劇場公開日 2022年3月25日

ナイトメア・アリーのレビュー・感想・評価

全274件中、21~40件目を表示

2.5「仏つくって魂入れず」の空疎さ

2024年2月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

デル・トロ作品はいくつも観ているのだが、深い印象を受けた試しがない。
映像はかなり凝っているし、ストーリーもよく出来ているし、キャラクターも明確だが、何故か印象が薄い。アカデミー賞を獲るなど、この監督への評価が高い理由がわからない。

本作もレトロ、ノスタルジックなセットと色彩と、昔あった見世物小屋の中の昔風のストーリーで、一応形だけはよく出来ている。
「蛇女」「可哀そうなのはこの子でござい」などと、異形の生物に見せかけた人間のトリックを連想させる「獣人」が出てくるが、小生はこの「獣人」が逃げ出した時点で、作品の結末が読めてしまったw

その後も、ケイト・ブランシェットの心理学者はよく出来ていたが、肝心の主人公の人物造形が浅薄なため、心理を読み合う2人の戦いとしては淡泊すぎてつまらない。
その後の顛末も、意外性はなく、最後は予想通りに落ち着く。

何と言うか、「仏つくって魂入れず」の空疎さなのが残念だ。

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徒然草枕

4.0伏線

2024年2月7日
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多くを望みすぎるのは良くないな~つらい

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うん

4.5I was born for it

2024年2月6日
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鑑賞方法:VOD

もう何から何まで豪華な映像で描かれた
グロテスクで美しい、ある男の数奇な人生。
大きく分ければ3部構成で、
第1幕では特に美術の作り込みと美しさに目を奪われてしまった。
栄華を極めるほど深みにはまっていく第2幕を経て
そんでクライマックスを迎える第3幕。
焚き火を囲んで腕時計を差し出すところの哀しい美しさからの
狂気的な「I was born for it.」。
ここはほんとラストシーンとして歴代最高だったかもしれない。

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mar

3.5あーそうなるよねー

2024年2月4日
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結末が秀逸。配役が素晴らしい。そこそこな人数の主要登場人物がいるのに、全員クセが強いゆえかごっちゃにならないし、コイツ必要?みたいな人もいない。もちろんギジェルモ・デル・トロですのでそんな基本的なことは息をするごとくできるのです。でもそれゆえ、彼本来のファンタジー感を期待しちゃったので、普通のサイコスリラーでちょっと肩透かし。もちろんとてもおもしろかったんだけど。

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三毛猫泣太郎

4.0伝わりづらいのかなぁ

2024年2月3日
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鑑賞方法:VOD

怖い

難しい

全体的に面白いと思いながら観てはいたのだけど、私にはわかりづらかったのがスタンが父親に抱く憎しみのエネルギーの大きさです

途中でスタンが父に関する話をしていたけれど、疎遠で済む程度に片付けてしまったので、最後のあたりでちょっと鳩が豆鉄砲な気持ちになった

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映画鑑賞初級

4.0ナイトメア・アリー よかった。楽しかった。 読心術だか透視のパフォ...

2024年1月29日
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ティム2

2.5デル・トロの撮る映画に求めるもの

2024年1月28日
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悲しい

寝られる

それが今回この作品を鑑賞して強く感じた部分

冒頭から意味深な火事のシーン。何やら意味ありげな大きな塊を家の床をくり抜いてできた大穴に落とし、火を放つ男。

その男が主人公のスタン。夜行便のバスに乗り終点で降り立つとそこには見世物小屋。
引き込まれるように中に入ると、事実と虚構の狭間をいくような出し物がいっぱい。
その中の、獣人(ギーク)という出し物を見物する。鶏の首にかみつき遂には食いちぎるギーク…。

仕事のないスタンは、その見世物小屋で小さな仕事を手伝ったことで一緒に働かないか?と誘われ、そのまま見世物小屋で雑用として働き始める。

時折出てくる戦争の話をもとに推測すると時代は1940年台前後。こういった人権だとか何だとかがまだまだ未熟だった時代で、いろんな背景を背負った人たちが見世物小屋で働いている。その中でスタンは読心術のプロ、ピーターと出会い、彼の鮮やかな手口に惚れ込み弟子入りを志願する。

序盤は見世物小屋の人たちとの穏やかな日々のシーン。時折キツめの映像演出は出てくるものの、静かに物語は進んでいく。そこから、師匠のピーターの死、そして見世物小屋を違法なものとして閉鎖させようとする保安官に、ピーターから学んだ読心術を駆使して閉鎖を回避するあたりから、スタンの自我が目覚めていく。

そこから物語は舞台を都会に移していく。

本作はその序盤から中盤、終盤にかけていくつかの大きな場面転換が行われていくのだけど、物語としてしっかりバトンを受け渡しながら話が進んでエンディングまでのスタンの人生を描いていく。

物語としては破綻もなく、また終わった後に余韻の残るような演出で、画的な綺麗さとかではなく、綺麗に収束していく。

でもね。

デル・トロの映画でまず強烈に思い出されるのは、パンズ・ラビリンス。あの強烈なヴィジュアルと主人公の少女の無垢さ、それに対する現実の残酷さ。ヘルボーイに見る、自分が大好きなものを撮るんだという変質的なまでの執着ぶり。
で、私も大好きなパシフィック・リムの大予算使ってロボット動かしたろ!なオタクムーブ丸出しの大娯楽作を作る、ある種幼稚な拘りぶり。

これがデル・トロの魅力だーってずっと思ってた。なので、シェイプ・オブ・ウォーターの時におや、とは思いつつも、その異形のハンギョくんとの恋愛というデル・トロ文律反則ギリギリの作品だったから、ほーこんなのも撮るのね、と驚いた。

で、今回。映画としてはちょっと説明不足と言うか、2時間半もある割に回収しきれない部分がありつつも、佳作には出来上がっている。と、思う。

だけど、このテーマなら別にデル・トロである必要はない、申し訳ないけど。それなら、むしろ全編見世物小屋パートでやった方が彼っぽい。そんな風に思った。
デフォーさんとかデル・トロ組お馴染みのパールマンさんとか、もっと活かしてー。

デル・トロどうしたんじゃい!という意味を込めて星3.5から-1.0とした。

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ハルクマール

2.0グロいの苦手な人は観ない方が良い

2024年1月25日
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始めの話の進み方好きだったけど、後半は怖いしグロいし好きにはなれない映画

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なる

3.0霊媒師とは

2024年1月23日
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楽しい

怖い

興奮

主人公(ブラッドリー・クーパー)はカーニバル一座で幽霊話を学び、女(ルーニー・マーラ)と大都会に行く。
インチキ話が大ウケするが、女性心理学者(ケイト・ブランシェット)が引っかかってくる。
巧みな話術の種明かしはとても面白く、みんなが引っかかるのも無理はないと説得力十分だ。
ダークなテイストもギレルモ・デル・トロ監督らしく、楽しませてもらった。

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いやよセブン

3.5グロテスクショー・マン

2024年1月21日
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ウィリアム・リンゼイ・グリシャムの同名小説を原作としたB級スリラー『悪魔の行く街』のリメイク作品だそうだ。(ドメバイで母親を死に追いやった?)父親殺しの過去がある主人公スタンを演じるのは、メンヘラ演技には定評のあるブラッドリー・クーパー。今回は“被り物”なしの人間中心ドラマということでデル・トロらしくない作品なのだが、前半舞台になっているカーニバル一座には見世物になっている“獣人”なんかもいて、それなりの怪奇色は保たれている。

そのカーニバルの出し物の一つ“読心術”をピート&ジーナ(トニ・コレット)夫妻から学んだスタンは、電流ショーをしていた若い女モリー(ルーニー・マーラ)と組んで、金持ち相手のショーを企画しこれが大当り。そこで知り合った精神内科医リリス(ケイト・ブランシェット)から大富豪の患者を紹介してもらい、さらなる成功を目指すスタン。が、インチキがすっかりバレてしまい、大富豪をその手で殺めてしまうのだ。

ミイラ取りがミイラになる結末は想定内の範囲なのだが、ケイト演じるリリスならびに大富豪の死んだ妻ドリーの傷について、少し触れておかなければならないだろう。“若い女を傷つける性癖”があった大富豪は、元妻ドリーのみならず若きリリスにも手を出していたのではないだろうか。リリスの胸の傷跡はその証拠ともいえるだろう。ゆえにリリスは(お金のためではなく)復讐のため精神分析技術を使ってスタンを大富豪殺害へと導いたのではないだろうか。

某評論家の方がホルマリン漬けの“男の子”エノクは元妻ドリーのお腹の中で死んだ赤ん坊であると指摘していたが、エンドクレジットで意味深に映し出されていたエノクは、その千里眼によって人の未来や過去を見透せる能力の持主。いわば読心術を駆使するスタンの分身といってもいいだろう。つまり、父の暴力によって命を落とした赤子の霊が、カーニバルの座員やリリスを使って、そのリベンジを同じような境遇の男にはたさせた、スピリチュアルスリラーとしても読み取れるのである。

「映画では、この男が残酷な父親に潰されたことにしました。僕の意見だけれど、人間は子どもの頃に潰されてしまうものだと思うんです。そして生きていくためには、うまく物語を作ったり、人の心を読んだりしないといけません。ちょうど、「金継ぎ」のように。割れてしまったものを継がないと、壊れたままになってしまうからです。」とインタビューにこたえていたデル・トロ。エノクの割れた頭部に施されていた縫合跡は、最早修復不可能なほどにまで壊れてしまった親子関係のメタファーだったのかもしれない。

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かなり悪いオヤジ

4.0ある意味試されますね。

2023年12月28日
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セットや美術や衣装が素晴らしくて世界観が完璧に出来上がっていて その中でミイラ取りがミイラになるのを不思議なテンポでみせていくんですが
この作品こそよく見る映画の感想で自分が不思議に思う事の答えが出るような主人公の話なのです。
よくある感想で主人公に感情移入出来ないクズだから面白く無いとか主人公がやった償いで自業自得だから面白く無いって言う人がよく居るので この作品は完璧にまんま主人公がクズで自業自得で見せ物小屋で働くやつが最後に自ら見せ物になる末路なので同情の予知が無いしザマァとしか思えないから面白く無いって結論になるはずなので低評価だらけなんだと思ったら案外好評みたいなので逆にビックリです! 主役がクズだけど面白いと判断してるパターンと絶対に許せないってパターンの違いが自分には全く理解できなくて人の意見て本当に色々勉強になります(笑)
最後にケイトブランシェットが相変わらず存在感あり過ぎてラスボス感600%で最高でした!

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お主ナトゥはご存じか2世

0.5ラストはスッキリ!

2023年6月20日
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ラストはスッキリしましたが、答え合わせが当たったという意味でのスッキリであって、テスト返してもらったら満点だったという意味です。
面白かったか、つまらなかったかといえばつまらない映画でした。
つまらないと感じた理由は以下の通りです。
・総じてムナクソ注意なストーリー展開
・冒頭の始末、多分、死体を床下に安置し家ごと火葬。その経緯が分からない。ストーリーが進むにつれて、そこに至る(であろう)シーンが度々差し込まれますが、そこでは説明不足。
・シナリオがキチキチ、細かく作られているのは分かりやすいのだが、やり過ぎで3手先、5先どころか30分も経たないところでなんとなく「ナイトメア」の意味が分かってしまう。逆に言えば「裏切らない」。しかし、冒頭分のモヤモヤは残るんだよなあ。。。
・読心術での詐欺関係(本作の山場へ向かうところ)が軽い。よくある作り。
・映像、音響が「シェイプ・オブ・ウォーター」。確かに同じデル・トロさんなんですけど・・・。まあ、臭いが感じられる映像表現は見事だと思います。
・シェイプ・オブ・ウォーターといえば、全く意味不明どころかいらない描写がありましたが、本作でも似たようなシーンが。デル・トロさんの趣味かなにか?ぶっちゃけ気持ち悪いし気分悪い。必要性がまったくない。いや、風呂入りに行った時、嫌な予感はしました。裏切りませんでした。風呂でナニする癖でもあるんでしょうか?

いろいろと中途半端なんですよねえ・・・。デル・トロさん、怪獣映画だけ頑張ればよろしいのではないでしょうか。

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zem_movie_review

3.0マーラーちゃんやっぱりええわ

2023年6月17日
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鑑賞方法:映画館

ワタシはなりすまし無理です。
しかもどう考えても堅気やない奴を前にして
騙せ、言われても無理です。
ブランシェット美魔女風発揮
ウイレムデフォーいつみても嫌らしさ満開で素晴らしいです。
60点
0
イオンシネマ近江八幡 20220412

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NWFchamp1973

3.0因果応報

2023年6月13日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

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Apollōn_m

3.5わかるようなわからんような。

2023年6月3日
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だいず

3.0デルトロの手腕によって

2023年5月24日
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陰鬱な気持ちになる。

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ginger

1.0自業自得をただひたすら2時間かけて見せてくれる。

2023年3月2日
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鑑賞方法:映画館

単純

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Y.タッカー

3.5小さい頃の思い出がよみがえる

2023年2月9日
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鑑賞方法:VOD

ギレルモ・デル・トロ監督のダークファンタジー作品。
ブラッドリー・クーパーをはじめ豪華俳優陣が出演。
主役の男の自己中心的な行いによって
最後はこうなってしまうのか・・・と悲しくなってしまった。
小さいころ見世物小屋を観に行った思い出がよみがえり
見世物小屋に出ていた人たちにも人生が色々あったんだなと
感傷に浸ってしまいました。

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tom

2.52023 10本目

2023年1月12日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

当初ディカプリオが主演と聞いたときから観たかった作品。
デル・トロだしホラーかなと思ったらサスペンス!?まったく怖さはなかったです。ラストはやっぱりこうなるのねと、、

ん~、期待ほどではなかったですねぇ。

ディカプリオ出なくて正解だったかも笑

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しゅん13

4.0人の闇を真っ直ぐに。

2022年11月6日
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「デビルズ・バックボーン」「パンズ・ラビリンス」「クリムゾン・ピーク」「シェイプ・オブ・ウォーター」などなど…ホラー、ファンタジー、SFの形を借りながらでも、人間こそが最も恐ろしいことを描いてきたデル・トロが、それらの形を借りずに人間ドラマの方で真っ直ぐにその恐ろしさを描いてみせた。ノワール的な作品としては、カーティス・ハンソンによる「L.A.コンフィデンシャル」以来かと思われるようなハイクオリティな映像的な肌理をもった作品となっている。幻惑的な映像にひたすら酔いしれながら、同時に深淵を覗き込むような恐ろしさに震える。

しかしながら、やはりデル・トロの人間描写は非リアルなものとの対比のなかでこそ、もっとも冴えるような気もしてしまったのが正直なところ。こういうのも悪くはないけど、デル・トロの表現の真骨頂は他にあるような気がします。

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image_taro