追憶のレビュー・感想・評価
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どんな生い立ちであっても幸せになっていい
不幸な境遇から家族を作り、幼いころ得られなかった幸せをつかもうとするいい物語なのだが、構成によってはもっと心に響く物語になっていたのではと思ってしまう。冒頭で大体のオチが分かってしまったので、とことん説明しない構成で最後にネタバレを畳み掛ければよかったのではと思った。監督が降旗康男、撮影が木村大作とあってストーリーと映像に期待したのだが、映像も妙に作りっぽいところもあり、少々期待はずれ。長澤まさみが夫役の岡田准一に心の内を吐露し涙を流すシーン、小栗旬のこらえていた涙があふれるシーンは心揺さぶるものがあった。このふたつのシーンは、物語の本質に迫るものだろうと思う。
釈然としない鑑賞後感
3人の秘密を最初にばらしてしまう。観客をミスリードさせるためだろうけど、予告編で肝になる部分だと思っていたので、肩透かしを食らった気分。
あんどの里と書かれた富山の銀行の封筒をさとしの家のアルバムの間に見つけたのに、啓太を疑ったのは何故か?
安藤サクラ演じる仁科涼子にもう少し感情移入できるエピソードが欲しい。あれじゃ、ただ子供たちを保護して、庇って、不幸な事故にあって可哀想な人で終わってる。そして過去の事件の後始末をどうつけたのか説明がない。隠蔽したのか、代わりにお勤めに行ったのか?
そんな点がもやもやして、なんとなく、めでたしで終わった感。
殺される悟もなんかだらしなくて、いまいち感情移入出来ない。だから彼が死んでも悲壮感が足りない。
主役の篤も重大な証拠を見つけといて、筋違いな犯人の目星を付けたせいで、犯人を知ってるけど関係を明かせず、公に出来ないという設定が台無し。
以上の点で鑑賞後、釈然としなかった。それぞれの演技とか、雰囲気は良かったのに残念。
レトロな日本映画
一流のキャスト陣・演出・監督。文句無しでしょう。長すぎず、不足なく欲張りすぎずの完璧な尺。
今風の映画ではないしサスペンスとしては3流だがそんなのどうだっていいじゃない。自分があっちゃんの立場だったら、けいちゃんの立場だったら、そう思いを巡らせるには十分すぎるストーリーです。
こういう古き良き日本映画が大好きだ。
監督の好みなのだろうが、時代設定が微妙だなーとは思った。10年くらい前の設定の方が良い感じにハマったのではないか。
辛気臭い表情が印象的
話として、サスペンスとしては普通に面白いんだけどとにかく何もかもが古臭く、なのに古き良きって印象も受けられなかったのが残念。
俳優陣の演技は良いけど演出やセリフが浮いていて、豪華出演者の無駄遣い感が半端じゃなかった。
最後はホロリとさせたかったんだろうけどいかんせん消化不良で素直に受け止められない…
過度の期待はやめたほうがいい。
たしかに人物描写とか、ストーリーは面白いんだろうけど、途中で読めてしまう展開がちょっと・・・
小栗旬がただカッコいい!岡田くんもカッコいい!
男だがこの二人は好きです。
藤原竜也より全然演技旨い!
ふるくさ。
なにもかも時代遅れ。人物もテンポも画面も、暗いしトロくさい。
疑問も多いし、無理も多い。もういちいち書く気もおきない。
有望な若手をこれだけ起用していて、皆が皆、辛気臭い表情しかしていないから、こっちまで気が滅入る。
だいたいさ、結局、償ってないじゃん。
作り手の自己陶酔感がにじみ出ていて、正直不快だった。
昔の武勇伝を酔っぱらいながら自慢する上司に付き合わされた場末のスナックで、何度も「マイウェイ」を聴かされている気分そっくり。
見方によっては大傑作
まずは降旗・木村作品だけあって撮影の素晴らしさに感動。
隅々まで計算された絵作りはもはや官能的ですらある。
やたらシンメトリックな構図が目に付くが、作品テーマを暗示しているのかも。登場人物がスタンドアローンになるシーンがあまり無く、形を様々に変えつつも他者と画面内に居る事がほとんどだ。男女であり、旧友であり、同僚であったり…誰かと手を取り合い、衝突し、そして愛し合う。様々な人生の縮図を見せられた気分だ。
登場人物が暗い顔ばかりなのは如何なものかと思うが、それがかえって能登の美しい風景を際立たせているかのようだ。しかもやたら青空や夕陽がまぶしかったりする(笑)。ほんと、カメラマンばかりでワイワイ造ってる感満載だ。←褒めてます
残念なのは、登場人物すべてが描き切れておらずサスペンス性が低下した点。語り口のテンポがいいだけに結末に肩透かしをくった。
割と短尺なのに濃い話になっているが、2時間ぐらいかけてじっくり人物描写しても良かったかなと思う。
切な”いい”作品でした。
昭和ぽい場面と現代との時の流れも絶妙に演出されていて、サントラと映像で、自分の心も劇中にいるような感じになります。
行き場のない少年3人に襲いかかる悲劇・・・
その呪縛を背負いながら離れ離れになり、心に影を持ったまま大人になった3人が、再び交差していくのですが・・・
安藤サクラさんの窶れ感は鉄板ながら、長澤まさみ&木村文乃さんの影のある表情がたまらん^^;
過去の事件と新たな事件が交差しそうな瞬間に、まさかの犯人逮捕@@!から一気に空白の25年が埋まっていく演出も良かったです。
しかし・・・妻があの人の・・・って偶然はチョッと^^;;;
少年時代の3人と、大人になっての3人の配役把握をして見て下さいね。
2時間ドラマSPでもって言う人もいるでしょうが・・・・
TV画面ではなく、暗い劇場の大画面で観る日本映画らしい日本映画でした〜☆4.6
「君は忘れていいんだよ。誰かが覚えていればいいんだから」心に沁みる吉岡秀隆の台詞。
Movix堺で映画「追憶」を見た。
2017年製作/99分/日本
配給:東宝
追憶
劇場公開日:2017年5月6日
岡田准一
小栗旬
柄本佑
長澤まさみ
木村文乃
安藤サクラ
吉岡秀隆
大型連休最終日5月7日の日曜日だった。
ロビーにも劇場内にも人が多い。
北陸の風景が美しく印象的な映画。
こんな場所に住んでみたいと思わせる。
劇中で起こる2件の殺人事件。
1件は25年前に。
1件は現代で。
岡田准一は警察官。
岡田准一に関係する人たちはみな寂しい人である。
岡田准一本人。
妻である長澤まさみ、
母親はりりィ(故人)。
他の出演者はみな優しい人たちである。
柄本佑
小栗旬
木村文乃
安藤サクラ
吉岡秀隆
吉岡秀隆が岡田准一に言った台詞が心に沁みた。
「君は忘れていいんだよ」
「誰かが覚えていればいいんだから」
脇役ながら印象に深く残るのが
安藤サクラと吉岡秀隆だった。
上映時間は99分。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
まあまあかな~
複雑に絡みあった人間関係がある殺人事件から炙り出てくる。今の日本の中でまあまあの役者が揃ってるので安心感もありのめり込んで観てました。正直、守りたい物が何だったのか自分ではイマイチ納得は出来なかったのは残念でしたが、良い作品でした。出番は少なかったですが安藤サクラが凄く印象的でした。
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