ロブスターのレビュー・感想・評価
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背中の手の届かない所に薬を塗ってくれる人が近くにいると有り難い
「哀れなるものたち」→「女王陛下のお気に入り」、そして事前情報ゼロで「ロブスター」に来ました。とても面白くのめりこんで見ました。素晴らしい俳優陣の揃い踏みにも大満足でした。
前半は、う~むと思いつつ絶対ないとは言えない話だと思った。少子化だとか結婚したがらない若者たちとか親だか国だか警察だかが大きなお世話で何かしようとする。すればするほど反旗を翻す「独身王国」地下=森組織ができる。恋愛禁止、独身こそが素晴らしいとまた訳のわからないルールを作ってリーダーだか指導者だかグルが偉そうに見張る。そしてそこで恋が生まれる。ジョージ・オーウェル『1984』と同じ世界だ。
後半は、私にとってはコリン・ファレルとレイチェル・ワイズの美しいラブストーリーだった。最初は言葉を介さずに思いを伝えあう(合図が多くて複雑過ぎるので自分だったらこんがらがって絶対覚えられない!相手と喧嘩しそうだ!と笑いたかった。でも笑うの我慢した)。次は見えないながら愛を確かめあう。春琴抄、小栗判官と照手姫の話のようでもありオイディプース神話でもあった。
生きてゆく上での元気をもらうことができた。
なぜ、このような一見、不条理な映画を観て元気をもらうことができたのだろう。根底には孤独な魂がある。
ヨルゴス・ランティモス監督の出身地であるギリシャは、確かに空も海も青く澄み渡っているが、乾燥していて土地も狭く、経済的には恵まれない人も多い。何より、ギリシャ悲劇を背景として、不条理劇を多く産んできた。このギリシャ・ローマを源流とするヨーロッパ社会は、個人こそが生存の単位であり、それぞれが孤独な魂を養いかねていることが出発点。
この映画では、少子高齢化が進み、伴侶と家庭を持ち子孫を残すことが義務付けられている近未来が背景(第一の社会)。妻に逃げられたデビッド(コリン・ファレル)は、近未来社会のルールにより郊外のホテル(第二の社会)に送られ、45日以内に新たなパートナーを探すことになる。様々な制約がある中で努力するものの、なかなか上手くゆかない。期限を過ぎたら、自分で指定できるとはいえ希望する動物に姿を変えられてしまう。そこで、独身者たちが隠れ住む森の中へと逃げ込む。そこには強い女性のリーダー(レア・セドゥ)がおり、恋愛禁止のルールが聳えていた(第3の社会)。信じがたいことには、ホテルの住民は週に一回、森の独身者たちを麻酔銃で襲撃することができ、首尾良く捕らえることができたら、一人につき1日ホテルでの滞在日数が増える。そんな中で、デビッドは森の中で理想の女性(近眼の女:レイチェル・ワイズ)に巡り合う。
この映画のどんなところに惹かれたのだろう。近眼の女は、デビッドと恋に落ちた罰として失明を余儀なくされるが、あの谷崎潤一郎の名作を思わせるシークエンスが出てくる。この映画で、最も清冽な場面。
もう一つは、何と言っても使われている音楽。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第8番第4楽章の断続音は、不条理な場面が出てくるたびに繰り返され、心に突き刺さる。あのドアを強烈に叩くような三つの音の繰り返しが、孤独な心を呼び覚まし、困難と立ち向かえと励ましてくれたのだろう。一方、ところどころで聞かれるギリシャの素朴な歌は心を癒してくれる。特に久しぶりに聞いた、1957年ソフィア・ローレンの出た「島の女」で使われた歌。懐かしい。このような歌がでてくるところは、最近復活して、フィンランドのロックンロールや日本の歌を聞かせてくれるアキ・カウリスマキの映画を思わせる。
この映画を観て、不条理が孤独な魂に力をあたえてくれることが初めてわかって、我ながら驚いた。
現代のスマホ社会へのアンチテーゼ?
なんとも不思議な世界観でよく分からないが惹き込まれる作品。
原作者は何を伝えたかったのか?
受け止めは人それぞれだろうけど、現代のスマホ社会へのアンチテーゼと感じた。
みんな同じような服を着て、ホテルに集められ相手がどんな趣味嗜好か、どんな容姿かを元に恋愛相手を探し出す。
感情よりは条件で相手を探す方法は、マッチングアプリで相手を探す様子そのものだ。
ホテルに入って最初に片手を拘束されるのは、片手でスマホを拘束されていることのメタファーと受け止めた。
一方、森でワイルドな生活をするステージでは、恋愛は禁止され、独裁者に支配され、狩をして生き延びる世界。
(狩られる動物は、ホテルで動物にされた人?)
ホテルでの綺麗な服を着て、美味しいものを食べ相手を探す世界とは真逆の不自由な世界が描かれるが、主人公はそんな中、直感的に好きな相手に惹かれていく。
相手もまた同様に。
相手の女性は恋愛禁止の掟を破ったことで、目を潰されてしまうわけだが、主人公はそれでも相手を支え続け、二人逃亡する。
最後は主人公も自ら目を潰そうとする場面で幕が降りるわけだが…
マッチングアプリで上辺で恋愛相手を探す現代の恋愛より、不自由でも自然に惹きつけあって見つけた恋愛が真実の愛だ。と伝えたかったように感じた。
最後に主人公は自分の目を…
ほーん
独り身は変わってるよね、何かと老後大変なのにね、
という、パートナーがヘテロであれホモであれいるべきとする社会を究極まで極端に描写した感じ
パートナーを見つけるための養成所としてのホテル
見つからなければ動物に生まれ変わる
独り身を決心した人間をハントする生活
中途半端も許さない(靴のサイズに0.5刻みはない。バイセクシャルは許さない)
主人公は選ぶとすればロブスターになりたい。長生きしたいし精力も持ち続けたいと言う。
ホテル内では極端にまでパートナーとの共通点を重要視する。
鼻血が自然と出る子に合わせるために顔をぶつけて鼻血を出す。
感情のない女性に合わせて、隣で窒息しそうになる相手を放っておく。結果その窒息も演技だった。
感情のなさを確かめるために犬になった兄が蹴り殺される。
主人公は悲しまないふりをする。
やはり自分は独り身がいいのだと決意してパートナー候補を動物に変えた挙句ホテルを脱走。
独身至上主義の集団に属する。森の中で恋愛禁止。自分の墓を事前に作っておく。
皮肉なことにそこで運命の相手と出会う。
近視であることすら共通点となる。
リーダーがそれに気付き近視の眼球を手術して盲目とさせる。
そうするとやはり違いが浮き彫りになってくる。
どうやら血液型も違ったしドイツ語も話せる側と話せない側がいる。
ただ最終的にはなんと主人公も盲目になろうとする。
実際に実行できたかは明かさずまま映画は終了。
監督が描きたいこともなんとなくは分かるし、確かに効果的に描かれてるけど、
ほーん、で?という感じが強い。
ぶっ飛びぃ~!!
これは濃いわあ。良くも悪くも、とにかくぶっ飛んでいる。
個人的には嫌いな作風ではないのだが、本作はちょっと残酷なシーンが目立っていたため、ちょっとなぁ…ってところかな。
ただし、このB級系ストーリーが、豪華キャストと凝った映像等により全く安っぽく映らなかったのはまさにお見事!これがヨルゴス・ランティモス監督の得意技か。
物議をかもし出しているラストシーンについては、どうかハッピーエンドでお願いします!
人間と動物、恋愛と自由
これは観る人を選ぶ作品。
設定はめちゃくちゃ面白い。
独身者はとあるホテルに監禁され、そこで45日以内にパートナーを探さなければならない。
見つからなければ好きな動物に変えられて、森に放たれる。
妻と別れた主人公のデビッドもホテルへ。
犬に変えられた兄と共に。
しかし、パートナー探しは上手くいかず、デビッドはホテルから脱走する。
逃げた先の森の中には独身者たちが。
そこは恋愛禁止の自由の楽園だった。
デビッドもその楽園で自由を謳歌するが、一人の女性と恋に落ちてしまい…
ね、面白そうでしょ?
キャストも容姿端麗で、雰囲気も素敵な映画。
ラストも最高。
それなのに、すごく変。
面白いのか面白くないのかよくわからんw
少子化が進む日本でも恋愛万歳の認識を改めて、いっそ恋愛禁止にしてみたら意外と効果があるんではなかろうか。
そんなわけないか。
面白かったです(前半は)
奇妙な設定に惹きつけられて、前半部分は面白く観ました。
ただ、主人公デビッドの人物造形に感情移入できないので、彼の恋愛にも全く興味が持てないのです。
よって、後半の「恋愛が主軸」となる物語が私にとってはさして面白くはなく、惰性で見ることになりました。
前半の奇妙な勢いのまま話が転がっていればよかったのですが。
『聖なる鹿殺し』の方が私は面白いと思いました。
ヘンテコ世界が描く愛ってやつ
人間の性(サガ)ってやつをヘンテコな世界で上手に描いてる良作🌟
強制されたら嫌になる、禁止されたら逆をいく、一筋縄ではいかない面倒な生き物だよニンゲンは。だったらいっそのこと動物になっちゃった方が楽なのかな??と感じてしまうほど。
『愛』ってやつもこれまた厄介。
やたらアピールされると距離を置く。相手が冷たいと執着気味。なーんで上手く噛み合わないのか。
“上手くいかない時は子供投入”って笑えない😂
難癖を付けて戦争をして殺し合う世界と似ている
設定から、ヘンテコなルールがてんこ盛り。
子孫を絶やさないために独身者をカップルにする目的で
ホテルに集められる。
ルールその①
45日以内に相手を見つけられないときは、動物に代えられる。
デヴィッド(コリン・ファレル)が、望んだのが題名の
「ロブスター」
なんやら百年生きられて最後まで生殖能力を持っているから・・・
なんだとか?
デヴィッドは中々気に入った相手がみつからない。
期限の日も近づく中、森に集まっている集団
「独身者たち」がいて仲間に入れてもらう。
「独身者たち」のリーダーはレア・セドゥだった。
6年前に観た時レア・セドゥに全く気づかなかった。
オリヴィア・コールマンも出ている。
彼女のことは「女王陛下のお気に入り」ではじめて認知したから
知らなくて当然。
ベン・ウィショーやジョン・C・ライリーも出ている。
何気に出演者は豪華で実力者揃いです。
「独身者たちのグループ」にもルールがある。
ルールその②
恋愛御法度・・・だってカップルになりたくないから、、
逃げてきた訳なので、
だからレア・セドゥは愛し合うようになったコリン・ファレルと
レイチェル・ワイズを嫌う。
レイチェルに目が良くなる(彼女は近視)と偽り手術を受けさせて
視力を奪う。
種を絶やさぬための集団も、
独身を貫く集団も、
どちらも結局は殺し合う。
そしてラスト。
永遠の愛を誓いレイチェルと同じに視力を失おうとフォークを
自分の目に突き刺そうとして、多分やめる、コリン。
同情の不確かさは、ウクライナへの支援が途絶えそうな西側世界。
世界情勢なんかも考えてしまった。
迫り来る眠気に耐えられず…
「哀れなるものたち」「女王陛下のお気に入り」のヨルゴス・ランティモス監督作品ということで鑑賞したが、見事に撃沈。
まず、設定の突拍子なさをなんとかしたいと思って、「どういうこと???」と一生懸命考えているうちに、画面の地味さと、抑揚のない不穏な音楽が魔法をかけてきて、気がつけば夢の世界。
サブスクでの視聴なので、その度に慌てて30秒程戻すのだが、びっくりすることに、同じ所でまたウトウト…。そんなことを4〜5回繰り返してやっと先に進むが、またしばらく進んだところで、ウトウト…。
私には、よっぽど催眠効果がある映画だったらしい。トホホ。
「独り身」が許されない世界で、性的指向も曖昧さが認められず、嘘は罪だが、ペアになるためにうまく立ち回る者もいる。仲間のように振る舞いながら、いざとなるとその相手を狩って、自分が生き延びる日数ポイントと交換。
そんなデストピアな世界が展開している森のホテルに対して、何の変哲もない「街」が、当たり前の顔をして日常を繰り広げているという居心地悪さが不気味だった。
奇妙な味わいは惹かれるところもあるが、何せ強力な催眠魔法をかけてくるので、申し訳ないがこの点数。
かけた予算が桁違いというのも大きいのかもしれないが、逆に「女王陛下のお気に入り」や「哀れなるものたち」の凄さと完成度を改めて感じた。
彼はロブスターに
クラシック調の音楽に乗せた寓話的世界が独特の雰囲気を醸している。「哀れなるものたち」のランティモス監督らしい作品である。世界観が完成されており綻びがないので安心して観ていられるのがよい。表層的な短い台詞の積み重ねが滑稽であり、それそのものが痛烈な社会風刺になっているようだ。
エンドロールの波の音から、彼はロブスターになったのだろうと観ているものの想像に任せるのが悪くないが、パートナーとなる彼女がナレーションを務めているのも意味がありそうでいて、でも何故なのかはわからなかった。
ほぼ。解らない世界観
[哀れなるものたち]
からの監督の作品が気になったので
見ましたが…タイトル通りでした
わたしの頭の中では処理出来ないくらいの
世界観です
どういう発想からの設定なのか
クリアできなかったら
好きな生き物にされちゃうって
てところから…ロブスター
オモシロイとかつまらないの問題じゃなく
気になって最後まで見てしまう
一方方向から
常に見ているような感覚
自由がなく束縛されている様な…
ずーと目が離せない
…耳障りな音
不安に煽られる音
ホラーとまた違う怖さが常に付きまとう
解らないままラストを迎えて
何どうして~と思った
深く考えないことにした。
おそらくこの映画の面白さまでは
たどり着いていない
難解な様で誰しもに刺さり得る表現、心をざわつかせる天才
寓話的で抽象的だが、作り手が伝えたいことは伝わりやすいように出来ている
現代社会を皮肉りつつも、ドコをどうやって皮肉っているかを満足いくように汲み取りきれずもどかしくなる。その一方で(良い意味でも悪い意味でも)心揺さぶられ心に残る"なにか"は確かにある
アート的難解SFという印象だけで観ないという選択はもったいないと思う。
眠たくはなるかもしれないが。
そしてなんと言っても撮影が素晴らしい。美しく陰鬱なストーリーを表現しながらバキバキに映し出される情景には展開も相まって息を呑む
動物にされるって死ぬより哀しさがないか?
"共通点"はそんなに大切なものなのか?
普遍的な愛を描きつつ嘘を糾弾するが、現実ってそんな綺麗事ですまないし
やっぱり孤独は辛いが楽。
「価値観が合う人を〜」なんて現代に溢れた言葉だが、そこには希望や慢心、身勝手で自由な幻想しかないんだからどうしようもない
他人事で笑わせてくれる映画だが、心の奥底では笑っていられない。
無慈悲な映画
幾つか色んな意味で痛いシーンもありザワザワさせてくれた
ラスト、他の方のレビューにあった「実は女は見えていたのでは」という視点には少し腑に落ちるものがある
意味はわかるが劇的につまらない
作家性だと思うがエンタメとして映画を見るなら避けるべき監督
アート性や映画の考察が好きな人向け
超玄人向け志向映画でした
最後まで我慢してみましたが最後まで自分で読み取れと
投げっぱなしジャーマンを食らった感覚になりましたよ
自分はガチでこの監督無理です
こんな激烈純愛映画、今時ある?
まずね、キャスティングが絶妙!
太ったコリン・ファレルとジョン・C・ライリーとベン・ウィショーの取り合わせ、この3ショットどれだけクセ強?もうこの時点で面白い映画確定です。
そして音楽も絶妙!
緊迫感と迫力のあるBGMはストーリーの展開とズレていたりして、異化効果を狙ってる?それに劇中実際に流れている音楽や効果音は巧みにピントをずらしていてギャグになってるじゃん。
それから、森の中になぜか猫がいたり、孔雀がいたり、ホテルのルール違反のペナルティになぜかトースターを使ったり、細かい所も絶妙にシュールで、そこに意味があるのかないのか…。
私ね、最初のうち監督は完全な独身主義者で、恋愛至上主義者を馬鹿にしているのかと思っていたんです。でも違いました。一目惚れから始まる激烈な純愛の映画でした。
夏目漱石は東京帝大で英文学の講師も務めており、"I love you."を「次が綺麗ですね」と翻訳したそうです。
この映画では、それが
「背中の手の届かない所に薬を塗りましょうか」
となるんです。
この映画を2巡目したとき、私はこのセリフで泣きそうになりましたよ。
この映画の一番美しいシーンじゃん!
調べたところヨルゴス・ランティモス監督は既婚者でしたよ。しかもお相手がこの映画に出ていました。独身者グループに内通する接客係役アリアード・ラベルさんが監督の奥様でした。
この映画、色々はぐらかしてますが、ベットベトの恋愛映画じゃないですか!
義務的な婚姻も独身主義も否定して、人の命よりもずっしり重い運命的な愛を高らかに主張する純粋極まりない愛情至上主義の映画じゃないですか!
ロブスターっていうのは長久の愛の象徴なのだと、私は解釈しましたよ。
「哀れなるものたち」を観てヨルゴス・ランティモスの作品を再鑑賞。 ...
「哀れなるものたち」を観てヨルゴス・ランティモスの作品を再鑑賞。
近未来?の不思議な設定と無機質に淡々と進んでいく脚本に惹き込まれる。
そう言えばどことなく似たようは雰囲気で面白かった「林檎とポラロイド」のクリストス・ニクも同じギリシャ人だった様な・・・と思ったら何とニクはランティモスの助監督だったとのこと。
役にあたり主演のコリン・ファレルが20キロ近く体重を増やしたそうだが、(当時)新進気鋭の映像作家の作品というだけでなく、レイチェル・ワイズ、レア・セドゥ、ジョン・C・ライリー、オリビア・コールマンなど渋めの本格派が脇を固めるとなれば気合も入るだろう。
登場人物も主役以外は名前がなく、「滑舌の悪い男」とか「鼻血を出す女」などその特徴であらわされるのだが、その割には全く個性が感じられず心も通ってない感じがして、社会の仕組みの中で役割を淡々とこなす機械の様。
ラストの目のくだりは解釈が非常に難しいが、きっと最後の最後では捕まってロブスターになっている様な気がする。
『哀れなるものたち』の鑑賞前に《観たい映画リスト》の未鑑賞だった今...
『哀れなるものたち』の鑑賞前に《観たい映画リスト》の未鑑賞だった今作を観たが、リストに入れた当時からは出演者を完全に忘れてて 調べずに観たら《出演者サプライズ》も重なって、奇抜なストーリーとで2倍楽しめた。
ヨルゴス・ランティモス監督はお馴染みの俳優達と再タッグを組むのが好みの様だ。
彼じゃなく私を?
奇妙というよりは奇怪な世界観。
なぜそんなにツガイ化を求めるのか理解し難い。(映画の中だけでなく、社会一般で)
レジスタンスが出来るのも納得だけど、だからって争うのもまたスジが違う様に感じる…。
似た様な組織モノや、似た様な別な生き物に転生設定は、よく見かけるけど興味深いし面白い。
本作品のタイトル、ロブスターを選択するのも遥か斜め上な思考で刺さる。
奇抜な雰囲気はヨルゴス監督ならでは、といった感じ。
タイトルなし
45日以内にパートナーを見つけないと自ら選んだ動物に変えられる設定。
終始ニヤニヤしてしまうシニカルなコメディー。そこら中にいる動物は、実質この世界で死を選んだ人たちなのかというね…なんでラクダ・フラミンゴが良かったんだろう?
『花束みたいな恋をした』は偶然共通点が見つかる喜びから恋が生まれたが、この設定だと無理矢理にでも共通点を探しに行くんだなという納得感。
兄が犬になって…冷徹残忍という共通点を無理やり作りに行って、影でこっそり泣くシーンはぐっと来た。
そしてラストシーン。共通点を見つけるとしたら…と最後の海の音…終始居心地の悪い傑作。
独身は罪
当時、映画館で観ました🎬
とてもユニークな設定で、現実ではありえない事が起こってますね。
独身者のリーダーを演じたレア・セドゥは相変わらずの美しさ。
コリン・ファレル演じる主役のデヴィッドは、レイチェル・ワイズ演じる近視の女性と恋仲になりますが…。
果たして彼は、最後に自らの目をどうしたのでしょうか❓
ファンタジーな世界観ですが、私は面白かったです🙂
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