追憶のレビュー・感想・評価
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泣いてしまった。
淡々とした描写と富山の海と空と夕日がとてもマッチしていて美しかったです。
最後は感情移入してしまい泣いてしまいました。。
複雑な話ではないのでとても観やすかったし、俳優陣がとても良かったです。
欲を言えば、もう少し尺を取って丁寧に描いて欲しいところもありました。
全体的に昭和の懐かしい雰囲気の作品で、私は大好きです。
降旗監督さすがです。
見終わっても余白がある作品です。
能登半島を舞台にした幼馴染み3人の過去と現在の話。家庭に恵まれない子供達が集まる喫茶店での事件によってバラバラになる。25年の歳月を経て、心に負った重荷を下ろすことは出来ないまま大人になった彼らを再び引き寄せる。家庭を持っている3人それぞれの今。美しく険しい景色を背景に心情を丁寧に描いていて、見終わってからも考える余地がある作品です。降旗康男&木村大作が若手俳優を使って描く叙情的なミステリー。岡田准一が一部撮影もしているらしいです。
美しい風景
サスペンスではなく、楽しかった日々と、背負ってしまった罪とを、タイトルどおりに「追憶」する話。
そこに殺人事件が絡むけれど、謎解きに重点は置かれていないのですね。
小栗君も柄本君も、過去を飲み込んで、必死に前を向いて歩いているけど、岡田君だけが中途半端に目を背けて、結果、何もかも中途半端な人物という役どころでしたが、みんなさすがに上手かったです。
富山の夕日があまりに美しくて、不覚にも泣けてしまった。
もの足りなさと安定感
好きな俳優陣なので期待してしまった・・し過ぎてしまった。
う〜ん。セリフや編集になにか古臭さを感じてしまう。
外れてない安定感のある映画とも言えるのだが、設定を後30年くらいずらした方がいいような気がする。もっと深みのあるものになったのではないだろうか。
ヒューマンミステリー?
降旗康男監督が時々若い俳優をつかって撮る作品群がある。「赤い月」しかり「憑神」しかり。
本作もその一環ではあるが、上記2作と違うのはオリジナルということだ。
25年前の因縁から現代まで、主人公たちのたどった道のりをかいつまんで追うことになる。
ただ、この映画はどこへ向かって行くのだろう。結局、それはわからずじまいであった。
事の真相が明らかになったとき、登場人物のひとりが「なんだそれ」とつぶやく。それは憤りから出た言葉なのだが、観ている我々にはまさに「なんだそれ」という真相であった。
殺人事件をからませないで描くこともできたのではないか。そうすると、もっと人間を見つめることができたのではないか。
100分弱の上映時間が長く感じた。
和製『ミスティック・リバー』もどき
幼い時分に一緒に育った男性三人が、ある事件をきっかけで20数年ぶりに出逢う・・・という物語は、クリント・イーストウッド監督『ミスティック・リバー』を思い出さずにはいられない。
富山県の漁港。
行き場のない少年三人が「ゆきわりそう」という名の喫茶店で暮らしている。
そこの女主人・涼子(安藤サクラ)が引き取ったような形だ。
彼女にはヤクザ者の情夫(渋川清彦)がいて、彼女を手荒く扱っていた。
それを見かねた少年三人がとった行動は・・・
歳月は流れ、20数年。
少年のうちひとり(篤)は刑事となった(岡田准一)。
もうひとり(悟)は、東京でしがない硝子屋の二代目になった(柄本佑)。
ふたりは富山で偶然再会し、その夜、杯を重ねる。
その際、金策に苦労していた悟は、啓太(三人目の男・小栗旬)に金を借りに行くと言っていた。
その翌日、悟の死体が富山で発見される・・・
という物語で、やはり『ミスティック・リバー』そっくりだ。
現在の殺人事件から空白の20数年のドラマを紡ごうとするのだが、どうもしっくりこない。
少年三人のうち、悟と啓太は20数年前の出来事にとらわれているようにみえるのだが、肝心の主役・篤の心配事はそこにない。
無軌道な母親と、上手くいかない夫婦関係。
たしかに、20数年前の出来事を引きずった結果の心配事といえなくもないのだが、傍から見ていると、ただただシンネリムッツリしているようにしか見えない。
まぁ、劇中、篤は悟から「気楽に生きて、刑事になんてなりやがって」と罵倒されもする。
事件の決着など、全体の絵姿は悪くないのだが、描く方向がちょっと違っている感じ。
個人的には、悟側から描き、篤をもっと気楽な性格に描いていれば、かえって面白みが出たと思うのだが。
そんなあたりが気になったのは、スタッフのクレジット。
「脚本」のクレジットがない。
青島武、瀧本智行のクレジットは「原案脚本」と、ふたつの間に「・」はなかったように見えた。
想像するに、ふたりが書いた脚本を製作する過程で、主役を岡田准一に、監督は降旗康男監督に、撮影は木村大作に、と規模が大きくなる際に、かなりの脚本改変がなされたのではありますまいか。
観終わって、そんなことを考えた次第である。
良い映画だったけど、もう少しひねりが欲しかったかな~。
降旗監督と木村カメラマンの9年ぶりにタッグを組んだ映画で主演は岡田准一、小栗旬、柄本佑、安藤サクラ、などなど今後の日本映画に無くてはならないであろう面々で全体的には良かったと思う。ただ、もう一泣きさせて欲しかったかな~。安藤サクラ、吉岡秀隆の使い方が勿体ない気がした。
名前だけで
67本目。
これコメディでしょ。
監督名だけで、そういう先入観で観てしまってるだけで、三谷幸喜が撮ったら100%コメディ。
犯人がオチに等しい。
最初から重い雰囲気で行くか、悲喜のギャップで落とすかの違いだと思う。
あとは昭和なのか平成なのか良く分かんないし、25年前にしては昔過ぎるし。
レンタカーで足取り追うなら、今なら先にGPS でしょ。
細かい突っ込み所が結構ある。
名前だけで粗探しするイヤなヤツだなオレ。
昔風の作品
昭和の時代なら傑作だと言いたいのだが!3人の物語がメインで事件の展開がテレビのサスペンス劇場と見比べても省略気味もっとひねりや突っ込みがほしかった二時間ドラマの方が中身が濃く豪華人を揃えたのに物足りなさも!
ジワジワと染み渡る映画
ヒューマンミステリー。観終わった後に、心に沁み込んでくる大人向けの映画かなと思います。幾つかツッコミたくなるような箇所もありましたが、ノスタルジーを感じさせる作品。岡田くんの苦悩する表情、佇まいに高倉健さんの姿を思い浮かべました。富山の美しい風景もよかった。
挿絵のような「画」が美しい
この映画は、キャストが映らない挿絵のような「画」が印象に残る映画です。その一つ一つが本当に美しくて、そして、この一つ一つの「画」に深い意味がこめられていて、北陸の、重苦しい低い灰色の空が、主人公篤の苦悩を的確に表していました。
そして、この映画・・・安藤サクラさんの演技無しでは語れないと思います。序盤と人生が変わった後で、それぞれうつろな目をされるのですが、本当に素晴らしい演技でした。
心の中にある苦悩を、表に出して演技するのはとても難しい事だと思いますが、主人公篤役の岡田准一君は、切ない複数の苦悩を演技し続けていました。はっきりいって「昭和的で地味」ですが、「画」と「演技」で勝負した映画だと思います。この「昭和的で地味」に対して魅了されます。この良さは、本当に大人の方にお薦めできます。是非劇場で魅了されて頂きたいです。
最後に 主演の岡田准一君ですが・・・ポスト高倉健と言われる事には戸惑いを感じている感が伝わります。おごり高ぶらないのが彼の良さだと思います。
年を重ね、努力を重ね一歩一歩近づかれ、いつかは・・・と、期待しております。
うるっとした
物語が進むにつれて明らかになっていく真実に、驚かされたり、心が痛んだり、感動したりした。非常にいいストーリー。
だけど、始めから終わりまでずっと重い雰囲気なところ、イマイチ何があったのか分からず説明不十分なところなどが残念。
推理映画ではないので仕方ないけど、犯人があっさり出てきてしまった点も...。
しかし、うるっとすること間違いなしのラストでホントに深い内容の映画でした。
良かった。
まとまっていて良かった。緊張感を保ったまま最後まで観られた。尺がちょうど良かったと思う。
気になったこと。
「言わなかった理由」が弱かった。
幼馴染それも「特別な」3人の1人が殺されたのに、そこに悲しいという感情が出てないのが、疑問だった。
エンドロールの最後に、撮影 の中に、岡田准一があった!見間違いかな?
登場人物それぞれに共感する
初めはサスペンスかな?って感じでありがちな展開なのかな、と思ってましたが、話が進むにつれ登場人物それぞれの心情に胸が痛くなりました。
もう少し時間を長くして、内容を濃くしてもいいかな?とは思いましたが、オリジナルの脚本で俳優さんたちもそれぞれの味が出ていて、見てよかった映画でした。
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