劇場公開日 2017年5月6日

「釈然としない鑑賞後感」追憶 月野沙漠さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0釈然としない鑑賞後感

2017年5月11日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

泣ける

3人の秘密を最初にばらしてしまう。観客をミスリードさせるためだろうけど、予告編で肝になる部分だと思っていたので、肩透かしを食らった気分。
あんどの里と書かれた富山の銀行の封筒をさとしの家のアルバムの間に見つけたのに、啓太を疑ったのは何故か?
安藤サクラ演じる仁科涼子にもう少し感情移入できるエピソードが欲しい。あれじゃ、ただ子供たちを保護して、庇って、不幸な事故にあって可哀想な人で終わってる。そして過去の事件の後始末をどうつけたのか説明がない。隠蔽したのか、代わりにお勤めに行ったのか?
そんな点がもやもやして、なんとなく、めでたしで終わった感。
殺される悟もなんかだらしなくて、いまいち感情移入出来ない。だから彼が死んでも悲壮感が足りない。
主役の篤も重大な証拠を見つけといて、筋違いな犯人の目星を付けたせいで、犯人を知ってるけど関係を明かせず、公に出来ないという設定が台無し。
以上の点で鑑賞後、釈然としなかった。それぞれの演技とか、雰囲気は良かったのに残念。

月野沙漠