追憶のレビュー・感想・評価
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オープニングだけが素晴らしい
殺人事件の真相も、小栗旬が抱えている秘密も、ぜ~んぶ台詞で説明されてしまう。
柄本佑が殺されるのは、過去の秘密とはなんの因果関係もないという、ある意味驚きの展開。
美しい風景に意味深なテロップが表示され、ミステリー映画のオープニングとしては申し分なくグイと引き寄せられる。
いきなり子供時代の事件の一部始終が見せられ、これ以外にどんな秘密がこの物語に隠されているのか期待したものの、これが肩透かし。
岡田准一と小栗旬の力の入った演技、脇を固めた名優たち、富山の物悲しい風景は、無駄遣いだった。
特に太賀と西田尚美の扱いはもったいない。
千住明のテーマ音楽は素晴らしい。映画よりも後世に残るだろう。
サスペンス的ヒューマンドラマ
予告編を見た感じでは、情緒たっぷりな濃密な人間ドラマなのかと思いきや、意外にあっさりした印象でした。少年時代に犯した罪を隠して成長した3人の男たちが、殺人事件をきっかけに過去と向き合い、気持ちに整理をつけながら、過去を乗り越えてゆくという内容だと思いますが舞台設定はしっかりできています。悲しい少年時代は、簡潔にではありますが、状況はよくわかります。今を一生懸命に生きている感じも表現されています。事件仕立てのストーリー展開もサスペンス的要素があります。刑事役の岡田准一が目立っていますが、難しい役どころの小栗旬の演技がととても良かったのではないかと思います。
よくまとまった作品だとは思いますが、共感できる場面はほとんどありませんでした。出演者の誰にも感情移入できないまま終わってしまいました。なぜなのか考えてみましたが、よくわかりません。
富山が舞台の泣かせるミステリー
岡田くんより小栗君が光ってた。岡田君の刑事がちょっと。
撮影者に岡田准一がクレジットされてた。
親子(血の繋がり云々)の話
夕陽が印象的
82歳の監督と77歳のカメラマン
まぁ、こんなもんか
予告編が良く出来ていたので鑑賞しましたが、やはり今いち物語に深みがないというかもうひとひねり欲しかったなという感じでした。
夕日の画像とか海の波とか映像はとても日本的でそれなりに美しさを見いだせたけど、レンタルで充分という印象を受けました。
それにしても岡田君ってほんとに背が低いんですね。
天は二物を与えずってか
沈む夕陽が儚くも美しい作品でした
これぞ古き良き日本映画!・・・とまでは言えなかったですが、最近ではなかなかお目にかかれないテイストの昔懐かしい作風に、やっぱりこう言う邦画も時々は見たいなと思わされた99分間でした。
降旗康男監督×木村大作撮影のレジェンドコンビによる作品を今後また見れる可能性は限りなく低いでしょうから(あって欲しいですけどね)、まあ作品の出来云々はまた別として、とりあえず邦画好きならこの機会を逃す手はないでしょう。
残念ながら今の時代、こう言った古めかしい作品はヒットしないのが悲しい現実ですが、いろいろと突っ込みどころはあっても、何かいいですよね~こう言うの、私はリアルタイムに降旗作品を見てきた訳ではないので偉そうなことは言えませんが、日本の伝統芸能的なこう言った映画も、今後何とか残していってもらえたらなと、劇中の夕陽を見ながらふとそんなことを考えてしまった作品でした。
しかし上映時間が99分とは、何とも潔い。
やたら長い映画が乱発する昨今ですが、個人的には映画は2時間以内に収めてもらいたい派なので、この上映時間は嬉しい限りでした。
が、その反面、物足りなさが残ったのも間違いない事実で・・・。
もっと掘り下げてほしい事象が多々見受けられたので、そこはもう少しじっくり描いても良かったような、でも何でもかんでも丁寧に描けば良いってものでもないですから、これはこれでって感じもしないではなかったですけど。
ただ殺人事件の顛末はどうなのかなぁ、唐突感が半端じゃなかったし、これでは深みが無さ過ぎる。
本作はサスペンスが全てな作品ではなかったですが、そこに深みがあれば更に作品の質も上がったと思うので・・・。
他にもいろいろと細かい部分で納得できない点があって、正直良作とまでは言い難かったです、でも作品に漂う雰囲気は好きでしたよ、終始重い影がのしかかるも、どこか救いのある作風は、日本らしい美徳があって何か良かったですね、いかにも降旗監督らしい作品の紡ぎ方だったなと思いました。
豪華キャストの演技も見応えがありました、一つの殺人事件に昔の幼なじみが刑事×容疑者×被害者として集うのはどこかで見たことのある設定でしたが、岡田准一×小栗旬×柄本佑が演じたからこそ、思わず見入ってしまいましたよ。
それぞれがずっと抱えてきたもの、それを描いた回想シーンがなかなか良く出来ていて、思わず感情移入させられてしまいました、欲を言えば吉岡秀隆と安藤サクラ(さすがの不幸オーラ)が演じた人物をもう少し掘り下げて描いてくれれば、尚良かったかなぁ・・・。
ところで、子役の子ですが、後に岡田准一になる子は、気のせいか、いや間違いなく小栗旬に似ていたと思うのですが・・・(何気に一番のミステリー)
すべてが予想外でした。
3人の幼い子供がある出来事にあいます。
25年後、3人は再会します。刑事、容疑者、被害者という形で。被害者のことを調べていくうちに、25年前の出来事に関する秘密がわかっていくという内容でした。
犯人にも秘密にも、予想外だったので驚きました。
岡田さん演じる四方の気持ちを考えるとつらくなりました。久しぶりの再会から、疑いをかけないといけないのは、相当しんどいことだろうなと思いました。
染み込んでくる映画
メインの俳優陣の演技は言うことなし。特筆すべきは安藤サクラかな。だんだんマリア菩薩のように華やかさはないのだけれど神々しい雰囲気を感じた。ストーリーはイマイチ掴めなくて、終わってから小説を読んだ。だいぶ設定が違うし無いシーンも多く感じた。も少し長い映画でも良かったのかなと思うけれど、俳優さんと映像の美しさは素晴らしく流石だと思った。じんわりと目頭が熱くなる映画だと思う。
物足りない
映画全体で見れば飽きることもなく最後まで見ることが出来ました。
ただ、いつ説明してくれるのかなぁ?と待っていたのにそのまま終わってしまい、もっと踏み込んで欲しかったというシーンがたくさんありました。
警察の捜査が甘すぎるような・・・
曇り空がとてもよく似合う映画だった 生きて行くのはやっぱり大変で ...
曇り空がとてもよく似合う映画だった
生きて行くのはやっぱり大変で
人それぞれだけど いろんなものを抱えながら みんな生きている
自分に正直に 青空を身体いっぱいに感じて 日々を過ごしていけることは本当に幸せなことだと思う
物足りなさと上映時間。
降旗監督と木村カメラマンのコンビは、高倉健の駅(STATION)で期待はしていましたが、
説得力のないありきたりな映画になってしまい残念です。砂の器や容疑者Xの献身などを
見ている観客には、物足りなさを感じずには
いられません。もっと緻密なトリックやアリバイ探し、犯人の犯行の動機など、病みつき
になるくらいのストーリー展開を望んでいるだけに、追憶はあまりにも上映時間が短かすぎる。
たとえ時間が長くても、引き込まれる話なら
3時間でも飽きないで見れると思う。
余韻が秀逸
鉄道員(ぽっぽや)に代表される監督:降旗康男、撮影:木村大作コンビの新作という安心感に加えて、キャスティングもなかなかに豪華なもので、期待の大きな作品。
幼なじみ、再会、事件、犯人捜し、というキーワードを単純に結び付けた展開と思いきや、主軸は意外なところにあるという設定に惹きつけられました。
岡田・小栗・柄本、3人の男のドラマは見応えのあるものになっていたけど、それぞれの妻の下りが重要な割にさらっと描かれてしまっていたのがもったいない。上映時間が短めなので、あと15~20分くらい使ってでも掘り下げて、男たちの心情に結び付けてほしかった。これは吉岡秀隆と安藤サクラについても言えます。
この作品の持つ余韻が秀逸なので、多くを語らずと言うことでも良いのですが、降旗・木村の世界に酔うにはもうひとつ物足りなさを感じてしまいますね。原作とは異なる部分が多いようですが、重厚な人間ドラマを堪能できて満足です。
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