劇場公開日 2023年10月6日

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アンダーカレントのレビュー・感想・評価

全128件中、1~20件目を表示

4.0役者陣の妙と独特の空気感で観る者を惹きつけるミステリー

2023年10月27日
PCから投稿

人が一日の体の疲れや汗や汚れを洗い落とす銭湯という場所。ここで働く主人公の女性は、かつて蒸発した夫への「なぜ?」という思いを抱えたまま生きている。また、臨時で雇った従業員の男もここで働きたいのか理由を明かさぬまま、ただ寡黙に仕事に打ち込む。お互いに深くは語らないし、聞かない。だからこそ二人はどこか居心地がよく、互いにとって程良い温度の「お湯」のような存在になり得ていくのかもしれない。本作は彼らの関係性を軸に、常連客たちや同級生や私立探偵らが入り乱れ、飄々とした人間ドラマを奏でる。不在や記憶をめぐるミステリーも顔を覗かせるが、「なぜ?」を深追いしないところが本作の特徴か。主演の二人はセリフの少ない場面に言葉未満の「想い」がそこはかとなく漂う様子をナチュラルに作り出す。決して急がず焦らず醸成されゆくその空気が心地良い。不思議な透明感に吸い寄せられつつ、思いがけない感情へ誘われていく一作である。

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牛津厚信

5.0人間再生の素晴らしさ

2024年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

興奮

人は嘘をついてしまうことがあります。しかし、人はその嘘を明かさなければいけない時があるように思います。そしてその嘘を明かすことによって、人間は再生すると思っています。この映画は、人間再生がテーマの素晴らしい映画だと思いました。

真木よう子さんの演技は、情感にあふれていました。リリーフランキーさんの柔らかくユーモラスな演技が光っていました。カラオケボックスのシーンでは爆笑させられました。井浦さんが最後に自分のことを話してくれて嬉しかったです。サスペンスの要素もしっかり入っていますので謎が好きな方にもお薦めします。この映画を製作した今泉監督及びスタッフの方々に深く感謝申し上げます。

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のりあき

4.0演者がみんないい

2024年4月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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ひかりすぎ

3.0静か

2024年4月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

難しい

寝られる

ほぼノーチェックだったが、
レンタルリストに観ていない作品があまりなかったので借りてみた。

冒頭「朝日新聞」とでかでかと掲示されたので身構えたが、
さほど問題を感じるような内容ではなかった。
逆にかなり重くて複雑なテーマなのにさらっと流れすぎて、
ラストも観賞者の想像に任せる感じだったので拍子抜け。
原作はフランスで人気だそうだが、さもありなんと思う。
私は単細胞なのでもっと直接的に描いてもらわんとわからん。

ヒロインの真木よう子がやや物足りないが、
たばこ屋のおっちゃんとリリー・フランキーが良い味出してた。
補ってあまりある。

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みみず

3.5相手や自分自身の“アンダーカレント”を知った時…

2024年3月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

幸せ

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近大

4.5真木よう子の人物設定の深みに脱帽

2024年3月23日
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2023年劇場鑑賞59本目 傑作 75点

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サスペンス西島

4.5🎈

2024年3月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

展開読みやすいしたまに冗長だが、音楽と雰囲気が良い。終わり方も好き。

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やきたまご

3.0真木ようこ

2024年2月12日
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って最もエロい方が魅力あると思うです。ただ捨てられただけみたいになってる。アラタも変なとこ引っ込めてるし。

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michi

3.5井浦さんが印象深かったです

2024年1月24日
PCから投稿

見逃していた『アンダーカレント』がレンタルになっていたので鑑賞しました。

大変良くて映画館で観ればよかったと思いました。近くでは私の苦手な新宿バルト9でしかやっていなかったので、次からは別の街にも足を伸ばします。

バルト9…行きつけの美容院の人も嫌いだと言っていたっけ…何かあるな。

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ほりもぐ

3.0どじょうの話

2024年1月21日
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鑑賞方法:DVD/BD
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hum

3.5原作に忠実

2023年12月12日
iPhoneアプリから投稿

ストーリーは漫画の通り 空気感も綺麗に踏襲
でも原作を読んだ時感じた透き通った深さは改めてすごい作品だったんだと実感
ラストあれいるかなー

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シモヤン

4.0行間を味わう文学的な作品。人をわかるってどういうこと?

2023年12月2日
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鑑賞方法:VOD

原作漫画は読んでいて、映画向きの話、と思っていましたが、原作と同様に行間から滲み出るものを掬うように味わう文学的な作品。個人的にはとても好みでした。
どういう話?と聞かれて、あらすじを説明しても主題が伝わる類の映画ではないのは確か。

人をわかるってどういうことですか?
これはとても深い問いで、私もすぐには答えられません。
また、わからないことはわからないし、わかることはそのうちわかる、それでいいんだと思います。

それにしてもリリーフランキーが最高です。カラオケのシーンはいま思い出しても笑えてきます。
井浦新もこういう役がハマりますね。

ちょっとひなびた銭湯や常連客の雰囲気がたまらなく懐かしく、どこかへ帰りたい気持ちになりました。

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Carryko Emi

4.0夫・・・わたしの知らない他人

2023年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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琥珀糖

4.0「でも、何で?」と理由を聞きたくなるような感覚

2023年11月11日
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鑑賞方法:映画館

劇場鑑賞するかどうかの判断基準について、最も重要な要素と言って過言でないのが「監督」です。これは通を気取っているわけでなく、自分にとっての作品に対する好き嫌いが予想しやすく、特にご自身で脚本を書かれる監督ならなおさらです。そんな「見過ごすことができない」監督の一人が今泉力哉監督です。
ただ、候補にまで上がっていても、最終的に無視できないのが作品が掛かっている劇場と、その上映時間によっては気にはなっても諦めることがあります。また、年間100作品以上は劇場鑑賞する私にとって、やはりコストは無視できません。例えば、新宿バルト9は自宅からも職場からも距離があり、さらに安く鑑賞できる方法が基本平日のサービスデイとなると、結果的に「配信待ち」してしまう作品も少なくありません。そしてこの『アンダーカレント』もバルトか、、と思っていたら、今回角川シネマ有楽町で掛かると知り、喜び勇んで参戦です。
で、感想なのですが、、、正直まとまらないんですけど、うなりましたね。当然良い意味で。「なんか、すげーな」の一言です。
後半に明かされていく登場人物たちにまつわる謎は、観ている段階で「ひょっとしたら」と想像ができて特に意外性はありません。それはミステリーでありながら、流行りの「伏線回収」を狙ったようなものでなく、登場人物に自分を重ねつつ「でも、何で?」と理由を聞きたくなるような感覚。
人は他人のことを解らないばかりか、自分のとった言動に戸惑ったり、説明がつかなかったりすることがあるように、自分自身のことだって解ってはいないと気づくことがあります。今作『アンダーカレント』はまさにそういう部分の興味深さに、ついつい「あの場面って」と他の人の意見を聞いてでも、理由を確かめ合いたくなる作品な気がします。何なら正解なんて一択な結論はなく、観る人によって作品や登場人物に自分を重ねるからこそ、それぞれ解釈が異なるような複雑で面白いと思える構造に思わず感嘆するのです。
そして、そのストーリーをいつしか「リアリティー」と錯覚して見えてくる演出と、役者たちの演技がまた素晴らしいですね。それぞれのキャラクター性に明確な役割を感じ、この人しかありえないと思えるキャスティングの気持ちよさがあります。中でも、キーマンは「サブ爺(じい)」こと田島三郎を演じる康すおんさんですね。なお、私は今回も原作未読なので、もし原作ファンに異論があればご容赦いただきたいのですが、少なくとも、この映画の中ではいろんなものが「見えている」老人であり、若者たちの拠り所ととして聖職者のような存在感に観ているこちらも救われます。
さて、今まで敢えて聴かずにとっておいた某ラジオ番組の映画評論と、ネタバレありの番外編を楽しもうかな。そして、時間をおいてもう一度観て、その時々の見え方や想い方を比べて楽しむような「しゃぶりつくせる」旨味を感じる一作です。感嘆。

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TWDera

4.5表面に現れない本当の感情

2023年11月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

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szmushi

4.5青色、水がずっと頭から離れない

2023年11月3日
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鑑賞方法:映画館

美しいポスター、真木さんの表情  このポスターやチラシだけでも引き寄せられる さらに今泉監督となれば、緊張感を持って劇場に向かいました  かなり以前の原作があって、それだけに皆さんの評価も様々でありましたが、現実的であってもなくても、このテーマは常に私たちにはあります  最も近くてわかっているはずの夫婦が実は最も遠くてわからない関係・存在であることに気づいてしまうこと、知りたくない気づきたくなかった「事実」
に直面すること、こうしてスクリーンで観ると、改めて「真実に蓋をしている」観る者に突きつけられるものを感じます  井浦さんは常に安定、言葉が少なくてもその思いが感じられます  最初の日にあれだけ吠えていた犬が穏やかになるのも、犬にすら彼の思いが伝わっているかのような場面でありました ラストをどう解釈するか、「希望」を感じずには、祈りたい、願いたいと思いました   随所に出てくる「水」、彼女にとってしまい込んでいた記憶が呼び起こされたのも水、しかしこれからの生活も水に向き合っていかなくてはならない  井浦さんのバッグ、真木さんの鮮やかなお出かけ着は鮮やかな赤色でありましたが、アンダーカレントは青色そのものです  (11月2日 イオンシネマ茨木にて鑑賞)

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chikuhou

4.0静かに流れてゆくもの。

2023年11月2日
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鑑賞方法:映画館

とても淡々とした静かなストーリー。声を荒げそうな場面でも登場人物たちはそっと現状に向き合い、現実を受け入れてゆく。突然夫が失踪したかなえ。何故?どこへ?その気持ちを引きずりながら夫婦で経営していた銭湯をなんとか再開する。

そこへ働き手としてやって来た謎の男、堀。まるで湯船にお湯がはられるように時間が流れてゆく。堀の正体とは。かなえが封印した過去を巡るミスリードの要素もあり、大人の会話劇でもあり、実に今泉監督らしい時間の使い方だなと思いました。

正直真木よう子は作品によって波がある印象ですが、今作はとても良かったです。リリーフランキーのちょっと下品だけど的確な探偵も良い味出してました。夫の行動の真意がよく分からなくてその辺もう少し説明してほしかったです。

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はるたろう

2.0やりきれてないと思われる。

2023年10月31日
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U-3153

3.0期待外れ

2023年10月31日
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鑑賞方法:映画館

今泉力哉監督の作品なので、超期待して観に行ったが、ミステリーなのかコメディなのか分からないようなストーリーだった。リリーさんは良かった。

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hanataro2

3.5リリーさんは有能(役柄)

2023年10月31日
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鑑賞方法:映画館

この間見た「福田村事件」の二人がまた同じ映画に出ている!と鑑賞。

「湯道」や「ブギウギ」などお風呂屋さんが舞台の映画・ドラマを今年はよく見る。スタイリッシュな感じなのかなとチラシなどのパッと見の印象で思っていたら。。

だいぶヘビーな思いを抱えた人たちの話だった。。だから心に蓋をしてしまったんだろうかと。真木よう子演じる主人公の過去はショックだった。

筋とあまり関係ないけど、リリーさんは歌上手い。そして、赤ちゃんが可愛かったわ。

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ふわり