街の上でのレビュー・感想・評価
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ナチュラルな風景に癒される
とても普通で、本当に下北沢での出来事を切り取ったような作品。終始自然体なやり取りが映し出され、なぜか観てると癒されました。
大きなハプニングや、ドラマチックな展開が起きるわけではないし、登場人物は皆どこにでもいそうな普通の若者たち。彼らが下北沢で生活して、会話をしている。それだけなのに、なぜかずっと見ていられそうな不思議な空気を纏っている作品で、次第に登場人物それぞれの魅力に引き込まれていきました。
ゆったり味わい深い良作です。
下北 45
前半、コント「下北沢」が何編も続きそろそろ飽きてきたかなというところで、後半物語が動き始め終盤のオチへ
場内大爆笑!!
主演の若葉竜也がよかったのはもちろん、共演の女優陣が各々魅力的
今泉作品は観たあと誰かとあ〜だこ〜だ語りたくなるというあるある探検隊
今泉監督の頭の中
とても不思議な映画でした。
まずはじめに、千葉県でも観ることが出来て感謝。
とくに事件は起きません。とても自然な普段の話です。とても薄味だけど出汁が効いてる感じ。味が濃いめが好きな人には向かないかも。ハードルを挙げずに見てみてください。
雰囲気が独特で、ある意味普通の空気感です。会話もセリフなのかアドリブなのかよく分からない。BGMも流れないので、本当に下北沢に空気感で下北沢に住んでる人達みたい。
会話劇で、普段の会話の中でクスッと笑えるような、気持ちのいい会話でした。
それそれオムニバスのように別々の話ですが、最後にクロスするところがとても笑えた。
今泉監督らしく、映画としては不自然な間がたまらない。日常ではあるあの「変な間」が絶妙。
そして、男女間の微妙なすれ違いも絶妙。
そうだよね。うん。こういう恋愛映画があってもいいね。
てか、これは恋愛映画なのかな?
オリジナル作品ということなので、これが本当の今泉監督のあまたの中なのかな。
人に勧める時に「どこが面白いの?」と聞かれても、「うまく話す自信が無い」。
昨日観た「るろうに剣心」とは対極にある映画でした。どちらも星5だけどね。
映画に大きいも小さいもありませんが、こういう映画も、少しずつじんわりと広まるといいですね。
自分好みの作品で凄く良かった!
本作の監督の作品は自分好みが多め。
その中でも上位となる作品!
感動も涙も無いけど凄く好きな雰囲気。
何気ない日常の生活を表現してるんだけど、ほのぼのと笑えるシーンが満載。
お笑い芸人のコントを観ている感じ(笑)
全てのキャストの皆さんのセリフが凄く自然で心地良い。
そして会話の間の取り方が絶妙。
青(若葉竜也さん)とイハ(中田青渚さん)の恋ばなのシーンがとても良い。
長回しで二人が語り合うシーン。
アドリブで会話している感じで自然な感じ。
幕下力士と付き合った話が笑える。
それにしても若葉竜也さん。今まで注目していなかったけど素晴らしい演技。
終始抑揚が少ない展開なんだけど、最後まで作品に集中できてあっという間に終わってしまった感じ。
もっと観たかったです。
友情出演の成田凌さん。
存在感が有りすぎ。凄い役者さん。
最近、下北沢に行ってないけど、また行きたくなりました( ´∀`)
笑えて爽やかそしてみんないい人
評判どおりの爽やかな作品
まさか笑いを堪えてお腹がいたくなるとは😊
城定さんが自己紹介で「城定秀夫監督の…」😊
こういうネタも楽しい
現実にはあり得ないエピソードが多いけど
そこがまたいい
誰が観ても感じ方はそれぞれだけど
嫌な気になる人はいないと思います
またいいものを観せていただきました🙏
聞きますよ、コイバナ。
どんな映画かと問われれば、今泉監督の若葉竜也愛にあふれた映画、と答える。
サブカルであふれた下北沢を舞台にしたゆるい青春群像劇。時に流されるように生きる青も、別れた後にフッた男の良さに気付く雪も、どこか幸薄そうな古書店員も、求めているのは友達なのか恋人なのか曖昧なイハも、自主映画にのめり込む女監督も、いそうなのだあの町に。でもあの町のたいていの住人が得られるものは100%の満足感ではなくて、ぬるっとした「こんなもんかな」感。そんな雰囲気が、役者陣の自然体の演技とその辺で撮っているような日常感とでうまく融合していた。
で、監督の上手いとこは、姪っ子好きで悩む警官のシーンを入れたり、成田凌を有名俳優役で登場させたり、ストーリーをダレさせないところ。突拍子もないシーンに思わせといて、ちゃんと伏線を用意している。かみ合わない会話の応酬からは、惰性で生きてるようでいながら、恋愛だけはちゃんと本気で感情をさらけ出せる熱さ。そう思うのは、自分の年齢のせいなんだろうけど。
そして思い出してしまうのは警官のセリフ。「やっぱ言わないと次いけないっていうか、どう思う?」なんでだろう、ここで僕は泣いてしまった。今泉監督の術中だな。
共同脚本・大橋裕之が効いてるかな
オープニングがつまらないんだよね。別れるカップルの会話から入るんだけど「これ、本当に面白いと思った?」って感じで、そこまで面白い会話じゃないの。
これは不穏な立ち上がりと思って観ていって、なかなか面白くならないの。ちょっとしたシーンの面白さを観せてくるんだけど、「そこまででも、ないなあ」って感じで。
萩原みのりに呼ばれて自主制作映画の撮影に行くあたりから面白くなってきて、ここで中田青渚がいいね。ヒロインが穂志もえかじゃなくて中田青渚でも良かったんじゃないかってくらい良かった。
ここから一気に面白くなるね。
中田青渚の家を出たところで五人でやり合うシーンはメチャクチャ面白い。そこにいる五人が持ってる情報量に差があるから、そこで笑いが生まれるんだよね。戯曲っぽくて良かった。
それで警官出てきて「伏線だったのか!」ってのも良かった。
それで穂志もえかが若葉竜也の家に成田凌を連れて来て、去ったところで『いいの、追いかけなくて!』『これは、すごいことだよ』は「言ってることおかしいだろ」と思うものの「分かる」っておかしさで良かったな。
警官が出てきたところで「前半の今ひとつのシーンは伏線だったのか、やるな」と思ったけど、そうでもなくて投げっぱなしのシーンもいっぱいあるんだよね。
メンソールもそうだし、Tシャツカップルも関取もがっつりは回収しない。
でも、そのシーンは面白くて、そういう本筋に関係ないシーンを残しながら、まとめてくるのは今泉監督すごいと思うの。
それで、本筋に関係ないけど面白いシーンは、共同脚本に入った大橋裕之さんが効いてんのかなと思ったのね。
今までの今泉監督作品は「『好き』ってなんだろ?」というところをギリギリと詰めてくる感じだったけど、この作品は少し力が抜けてた。話の内容より、監督の技量の高さが際立つ作品だったけど、面白かったよ。
あざとさがきになる
監督が思う、いいねの塊みたいな映画に感じた。
こんな女の子、おじさんいいよね、この店も音楽もいいよねって気持ち。
わかるすごくいいって思う。私だって下北沢みたいな街は大好きだし、登場人物はみんな素敵な雰囲気があった。
でもだからか、こういう風に撮って、こんな服着せて、こんな事言わせたら味が出る、みたいなあざとさが目立って感じた。
目には心地よさがたくさん残るのだけど、心がすかすかする。
下北沢のモラトリアムな僕たち感が終始あり、憂鬱なことがあってもなんだかんだお洒落っぽくまとまっているし余裕を感じさせる。
また、登場人物たちと年代は近めだと思うが、人物たちの会話がすごくつまらない。
イハとの恋愛長話シーンも退屈でたまらなかった。電車でたまたま耳に入ってくる男女の会話を聞かされているような感じといったら失礼か。オチも特別な面白みもなく、自分たちだけ盛り上がっているような会話だ。
最後に、マヒトゥザピーポーを知れたのは良かった。バーで流れている音や、最後のうたも、音楽は文句なしに大好きだった。
魔性の女と鈍感ヤサ男
男にとって女性の気持ちは理解できないものである。私はあなたと別れたものとして過ごすけど、あなたは私とつきあってるつもりでいいよなんて言っちゃう。主人公・青(あお)の彼女・雪が別れ際にそんなセリフを放つ冒頭。たしかに斬新な意見!
でもそこからは下北沢で普段の青が淡々と描かれつつ、いろんな女性と出会っていく。どれも細かいエピソードなんだけど妙におもしろい。ちょっと長すぎじゃない?と思えるほど意味のなさそうな長回しも大事な間なんだと受け入れることができた。
雪に未練たらたらで次の恋のチャンスが訪れても青は選択肢を間違えたり、鈍感で気づかなかったりする。そんなダメで情けない男の物語と受け取りつつあった。
でも後半の地味なんだけど修羅場的なシーンから雰囲気が変わる。テンポも間も絶妙で一番笑えた。で、雪が浮気(その後付き合ったから今彼か)した相手と青の部屋を訪れるシーンに続く。ここもいい。あんな感じで「バカ」から「好き」と言われたら男はたまらない。浮気して違う男とつきあったのに、それらを全部許してしまう力があった。本当に男はバカだ。でもラストの笑顔を見たらそれでもいいと思ってしまう。女性の気持ちは理解できないけど、気持ちを揺さぶられるのも気持ちを落ち着かせてくれるのも女性なんだよ。あー、本当にバカな男の意見だ。
でも冷静になると青のモテ話に過ぎないことにも気づく。いい感じで騙されたぞ、コノヤロー!
【下北沢に流れる文化の匂い、複数の男女のさり気ないが心に響く会話が心地よい作品。心優しき自分に正直な若者達の姿も、気持ちが良い作品でもある。】
■好きなシーンは、数々あれど・・
・古着屋を営む青(若葉竜也)が、店で本を読んでいる姿。行きつけにしているヴィム・ヴェンダース監督が来日時に顔を出す!喫茶店で、マスターと何気なく交わす会話。
”映画や本は残るからね・・。文化は残るから・・。写真はどうかなあ・・。”
・青が、町子(荻原みのり)が自主制作する作品への出演を、かなり強引に引き受けさせられ、古本屋のバイトの冬子(古川琴音)に動画を取って貰いながら練習するも、余りに下手くそな本を読むシーンの演技。
ー 若葉さんの演技が絶妙で笑う。あの演技をする方が難しいのではないかなあ・・。キョロキョロする目、ページの不自然なめくり方・・。ー
・映画スタッフのイハ(中田青渚)と、打上の二次会に行かずイハの家でお互いの恋話をするシーン。
ー 何気ない二人の会話が心地よい・・。あの二人の台詞、良く考えてあるなあ・・。ー
・青を一方的に振ったユキ(穂志もえか)が、密かに付き合っていた朝の連ドラに出ている売れっ子役者(成田凌)に対して、別れを告げるシーン。
ー 男にとって、一緒に居て楽しくないと言われるほど、ショックなことはない・・。ユキが本当に一緒に居て心地よい男って・・。古本屋と喫茶店とライブハウスを自由にふらふらと行き来する男だよな・・。ー
◆非常に面白かったシーン
朝、青とイハ、ユキとバーのマスター、イハの三番目の彼氏が偶然出会うシーン。夫々の、嚙み合わない会話が絶品である。
・青が昔作った歌をアコギで優しいトーンで歌うシーン。(作詞:今泉力哉)
・元の鞘に戻った青と、ユキが分かれた日のケーキを恐る恐る食べるシーン。
”イケるよ・・。””うん、イケルネ・・”
<今泉力哉監督は、何気ない台詞を何気ない風景の中で、役者に喋らせる脚本を書いたら、天下一品である。
”文化”を大切にする多数の若者たちの姿が、心地よい作品である。>
対話の中に温かな安らぎ
三度目の鑑賞、街の日常の風景が恋しくなる。
改めて観て知った発見もあり…
相手が知らない場面でのふとした思いやりが連鎖していく様、それが街の幸福な景色へとおとし込まれている。
単調な奥深さと素直な感情の交差を満喫。長回しで収めるは“絶妙な自然体”だ。街の中で交錯する若者の生活模様と、数珠繋ぎな会話から発生する思わぬ巡り合い。この空気感で帰着するこの結び方には、素直にホッと満たされる。同時に、素敵な連なりを映し出すスクリーンに、密かに嫉妬も抱く。この若い感性で織り成す物語には、既に立ち入れない年齢になっている自分はいる、けれど街の上で日々起きる出来事に期待感はいまだ止まらないのだ。
ナチュラルな演技と会話、軽妙な伏線回収
鑑賞した日が、ちょっと幸せになる映画。
まるでドキュメンタリーを観ているような、役者さんの瑞々しい会話と自然な演技。
会話から生まれる絶妙な間と空気感に、つい声を出して笑ってしまう箇所がいくつも。
ストーリーに張られたいくつもの伏線もわざとらしくなく、それが回収されていく流れも軽妙で観ていて清々しい。
下北沢で起こる、彼等の絡まり合うちょっとした出来事をずっと観ていたくなった。
下北沢トリップ
下北沢にいるような感覚に陥る映画
たんたんとストーリが続く映画
一般人に密着したドキュメンタリーみたいな映画
元カノ役雪ちゃん
何者だよ!
浮気相手が凄い!笑
これを映画にしてしまうのが凄い手腕✨
下北の空気そのままに
今泉力哉監督のファンなので一年間楽しみにしてました。
何か強い言葉で鼓舞してくれたり、背中を押すような事は
ないけど、なんとなく僕も今日からのんびり自分なりに
生きてみようかなと思えました。
東武練馬と言う知らない街で観たのだけど、
自分も自分の人生の主役なんだとなんかカッコつけて歩い
ちゃいました。
僕は漫画家をやってるのだけど、打ち合わせの際に
キャラクターを一言で表せるように、
ストーリーに明確な縦軸を!
と言われるのだけど、どんどん自分たちの決めた制約に
縛られて自由じゃなくなって行く窮屈な気持ちになるのだけど、
街の上でのキャラクター達は自由でとても気持ち良かった。
今泉力哉監督作品に共通する事だけど、
みな今日も下北沢で生きてるような気がします。
僕の感じる下北沢って、みなウェルカムだけど壁がある
と言うか、会って少し話すけど深くは付き合わねぇよ?
と言う冷たさも感じるので、
そんな空気感がキャラクター共にそのままパックにされてる
ような感じがしてとてもリアルでした。
青と言う青年は頼りないし、空気もあんまり読めるタイプではなさそうだし、どちらかと言うと気まずくさせる奴だけど
愛おしい友だちになりたい男だった。
愛がなんだの時に若葉竜也さんを知り、ファンになったの
だけど、今回は成田凌さんってこんな色気あってカッコ良い
んだ!と思いました。
脇役含めキャラクターが皆魅力的に描かれてて
今泉力哉監督の真骨頂だなと思いました。
ただの映画好きの僕はジャームッシュを連想させました。
こんな映画に出逢えて
見たすぐ後というより、何日か経って、じんわりくる映画でした。
「あの頃。」ががつ〜んとくる映画なら、「街の上で」はじんわりくる映画。
もう一度見たい思わせてくれる映画です。
人とのつながりを拒否されているようなこのご時世なのがとても寂しいですが、人と人って本来は繋がることで成り立ってるのが世の中なんだって、当たり前のことを当たり前に感じることが出来ました。
若葉竜也素敵ですね!
シンプルに面白かった!今泉監督らしい脚本、演出で控えめに言ってもこ...
シンプルに面白かった!今泉監督らしい脚本、演出で控えめに言ってもこれは星4以上でした。途中のみんなが鉢合わせるところから、グッとギアが入ってより楽しい展開になっていって、最高だった。
全190件中、121~140件目を表示