劇場公開日 2011年4月29日

阪急電車 片道15分の奇跡のレビュー・感想・評価

全113件中、81~100件目を表示

3.0ある意味古き懐かしき・・・・・・

2013年5月29日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

笑える

単純

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ミズスマシ

4.0気持ちいい余韻、そばに置いておきたい作品でした

2012年12月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

幸せ

萌える

元気をもらえました。気持ちのいい余韻、そばに置いておきたい作品でした。
かたくなになっちゃうこともあるけど、肩の力を抜いて深呼吸して。

市井のちょっとカッコいい女性達、なかなか良いです。
温かい心の波紋が電車に乗り合わせた偶然から広がり、とても心地よかったです。

ほめる時によく使う言葉は本当は自分が聞きたい言葉なんだって誰かが言ってて、なるほどと思ったものです。
たぶん私が一番使うほめ言葉「カッコいい」の中でも、私もそうありたいと思うカッコよさでした。
ランドセルのお嬢ちゃんの笑顔が印象的でした。

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グッドラック

3.0電車は走るよ 色んな人を乗せて

2012年11月29日
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鑑賞方法:DVD/BD

単純

幸せ

兵庫県宝塚市の宝塚駅から西宮市の今津駅を結ぶ阪急今津線の8駅。
片道僅か15分の電車内で起こる悲喜こもごものエピソード。

たまたま同じ電車に乗り合わせた、それぞれ思いや悩みを抱える人々。
ちょっとした出会いやささやかな善意が、お互いの人生に明るい影響を与え合う。
ストーリーや作風は確かに心地良いが…

中谷美紀演じるアラサーOLがリアリティ無さ過ぎ。
後輩に彼氏を寝取られ、その結婚式に純白のドレスで現れるトンデモな性格だが、本当は孤独で繊細で、宮本信子演じる老女に慰められ号泣、吹っ切れる。そして自分もまた孤独な小学生の女の子の支えになる。
コロコロ変わる人物像が何だか漫画チック。
その宮本信子演じる老女も、「眉山」の役柄と変わり映えせず、ありきたり。
関西のオバチャン=うるさい、という発想も乏しい。
自衛隊オタクの大学生と野草好きの女子大生、進路に悩む女子高生などメイン軸以外のエピソードは良かっただけに、残念。
戸田恵梨香の可愛さも良かったけど(笑)

映画の評判はイイようだが、残念ながら僕は人生の機微を味わえなかった。

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近大

4.0おばあちゃんの解決事件簿

2012年9月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

中谷さんが主役なんでしょうが、私は宮本信子さんが最高でした。
宮本信子さんのおばあちゃんが、作中で話す言葉の一つ一つに惹かれ、何人もの硬くコリ固まった心を解していく姿に惹かれました。
差し詰め難問を解決していく、知恵者おばあちゃん。

もちろん中谷さんはじめ、周りの配役の方々それぞれが演じる人生も、とても面白いものでした。
実際にはあそこまでうるさくはないだろうけれど、関西のおばちゃん達は、関西以外に住む私にはイメージ通りで、居そう居そうって思っちゃいました。(笑)
関西の方ごめんなさい・・・。

こういう映画、もっと観たいと思うんですが、決して私鉄の場所を変えたような続編は嫌だな。

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くろすけ

3.0阪急にはあんなオバちゃんおらんよー

2012年6月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

単純

地元出身の芦田愛菜と戸田恵梨香の関西弁はすごく自然に聞けるけど、宮本信子と中谷美紀は雰囲気も含めてちょっと関西っぽくない。それでもさすがの存在感でまあいいかって感じ。

ちなみに、阪急沿線は客層がいいからあんな下品な迷惑オバさんはいない。
でも、JRや他の関西私鉄には、オバさん以外にもマナーの悪い人が結構いるので、それだけで映画の1,2本は撮れそうだけど・・・

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FiveStar

4.0人生の機微とでもいいますか

2012年5月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

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shimo

1.5くだらない

2012年5月7日
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鑑賞方法:TV地上波

単純

幸せ

寝られる

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邦彦武田

3.5暖かいなー

2012年5月6日
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鑑賞方法:TV地上波

泣ける

笑える

幸せ

中谷美紀、戸田恵梨香といった女優が作り上げるこの物語は本当にあたたかい。

関西弁もそこそこうまいし。
まあ、芦田愛菜ちゃんが一番上手かったけど。

最後の方は泣きそうになったし、なかなかよかったです。

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comcomledsyoutou

4.0温まるけど…

2012年5月6日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

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レインツリー

2.0関西の方だけに‥

2012年4月17日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

寝られる

‥‥‥自分の町や見慣れた景色が映画になれば‥嬉しかろ~ヽ('ー`)ノ~

だが‥
九州在住(と関東圏歴)の俺には‥
イマイチ全てが‥ピンと来ないヽ('ー'#)/
(※電車内で‥
喋って良いのは関西だけだし‥)

◆◇◆◇◆◇◆◇

踏まえて‥
二点目述べたいが‥↓↓↓

こちらに原作が有るらしいけど‥
こりゃ【ガールズムービー全開】で‥男には‥
いや‥
漢にはウンザリな一本/‥かも?です。

◇男が悪/女はいつも被害者⇔みたいな描き方は‥マジ止めて欲しいンよね~ヽ('ー`)ノ~
‥‥‥ツマらん男に足開いた女の自業自得やろがい(`曲´#)

☆評は‥
DVD100円水準にて‥(^-^)

DVD買う度⇒④★★★★
モ、1回見たい度⇒③☆☆☆
オススメ度⇒①♪
デートで見る度⇒⑤◎◎◎◎◎

観る相方o(^o^)o】漢は見ない事(・ω・)ノ
‥ただ腹立つだけ!

観た後の電車】やっぱり阪急電車?
てか‥
私鉄なら代替でナンデモ良いかも~ヽ('ー`)ノ~
(東九州には私鉄が無い!)

■谷村美月さんの演技は流石だ(*'-^)-☆
そして‥
■戸田さんの美脚と小尻は素敵過ぎるぞ♪
■宮本信子さんとあしまなは圧巻(^-^)

‥‥‥何度途中で消そうと思ったか(-"-;)?

あと‥
関西弁萌え└|∵|┐♪┌|∵|┘

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えびかに伯爵

4.0違和感がないのがいい

2012年2月23日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

幸せ

思わず笑みがこぼれる様な映画でした。たった片道十五分の間にこれだけのドラマがあると多少強引さが感じられるのではと思いましたがそんなことはなく、難なく受け入れられるストーリーでした。何より出演者みないい演技をしておりより自然にその登場人物に感情移入できます。
悩みは人それぞれだとは思いますがこの映画をきっかけに一歩前に踏み出せそうな気がします。

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ソロモン

4.0ドラマだなーって

2012年1月26日
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鑑賞方法:DVD/BD

幸せ

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みと

4.0同じ電車に乗ってるような感じ

2012年1月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

原作本は読んでなかったのですが、映画を見終わって原作を読みたくなりました。阪急には大阪に行った時何度も乗ってるので、まるで自分も同じ電車にいるかのうように楽しめました。群像劇も自然な感じで描かれていたのも素晴らしい。

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のーまん

5.0原作の雰囲気そのままに、原作以上のシーンもあり^^

2011年10月6日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

ホント、原作一部変っていたけど、
雰囲気はそのままで良くなっていたところもあった!
一番のサプライズは、大好きな役者さんが次々に
登場をしてきたことかな!!

〈 年齢と考え方は関係ないのよ 〉
〈 自分の意志で涙を止められる女性になりなさい 〉

■キャストに驚き!!
実は、中谷美紀さん、戸田恵梨香さん、宮本信子さん、
このお三方以外、誰が出演しているか知らなかったんです。

だから、いつも小説を読むときは、それぞれの登場人物に、
俳優さんを当てはめて、頭の中で、表情・口調・間を想像しながら読む、
わたしにとって、ストーリー以外のもう一つの楽しみは、あの登場人物は
どなたが演じられているんだろう?それを確かめたかったのもあったのです。

オープニングから次々に好きな役者さんが・・・

 ・鈴木亮平さん(兵庫県)『ふたたび』(10)
 ・芦田愛菜ちゃん(兵庫県)『告白』(10)
 ・大杉漣さん『(出演作多し)』
 ・谷村美月さん(大阪府)『ボックス!』(10)
 ・勝地涼さん『幸福な食卓』(07)
 ・南果歩さん(兵庫県)『(出演作多し)』
 ・森田涼花さん(京都府)『侍戦隊シンケンジャー』(10)
 ・黒川芽衣さん『色即じぇねれいしょん』(10)
 ・相武紗季さん(兵庫県)『ゴールデン・スランバー』(10)
 ・玉山鉄二さん(京都府)『ハゲタカ』(09)

なんと、出演を知らなかった好きな俳優さんが、
10名も登場してきたのだからたまりません!!

特に、芦田愛菜ちゃんと、勝地涼さんは、
本を読んでいたときに、頭の中で当てはめていた
役者さんそのままでしたので、スクリーンで姿を
見たときは喜び倍増!驚き炸裂!!でございました。

もう、何度、スクリーンを見ながら、
両手で口を押えて、前のめりになってしまったことか!
わたしのうしろに座っていた人、わたしの体があまりにも、
前に行ったり後に行ったりしていたとも思いますので、、、

挙動不審&大丈夫か!この人は??

きっと戸惑わせてしまったでしょう。
すみませんでした、この場をお借りしてお詫びさせて頂きます。

■映画全体
阪急電車、今津線が舞台です。

〈注目点1〉
先ほど挙げた俳優さんの出身地も書いたとおり、
関西弁がネイティブな言葉になりますので違和感ゼロ。

〈注目点2〉
・読売テレビ(日本テレビ系列)
・関西テレビ(フジテレビ系列)

関西民放キー局が製作委員会に相乗りしています。
おそらくキー局が相乗りした作品は、これが初めてでは?

〈注目点3〉
阪急電車、撮影のために、
特別電車を走らせまくる気合の入れよう!

宝塚歌劇団のかたも出演されています。
ただ、原作には触れられていた仁川駅の
阪神競馬場についてはノータッチでした。
ここは、曜日感覚を重視したのかな?と解釈しました。

〈注目点4〉
エンドロールも見てください!
エンディング曲、こちらも大阪府出身aikoさん。

この曲もいいのですが、
メインはテロップの後ろに流れる映像。

阪神・淡路大震災で被災されたかたの
メッセージオブジェが映し出されます。
これは、東日本大震災で被災された方への
メッセージにもなっていると思います。

原作では、このオブジェが、
真剣な話と、笑いを誘うキーになっていたのですが、
今作では、その部分を割愛し、あえてエンドロールに
持ってくることで、その言葉の意味と言葉の底力を、
鑑賞している人に、もう一度考えてもらいたい!
そんな位置づけにしているように感じられました。

映し出される時間は、長くはありませんので、
見逃さないように、気をつけてください。

〈注目点5〉
キャスティングはビンゴしまくり!!

誰一人、外れている人はいません。

一番あっていたのは
宮本信子さん芦田愛菜ちゃんペアかな。

どうやるんだろ?

物凄く楽しみにしていたシーンが
終盤にあるのですが、期待を上回る掛け合いを魅せてくれました。

ここが唯一、映画館全体から笑いが起きたシーンでした。
(わたしと右斜め後ろの男性は、他のシーンでも笑いっぱなし(苦笑))

★彡     ★彡

原作で人目を気にして必死に笑いをこらえるほど
ツボにはまったシーンがあったのですが、そこは、
残念ながら、笑いをつかめず流れてしまっていました。

逆に、中谷美紀さんと小学生の女の子のシーンは、
原作では、あまり刺さらなかったのですが、映画では
グサッと突き刺さり、感涙をしてしまいました。

脚本が岡田惠和さん、
監督が初映画監督とはいえ
『白い春』(09)『僕の生きる道』(03)で
演出を手掛けていた三宅喜重さんですから、
そりゃ、面白くもなりますよね(納得!!)。

一緒に見るお客様次第では、
最初から最後まで笑いっぱなしになるかもしれません。

文句なしの5点満点でございます!
あっ、ストーリーにほとんど触れてない(苦笑)

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septaka

4.0“心地良い”とはこの映画のためにある言葉

2011年6月18日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

説明臭くなく、丁寧にストーリーが編まれており、分かりやすくてただただ作品の雰囲気に身を委ねたくなる。そして紆余曲折はありながらも、最終的には自然と微笑みを浮かべてしまう、そんな映画です。

実は、鑑賞後に原作を読みました。驚いたことに、映画の方が分かりやすくて面白くて充実しているという、映画人生30年近くで初めての出会いを経験しました。

演出・脚本が素晴らしいということでしょう。もう一度見たい作品です。

出演者では、戸田恵梨香がお気に入りです。最初のシーンではそれと気付けなかったくらい、うまくキャラクターの雰囲気をまとっていました。そして電車内での出来事を経て、彼女にとって大きな決意を固めるシーン・・・「良し、決めた!」という強い想いが伝わってきました。
(それに、ホットパンツ姿が非常に魅力的でもありました。ゴージャス♪)

中谷美紀、南果歩なども、それぞれ楽しませてもらいました。

ただ、宮本信子演じる老婦人だけはどうなの?という感じ。
髪型等からすると、おそらく70代以上の設定を目指したのかと思いますが、動きや雰囲気がどう高く見積もっても60代前半の若々しさ。画面に現れるたびにギャップを押し付けられるためどうにも素直には受け入れられませんでした。

彼女が絡むストーリーも良かっただけに、残念な部分です。
これが無ければ、4.5点にしたのですが。

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gsacra

4.0阪急電車も良いですね!

2011年6月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

映画の舞台は、阪急今津線.....
宝塚-宝塚南口-逆瀬川-小林-仁川-甲東園-門戸厄神-西宮北口
この間、僅か15分.....。
そんな短い区間に様々な事情を抱えた女性たちが、小さな奇跡によって出会い絡みあって立ち直っていく.....随所で涙なくして見れない場面もあり、ほんわかした良い映画でした....。
心が病んでいる時.....見たい一本です。

中谷美紀......婚約中の恋人を後輩社員に奪われたOL・・・最後はかっこよかった!

南果歩......素朴なお母さん役も素晴らしかったです。

宮本信子.....煩いおばちゃん軍団・・・どう解決するかと思ってましたが、びしっと一発!....スッキリしました!

谷村美月......田舎の素朴な娘さん・・・・おにいちゃんの花火に続いてよかったてす!

勝地涼....幸福の食卓では勉学君・・・・いつも爽やかが良いですね!

芦田愛菜......可愛いね!映画全体が和みますね!

大杉漣.....チョイ役過ぎぃ~・・・・勿体ない!
でも、存在感抜群です!

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51です

2.0奇跡?

2011年5月31日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

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mai-t

3.5「ちょうど良い映画」

2011年5月29日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

女性を中心とした群像劇
心ある人たちのおせっかいが繋がっていくさまが
とても嬉しい映画でした
車輌の中はセット撮影でしょうか?
まったく揺れていない?
そこらへんがリアリティに欠けているような
話に落ちらしい落ちもないし
導入が長すぎるような

...それでも嬉しい映画なのには間違いないです

ちょうど良い映画♪ です

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まっは尾澤

3.0片道云うてるけど、おもいっきり往復している

2011年5月28日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

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全竜

5.0劇場で、嘘くさ~いとダメだししながら、じわ~りと涙をたっぷりお流しくださいませませ。

2011年5月24日
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鑑賞方法:映画館

 宝塚~西宮北口間を約15分で走る、
 えんじ色の車体にレトロな内装の阪急今津線。
 その電車に、さまざまな“愛”に悩み、
 やりきれない気持ちを抱えながら、
 偶然乗り合わせただけの乗客たちがいた
 まずは、プロローグが記録的に長いのです。主要登場人物が各駅ごと1名ずつ八駅八名。登場するごとに人物紹介していくので、全員紹介し終わるまでに30分もかかりました。 こんな展開で、どう収束するのか気になりましたが、関西テレビの社員監督さんは、見事に8名が絡んでいく話を紡ぎ上げ、感動のラストを作り上げたのです。
 こういう主人公が複数のオムニバス的な作品は、今までいいと思ったことがありませんでした。『いぬのえいが2』は単なる羅列だし、洋画の『ニューヨーク、アイラブユー』では、各エピソードの終わりの登場人物が、次の話にちょこっと登場するだけで、どれも話として物足りなさを感じてしまっていたからです。
 本作もパスしていましたが、マイミクさんの熱心なお勧めで、劇場で見てきました。そんなに深い話ではないのですが、こう~じわぁぁぁっと心の琴線にふれてくる登場人物の演技に次第に涙腺が緩んでしまい、涙があふれて止まらなくなってしまいました。
 作品レビューの多くは、電車の中で乗客同士がこんなに濃く混じり合うなんて、嘘くさいとの酷評が蔓延しています。しかし、一つ一つのエピソードは、あり得ない話ではありません。それを2時間のドラマに凝縮してしまうと、嘘くさく感じててしまうのも無理ではありません。でもでも、そんな嘘くささを超えて、宮本信子や中谷美紀の名演技に引き込まれ、思わず映画の虚構の世界で感動してしまったのでした。

 ホントに長ーいプロローグのあと、語られる中谷美紀のナレーション。とても素敵でした。
 「こんなにたくさんの人々の中で生きていても、名前も知らない人たちは私の人生に何の影響ももたらさないし、私の人生も誰にもなんの影響も与えない。世界なんてそうやって成り立っているんだ………そう思っていた。」
 映像は、道行く数多くの群衆のなかで、中谷演ずる高瀬翔子が孤立し、観客に語りかけるスタイルです。沢山の人に囲まれて暮らす都会に住む刹那を淡々と語りかけてくるのでした。しかし、そんな翔子の心を癒すかのように、映画は偶然に乗り合わせた乗客たちが、少しずつ影響し合い、運命を変えていく様子を描きます。まるで仏教で言う、人と人とは仏性で無意識に繋がっているのだということを、分かりやすく語りかけるかのように。
 都会で暮らしていると、隣の人の顔さえ知らないのが普通です。でも、その見ず知らずの人が、落ち込んでいる人や困っている人を、突如労ってくれたら、どんなに救いになることでしょうか。たとえ嘘くさくても、こんな話があったらいいなぁと思わせてくれるところに、まぁ涙が滲み出てくる秘密があるのでしょうか。

 いい話は、いっぱい出てきます。なかでも名演技なのは宮本信子演じる萩原時江。原作でも神かがっていましたが、超能力として思えないくらいの洞察力で、中谷美紀演じる翔子の事情を見抜いて、悩みを聞き出そうとします。翔子は、ほぼウェディングドレスと見まごう衣装で、婚約者を略奪された腹いせに、結婚式へ「討ち入り」に参加した帰りでした。事情を聞いた時江は、ひと言「いい気味」と言ってのけます。そして「気の済むまで怨みなさい。それまで同じ職場に居続けなさい。」とも。
 人生の機微も重ねた風格のある時江の言葉だから、重みを感じます。まして「あなたの思ったとおりで、いいのよ」と思いもかけない言葉を、赤の他人から言われると、どんなに自分が救われるものでしょうか。往々にして知人からは、「復讐なんか止めて、諦めるべきだ」と言われるのがオチですもんね。そんな言葉なんかよりかわですよ!
 ああ!文字数の制約で触れられないのが残念至極。でも、このやりとりに先立つ、時江と天才子役の芦田愛菜演じる孫の亜美との、「なぜ犬を飼うことができないの」というやりとりも絶妙でした。

 時江によって気づかされた翔子は、恩返しをするかのように、電車や駅で出会った人を助けていきます。ひとりの人が、ささやかでも幸福のタマゴを産み落としていくと、ピーヒーと幸福のヒヨコが孵っていき、周りのひとの心も幸福に染めていくのですね。
 そして、時江に勧められて小林駅で途中下車した、翔子は人の息づかいが漂う街の魅力に惹かれていきます。このシーンを見ていると、婚約者を寝取られた恨み心では、絶対にこの街の素晴らしさを感じ取ることなんて難しかっただろうと思うのです。でも時江のひと言で、くるりと人生観を変えてしまった翔子にとって、駅に飾られた子供の絵を見ただけでも幸福感がこみ編み上げてくるのでした。幸福な感じって、与えられるのを待ってても、悲しいことばかり続くもんですね。翔子のように、自分から小さな幸福に気付いていかないと、人はずっと幸福になれないものなのかもしれないなぁ~と感じさせられるシーンでした。

 その翔子が、恋人から暴力を受けている戸田恵梨香演じるミサと関わるところや、同級生からいじめに遭っている少女と関わるところも、じわ~と泣けてくる名場面が続きます。
 その他に、女子高生の悦子から、恋人の竜太がエッチに誘われたとき、一見アホキャラの竜太が毅然と「お前にとって最高にいいと言える日にしたいんだ」と、きっぱり撥ね付ける台詞にもグッときましたね。

 谷村美月が演じる女子大生の美帆と勝地涼が演じる同じ学校の圭一は、それぞれ学友がどん引きするくらいの野草オタクに軍事オタク。そんなオタク同士の純朴な好奇心が寄り添う姿は、可笑しくもあり、なかなか素敵です。特に美月ちゃん、可愛いですぅ~(^^ゞ
 こんなふたりのクリスマスの夜のエピソードは、微笑ましく思えました。友人から美帆へ贈られてきたプレゼントの中身は、何とコンドーム。ふたりは赤面しつつも、神妙な面持ちで、圭一がせっかくだからそれを使わない?と切り出します。すると、これまた恐る恐る正座に組み替えた美帆が、御直をしながら、よろしくお願いしますと神妙に答えるところが、何とも二人らしいなぁと笑えました。
 ちょっとシリアスになりかねないこんなシーンも、『のだめカンタービレ』のような感情をアニメで表現するした映像が加わるので、一段とユーモラスに伝わってくる洒脱さがこの作品の持ち味でしょう。

 最後に人助けばかりの印象の強かった時江でしたが、そんな時江も電車の中で出会いが用意されています。きっと孫の亜美と共に、ヤッタね!と思わず心の中でVサインしてしまうことでしょう。

 往路は10月の設定で8駅8話で伏線を張り、春になる3月の復路8駅8話で完璧に伏線を回収する形式のお話。全部をご紹介できないのがとても残念です。あとは劇場で、「嘘くさ~い!」とダメだししながら、じわ~りと涙をたっぷりお流しくださいませませ。

 エンドロールには、劇中に登場しなかったシーンも登場。その意味するものにご注目を!

追伸
 スタッフ・出演者の殆どが阪急電車沿線ないし、居住体験のある人ばかりが選ばれています。そんなこだわりが画面から滲み出ていましたね。愛菜ちゃんも西宮市出身です!

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流山の小地蔵