ロブスターのレビュー・感想・評価
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独身は罪
当時、映画館で観ました🎬
とてもユニークな設定で、現実ではありえない事が起こってますね。
独身者のリーダーを演じたレア・セドゥは相変わらずの美しさ。
コリン・ファレル演じる主役のデヴィッドは、レイチェル・ワイズ演じる近視の女性と恋仲になりますが…。
果たして彼は、最後に自らの目をどうしたのでしょうか❓
ファンタジーな世界観ですが、私は面白かったです🙂
感想メモ
カップルになれなかったら動物にさせられるヤバ施設と、逆にイチャついたら罰せられる独身者の森、両極端がいっぺんに楽しめる映画!
動物にさせられた人が森に放たれているのか、クジャクとかフラミンゴがその辺にいて良い
髪の毛が綺麗で自慢の彼女はたてがみを靡かせるウマになっていて素敵だと思った
きっかけとしては2人の共通点って大事だと思うけど、趣味とかではなく身体的特徴?が共通点ってどうなんだろうね…近視トークとかみんなしてるの?あと、嘘はバレる
最後なぁ…、彼も失明したのか、共通点をつくれなくて逃げ出したパターンもあるか、間が気になる感じだったよね
個人的には強制カップリングホテルのヤバさがもっと見たかった!自慰行為したらトースターで手焼かれるの良かった
欧米社会への風刺?
伴侶の死でも独り身だと動物にされるのか。
何歳以降はシングルでも許されるんだろうか。
子どもが望めなくなったら社会貢献という意味ではパートナーを作る意義も薄れるし、許してあげてほしい。
まぁ日本より欧米の方がシングルに厳しいと聞くので、欧米社会の風刺として見ても面白い。
ラスト、彼も失明する必要はあるのか。
二人で盲目だったら日常生活困りそうだけど…。
彼は彼女の目になってあげたらいいのではないか。
愛とは
カフカの『変身』のような話かと思ったら、安部公房の『砂の女』に感覚が近かった。
自由を手にしたはずなのに不条理から抜け出せない。
愛を得るために自身を偽る。自身を守るために愛を捨てる。そんな描写がいくつか見られるこの映画の世界では(あるいは現実でも)愛は美しいものや、かけがえのないものなどではなく、ステータスなのかもしれない。
だからラストシーンで主人公は、相手と「共通の欠点」を得たと偽るのではないかと思えてしまう。
皮肉とユーモアたっぷり
結婚するかしないかでこうも運命が別れる世界辛すぎる😂
極端な設定がシュールすぎて何やってんのって笑っちゃうけどここまで現実離れしながら現実を見せられるのは不思議な体験。色々理不尽だけど独身にも既婚者にも世の中が強要する小さな理不尽は溢れてるよね。
全編通して共通点への執着とコミュニティに馴染まない事への圧力が強すぎ世界で共生はストレスの連続だ〜しかも共生できない動物には変えてくれないなんて!それくらいは許しておくれよ。1人で生きても自己責任でサバイバルだしも〜大変。
どこに行っても必死さが妙にコミカルで笑えてしまうのはコリン・ファレルの眉毛が理不尽を受けとめてるから?
ラストは共通点だけを見て他には目をつぶって暮らすのか相手の分まで見て伝える努力を続けるのか大きな選択を残して終わるけど、レイチェル・ワイズの語りで話の頭から終わりまで続いているからどう言う形であれこの後も関係は続くのだろうと思いたい。
浮き彫りにされたモノとは
監督のヨルゴス・ランティモスは難解な映画を撮る変人という印象があり、観るものを選ぶ傾向ですね。
個人的に『聖なる鹿殺し』で気に入ってしまい、こうして彼の作品をむさぼっている次第です。
難解っていう表現は意味が分からないという事ではなく(もちろん分からない)、観た人によって見解が異なったり、違うテーマを受け取ることになったりするという点で、同じものを観ているのに見えているものが違うという点が難解だと思わせます。
さて、ジャンルはSFですね。
近未来、子孫を残す事が重要視され、国家なのか世界なのか単位は不明ですが、離婚という事になれば、ある種の収容所に送られ、そこでペアリングを強要されます。
なぜ、強要なのかといえば、45日以内に恋人を作らなければ希望する動物に変えられてしまうという決まりになっているからです。
物語はそこに収容された変えられるとしたらロブスターになりたい男性は、収容所を脱走し、脱走した先で愛する者と結ばれるが、しかし…。みたいな流れ。
注目したいのは、結婚相談所みたいな主体性がないという点です。
社会が許さないから、結婚相手を見つけよう。動物になりたくないから結婚相手を見つけよう。結婚相手がいない人間は動物と同じだ。みたいな暴論(少なからず社会にはある論)がまず提示されているように思えます。
先進国は軒並み少子化への道をたどり、その先にはもしかしたらこんな未来があるのかもという暗示はまさにSFだろうと思います。
非常に突飛な設定ではあるもののポリティカルフィクションとして面白いですね。
注目するポイントとして、”共通項” 設定ではなく、こういった局地的に捻じ曲げた際に生じる波の中で浮いて出てきたものがとても分かりやすく示されます。
同じものを嗜好し、同じ事へ志向する、SNSやマッチングアプリなどで繋がるとそういった傾向が少なからずあるだろうと、それに対するアンチのようにも見えてきます。
また、登場人物たちのその後というかオチが全く描かれない点について、これら提示されたテーマに対してどうなったのかを想像させる事が表現する手段として使われています。
最後のシーンで、主人公はどう行動したのか。
そして、いくつものレビューで散見されるように、エンドクレジットでの波の音についてはどうなのか、それぞれ観た人に対して結果を想起させてきます。
ネタバレというか、個人的な解釈としては…
最後のカットの長回しで、彼女の目が見えているような演出になっていたのは気がかりでして、本当に見えなくなっていたのか? と考えてみたくもなる。
それも失明した日の帰り道で突然、失明させられたと分かるというのも少々妙だなって思ったのが始まりではあるもののそうなると…。
奇妙な話
とっても変な世界。
それをさも当たり前の様に話が進んで行く。
それぞれ登場人物たちが結果どうなったのかまでは見せない。消化不良を感じる人もいるかもしれないけれど、自分的には好きなタイプ。
女優さんたちがノーメイクっぽくて俳優さんにしても普通の人々の普通の姿を格好つけずに晒しているのも面白かった。元人間だった動物が背後を横切るシュールさも奇妙。現実にはありえないプロットを現実感丸出しで演出する奇妙さに、面白いこと考えたものだと感心する。
一人でいたくないために無理にパートナーを見つけようとする人達。反対に一人で結構と強がりなのか本気なのか独り身を貫こうとする人達。そう言った現実の恋愛の滑稽な面を見せつけられたように感じた。
0か100か
星野源の曲を思い出しながら見てたけど、とにかく不思議な雰囲気。
「この世にいる誰も二人から」なんて、そんなわけあるかと。
パートナーづくりを強制される体制側と、
独りでいることを強制される反体制側。
どっちも不自由なことに変わりはなくって、
けっきょく0か100かで論じる愚かさみたいなメッセージを感じた。
設定が奇想天外
出ている俳優人は超一流
馬を殺す女
ごめんなさいと謝る女
独り身となり、ホテルに連れて行かれる男
カップルになりうるのは似たもの同士
カップルになれないものは動物になる
ホテルから逃走する
チェックアウトはいつでもできるけど立ち去ることはできないというホテルカリフォルニアのようだ。
森の中の、独り身をつらぬきカップルになってはいけない掟の生活。ホテルが体制たら森の生活は反体制。なんの映画か忘れたがゴダールの森の中のレジスタンス共同体のようだ。
ここでは恋愛が禁止されているが、禁を冒してまで無謀に恋愛するのは近視という似たもの同士と認識したからというアイロニー。
最後はみんなひとりぼっち。みんな自分だけということか。
格調高い音楽が素晴らしく、ロブスターは繁殖能力が高いという意外性、自分が大事なロブスター男は生きていくのだ。
いいはいゆうさんいっぱいなのに
なんか、残念。
設定は面白いのに
なんとなくはっきりしないストーリー
観る方にサジを投げた感じ。
ラストの彼の行動は悪く無いけど...
投げやり過ぎないかな終わり方。
ファレルさん、セドゥーさん、コールマンさん、ウィショーさん
他の方々も好きな俳優さんなので、期待したんだけど。
【独身である事が、罪とされる世界を舞台にしたディストピア映画。ヨルゴス・ランティモス監督の、奇想天外な作品を考えつく頭の中を叩き割って観て見たい・・。】
ー ヨルゴス・ランティモス監督の、独特な不穏な世界観が、タマラナイ作品である。
この監督の右に出るのは、ミヒャエル・ハネケ監督か、ラース・フォン・トリアー監督だろうか・・。ー
◆感想
1.本人は否定しているが、自ら生を受けたギリシャ悲劇が、何らかの形で、作品形成に影響を与えていると思う。
2.劇中の”45日間でパートナーを作れないと、動物になる・・”と言う、摩訶不思議な設定。
3.妻と別れたデヴィッド(コリン・ファレル)は、当たり前のように”施設”に行き、私物を全て預け、”施設のルール”の説明を受け、生活を始める。
ー 変なシーンの連続である。
・皆で同一方向を向いた朝食シーン。
・施設で暮らす者達は、森に居る独身者たちを狩り、一体仕留めると一日動物になる日が延期される。
・メイドが、デヴィッドの股間にお尻をグリグリ回しながら押し付け”勃起したわね・・”
・自慰は禁止 ー 破った男(ジョン・C・ライリー)は、指をトースターに押し付けられ・・。”痛いよ痛いよ。指が使えなければ、自慰は出来ないけどさあ・・。”ー
・変なダンスパーティ。鼻血を出す女の子が気に入ったびっこの男(ベン・ウィショー)は、自ら鼻血をわざとだし、接近する・・。ー
4.デヴィッドは、冷酷な女と、一時良い仲になり掛けるが、彼女が犬になった自分の兄を半殺しにしたことを知り・・。
ー もう、訳が分かりません・・。けれど、オモシロイ。ー
5.冒頭から女性の声でナレーションが流れるが、それは森に棲む独身者の人々の一人の女(レイチェル・ワイズ)だった。デヴィッドと女は、謎の女リーダー(レア・セドゥ)が律している恋愛禁止を知りつつも、惹かれていく。
ー リーダーが決めている事
・恋愛禁止
・自分の墓を掘って置く事(コリンファレルも掘らされて、しかも土まで掛けられちゃう・・。)ー
6.女にリーダーがしたこと。それを知ったデヴィッドは・・。
ー 物凄く、痛そう・・。ー
<奇想天外な物語なのだが、一気に引き込まれる作品である。
不条理感が尋常でないし、一体何を観ているのか‥、とボンヤリ思ってしまった作品。
ヨルゴス・ランティモス監督は、この後「聖なる鹿殺し キリング・オブ・セイクリッド・ディア」を公開するが、更にパワーアップしています・・。>
コリン・ファレルの杉浦直樹化。
ブルズアイ伊達男コリン・ファレルの杉浦直樹化を評しつつ。不穏な清潔の快作「ときめきに死す」は30年早かったと知る。
連合赤軍をこう撮るかと愉しんだが、気持ち悪さでは断然裕木奈江 。
技巧派変態監督ヨルゴス・ランティモスに期待大。
惑星ソラリスの手触りも。
タイトルなし
設定がありえないが全体的に静かにシュールに進む。豪華キャスト。ラスト、失明の恋人のために自分も視力を失おうとナイフを目に突き立てるができるのかできないのかで終わる。結局皆自分が1番大事でしないということかもしれない。
ありえないことをリアルにえがく
荒唐無稽な設定、というものがある。
一所に集められた他人同士が殺し合うバトルロワイヤルみたいなのとか、鬼ごっこで殺し合うやつとか、人狼を探すのとか・・・みんな同じだろ、とも言いたいが、少しずつ異なっているらしい。ただ、映画となるとどれもB級は拭えない。アイドルが主人公で、かならず津田寛治が出てくる映画になってしまうだろう。
世界は未来で荒廃してて変なルールが布かれている。
となれば、見る前から、解った気になる。
そしてじっさいのクオリティも、予想通りである。
ロブスターの世界設定は、独身者が一定期間内に伴侶を見つけられないと動物に変えられてしまう。独身者同士が狩りをして、誰かを狩り殺すと期間が遷延する。──というものである。
この映画を見ると「荒唐無稽な設定」も、すぐれた演出と意匠で再現すると、迫真に変わることが、とてもよく解る。
日本映画ではぜったいにムリだろう。
その理由は、演技やセリフや世界観から、どうしようもなく滲み出してくる承認欲求とドヤ顔にある。
日本映画は「荒唐無稽な設定」のなかで「日常」を再現できない。
たとえばスペックは変だけれど作り手と演者の「どうだ!変だろ!」が垣間見えてしまう。ランティモスの「変」には敵わない。
そもそもコリンファレルのからだづくりからはじまっている。精悍な濃い二枚目が、でっぷりした中年になっている。舞台もかれらの「日常」も休暇先のホテルのようだ。
その凄み。
わたしは鳥になりたい。
"お一人様"ってかなり世間に浸透しているように見えるけど、現実はまだまだ独り者には生きにくいと感じます。
世間体のため、老後のため、少子化解消のため…
たいして好きでもない相手とにしろ、
大好きな相手とにしろ、
誰かと生きるには覚悟が必要。
それが無理なら、ロブスターになるのがある意味楽な生き方なんだろ〜な〜と感じました(笑)
どんな動物になりたいか・・・
ホテルに滞在するときに、何の動物になりたいか聞かれ、「ロブスター」と答えるデヴィッド(ファレル)。足の悪いジョン(ベン・ウィショー)と滑舌の悪いロバート(ジョン・C・ライリー)と親しくなって、散歩したり話し合ったりしていた。ジョンは同じく鼻血を出す女性と仲良くなり、カップル成立となった。デヴィッドは残り7日となったとき、感情を持たない女とカップルになろうと努力するが、さすがに兄を殺されたとあっては我慢ならなくなった。
ホテルでのルールが全くわからない不条理世界。ダンスや食事なんてのは婚活パーティーみたいなものだったが、セックスOKとか、接客係に勃起させられ時間を計るという訳のわからないしきたりや、自慰行為により厳しく罰せられるとか、何日かに一度みんなでハンティングに出かけ、麻酔銃で撃ち人間の獲物を勝ち取ったら残日数がプラスになっていくルール。セックスしただけではカップルとして認められないというのもおかしな話で、どこか共通点がなければふさわしくないんだな。
森の中に逃げ込んだデヴィッドは、独身者たちのリーダー(レア・セドゥ)にルールを教えてもらう。ここでは真逆で独りを愛する世界。恋愛禁止で、助け合うことさえ禁止なのだ。そしていざという時のために自分の墓を掘っておかねばならない(笑)。デヴィッドは偶然近視の女(ワイズ)に助けてもらい、お返しにウサギをプレゼントしたことがきっかけとなり、恋に落ちる2人。独りでいると、警官に職務質問されるという恐ろしい世界なので、町に買い出しに行くのも必死なのだが、リーダーの両親に偽装カップルで会ったりするのもおかしな展開。
デヴィッドは2人で町に駆け落ちしようと試みるが、リーダーに気付かれて近視の女は失明させられる。それでも2人は果敢にも逃亡を試み、リーダーを自分が掘った墓に埋める。ラストはレストランのトイレでデヴィッドがナイフを使って自分の目を失明させようとするところでラストとなる。
笑っていいのかどうかもわからない世界観。何の希望もないような描写だけに、絶対に住みたくないと思わせる・・・
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