夜明けまでバス停でのレビュー・感想・評価
全69件中、1~20件目を表示
爆破して壊したい世の中
全てを壊したくなる夜、
明日は目覚めなくていいように祈る夜、
誰でもそんな夜を迎えざるを得ない立場になり得る。
いつも困るのは1番弱い立場の人々。
プライドの高さゆえ・・・‼️
コロナ禍のために本業のアクセサリー販売がダメになり、バイトである居酒屋店員もクビ、居酒屋の寮(?)であるアパートも追い出されてしまう三知子。貯金も底をつき、ホームレス同然の生活を送るようになり、夜はバス停で朝まで・・・。コロナ禍の過酷な現実を突きつけられ、三知子に共感‼️いや、出来ません‼️元夫の借金を肩代わり、元金がまったく減らない、過払金請求を司法書士か弁護士に頼めばイイんじゃない⁉️いくら疎遠になってるとはいえ、母の施設への入所費用の件で電話でやりとりするんだから、兄さん宅で寝泊まりぐらいさせてくれるんじゃ⁉️仕事も選ばなかったら何かしらあるんじゃないでしょうか⁉️すべては三知子のこだわり、プライドが高いために自分を追い込んでしまっているように見えてしまう‼️それよりも三浦貴大の居酒屋のマネージャーが意外にハマり役‼️社長の息子なのをいいことにパワハラ、セクハラ、不当解雇、退職金横領とやりたい放題、クズっぷり全開‼️三知子の身を案ずる店長が、マネージャーを追い込むシーンは黄門様でしたね‼️スカッとしました‼️
コロナの影響でホームレスになった女性。 当時は結構多かったかもしれ...
コロナの影響でホームレスになった女性。
当時は結構多かったかもしれない。
居酒屋のアルバイトで借り上げアパートに住めるのは好待遇だが、解雇されると仕事と住居を同時に失う諸刃の剣。
重い内容で考えさせられた。
ただ、爆弾を作って社会に反抗するという展開は違うと思う。
コロナ禍の話
本業だけでは生活できずに居酒屋のバイトをする三知子。コロナで解雇になり、アパートも追い出される。行き場のない三知子は夜のバス停でウトウトし、昼は公園で過ごすホームレス状態。コロナ禍でこういう状況になった人もいるだろう現実。実際の話では殺されてしまったらしいが、映画では居酒屋の店長が、退職金を持って現れる、先が少し見える終わり方で救われる。
しかし、この居酒屋の店長はいいのだが、マネージャーがクソすぎる。店を再開したなら、まず解雇した人達に声をかけてあげればいいのに、退職金まで搾取して、セクハラ目的で若い子を新しく雇う。生ゴミぶちまけられて当然だな。
三知子がホームレス仲間のおじさんに「こうなったのは自分のせい」と言っていた。コロナだけのせいにしていない。確かに別れた旦那の借金を払わなくても済むような努力をしたり、家族との関係をもう少し良くしておけば、助けてもらう事も出来ただろうし。
ちょっと最近の話だし、リアルな話で、色々考えさせられる映画。
リスク
自作のアクセサリーを販売しながら、夜は焼き鳥店で住み込みのバイトをしていた三知子。しかしコロナの影響で焼き鳥店を解雇され、仕事も見つからず路頭に迷うことに。心配する人に現状を伝えず、ホームレスの人と知り合い、夜はバス停で休んでいたが。
実際の事件に着想を得た物語。親の長生きリスクも少し挿入されている他、住み込みというのは仕事と住むとこを一挙に失いかねないリスクがあって怖いです。主人公はなかなか人に頼れない性分。しかし、それでも心配してくれる人がいること、そしてその事件と結末が違っていてホッとしました。
板谷由夏のスタイルと、それとは別に役のうまさが良かった。去年「月はどっちに出ている」を観たばかりなので、ルビー・モレノおばちゃんぶりに驚きました。
いったん始まった「逆回転」の速さ
一見すると順風満帆の生活を送っているようには見えても、いったん何かに躓(つまづ)いて、人生の歯車が逆転を始めたとしたら、その逆転の速さ(凋落の激しさ)は、筆舌に尽くしがたいものがあるようです。
猛威を振るったCOVIT-19(新型コロナウイルス)が、季節性インフルエンザ並の扱いに変更されたのは、ようやく去年(令和5年・2023年)のこと。
それまでは、得体の知れないウィルスへの恐怖が、飲食や宿泊から(過剰に?)人を遠ざけてしまっていたように思われてならないのですけれども。
(今朝までピンピンしていた人が、昼過ぎにはICUに収容されて人工呼吸器が必要になるとか、いったん重篤化すると、そのスピードは早かったことは、現場の医療関係者を驚かせたとは聞き及びますけれども。
しかし、当時はテレビなどが盛んに喧伝したようにCOVIT-19の致死率が季節性インフルエンザの数倍とか言われても、そもそも季節性インフルエンザの致死率はコンマ数パーセントとかいう話ですから、その「数倍」では、本当は高が知れていたはず。)
そしてコロナ禍が去ったこれからは、じゃふじゃぶと注ぎ込まれたコロナ関連融資によって押し潰されてしまう企業が必ずや出てくることでしょう。
飲食関係を始めとして、それで人生の歯車を狂わされてしまった方々も、少なくないことで、本当に、胸が痛みます。
そのことに、思いが至ると。
本作は、『TATTOO<刺青>あり』が、秀作だった高橋伴明監督の手になる一本ということで、TSUTAYAの宅配レンタルで、媒体(DVD)が送られて来るのを楽しみに、待ちに待って鑑賞した一本になります。
その期待にも違(たが)わない、佳作であったと思います。評論子は。
(追記)
監督さんとしては、決して多作とは言えない方と思いますけれども。本作の高橋監督は。評論子は。
しかし、前作にしろ今作にしろ、チカラのある方だと評論子は思うので、是非とも次回作にも期待したいところです。
本作は、その次回作がいよいよ楽しみになった一本だったと、申し添えておきたいと思います。
(追記)
本作の後半の「爆弾騒ぎ」は、いささか過剰ではないかとの意見もあるようですけれども。
他の方のレビューも読ませてもらうと。
しかし、COVIT-19に対する不安や、生活上の不安から、元学生運動の闘士と称するホームレスに唆(そそのか)されて、三知子がその方向に走ってしまったのも、本作の要素の一つを成すのではないかと、評論子は、思います。
それは、別作品『福田村事件』などでも描かれているような、不安な社会情勢の下での…否、不安な社会情勢の下だからこそ起き得べき「思わぬ出来事」というものが、コロナ禍の社会で、実際に起こっても不思議でなかったことを暗示しているように思われるからです。評論子には。
案外、最後に彼女を襲撃しようとした犯人も、そういう不安な社会の中で、マスコミの喧伝に乗ぜられてしまっていたのかも知れない。
その警鐘であったとすれば、その重みは、決して軽くないように、評論子は思います。
タイトル意味はそーいう事か。
意外にも面白かったー。コロナの貧困生活、弱者視点が今更ながら痛みがよく伝わってきた。
三浦さん、こーいう腹立つ役はピカイチだな。(笑)
ルビーモレノが久しぶりに見れて嬉しかった。
おめ今言うごどでねべ と秋田弁で毒づく
レンタル110
プレミアムフライデーは準新作110円なのだ
いつもは利用できないが今日は年末休み
既に先週2本借りているが重ね借り
公開時に観たかったが
上映期間が短くて時間が合わなかったと記憶
この監督の作品は初めてかも
TATOOありってこの監督だっけかな
大みそかから3回に分けて鑑賞
90分というオラが一番好きな尺だ
実際の事件を下敷きにしていて
その時が迫る構成と顛末は
タラのワンスアポンナタイムを思い出した
こういう裏切りは大歓迎なのだが
事実を思い出してどんより
時どき挟まれる無能首相の歴々
ガースーの就任会見 自助発言に怒り再燃
おめ今言うごどでねべ と秋田弁で毒づく
エンドロールの議事堂爆破で溜飲が下がった
スタッフが一番言いたかったことは
優等生でいるな
いざという時は誰かに甘えろ
ということではないか
オラは強くそう思う
年末から年始にかけていい映画鑑賞だった
コロナ禍を描いた代表作のひとつ
昨年から観たかった映画、ようやく鑑賞🎥
コロナ禍をこれだけ顕著にあらわした映画は、尾野真千子主演の『茜色~』に続く代表的な作品ではなかろうか。
日常生活を描いた冒頭から始まり、横浜港のクルーズ船の話、新型コロナによる緊急事態宣言の発出、アルバイトたちは解雇、ホームレスになる者も……といったまだ3年ほど前の事であるが、「あんな頃もあったなぁ…」と思ってしまう。
あれからたいして時間も経っていないが、現在は「コロナ感染者数の報道」すら無くなって、コロナ共存社会?になったということか…。
あの頃を振り返って、インパクト強烈だったのは、緊急事態宣言により映画館が軒並み閉館となったことだった。
さて本作、夜は呑み屋でアルバイトをして昼は自作アクセサリー売る女性(板谷由夏)だったが、コロナ禍が始まってバイトはクビになり住み込みアパートも追い出される。自作アクセサリーも売れるわけなく、無職となる。
住む場所も無くなった無職の女はホームレスとなったわけだが、爆弾男(柄本明)などと知り合いになる。そして……というドラマ。
本作は、高橋伴明監督作であるが、片岡礼子、筒井真理子など個人的に贔屓の俳優が脇を固めてなかなか良いドラマになったと思う🤗
爆弾エピソードは何?……と思ったが、エンドロールを見て納得🙂
インパクトあるエンドロールであった⚡
さすが2022年キネ旬ベストテン第3位となった日本映画であった。
<映倫No.123335>
評価なんて、恐れ多くて
実在の政治家の名前を出し、ストレートな批判を加える。高橋伴明監督でなければ、作れない作品なのでしょう。学生運動への参加により早稲田を除名、という筋金のなせる業。
『腹腹時計』小学生の頃の記憶にあります。ただ、なんだろう、ひと世代後の私には、否定は絶対できないのだけれど、肯定もできない。この作品も、彼の時代も。まぶしくもあり、同時にむなしくもある。
だから、評価はなし。
ここからは、本筋とは全く関係のない、どうでもいい話です。
北林三知子のスマホに兄から、電話が入るシーン。テーブルに置いた時にビールが、妙にゆれるんです。東日本大震災がからむ映画か?初期微動の後、主要動のでっかいやつが来るのか?と思うほどでした。
ゆれの正体は、三知子が飲むビールの底の角がへこんでいた、それだけの事でした。派手に落としたのかな、でも、泡が噴き出すこともなかったし、冷やす前に凹ましたのかな。1本しか準備せずに撮影にのぞむとしたらちょっと驚きだし、予備のビールがあるとしたらへこんだのを使う雑さもちょっと驚き。謎です。
2001年の映画『アメリ』の冒頭のシーン。そこに描かれたアメリのマニアックな映画の楽しみ方と、同じ趣味がある私です。そんなんだから、今みたいな日本になっちまうんだよ、と高橋監督に叱られますかね?
理不尽な世の中だけどさ
前半いい感じで進んでいたのに
終盤はジジイ世代の過去の栄光ばなし。
決して政治だけが悪くなく現況の要因なんか
腐るほどあるのに
一部の人たちを喜ばす描写を入れても意味がないんですが。
大西礼芳ちゃんいい感じ。
60点
4
京都シネマ 20221026
平板さが主張の強度を高めた稀有な成功作。
支持。
捻りの無い画調、演技、演出、配役、分かりやすい悪役造形という古さと平板さが
寧ろ主張の強度を高めた稀有な成功作。
狙いか。
脚本梶原阿貴があの痛恨の実話を
こうも反転させねば書けなかった切実の熱量に痺れた。
映画で闘う。
これが映画だ。
劇場で見ねばだった。
美人が故より"悲しく"映る
2022年劇場鑑賞79点 優秀作 72点
小規模ながら、実際の事件を元にコロナ禍を交えながら短い時間で表現した作品
主演や三浦貴大、松浦祐也片岡礼子に柄本親子など邦画好きにはたまらないキャスティングにまず興奮するのと、テーマが誰しもが起こりうる悲劇を板谷由夏が美人ゆえより一層悲しく映るのが何より皮肉で、正直社員の大西礼芳とそれ以外のパートさんの構図だけでもせちがないなあと思いながら見ていました
個人的には途中までは素晴らしかったですが、爆発テロを試みるに至るシナリオがどうもそれじゃない気がしてならないです
こんな不条理な世界に嫌気が差しての行動だとは思いますが、なんかとってつけとような起伏の付け方で、ここが今作の品格や作品を語る上でにターニングポイントになったと思います
社員の大西礼芳がセクハラや会社や社会にストレスを感じ最後意気投合するのは下手ですが、良い状況と悪い状況の二人が交わる良い結末だと思います
それでもとりわけ好きな方の作品です、是非
ああ、生き難い人生
2022年キネマ旬報ベストテン第3位、高橋伴明監督作品。
見逃していた作品で、第七藝術劇場の下の階にあるシアターセブンというミニシアター(初めて行った)で丁度再上映されていたので、観に行ってきました。
いやぁ~、見逃さなくて良かったぁ。今の社会問題がてんこ盛りの内容でしたが、今のというよりもっと普遍的な問題でもある様な気がしました。
勿論、コロナ禍の社会をいち早く取り上げ、今の問題点を浮き彫りにした映画を観たのは私は初めてですが、それよりも私が身につまされたのは主人公のキャラというか性格や性質の問題の方にありました。
いつもの私の感想なら、この作品から今の社会問題を色々と解析して行くといった感じの事を書き綴って行くと思いますが、今回はこの主人公の性格について色々考えて行きたいと思っています。
何故ならこの人に私は、男女の違いはあれど色々な共通点を感じてしまったからです。いや、違う部分の方が多いのですが生き方が不器用な点で凄く似ている気がしました。
自分で言うのもなんですが、そんなに馬鹿でもなく、仕事も適度に出来る、非常識なこともしないし真面目な方でもある。人付き合いが上手いか下手かは別にして、人に対して横柄でもなく、優しい方でもある。
正直言って、社会生活においてこれだけの性質が揃っていれば、普通の生活が出来る資格はあると、建前的には必要最低限の条件はクリアしていると思っています。
しかしながら、こういう人間でもこの作品の様に社会の最下層にまで落ちてしまう事実というのが、そもそも一番大きな間違いなのだという問題提起の様に思えたのです。
作中のホームレス仲間も根本的に決して馬鹿ではなく、それなりの教養もある設定だったし、逆に悪役の従業員の退職金をネコババする上司や、ホームレスなどペット以下などと公言するインフルエンサーのダイゴならぬケンゴや、インフルエンサーに洗脳されるネット民など、人間的には下種やクズであっても社会では適度に豊かに生活できてしまうという、こうした社会システムに本当に問題はないのか?という疑問を私は若い時から持っていました。
で、私はなんとかこの歳までホームレスにはならずに生きてこられた理由や、彼女と私の微妙な違いを考えると(最低限の)世渡りのヒントが見えてくるのかも知れません。
例えば私、ロールプレイングゲームなどをする時に、最初は攻撃力より防御力の方ばかりを強力に上げてしまう癖がありました。その癖は実生活においても同じで、ホームレスにならない(なる覚悟がないため)を人生の優先順位の最上位に置きそれを目標に生活をしていたので、なんとかそれだけは免れたという事だけなんです。
なので、彼女の様に人の名義のカードで買いまくる別れた旦那の借金返済をしたり、生活が出来なくなっても頼まれるとお金を出してしまうというほど人が良くもなかったし、社会も人間も根本的には信用してはいけないという姿勢は崩せませんでした。彼女に私くらいの危機察知(回避)能力があれば良かった(?)のにと少し歯痒かったです。
なので私の今までの人生は決して豊かでもなく、人間としての真の喜びも分からないままであったかも知れませんが、でも本作の様な善良な人間のどん底人生や、クズ人間の自己満足人生よりはましな生き方だと自分に思い込ませています。
正しく怒る
映画を見終わって、高橋伴明監督の弁を読んだ。監督は怒りを原動力に映画を撮り続けてきたが、ある時期から怒ることをやめてしまった。でも世の中はどんどんおかしくなるばかり、ここらでちゃんと怒ろうと思ったという。そうなのだ、この映画は、「正しく怒ることは何なのか?」を考えさせられる映画だった。その昔、フレッド・ジンネマンの「ジュリア」(1977年)のラスト、ジェーン・フォンダ演ずるリリアン・ヘルマンが、ナチス政権下のベルリンで、レジスタンス活動をするジュリアと涙の再会をする。片足を失ったジュリアの姿に怒りの感情をおさえきれないリリアンに「今でも昔のようにそうやって怒ってるの?」と聞くと、「そうなの抑えようと思うんだけど」と言うと、ジュリアは「I like your anger.」と応える。
人間は喜怒哀楽を失ったらおしまいだ。人間は、本当につらい思いをすると少しずつ感情を出せなくなる。本当につらいのだ。
怒るのと、キレるのは違う。人を責めるのと怒るのも違う。今のワイドショーでコメンテーターは、正しく怒っているのか?色々と考えさせられる映画だ。
土地勘があった場所で起きた事件を題材にした映画だったので、見る前は暗い印象が拭えなかったが、実際見たら予想外に救われる映画だった。そう言えば「火口のふたり」もそうでした。
これがコロナ禍の現実だった(ユーモアに救われました)
コロナ禍で飲食店はキャルセルが相次ぎ、アルバイトは最初に解雇され、
路頭に迷った多くの人々が苦しみ、追い詰められた。
それを追い、寄り添った映画です。
本当に苦しい展開で、
誰かに助けを求めて!
お願いだからgive upして!!
と祈るように気持ちで北林(板谷由夏)を見ていました。
そんなに《プライド》
大事ですかね!
《プライドが一番大事》
そう公言する友だちいましたっけ!
プライドなんて【甘ったれ】の言う台詞!
高橋伴明監督作品は一本も観たことがありません。
バクダン(柄本明)が監督の代弁者の気がします。
腹腹時計?
知りませんでした。
《コロナ禍に苦しみ、生活基盤を失い、困窮した人々を取り上げた作品》
それをエンタメ作品の映画にしたのは。
高橋伴明監督、お一人ですね。
一番に切り捨てられた社会的弱者を主人公に、
ヒリヒリする前半と、
一転してバクダンの狂言回し的役割で、
明るいエンタメ作品に仕上げる。
メッセージは伝わりました。
社会が悪い、そして政府も政治家も悪い奴ばかり、
利権にたかり、おこぼれに与ろうとする人の群れ、
この映画では描かないけれど日本の現実は
《弱肉強食》
それがまごう事ない現実です。
太古の昔から《悪知恵の働く目先の利く奴》には、
勝てないのです。
柄本明の元学生運動の闘士・・
柄本明の台詞こそ高橋文明監督の言いたかったことではないでしょうか?
ユーモラスで棘があって三知子と【全く噛み合わない】
そんな会話の面白さ。
成田闘争とか三里塚とか・・・
なんか凄い時代がありましたね。
元学生運動の闘士だったと聞く高橋伴明監督。
だから《役所に助けを求める》
その選択肢はないのかなと。
あと疑問だったのは、北村三知子(板谷由夏)が、
介護の仕事をコロナ禍で断られた後、
もっともっと【必死こいて】仕事を探さないこと。
水商売や風俗が選択肢にないのは良かったですが、
健康でまだ40代なら、
私なら新聞配達をします。
住み込みも可能だし、
寮とか住宅費補助なんかありますよ。
あと国の政策で疑問なのは、
失業者が多いなら、
なぜ農業や酪農に都会の若い人やシングルマザーを受け入れる
体制を作らないのでしょう?
食料自給率を上げることは、戦争が始まれば急務です。
《食糧危機は目の前です》
それに農業や酪農は辛くても心を育む仕事。
希望がない、元気のない日本人の心を満たす・・・
《若い子はyoutube rとか、インスタグラマーになりたい・・》
楽する事、そればっかり・・・
本当に情けない
現実にはみんな必死で働いてます。
生きるため、家族を養うため、子供を教育するため、
雨の日も嵐の日も吹雪の日も、
必死に働いています。
大半の人は。
まぁ映画的設定だし、もっと厳しい条件の人もいます。
病気の人、障害のある人、小さい子供を抱えて働けない人。
でも農業や漁業。
漁業は今、若い女性が続々と参入しています。
そして日本の米・野菜・果物はメチャ美味しい。
本気でフランスのような農業国に変えませんか?
そこに政府は補助金を注ぎ込むべきです。
外国人労働者を安く働かせること・・・そればっかり!
そこじゃない。
《心を病んで引きこもってる中高生が多いです》
《働かない中高年の引きこもりも多すぎる》
日本人が労働者になりたがらない現実を変えて行かなければ。
北林だって小綺麗な【ジュエリーデザイナー】って、
一見アーティストっぽい響きの仕事に、プライドを満足させていた筈。
焼き鳥屋のバイトは【仮の姿】
自分はアーティスト・・・それが支えだった。
現実を見ろ!!
とも思った。
三知子が男に渡したカード4枚で借入限度額一杯借りられた・・・
そうなる前に早くカード解約せいや!!
アホか!
とも、思った。
男にカードなんか渡すな!!
その男は完璧に犯罪者予備軍だよ。
(そりゃあ、恥ずかしいさ、自分の馬鹿さが公になる)
甘やかすから、その馬鹿男に騙される女がまた出る。
北林は被害者であり加害者なんだよ。
(・・・本気になって心配になる映画でした)
どれにしても三浦貴大の焼き鳥チェーン店のマネージャー。
パワハラ、セクハラ、横領。
クズっぷりが凄まじくて、三浦貴大も随分太ったし、
好感度ゼロの憎たらしい役。
上手い役者になりましたね。
それとYouTuberの柄本佑。
ひろ○○そっくりのムカつく奴で、
馬鹿っぽさに笑った!!
どんな役でも見事にハマる(親子共演ですね)
ウクライナ侵攻
物価高
地震の恐怖
(最近の方がレストランや店の閉店が多くなっている)
(コロナ禍でなんとか持ち堪えてきた店が次々とつぶれている)
お先真っ暗だけど、
病気で働けないとき、
本当に困って頑張れないとき、
最後に頼れる友人と、
社会のセイフティネットは、
絶対に必要だと思いました。
腹腹時計と連帯と
タイトルからしてこれは実際に起こった、渋谷ホームレス殺人事件を題材にしたものなのは知っていました。
冒頭、犯行のシーンから始まるので、やはり骨組みは事実に基づいて描かれるのか、と思いきや最後の最後での、でんぐり返し。いやはや鮮やか。板谷由夏のお腹から取り出したのは、腹腹時計(爆弾製造の教則本)。
そして店長に対して、一緒に爆弾を造ろう!、と言い放って、ディ·エンド。
一見プロパガンダのような終わり方ですが、板谷由夏のこの台詞は、半分本気半分は連帯のメッセージですかね。
とても潔くて心が震えました。
この映画の直前に、あの足立正生の「REVOLUTION+1」を見ました。例の安倍元首相銃殺事件をメディアなどで伝聞されている内容に沿って展開していきます。
ただ主人公が、死んで星になりたいが、どんな星になりたいのか解らない、という言葉が何回か繰り返され、ロッド国際空港銃乱射事件で生き残った岡本公三のことを連想されます。
低予算で時間的にも制約があったでしょうが、映画として残念ながら観れませんでした。
半世紀以上前の射殺事件で恐縮ですが、永山則夫を題材にした映画を足立正生は1969年に撮っています。「略称 連続射殺魔」略称しなければ「去年の秋 四つの都市で同じ拳銃を使った四つの殺人事件があった 今年の春 十九歳の少年が逮捕された 彼は連続射殺魔とよばれた」です。
今では死刑の判断基準の〈永山基準〉として時々マスコミで喧伝されています。
ドキュメンタリー映画で足立監督自身のナレーションのみが入っています。永山則夫の19歳までの足跡を永山の〈眼〉に映ったであろう風景をただただ丹念に撮っていくだけの映画です。具体的な事件の顛末は描かれません。
でも感情を排したナレーションのためか、映画詩のような詩情溢れる素晴らしい作品になっていました。
実際に起こった事件を題材にしモチーフは同じでも、出来上がったものは全く違います。
社会性をもった事件と映画は、どう関わったらいいのか。「夜明けまでバス停で」には深く感じ入りました。
"真面目"と"努力"は別
大変分かり易い構図で話が進むのだが、振りとオチの爽快な梯子外しにニヒルさや良い意味での"意地悪さ"を印象付ける内容で、その帰着にスタッフロール中の国会議事堂爆破シーンを挟むなど、不敵な笑みを禁じ得ない面白さと何故かノスタルジーさをも感じる作りである
確かにカタルシスを得やすい安易さは否定しないが、しかし現在の映画作品に多い複雑な構成の重層さに心の疲弊を感じていたから、今作品の安心感に救われる思いも実際有る
所々の絶妙な政治家の発言カットも奇を衒わないストレートさに、そのままの感情を引き出せる構成だ そしてそこまで観客を
油断させての梯子外しに、一杯喰わされた感を演出している心憎さ、中々である
結論として、『自分の思った通りに生きろ』という強烈なMessageを伝えることに成功した作品だと強く感じた作品であった 意図しなかったとはいえ、主人公の本当の本懐を汲み取る曲ったヒロイズムに感化された自分は"危ない"人間か?、乞うご期待w
と、通り一辺倒に入力してみたが、結局の所、幾ら努力したって、"運"でしか救われない 目指すモノが見付かろうとだ・・・ なまじ目的なんてものを追い求める"凡人"にそんな運など無い 生きる意味が無くなれば・・・後はわかるだろ?
全69件中、1~20件目を表示