万引き家族のレビュー・感想・評価
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血の繋がりだけが家族じゃない。 産まなくても母親になれる。 けど万...
血の繋がりだけが家族じゃない。
産まなくても母親になれる。
けど万引きさせたり教育を受けさせなかったりっていうのは立派な虐待でしょ?
虐待をする人とやり方が変わっただけ。
何も救われてないしこんなの家族でもない。
行方不明や戸籍のない子供はたくさんいるしこんな風に暮らしているケースが日本のどこかには実際にあるかもしれない。
非正規雇用に年金不正受給に若者の風俗勤めに、そういう社会問題もテーマの一つなんだろうけどそれを家族だの絆だの言ってキレイな要素を入れてきたのが気に入らなかった。
私も劣悪な環境で育ったからこんなん違うでしょって思ってしまった。
愛とは外から見える形ではない
愛とは何かを考えさせられる映画でした。血の繋がっている親子だから、愛があるとは限らない。愛しているからこそ、相手のことを思いやり拒絶の言葉を口にしなくてはならないときもある。素晴らしい作品だと思いました。
家族とは
家族とは、本当の愛とは何かを考えさせられる映画でした。こんな家族の形もあるのかと思いました。寄せ集めの家族で、貧乏で世間からは逸脱した家族ではあるが、そこには愛があった。
松岡茉優のおっぱいエロかった。
実話であっても驚かないような話
レビューを見ていると賛否分かれているが、私はとてもいい映画だと思った。
■なんと言ってもラストシーンは最高に良かった
虚まみれの家族が解体したあと、皆がそれぞれに過去の生活を懐かしむ行動をとる。
その一連の流れの最後で登場する末っ子じゅり。
彼女の視線の先にあったのは、大好きなお兄ちゃんの姿だったのではないだろうか。
■この映画は「家族の条件」を「絆」と定義した
血のつながりが一切ない6人わけあり者が集まった嘘の家族。
しかし、血のつながりがないにも関わらず、家族は奇妙で深い絆で結ばれていた。
家族とは? その定義は血のつながりだけではないのだ。
そういったメッセージを強く感じた。
■非エリートが片寄あって現代社会をサバイブ
劇中の家族は皆、社会的弱者だ。
犯罪を擁護するわけではないが、生きていくための手段と称して、万引きをはじめ、さまざまな悪事に手を出す。
そんな生活に自問自答する者もいれば、何も感じずその日暮らしを続けるものもいる。
経緯はどうあれ社会の底辺から抜け出すことはそんなに簡単ではない。
そういう現実をリアルに連想できるような人物設定や描写が秀逸だった。
■しいていうなら…
あくまで個人的な好みではあるが、古くさい演出、説明的すぎるセリフが多めだったような気がする。
そこまで丁寧に描かなくとも。
観衆をもっと信じる勇気があってもよいのかと。
タイトルがミスリード
「そして父になる」「誰も知らない」とも評価ほど面白いと思わなかった。問題提起とは思うけど。これも同じ路線なんだけど、今回は話の展開に惹きつけられた。原作は読んでないけど、同じ手法なのかな?
まず、タイトル及び初頭の展開からこの家族は万引きをして生活をしているのか視聴者に思わせる。だが、見ているうちに家族の関係が見かけ通りではないことに気づき、そこからホロっとさせる展開になる。この演出(というのかな?)がうまい。普通にこの疑似家族の出会いから始まるところが映画が始まったのならこれほど集中して観なかったのではないか。登場人物のセリフから違和感を覚え、注意しながら観ることでこの家族のつながりを考えながら観る映画となった。
秀逸はおばあさんの初枝が亡くなり、死体を埋めたことについて女性の取り調べ警官から「遺棄した」と言われ、信代が「捨てたんじゃんない、拾ったんだ」のシーン。一人暮らしの老人が人生の終末、たとえ疑似家族でも本当の家族のように暮らしたことを視聴者は知っており、それを知らない警察側からは単なる犯罪として見られることにいら立ちを覚える展開となっている。
ただ。父親の役割である治に対しては子育ての面では共感する一方、その日暮らしの生活を続けてきたことのつけとして万引きをしたり、路上あらしの行動にイライラしてきてしまう。この疑似家族の生活が続かないであろうことを予見させる伏線ともなっている。
おばあさんの初枝は人の痛みが分かる人として描かれている。亜紀の気持ちに気づいて声をかけたり、新入りの「ゆり」にけがの手当てをして虐待の後に気づいて優しく面倒を見たり。こういうケアをしてもらうことで人は他人に対する思いやりを持っていくのだという描写が何回かこの映画ではある(自分を殴ったげんこつのうっ血のあとを見つけた亜紀がお客さんをハグする、信代のアイロンのやけどの跡をなでさする「ゆり」)。自分の居場所がない人たちが集まり疑似家族となっているわけだけど、血のつながった家族よりお互いを思いやっているのでは、と思わせるシーン。そういうところが響く人と、そうでない人が評価の分かれ目になっているのかも。自分が居場所がない、と感じたことがある人には刺さる映画だと思う。
Wikipediaでは脚本段階では子どもに「お父さん」「お母さん」と呼んでほしい、という主人公の思いに重点がおかれていたというが、ならば終盤祥太がけがをしたあと慌てて逃げようとしたことについての整合性がつかない。こどもと自分のどちらに重点をおいたのか。答えはラストバスの中で少年が振り向かなかったことに表れている。少年はちゃんと「お父さん」と呼びたかったけどね。
また、ラストについていろいろ言われているけど、ハリウッド映画を見慣れてしまうとハッピーエンドやちゃんとした説明をもとめてしまう。ヨーロッパ映画やアジアの映画だと、「これで終わり?」てな展開が結構ある。監督の投げかけ、あとは自分で考えて、ということなんだろう。もやもやするけど、これが監督の意図するところでもある。すっきり終わってしまったら観た映画のことすぐ忘れてしまうものだから。
想像以上に良かった‼️
社会の底辺の問題を全てのキャラクターにのせて、しかもそれが見事なハーモニーとなって物語を織り成す。映像言語的にも過不足なく表現されており完成された作品であるが、それでいて常に視線の揺らぎを要求され、作品全体がまるで何か有機物のよう。全ての出演者が美事の演技で演出の極みを見た思いがした。
なんとも言えないが、記憶から離れない
昔子供の頃、地元の小学校に貧乏なやつがいた。その頃はなんとも思わなかったが、今になってどんな家庭だっのだろうか、とかどんな気持ちだったのだろうか?と思ったりする。
そんなような昔の思い出と、自分を重ねて観ていたのか、なんとも言えない気分になり、記憶から離れないのである。
家族とは何でつながっているものか、非現実的な人たちの生活を通して問うている。
社会からはみ出した人物たちのセーフティネットとして万引き家族が機能していたというお話。
ドロップアウトしたからそこにいたのであって、元の場所に戻ってめでたしめでたし・・・とはならないんだなあ。
家族が何でつながっているかというやりとりで、
「普通はお金でつながっているよ」というねーちゃんの発言に対し、
「俺たちは普通じゃねえんだよ」と返すおっさん。
まああんまりテンションの上がるような作品ではないですよね。
たまにはいいかなあこういう系も。
これこそ現実
オープニングのテンポ良い万引きシークエンスで一気に引き込まれる。
色々書いては消してと時間が経ってしまったので、とりあえず記録として残しとこう。
鑑賞後、シアター入口に貼ってあるポスターを思わず立ち止まってじーっと観てしまった。思い過ごしかもしれないが、そういう人が何人かいたような気がする。
思い出した作品は、私はダニエルグレイク。
万引き家族の万引きの意味
終盤、警察に捕まり尋問を受けている時
「子供に万引きさせるの後ろめたく無かったですか」
「俺には他に教えられる事なんにも無いんです」
なぜ信代や妹の亜紀は働いているのに治は働かず万引きを続けているんだと思って観てましたが、この一言で万引きはこの作品で愛情を示す最大のキーワードだったと思いました。
当然万引きはいけない行為ではあるけれど教養も何も無い治が、血が繋がって無くとも父として親として唯一祥太に教えてあげられる事が万引きだった、という祥太への深い愛情と絆がこの一言に凝縮されていると思い涙が込み上げました。
レビューを見ていて思う事は、温かで幸せな家庭にぬくぬくと育ち親にたくさん愛情を受けた人には不快感だったり嫌悪感な感情しか持てないだろうけど、同じように不遇な境遇で育った人には心に刺さる作品であるだろうなと思いました。
りんはこの先どうなるのかというスッキリしない思いはありますが、伏線の一つであるラムネのビー玉を、お風呂で一緒に唄った数え歌を唄いながら数えている場面では、りんは間違い無く万引き家族にたくさんの愛情を注がれたのだと思えて深く胸に滲みるラストでした。
日本アカデミー賞とキネマ旬報が最優秀作品として選び、さすが稀にみる両者の選択が一致した作品であったと思いました。
余韻
いつか崩壊する、いつか捕まる、こんな家族長続きするわけない、と思いつつそれぞれが放ってはおけない微妙な擬似家族。本来はこうあるべきなのに、現実がそうはさせない。
貧困、ワープア、虐待など闇から逃れるために仕方なく集まった人々の切ない物語。
リンの最後は誰が迎えに来たのだろうか…。
大圧倒…!
圧倒を超える言葉は何でしょう?
大圧倒?超圧倒?驚愕??
私の語彙力では、この映画の素晴らしさを表現出来ないのが悔しい。
低評価の人の理由も分かります。
悪い言葉を使うと「底辺の人間のドキュメンタリー」そのもの(そのものなのがすごいところだと思うのですが…)。それに興味なくて、おもしろさを感じないのかなと思います。
必要悪、100%悪い人間はいない…。それを実感する映画だと思います。
万引きという軽犯罪だから派手さはないけれど、この家族たちはひとりひとりが生きてる人間で、どういう人生を歩んで来たのだろうと想像したくなる種のようなものがたくさんあって、観賞後ひたすら考え込んでしまいました。
映画を観て思ったのは、映画に出てくるのはこの家族の一部分だということ。それが深いなと思いました。
「人間ってこんなことあったからこうなったと簡単に説明出来るものじゃない」というのを感じました。
幸せって難しいな。
ぬ〜
何を考えて観ればいいのかわからなかった。
虐待されていた子を万引きした家族は本当に悪なのか。
決して褒められた生き方をしているわけではない家族だか、それぞれが、それぞれの思いを背負いながら生きていて生き方に正解は無いし、間違いもないのかなと思った。
少しずつ大人になっていく子供たち。弱い立場にいる方々、どうか強く生きてほしい。
空は青い。
話題だから見たけどダメでした
教養なく犯罪を繰り返す家族の日常。見ていて鬱々とした気分になります。日本にこう言った問題があることの気付きにはなったけど共感は全くできませんでした。
見なくてもいいし、家族には見せたくないです。
家族の「絆」って何?
今更だけどようやく観賞。
家族の「絆」って何?
それはこの映画に答えが少しあるような気がする。
いや、そんな大仰なテーマでなくても「チーム」とは何なのか?どうあるべきかが描かれている映画。
最近はやれDNA鑑定だの血液型がどうだのと「数値」で家族を決めようとするが、実は昔の家族っていい加減な判断基準により決められたものだったのかなぁって思ったりする。
「養子」とか「病院での取り違い」とかもあるが、この映画で登場する偽装家族は終戦直後のどさくさで無理矢理成り立った「家族」というチームのような雰囲気を感じる。(実際そんなケースがあったか知らないが、その時代背景ならありえるようなきがする・・・)
とにかくここに登場する子役の演技が素晴らしい。昔から動物や子役は主役を食うとは言うが、とにかく印象に残る。
リリー・フランキーや柄本明はいつも通りな演技な感じだが、上手くハマってるのが流石。
柄本の台詞「妹にはやらせるな」はあんな顔して不思議と重みがある。
日本映画は地味な作品が多いが、「ROMA」が好きだと言う洋画ファンにこそこの作品は観てもらいたい。
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