万引き家族のレビュー・感想・評価
全918件中、81~100件目を表示
カンヌっぽい
最初から最後まで同じトーン
ただ淡々と起こっていることを撮影した感じ
BGMもなし
説教くさい映画なのかと思ったらとてもあっさりとしていて、カンヌっぽいなぁと思った。
何だかんだ楽しくやっていたように見えたから、家族がバラバラになったの寂しかった
誰にも救いがなかったね
祥太の「わざと捕まった」もショックだった
あの女の子は最後に何を見たのかな
3年ぶり2度目
『パラサイト』と被る。こちらが韓国はこういう文化なんだと思う反面、日本はこう思われてるのかと思う作品。でも実際は双方とも限られた人々の生活実態なのかと思う。
日本人としては?めちゃくちゃ面白かった。パラサイトとの差は脚本の違いかな。演技的には断然こっちと思った。
安藤さくらさんが秀逸。日本を代表する女優。
リアルであってそうでもなくて
なんだかな〜
感情がむちゃくちゃになってしまう。
リアルな質感すぎて、存在しない家族のはずなのに、
あの子は幸せに過ごしてるのかと心配してしまう
とりあえず安藤さくらがすごい。
子供たちもすごい。出てる人みんなすごい。
けど、しんどくなっちゃうので
もう1度観たいとは思わない。。。
つかの間の家族ごっこ
誰目線で見るかによって異なる印象を持つ映画だと思います。
初めは、血は繋がっていなくてもこんな家族の形もありだなと思っていました。傷付いた弱いものでもスイミーのように肩を寄せ合えば生きていける。お金は無くても辛い時にギュッと抱きしめてくれる人がそばにいるのは幸せな事。私はおそらく、リリーフランキーら大人目線で見ていたからそんな風に思ったのだと思います。しかし、しばらくたってから疑問が出てきました。
’なぜ、あの男の子はわざと捕まったのだろう?’
そんな疑問が浮かんで以降、子供目線での物語が見えてきました。
男の子は、家族の一員として生きていくために悪い事だと知りながら仕方なく万引きしていた。しかし、柄本明に「妹にはさせるなよ」と諭されてから気持ちに変化が出てきた。万引きしたくない。妹にもさせたくない。でも生きていくためには仕方ない。でもやりたくない。どうしたらいいんだ。そんな葛藤があったけど、誰にも言えなかったのだと思います。
子供目線でこの映画を見ると別の景色が見えてきます。自分勝手な大人。そんな大人に振り回される子供。「お父さん」と呼んでもらいたがるリリーフランキー。初めはそんな彼が可愛らしくも見えたのですが、子供に学校へも通わせず、万引きをさせる親がどこにいようか。偽りの家族を作り、都合のいい時だけ良い親面をする。そんな大人の自己満足や現実逃避の家族ごっこにつきあわされる子供達。しかし、だからといって彼らの愛情が偽りだったのかといえばそうでもない。貧しいながらもそこには笑いがあり、彼らなりの絆があった。何が正しくて何が悪いのかという単純な話なのでは無く、様々な背景を抱えた人達の心情が複雑に絡み合うリアルを見ているようでした。
無責任な大人たちに翻弄されて結局報われない子供達
映画自体はとても良い感じでした。
ゆったりとしていながらも、所々クスッと笑えるセリフや展開で飽きない。
飾らない日本の裏と表の光景は自然。
ストーリーについてはやや複雑な心情になります。
少なくとも「犯罪一家にも愛はあるのね」ではない。犯罪一家に限らなくても別に愛は世界のどこにでも溢れてる。
ただ問題は子供に必要な家族っていうのは愛とか絆だけではないだろう、というところ。まあ虐待よりはさすがにマシだけども、、、。
最後は救いようのない気分になりました。
やっと愛や絆を知ることが出来て、そしてそれが闇雲に壊された子供達の今後はどうなるのだろう、、、。
せめて大人達からもっと説明があれば救いようもあるのに、、、。本人達も何が起きてるのかよく分かってないような頼りなさだった、、、。
観たあと、しばらく
溜め息ばっかついてました。
(あ、もちろん、ガッカリ、、とかそういう意味の溜め息じゃなくて、腹に堪えた、、みたいな意味の溜め息ね)
いーなー、柄本佑。だって、家に帰ったら安藤サクラがいるんでしょ。
羨ましい‼(そこか(笑))
好きなんだよねー…顔と声と演技と雰囲気が。
あんまり数を観てないので、リリー・フランキーさんの芸達者ぶりにも驚かされました。
子役も可愛い上に上手い。松岡茉由(優?)はスタイルまで良い。樹木希林の怪演もミモノ。
是枝作品は「誰も知らない」「花よりもなほ」「歩いても歩いても」とか、、あれ、他にも観たかな。個人的には、「誰も知らない」と同じか、それ以上に好きかも。
ちょい役で柄本明、池松壮亮、高良健吾、池脇千鶴、森口瑶子なんかが出ていて、そのあまりの豪華さにビビりました(笑)
祥太の視点で引き込まれた
2時間の上映時間があっという間だった。良い作品だと思う。
車上荒らしをする仮の父を見て信用を失い、店が潰れなければ良いと言っていた仮の母には店が潰れたことで信用を失った。
子供なりに信じていたことがあり、それが成長と共に瓦解し、かりそめの家族の幕は下ろされる。
大人の身勝手な論理は、子供の純粋無垢な心には通用しないのだ。
個人的にその事実が重く感じられたが、この映画は様々な視点をバランス良く内包しており、どの登場人物に感情移入しても、魅せてくれる良作だと思う。
この作品を日本の貧困問題として捉える向きもあるが、こうした層を生み出す政治が悪い、という安直な答えで総括するのは違うと感じる。
仮の父、仮の母、仮の祖母。彼らはみな悪人である。それぞれの人物の視点に共感させられる映画だからこそ、彼らの罪に鈍感になってはいけない、そのような見方が大切だと感じる。
本当に真っ当な努力をし、その上で貧困問題と向き合っている人達と、この映画で描かれる彼らとを同一視するのは失礼で問題が大きい。
悪人にも、罪を犯す理由というものはあろう。しかし社会の構成員として大人として、彼らのような罪人を赦すようではいけないとも思うのだ。
この映画は、かれら疑似家族の心情を描き、彼らに寄り添う視点で魅せてくれるものになっているが、だからこそ冷静に「許されざる彼ら」という視点を忘れてはいけない、そんな作品にもなっていると思うのだ。
めっちゃ良かった。
今年は映画を50本、つまりは1週間に1本は欠かさず見る。その記念すべき1本目。そして以下感想。
おばあちゃんの葬式、松岡茉優のつながってるものは心じゃないかと問われた時「お金じゃない?普通は」と言った彼女が一番お金に執着していなかったようにも見える、彼女の嘘つくところの嫌いさ彼女は違った感想を言うだろう、俺がリバタリアンである可能性、見なかったことでそれが解決することにはならない、きっかけはなんでも良かった、みんな違う名前の誰かになりたかった、物語の共有をしない大人だちが片隅のストーリーになく不自然さならば自分で語れよ、映画の嫌いなところはイメージであるが故に日常が変わり「これ映画で見たことがあるやつ」を自分の目で事実よりそのフィルターで見ること本当は痛みのない虚構に対してわかったような気になって道半ばになること、友達も彼女も小さな嘘の積み重ねで勝手に病んでいく空気がそうさせているという宗教(虚構)に惑わされて、それをそうしなかった理由は情報格差が生み出したのかもしれない、村上春樹が抜け道がある方が良い社会だと言っていたことを思い出す、周りの反応を気にしすぎなのか俺は。
ラクそーやなぁ…
学歴がない、学歴を補おうともしない、学ぼうともしない、日々生きて行くことに必死で、万引きで何となく生きていけて…その中で人の繋がりが出来て、何となく満たされてる。
一言でいいなぁ…って思った。
自分も20代の頃こんな感じだった。万引きはしてないけど、未来予想など無く、日々生きてた。
各種税金、社会保険、年金、生命保険、自動車保険、火災保険…馬鹿馬鹿しいと思って生きてたあの頃…それでも人生を謳歌できると思ってたあの頃を思い出す作品。
ちょっと【ファイトクラブ】を思い出したなぁ…『お前たちは物に縛られてる』か…
しかし羨ましい、それであの歳までやってこれたとはww
曲がっていても愛は愛
道徳上、絶対にやってはいけないことばかりやっているのに、何故か愛を感じる。普通に正しく生きている人たちより、底辺で生きている彼等が愛情豊かに見える。ただ結局その愛情表現は曲がりくねってる。
駄目なものは駄目!
何があっても遺体を隠す為に埋めるなんて行為は許されません。樹木希林がそんな事して成仏出来ると思っている?それに2度目!?驚きました。子供に万引きしか教えられないとは、随分可哀想な育ち方をしたのだと思う。教育が大事だって事を悟っていない。それ以前に戸籍すら与えられない。架空の家族。この夫婦の親、りんちゃんの親、子供への愛はあるのだろうか?あの駄菓子屋の店主のひと言で男児の心に引っ掛かるものが出来たようだ。夫婦は若く身体も丈夫で働いてお金を得る事が出来ないわけじゃないのに、前科者だからまともな仕事にも就けないのだろうか?貧困の連鎖を断ち切る為に義務教育もあるのに、虚構の家族だからそれさえ受けさせる事が出来ないのだ。現実つい最近、元戦争孤児で五島列島出身の高齢女性が無戸籍、自宅で餓死。その同居の息子さんも衰弱している状態で見つかる事件があった。息子さんは49歳。学校にも通えなかったらしい。この万引き家族の様な事はしていないだろう。ただ50年近く学校に行かなかったことも気付かれず暮らしていた事に驚愕しました。原因は戦争。実の親子で暮らしていたとはいえ無戸籍により学校にも病院にも行けず気の毒です。最後に、この映画は冷たい熱帯魚の様な気持ち悪さもあり、夫婦の考えについて行けず共感出来ませんでした。
家族の在り方
家族は一人一人血がつながっておらず、万引きなど不当な方法で生活費を稼いでいる。子どもたちは、学校にも行けておらず、家族以外の人間関係が極端に少ない。母は、子供たちを守るために引きとっていた。映画の中では家族での関係は和やかではあったが、祖母の死、万引きがばれてしまうことを機に家族関係が崩れてしまう。子を育てることは難しいと感じたのと同時に安定した生活費、親の社会的なモラル、子供への教育が安定した家族を形成していく上で不可欠だと感じた。
万引き家族
一貫して静かな映画。誰もいきなり叫んだり感情を大きくぶつけたりはしない。だからこそ生まれるリアル感。
日常のワンシーンをずっと見せられているかのよう。
ただし、最後の父親がバスを追いかけるシーン以外。あのシーンがこの映画のクライマックスであり全て。
結局追いかけても届くことはできない。最後は子供から離れていく。そんなことを伝えたかった映画?
世間から見たらあの家族は悪人なんだろうが、彼らに同情できるのは彼らの日常を見てきた私たちだけ。
あのラストシーンを含めて、この映画の主人公はしょうた。タイトルにもなっている万引きの是非に疑問を持ち始めその感情変化がありありと現れていた。そして最後わざと捕まったのは妹を守るためか?
徐々に家族の成り立ちについて分かってくる構成が良い。
最後アキだけ、その後が描かれなかった。
樹木希林さん
はじめに白状しておくと、是枝さんの作品はほとんどみていない。20年以上前「幻の光」をみて、ああ、これは生きる映画の世界がちがうと思って以来、是枝作品は選択肢にあがらなかった。「だれも知らない」もみなかった。例外は「そして父になる」だったけれど、やっぱりなにかがちがう感があって、その後の「海街ダイアリー」も「三度目の殺人」もみていない。
今日みた「万引き家族」に先立って、二日前にVODで「あん」を見た。ちなみに河瀬直美さんの映画も初めてだった。
これでお気づきのように私は樹木希林さんをみたかったのだ。それも近年の。「寺内貫太郎一家」も「ムー一族」もみていなかった私が希林さんを発見したのは「お化けのロック」「林檎殺人事件」だったし、フジカラーのTVCMだった。岸本加世子のセリフはこどもの私に「それなりに」の使い方を教えてくれた。
なぜ内田裕也がロックなのかいまだにわからないけれど、樹木希林さんはロックだなと思う。万引き家族の希林さんもロックだった。
現実を見た気がした
タイトルだけ見るとどうしようもない底辺家族の印象を受けるが、物語を見ているうちに、それぞれの登場人物に感情移入してしまう。
現実と紙一重の、すぐそばにいてもおかしくない人々。
自分が明日なってもおかしくない立場。
「こんなとき、こう言えばいいのに」とか、側から見ると色々思うことがあるが、いざ当事者や近所の人になってみると綺麗事にいかないこともあるだろなぁとか、いろいろ考えさせられた。
それにしても、役者がすばらしい。
顔がズームになったカットで、表情だけで状況がわかり、無駄な会話やナレーションがなくても引き込まれる作品だった。
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