MEN 同じ顔の男たちのレビュー・感想・評価
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前半の散歩シーン素敵でした。
※※※先に書きますが、この映画には、
▲受動攻撃
▲男性妊娠
▲男性の出産シーン
などがあります。上記が苦手な方は視聴を控えてくださいね。かなり強めの忠告、失礼しました。
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難しすぎたので、とある方の考察サイトを拝読して納得した気になったから、いいや…。
その考察サイトの方は、この映画に登場する男性たちを「有害な男」と書いていました。
言われてみれば確かに。ずっと不快感が胸のなかをうずまいていました、彼らが登場すると。
言いようのない怖さとか、不気味さとか、苛立ち?これらを感じました。
そしてラストのあの衝撃シーンは、昔から現代にかけて、「有害な男」の有害さを
後世に受け継いでいくシーンだろう、ともあって、なるほどなぁと思いました。
家父長制度による男らしさの押し付け。された男性たちの心の歪み。それらが
女性への無償の愛・母の愛を求めるこどものように縋りついてくる様子。
次々うみおとされていく男たちを見て、始めは恐怖の顔を見せていたハーパーが
いつしか"諦め"の表情に変わっていった、とも。そして最後、夫がうみおとされて。
ハーパーが「あなたは私に何を望むの?」と聞くと、夫は「愛がほしい」と言う。
……ため息しか出ないですよね、ハーパー。と何だか同情してしまいました。。
でも、その考察サイトにもありましたが、前半の森や自然のシーン、雨のシーン、トンネルのシーン、
声の反響シーンは素晴らしかったです。とても美しくて、浮世離れしていて。すごく癒されました。
あんなに美しい緑を、映画で観たのは初めてかもしれません。
美しかった…。もっと見たかったです。
邪魔さえなければ…。そこが惜しかったです
ラストの笑顔が素敵
最初の夫婦喧嘩はリアル。
久ぶりにまともな夫婦喧嘩を映像で観た感じ。
そうなのよ、夫婦って赤の他人だから、こんなにも自分の思いを全部出しちゃったら、噛みあうわけない。
100%分かりあえないんだからさ
自分のしたいことと、
相手が自分に求めていること
お互いがちょっとずつ妥協したり無理したりしないと。
前半の映像の美しさ。森の中、葉っぱの1枚1枚が光って見えて、時間が止まったよう。トンネルの先に見える小さな不気味な人影とのコントラスト。
素晴らしい映像美に、しばし癒しのひととき。
だけど、いきいなりフルチンのおじさんが出てきて、こ、これはコントなのか…
そういえば、ミッドサマーでもフルチンのおっさんが走ってたと思い出す。
そして「同じ顔の男」というのは、そういうことなのか!と気づく。だって、役者さんの演技が上手過ぎて、最初は気づかないよ、同じ人が演じているという「同じ顔」。
お屋敷の中にどうしても入りたい男たち。
突然男どもが押し入り、ハーパーも「ぎゃー」ってなるんだけど
でも、だんだんとそんな構ってちゃんな男たちに辟易してくる。あきれ顔。
分かるなー なんで男って、こんなにまで女にまとわりつくのだろう。
お屋敷の中の出来事は、主人公の心理描写なのだと思う。だから、見えたり見えなかったり沸いて出たり消えたり。
そしてラストは現実の映像で終わる。
ハーパーは現実と幻想の狭間で、関係のない人を殺してしまったんでしょうね。でもその笑顔を見ることができて、私は嬉しいです。
分かったふりしてもいいんだけども・・・
正直な感想、最後までつかめないままでした。
何か伏線回収的なことがラストにあるのかと思いましたが
見つけられませんでした。
同じ顔をした男たちに驚く主人公はいないし
妄想の世界でもないようだし・・・
分かったふりしてもいいんだけども
正直に分からなかった。
ただ緑色はとてもきれいでした。
※フルチン有り、流血あり、欠損あり、その他もろもろ
感想: わかんなさすぎて草
綺麗な場所だった
家も広くて住んでみたい
死んだ夫がすげぇメンヘラということは分かったけど、ほんの極々少しだけ愛が重くなることには共感してゲロ吐きそうになった。(愛でもなんでもないけど)
最後まで死んだ夫がネチネチ未練がましいこと言ってきたのがウザかった。ありゃ斧でやってるね
終盤のマトリョーシカはわけわからん。全裸男がみんな生み出してた?
りんごは禁断の果実だから、食べたからとんでもないことになった?
ハーパー→メンヘラ
ジェフリー→ノンデリカシー
全裸男→露出狂
警察官→楽観的男
面の男→クソガキ
神父→ロジハラチクチクスケベ神父
酒場の男→暴漢
???
いやもうわけわからない
A24はこれでいいのだ
A24の映画観て
何本投げっぱなしスープレックス喰らうんや?
でも悪くないよ。
こういう風にとらえるの
ワタシは好きですよ。
んで、また観に行って
唖然とした感じでエンドロールになるんやろなぁ。
70点
4
TOHOシネマズ日比谷 20221209
上質風
何故かボーダーの監督だと思いこんで見てて、相変わらず気持ち悪い映像が得意ねーと見てたけどあとから調べたら別人でした。邦題の同じ顔の男たちってまた配給会社がセンスのないことしたでしょ!同じ顔じゃない自殺したダンナも一緒に考えなきゃいけないんだからこのサブタイトルはバカ丸出しです。映画は好き、ハーパーが突然おびえなくなるのが笑えました。
つまるところ男たちは皆、同じというメッセージ!
女なら皆さん経験があると思うけれど、
男は我儘。
女なら簡単に我慢できることが出来ない動物だ。
卑近な例ばかりで恐縮だが、
男はなぜ昨日の残り物を食べないのか?
男はなぜテレビの真ん前に座るのか?
そして当然のようにチャンネル権を持つ。
男は男に生まれるのではなく、男になる。
乗り物でも一番良い席に座る、
(中には我儘(甘え)を拒絶すると報復に出る男がいる)
ハーパーの夫のジェームズはその特徴的な一人である。
心の傷を癒す目的で、ロンドンから車で4時間離れた田舎町の古い洋館に
2週間滞在することにしたハーパー(ジェシー・バックリー)。
彼女が遭遇する“同じ顔の男たち“の恐怖を描いたサスペンススリラーです。
洋館の趣も格調高く、撮影も美術も一級品。
トンネル内に反響(こだま)する音や、
女声のスキャットハーモニー。
そのあまりに美しい緑の田園風景に《異物》が飛び込んでくる。
裸体にペインティングした男だ。
ハーパーは夫のジェームズを事故か自殺で亡くした過去を引きずる女性です。
喧嘩の理由は明かされませんが、突然ハーパーを殴って壁まで振っ飛ばされた
ハーパーは激怒して夫を怒鳴りつけて絶縁を言い渡します。
謝罪を全く受け付けない。
傷ついた夫は、上の階から転落して一階の柵に突き刺さって死ぬのです。
保養に来たのに、庭に現れる全裸で髪のない醜い男。
散歩中に出会った少年は黄色い髪の女の仮面を被っています。
そして「クソ女」と汚い言葉でハーパーを罵るのです。
教会へ行って悔恨から泣いているのを陰で見ていた司祭は、
「あなたが夫を許さなかったせい」とハーパーを責めるのです。
そしてハーパーがバーを訪れる。
管理人のジェフリーが、
バーのオーナーが、
常連のが、
警察官が、
みんな同じ顔をしているのだ。
(なんと裸の男と、仮面の少年も、ロリー・ギニアが一人で演じ切ったのです)
(驚愕の表現力ですね)
アレックス・ガーランド監督は古くは、ダニー・ボイル監督の問題作
「ザ・ビーチ」の原作者として知られ、
「エクス・マキナ」の監督や「28日後…」の脚本で知られる。
アレックス・ガーランド監督と脚本を担当した本作は、
アートのような美しさと、不可解な恐怖が交差する、
「悪夢」のような作品。
トラウマに苦しむジェシー・バックリーは、ホラー映画の主人公にしては
強靭な精神力で、【男に負けていない女】を熱演した。
裸の男の造形は、
時に傷だらけで、刃物傷、釘を打ち込まれ、
遂に男は は、頭に楔の冠のように木々が茂り、
血だらけの赤児を出産する。
最後には夫のジェームズが産み落とされる。
ラスト20分の驚愕の展開を含めて、
面白い作品だった。
何なの ?
田舎に来たハーパーが出会う男性がみな同じ顔。いやいや、同じには思えない。
でも、彼らは実在の人物なのか?ハーパーの空想なのか?ラストのマトリョーシカのような出産シーン、なかなか不気味で今作の見どころ?でもそれを見つめるハーパーの一言「何なの?」と怖がる様子もなく冷めた表情。
観ているこちらも言いたい。何なの???
ハーパーは最後に生まれた彼をどうしたのか?そして駆けつけた友人、妊婦さんだったのは何か意味があるのか?
夫の投身自殺を目の当たりにしてしまった妻ハーパー(ジェシー・バック...
夫の投身自殺を目の当たりにしてしまった妻ハーパー(ジェシー・バックリー)。
心の傷を癒すため、英国・田舎町の郊外にある一軒家に滞在することになるのだけれど、出逢う人々は管理人のジェフリー(ロリー・キニア)のよく似た人々だった。
ジェフリーの年齢に近いひとだけでなく、少年の顔も同じように見えるのだ。
そして、庭先には、悪魔のような奇妙な彫刻のある敷石が・・・
といった内容で、ま、簡単に言うと、よくわからない映画。
でね、個人的な解釈としては、ニューロスティック+フォークロア(多分にラブクラフト的)といったところなんだけれど、あっているかどうかどうでもよろしい。
作り手もよくわからないなかで作った映画、とみると楽しめる類の映画なのよ。
さて、独自解釈なのだが、
ハーパーは夫の自殺の要因もわからず、心に傷を抱えている。
訪れた田舎町は、これが曲者で、いわゆる自然の輪廻転生の地であった・・・と解釈したい。
さらに、輪廻転生の世といっても、自然の草木が一年で生まれ変わるように、それが動物的な生殖がなくとも繁殖できる地であったとしたら・・・
人間が生まれる前の奥深い自然の地、といわけ。
雌雄がなくても子孫を残すことができる世界、そこで、そこに棲まう生き物(管理人を筆頭にした)と出逢ったなかで、夫を深く愛していたことを自覚する物語・・・
と解釈すると、まぁ、わかりやすかったかな。
岩に刻まれた悪魔じみた顔つきで女性器を持ったイコンは、人間から見た、植物的な生殖を繰り返す自然のメタファー。
よくわからないなりにも面白い類の映画として記憶しておいていい作品なのだが、ハーパーが暮らした田舎町の成り立ちなどを説明すると、東映の『〇〇村』のようになっちゃうので、それはそれで評価が落ちそう。
こういう映画は、白黒はっきりさせたい観客向きではないんだよねえ。
連想した映画は、東映の一連の『○○村』の他に、70年代前半のニューロティック映画や『ウッィッカーマン』『ザ・シャウト』、最近の作品だと『ミッドサマー』。
小説だと、ラブクラフトの初期作『ダゴン』あたりです。
YouTubeで解説動画見ると面白い映画! ?点
見て良かったです!ただ後半からグロいですね、、この映画観たら他の映画グロい作品見れますよ。それぐらいグロイシーンありました。
あの出演者の少なさでかつ自然な土地、よくあの不気味な作品が作れたのはとても興味深いし尊敬する。
この手の映画は点数付けられないです。なので?(はてな)にしておきます。
このシーンいらない所はないです。全てが意味のあるシーンです。脚本もよく作られていると思います!
んん~男って気持ち悪い
冒頭の夫婦のトラブルを見るに、今揉めて別れようとなった感じではないので自殺したい夫とそれを支えようとして、イヤになった妻の図式が頭に刷り込まれた。
飛び降りて…落ちて?死んでしまった夫から離れ田舎暮らしを始めるハーパーさん。
ところが街から四時間掛けてくるこの村、この家で住み始めてから暗にセクシャルで気持ち悪いのを淡々と見せられる。
タンポポの綿毛が死んだ鹿の窪んだ眼窩に吸い込まれるように入るシーンや素っ裸の男がタンポポを吹き掛けたシーンもハーパーの口に吸い込まれたりする。
石に刻まれた、男の顔の裏側に股を広げた人間が刻み込まれていたり、どうにも気持ち悪い。
極めつけは素っ裸親父の出産シーン、産まれた奴が次から次へと叫んでは出産、村で関わった男たちが産まれては次の男を出産していく。
これ見せて良い映像なのか?と思うような不気味さがある。
飛び降りた夫の死体も中々に痛々しいし、ポストの穴から突っ込んだ手を包丁でブッ刺したら、刺さったまま引っ張るから、前腕が裂けるシーンと夫の手が同じように裂けていたので、ショックからトラウマになり幻覚妄想が始まったのかと思った。
風景映像は雑味のない美しい自然の風景…その対比として素っ裸親父やちょっと気持ち悪い管理人ジェフリー、明らかに対応のおかしい神父、その神父に顔だけそっくりで下品な少年、裸の不審者を嫌疑不十分で一時間で釈放する警官…なんじゃこの村は?となる上に、この作品は幻覚とも妄想とも説明してくれない。
解釈はそちらでどうぞって言われてる感じがする。
妻が妄想型の統合失調症で作品内の事は全部妄想なのか?
それとも夫が自殺願望パーソナリティー障害とかで死後も夫が付きまとい、他に怪異が憑いてきただけなのか?
どっちもお付き合いしたくはないけど、ジェシーバックリーは好みの顔立ちしてた。
私の常識と理解を超えている…!
久々にレビューに頭を悩ます作品を見た。
深いテーマや意味深なメッセージ、暗示めいたものなどが込められているのだろうが、あまりにも私の常識や理解を超えていて、あれやこれはどういう意味だったのか、そもそもこの作品は一体全体何だったのか、頭の中の整理が付かない。そして、ラストの衝撃たるや!
『エクス・マキナ』『アナイアレイション 全滅領域』の鬼才アレックス・ガーランド×『ミッドサマー』のA24製作。そりゃそうだわ。
不条理、衝撃、奇抜、不気味、怪作…どんな言葉を形容してもいい。いい意味で、何じゃこの映画は!?
一応話の入りは普遍的。
ロンドン郊外の田舎町のカントリーハウスに越してきたハーパー。
広くて贅沢なハウス、自然豊かで美しくのどかな雰囲気…新たな家、町、暮らしに満喫。
…が、いいのはそこまで。癒されほのぼのムービーは最初だけ…いや、開幕から本作は不穏な雰囲気を放つ。
開幕シーン。夫が自殺する場を目撃。マンションから落ちていく夫の視線と自分の視線がはっきりと見合ったように…。
これがきっかけで越してきた訳だが、精神状態は不安定。
それに拍車をかける出会いや奇々怪々な出来事…。
ハウスの大家。
面を被った少年。
司祭。
警官。
バーのマスターや客…。
皆、異様。大家はフレンドリーだが馴れ馴れしい。少年には罵倒され、司祭には夫の死の原因は自分にあると責められる。
極め付けは、家の周囲をうろつく全裸の変質者。この男は何者…?
逮捕されるが、警官はすぐこの男を釈放。
何か気に障ったり、あからさまにクソ野郎だったり…。
一体何なの、この町の男どもは…!?
さらにこの町の男たちは、皆が“同じ顔”をしている。
メイクや髪型や付け髭などで、個人個人印象は変えているものの、“ベース”は同じ。
これは一体、何を意味するのだろう…? 劇中でヒロインがそれを指摘する描写はナシ。
ヒロインにもそう見えるのか、別々に見えるのか…? 何かの暗示で、我々にだけそう見えるのか…?
女性を貶し、下に見る男どもの傲慢、欲…。男なんて誰も彼も“同じ顔”をしている…という事なのか??
作品は一気に奇妙な世界へ入り込む。まるで、出口の無い迷宮に迷い込んだように。
“同じ顔の男たち”は現に存在しているのか…?
終盤の男たちがハウスに侵入し、ヒロインに襲い来るシーン。あれもヒロインが実際に体験している危機なのか、それともヒロインが見ている恐怖の幻なのか…?
そもそもこの家、この町は“現実”なのか…? 仮に異空間に迷い込んだとしたら、それはいつ…?
あのトンネル…? 町に来た時、家の庭の“禁断のリンゴ”をかじった時…?
一体自分は何を見ているのだろう…? 何を見せられているのだろう…?(って言うか、ここまでで“?”を幾つ使ったろう)
もはやこの悪夢を見ているような奇妙な世界に、成されるがままに身を委ねるしかない。
もうどんなに常識と理解を超えて展開しようとも、こういう作品なのだ…と甘んじて受け入れる覚悟でいたのだが、それすら破壊してしまうあのクライマックス。
この衝撃と驚愕をどう言い表したらいいのか…。いやもう、言葉では例えようが出来ない。
不条理スリラーではない。SFホラー。
強いて言うなら、気持ち悪いものやグロい描写、訳が分からないものが苦手な方は見ない事をオススメする。トラウマ必至!
“復活と再生”“生と死”を象徴しているらしいが、何度でも言う。私の常識と理解を超えている…!
その果てに、まさかの誕生。その口から発せられるは、愛の欲し。
何度でも言う。私の常識と理解を超えている!
本作を好きか嫌いか問われたら、それすら返答に困る。
この作品は何を伝えたかったのか説明しろと言われても、答える事が出来ない。おそらくこの作品のほとんどを理解していないだろう。
が、アレックス・ガーランドがまたまた構築した美しく幻想的で、恐ろしく異様な世界観。映像、装飾、ビジュアル、音楽…。
ジェシー・バックリーの難演、ロリー・キニアの怪演…。
これらは特筆に値する。
特に同じ顔の男たちを演じ分けたロリー・キニアの怪演は強烈! オスカー級でしょう。やるじゃん、ミスター・タナー!
あのラスト、この作品そのもの…。
そうそう忘れ得ない。いつまでも脳裏にこびりつく。
またしてもアレックス・ガーランドに誘われたと言えよう。
全164件中、21~40件目を表示