グリーンブックのレビュー・感想・評価
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最高傑作。学校で子供たちに見せるべき
最高傑作です。これは世界的にも名を残す名作です。
100人鑑賞したら95人は「最高の映画だった」と感じるでしょう。観客の心を鷲掴みにするとはまさにこのことなんだろうテンポもよくドライブ中の二人の掛け合いがたまらない。クスッと笑える部分もありつつ、考えさせられる部分もある。最高だ。
育ちや人種、性格も正反対な二人が仕事をきっかけに一緒に長い時間を過ごし、よき相棒となっていくのは微笑ましかった。
好対照な凸凹コンビだし、だからこそ奇跡的に生まれた絆がより一層輝く。
そしてこの映画の完成度には驚いた。黒人差別を違和感なく伝えていた。黒人が使ったコップをさりげなく捨てたり、なんとなくて白人から袋叩きにされたりなど。現実にこんなことがあったと思うと胸が苦しくなる。
私は実際に見に行ったことがないので確信ではないが、昔よりも今は黒人差別はなくなっているという。今の時代はLGBTや人種差別など多くの差別問題がある。そういう不平等をなくすにはこのような映画が必要だと思う。
全世界の老若男女が見るべき最高傑作である。
見る映画がなくて迷っている人だけでなく、見たい映画を後回しにするほどいい映画である。
ぜひこの感想を見た方には見ていただきたい。
バディー×ロードムービー×社会問題
凸凹バディーがアメリカを横断するロードムービー。
バディーものは大好きだが、本作は旅、音楽、ユーモア、あらゆる要素が詰め込まれていてとても面白かった。
また、社会問題として、人種差別やそれに伴う貧富の差が取り上げられており、現在ほどダイバーシティが受け入れられていなかったアメリカ社会が描かれていた。
そのような中でも、人種、貴賤、性格が全く異なる主人公2人が、お互いに自分が持っていないものを相手に求め合い、心を開き、友になっていく様はとても温かくて感動的であった。
相手を思いやり、理解する中に自分の視野の広がりや成長があり、、とても感慨深い映画だった。
文句なく素晴らしい映画
見たいと思っていてようやくNetflixで拝見。
当時の人種差別はこれほどまでにひどかったのかと愕然としました。
ただの白人と黒人のお話ではないです。
お互いに複雑なroots と環境、そして正反対の性格の二人。
そんな二人が心を通わせていく様子は笑えてスカッとして時に胸が苦しくなりました。
これが実話に基づいているというのもエモい。
映画ってやっぱりいいな!
示唆に富み、すべてが珠玉のエピソード
示唆に富み、旅先で起きることのすべてが珠玉のエピソード
2人のキャラクターが生き生きと、見事なコントラストで描かれていて、全く飽きさせない。これはロードムービーの傑作だ
実在する人物ということで、もちろん脚色や誇張もあるだろうが、セリフのひとつひとつに磨き込まれた重みがある
使用された音楽も当時のヒットチャートをふんだんに盛り込んだ豪華なラインナップ。たたし、ピアノの演奏シーンが、思ったほど見事じゃなかった、合成か?どうも身体から首だけが浮いているように見えて仕方ない。残念だ。それから、当時パワーウインドウの車があったのなら、それを自慢するセリフがないと不自然だ。ま、瑣末なことはどうでもいい
『最強のふたり』によく似たテイスト。あの映画もハリウッド・リメイクを果たした
見終わった他の観客の反応はもうひとつだったようだが、これ以上何を望むというのだろう
確かにどっちが主役なのか、あいまいではあったと思う。マハーシャラ・アリが助演男優賞を獲得したのでヴィゴ・モーテンセンが主役ということなのだろう。名前のクレジットの順番もそうなっているが、映画さながら主従関係が複雑。トニーが主役というのなら、彼がどれだけ苦労してこのツアーを成功に導いたかというお話になる。それってどうなんだろう?
ところで、ある映画評に、「このロシアで学んだ黒人ピアニストには、もうひとつ秘密がある」みたいな書き方をされていたので、わざわざ命がけで南部に出かけていく目的が他にあって、それはきっとスパイ行為かなんかだろうなと勝手に想像力を働かせてしまい、身構えて見ていたので完全にスカされた。余計なこと書かなきゃいいのに
2019.3.1
「人間の肯定」を魅せてくれる傑作
ジャズピアニストとして名声を得た育ちの良い黒人シャーリーと、粗野なイタリア系白人ドライバーのトニー。
正反対の個性を持つ二人が、実に人間味のある友情関係を築いていく。 プロセスの描き方が自然で、後味の良い感動にひたれる。 アカデミー作品賞と脚本賞の受賞は、文句なしで納得。 何度観返しても楽しめる、極上のロードムービーだ。
激しい差別が渦巻く南部のツアーに乗り込んだシャーリー。
世間知らずで頼りなく見えるが、様々な災難に遭っても挫けない。 彼を守っているのは、信念を貫く強さ以上に、人間を信じる純粋さだ。
一方のトニーは、場数を踏んで現実を身につけた男。
無学で無頼。 時には、暴力で問題を解決する。 そんな彼がシャーリーと信頼関係を築いていくことになるのは、人間に対する肯定感で通じ合っているからだろう。
優しさで人間を否定しないシャーリーに対し、暖かい家庭と多くの経験の中で多様性を身につけた大人のトニー。 様々なエピソードを観るうちに、この二人が、違うようで実は同じステージに立つ同類だということが分かってくる。
鑑賞後の後味が良いのは、いつまでも忘れずにいたい「肯定的な感動」を味わえるからだと思う。
ピーター・ファレリー監督の「いとしのローズマリー」を観た時、 作品に関わったスタッフ全員のチームワークの良さを強く感じた。 同監督の映画創作の根底には、「人間を肯定的に描きたい」という強い思いがあるのではないだろうか。 グリーンブックは、そんな監督のこだわりが見事に結実した完成品である。
人種差別を正面から捉えた傑作
ヴィゴモーテンセン扮するトニーリップは高級クラブで用心棒を務めていたが、クラブが改装する事になりその間マハーシャラアリ扮する黒人の音楽家ドクターシャーリーの運転手の仕事に応募した。グリーンブックなる本は、南部で黒人が泊まれるホテルを記載したもの。それに白人が黒人に使える違和感。ドクターシャーリーの南部コンサートには様々な壁があった。粗雑に見えて職務に忠実なトニーと、時々落ち込む優秀な黒人音楽家は次第に打ち解けていき友情が芽生えた。
米国の人種差別を正面から捉えた傑作かな。トニーのドクターシャーリーを想う男気に拍手だな。
ハグする理由は「いいやつ」だから。
初めて、彼女の実家に行った時。
友達が、別の友達を連れてきた時。
隣の家に上がった感じ。
別の業界の会に参加した感じ。
他の地域の空気感。
学歴の差。
年収の差。
性別の差。
別に差別なんてものではない
「なんかオレ、違うな」
と思う、あの孤独感。
「寂しいときは自分から手を打たなきゃ」
と、食いたいものを食い、
殴りたい奴を殴る。
欲に忠実なトニー。
「才能だけでは不十分だ。勇気が人を変える」
“かくあるべき”という強い信念を
持つシャーリー。
そんな相容れない二人が
打ち解けていく様子を
車内を中心とした会話は
全てのエピソードにグッと
くるものがある。
こういう映画を見ると
つくづく英語話せてたらなぁって思う。
微妙なニュアンスとか発音、
そしてワードチョイス。
字幕を追うことで見逃す
表情の動き。
私が英語を話せていたら5.0評価。
日本語しか知らない私のせいで
-0.5の4.5評価。
自分に対するマイナス評価。
悔しい。
真逆のふたり
黒人ピアニストと、その運転手。様々な壁を越えた友情を実話ベースで描く。
腕っぷしの強いトニーはある日、黒人ピアニスト、シャーリーの運転手として雇われ、演奏ツアーへと出発する。目的地は黒人差別の色濃く残るアメリカ南部。行く先々での理不尽な対応。そりの合わない二人。彼らはどのように距離を縮め、困難を乗り越えてゆくのか?
人種差別という重い背景がありますが、違いすぎる性格の二人のやりとりが笑えたり、反発し合いながらも、互いの良さや苦労を認め合い、固い絆で結ばれていく様子に心温まりました。
性格的にも経済的にも何もかもが真逆の二人。
野蛮で、すぐに暴力で解決するトニー。忍耐強く、気品溢れるシャーリー。
愛する家族のために、金になるなら何でもするトニー。高収入を得られる北部でのツアーを蹴って、敢えて風当たりの冷たい南部でのツアーに臨む誇り高きシャーリー。
土台は違えど、それぞれの信念を貫く姿は格好いいし、互いに尊重し合う二人の関係が素敵だと思いました。
貧しいけれど大勢の家族に囲まれて暮らすトニーに対し、豪華な調度品に囲まれ一人佇むシャーリーの寂しげな表情も印象的でした。白人でも黒人でも男でもないと語るシャーリーの孤独。敢えて南部でのツアーを行う勇気と信念。シャーリーを歓迎しながらも当然のように差別する白人。
コンサートでの美しい演奏、穏やかな表情の下にあるシャーリーの怒り・悲しみ・孤独は計り知れません。
良い時も悪い時も観賞できる素晴らしい映画
観てる人の感情を選ばない万人に向けた素晴らしい映画です。
何度も繰り返し観ても苦痛に感じない貴重な出来だと感じました。
子供達にも親にもお勧めしています。
歴史を学べる良作
1962年人種差別が色濃く残るアメリカ。差別に苦しむ黒人天才ピアニストと、それを支える白人用心棒の友情のお話。博識な黒人と粗野な白人のアンバランスなやりとりや、旅を通じて成長していく姿がいい。そしてマハーシャラ・アリのスタイリッシュさも見所。さっそく服装を真似してみよ
感動のストーリーと人種差別問題の扱いの「軽さ」
黒人と白人のバディ物、差別を乗り越えた友情の感動のストーリー。でもそれでいいの?というモヤモヤを感じてしまう。
見終わったあとで史実との違いなどを調べていくと段々それが具体化していく。映画公開後、シャーリーの遺族側からはかなり批判的な意見がでている模様。いわく、事実と異なる描写が多い(シャーリーはフライドチキンも流行りの音楽も知ってたし、王様みたいな椅子なんて持ってなかったなど)、黒人差別の問題が軽く扱われてしまっていると。実際、他の人のレビューをざっと見た感じ言及の多さは、友情・感動のストーリー>>>KFC(笑)>>>人種差別問題、といった感じで差別問題というより普遍的な友情物語として受け止めた人が多かったようだ。日本人には黒人差別問題はあまり身近でないというのもあるだろうが、(大阪なおみ関連とか考えるに普段意識しないだけだろうけど)、普遍的な友情物語ととらえるには暗い差別問題が端々に出てくるしやっぱり差別問題ももう一つのテーマであることは間違いない。
しかしその扱いはあまりに軽い。日本人により身近な人権問題としていじめ問題を例に挙げるなら、「いじめっ子といじめられっ子が殴り合いのすえお互いを認め合って肩抱き合い夕日を見つめる」くらいの陳腐なストーリー。いじめられっ子目線で見れば「こんなの現実じゃない」「いじめっ子側の都合のいい解釈」「こんな映画でいじめ問題を真面目に扱った作品といわれるのは変」って反応がでてくるのは当然な気が…。それこそ二人が警察に捕まるシーン、2020年のアメリカだったらジョージ・フロイドのように殺されて物語終了だ。舞台になった公民権運動の時代でも黒人に対するリンチ、放火、不当判決などは数多く発生してたようで、そう考えるとシャーリーが受けた差別は同時代的にも「軽い」ほうだったといえる。
黒人差別というテーマ抜きで見ると、ストーリーはハリウッドの教科書に載ってそうなオーソドックスなものだし、個人的には終盤にかけての盛り上がりに欠けた印象。シャーリー役の俳優のピアノの演奏がすごかったとか細かい部分はあるにせよ、全体的には平均点という感じ。それが、黒人差別が話題になってる時期にそれをテーマにしつつ、大衆受けするように差別は軽めのタッチで感動部分を濃いめに味付けすることでアカデミー賞を狙うべくして作られたことにより、みごと狙い通り「白人」審査員たちに評価され受賞した…とするなら当事者たちのモヤモヤ感たるや同情を禁じ得ない。
まあこの問題は黒人と白人のバディ物全般に感じてしまうものだし、そんなことグチグチ言って映画見てるなんてひねくれたやつだと言われそうなので、これくらいにしとこう…。
コメディタッチで差別の本質を描く
黒人差別、同性愛者差別など、現代問題として扱われている課題を、お題目としてではなく、人々の生活にどのようにそれが内在していて、どのように人を傷つけるのかをコメディタッチで描いている。誰でも見やすいコメディタッチの映画にそう言った要素を盛り込むことは、多くの人に気づきを与えるし、映画のラストでも和解があるように、現実社会でも和解できるのではないかという希望を持たせてくれるので、とても良い映画だと思う。
貧困と黒人は必ずしもイコールではないし、白人と教養もイコールではない。人それぞれが本来であるのに、ジャンル分けすることで人を判断するようになる愚かさを糾弾しており、身の回りの男女差別など、目に見えない形で自然と織り込まれている差別的構造を気付くきっかけになった。
差別心はどこからやってくる
面白かった。役者も魅力があるし、ファッションもお洒落だ。
こういう作品を見る度、差別心は一体どこからやってくるのかと考えてしまう。だって、トニーという人物、荒っぽくてズルいところもあるが、最初から「良い奴」なのだ。
イタリア系のトニーだって、差別される側だ。その理不尽さは身に沁みているはず。だけど自らも黒人を差別してしまう。
アメリカという国が、社会が、公然と特定の人種を差別し、国民に無意識の差別を植え付けた罪は大きい。
4.5
孤独なドクターシャーリーの前に現れた白人のトニー。
人種も性格も真逆な2人が旅を通してお互いを知っていく。そんな2人の友情が愛しい美しい。
大切にしたい作品の一つになりました。
難しいテーマですが、1人が変わることで
少しずつ良い未来に。
映画なんてこれでいい
ヤンキーとオタクのカリスマが一緒に行動する友情モノですね。
日本人も好きな王道です。
黒人差別のテーマなんてやり尽くされてるんですが、ぶつかって、悲しんで、悩んで、繋がって…。
映画なんてこれでいい。これでいいんです。
全730件中、81~100件目を表示