その年なら遊びだったと解釈される。
2年前から関係があったなら、都合よく2年後と
捉えることにした。
エンドロールの暖炉でのエリオの涙は美しかった。
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