劇場公開日 2017年5月6日

「どんな生い立ちであっても幸せになっていい」追憶 つなやんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5どんな生い立ちであっても幸せになっていい

2017年5月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

不幸な境遇から家族を作り、幼いころ得られなかった幸せをつかもうとするいい物語なのだが、構成によってはもっと心に響く物語になっていたのではと思ってしまう。冒頭で大体のオチが分かってしまったので、とことん説明しない構成で最後にネタバレを畳み掛ければよかったのではと思った。監督が降旗康男、撮影が木村大作とあってストーリーと映像に期待したのだが、映像も妙に作りっぽいところもあり、少々期待はずれ。長澤まさみが夫役の岡田准一に心の内を吐露し涙を流すシーン、小栗旬のこらえていた涙があふれるシーンは心揺さぶるものがあった。このふたつのシーンは、物語の本質に迫るものだろうと思う。

つなやん