街の上でのレビュー・感想・評価
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大学卒業作品の様な四畳半作品がどうして受けるかね
リア充青年の半径5m喜劇を心のよりどころとして高評価とは、邦画としてのアドバンテージなのかな 少し寂しい やはり時代は共感感覚映画が受けるのか?
若者たちのリアリティ?
こういう映画に乗りきれないのは自分はもう若くはないということなのか?
若者の感性から大きくズレてしまったのか?
と、密かにショックを受けております。
あまり中身がなく一見噛み合っていないような会話、そこに発生する微妙な間、これらは凄くリアルで「作られた台本」感はしないのはお見事。
この手の作品には必ずと言っていいほどに出ている萩原みのりさんを始めとする女優陣がとても良いですね。特に後半全部持っていったかのような中田青渚さんはこれからも楽しみ。
成田凌さんも作品選びが上手いですよね!
今泉力哉
エンディング本当好き。
好きなシーンはすごく好きだけど、嫌いなシーンも多くあった。「愛がなんだ」を見た時もそう思った。
好きとか嫌いとか、いわゆる恋愛のシーンは本当に良くて、あー、好きだなーって感じた。でもそうじゃない、形而上学的テーマって言うと少し大袈裟かもしれないけど、監督の思考が反映されているであろうシーンやセリフは、本当に薄っぺらく感じてしまって、これ要らないのになーって思った。
例えば、イハの家での、なんでいきなり苗字で読んだの?のところとか、ラストシーンのケーキ食べるところとかは、本当に好き。
街は変わって行くけど、、、とか、存在を否定してるじゃん、、、とか、そーゆうシーンは本当に嫌いだった。あと、衣装が私服と似てるとか、おじいちゃんが聞き間違えるとか、コメディシーンのクオリティがめちゃくちゃ低くて、別にこーゆうのやんなくて良いのにって思った。
かわいいヒロインってゆうところで言うと、本当に良かった。4者4様のキャラクターがあって、みんなそれぞれ魅力的なところがあって、それでいてすごくリアリティがあって、かわいかった。
「佐々木、イン、マイマイン」を見てから萩原みのりが好きだったんだけど、今回1番惚れたのはイハだった。中田青渚って初めて見たけど、めちゃくちゃ好き。
改めて思ったけど、この女優だったら絶対好きなんてあり得ないんだなと思う。キャラクターって、ビジュアルや、セリフや、表情に表れるけど、良くも悪くも映画の中で完結して、その女優本人には関与しない。好きな女優、俳優ってのと、好きなキャラってのは全く別なんだと思う。だからやっぱり、こんなにイハを好きになれたのは、監督のおかげなんだと感じた。
今泉力哉は、今後も、とにかくかわいいヒロインだけは期待できるなって思った。
「街の上で」は、その画が記憶に残ることはたぶんないだろうけど、でも、城定イハって言う、関西弁がかわいくて、すごく優しくて、めちゃくちゃ素敵な、大好きだった人は、永遠に僕の中に残り続けるだろうと思う。
斬新だな
自分自身が「街の上で」の登場人物になったような感覚の2時間だった。
今泉力哉監督の作品は、全てがとにかく自然体で、物語だったら普通こうなる、みたいな劇的な展開も起きないしロマンチックな結末もない。この"ありふれた"空気がとても良い。
タバコをもらったはいいもののライターがないことを言い出せない、あの感じ、めちゃめちゃわかります。
青とイハがお茶を飲むシーン、ただくだらないことを話しているだけで凡庸なのに、とても引き込まれていつまでも聞いてられる感覚に陥る。イハの歯切れの悪い喋り方とか、話してる内容とか、(もちろん伏線という意味もあるけれど、)大した意味もない感じが、素敵だった。
5人が一同に会して、とってもカオスになるシーン、シュールでめちゃくちゃ好きだった。映画やドラマだったら、もっとドロドロした展開が待っているんだろうけど、日常はそこまで面白くないよ。そんなふうに思えてクスッと笑えました。
私たちは確かにここに存在している。それをわかっていれば、それでじゅうぶん。
キュートな人達が独特のテンポで繰り広げる喧騒に爆笑させられる愛らしいコメディ
主人公は下北沢の古着屋で働く荒川青、27歳。自分のアパートで彼女の雪の誕生日を祝っている最中に浮気していたことを告白された上にフラれるというエゲツない目に遭ってボコ凹み。さらには行きつけの古本屋で顔馴染みの店員冬子に無神経な質問をしてしまって途方に暮れているところに女子大生の町子から自分が監督する自主映画に出演してもらえないかと突然のオファーを受ける。半信半疑のままオファーを受けた青はもらった脚本を手に自己流の演技練習を始めるが、その出演をきっかけに下北沢から一歩も出ない平凡な毎日に想像もしない荒波が押し寄せる。
これはメッチャクチャ笑える作品。『愛がなんだ』のナカハラが古着屋に転職したかのような純朴な男がただボーッと読書しながら店番してたり、馴染みの店をブラブラしているだけなのにそこで出会うちょっとだけ変わった人達にブンブン振り回される様が絶妙にルーズなテンポで繰り出されるのがツボにハマってしまい、最初はそれなりに堪えていた笑いがどんどん爆笑に変わっていきます。羨ましいくらいに自由でダラダラした時間の中でワガママを投げつける人とそれらを真正面から受け止める人と軽くスウェイして避ける人が織りなすドラマが終盤でいきなり疾走する感じが『音楽』にも通じていて、共同脚本を担当している大橋裕之の持ち味もしっかり映像に滲んでいました。俳優陣がもうとにかく魅力的で、上記3人のヒロインを演じた穂志もえか、古川琴音、萩原みのりもとにかくキュートなんですが、一番光っていたのが4人目のヒロイン、城定イハ。終始マイペースな神戸弁でまくし立てるクールな不思議ちゃんの勇姿に同郷のオッサン達は全員メロメロになると思います。演じた中田青渚には今後注目していきたいと思います。
職質が趣味になっている警官
地味な青年、彼女に一方的にフラれてモヤモヤしてるところ、脈ありかもな女性たちがやってくる。
シュールな感じが良い。
良い点
・クスっと笑える
・BAR
・自転車を盗られた人の背中が思い返すとじわじわくる
悪い点
・警官が少しばかり前面すぎ
・何にでも当てはまるタイトル
なんとなく…見たかった
何と無くずーっと気になってた。
若葉さんの雰囲気が好きで、見たかった。
映画館が、多数封鎖で、中々見に行けなかった。
小さなシアターで、とても良い雰囲気の中、
下北沢と言う街の中で、
彼、彼女達の考え方、気持ち、さまざま在り方など、50代後半の私は、面白かった。
私も、昔、ある街で、
あんな感じな事してたなぁって
思い出させてくれる様な、
とても私は、好きな映画になりました。
日本映画史に残る恋愛群像劇の最高傑作
絶妙な間と、痒いところに手が届き過ぎてさらにむず痒くなる会話劇に、ボディブローのように笑った。
特に見事なまでの五角関係の鉢合わせシーンは最高。
複雑に絡み合ってくる恋愛の多角関係を描かせたら今泉力哉監督の右に出る者はいないと言っても過言ではないだろう。
イハの部屋でのシーンを代表に、どこまで脚本通りでアドリブなのか、まるでエチュードのような流れる会話劇に惹き込まれる。(自然と出るリアクション以外は脚本に忠実だったよう)
そして最後の籠りに籠った「好き」は堪らない…(ここの演出は役者の生の演技に委ねて生まれた奇跡のシーンらしい)
下北沢を舞台に起こる、たわいのない恋話を盗み聞きしてるだけのような物語なのに、なんだかとても面白い。
今泉力哉×若葉竜也マジックの独特の空気が流れる温かく心地良い映画。
そしてつくづく今泉監督の作品にはいい役者ばかり揃っている。
端役まで味があって、そしてこれからが楽しみな4人の若手注目女優が揃い踏み。
また今泉監督作詞作曲の「チーズケーキの唄」がいい曲だし、若葉竜也も歌が上手い。いい歌声。
ちょっと疲れたときに観れば、きっと元気を与えてくれるだろう。
ズミっ!ズミです。 えっ?あっ、え?
下北沢を舞台に、音楽、演劇、映画、本など様々な文化を通して人々の日常を切り取った、今泉力哉監督作品。
これはまさにお守りにしたい映画だ。
パンフレットで主演の若葉さんがおっしゃっていた「この映画をお守りやキーホルダーのような映画にしてもらえれば」。
まさにそれ、自分にとって大切な映画になりました。
というのも、主人公の荒川の姿が自分の憧れの姿だったから。
下北沢で暮らしている。
ふらっと寄ったライブハウス。
一人で音楽をしていた。
やや、一匹狼的(Tシャツ)で、ウェイ系からはアウェイ。
ただ、口下手ではない。
本や音楽など文化人。
天パ。
魅力的な女性たちに囲まれている。
女性にも気兼ねなく下ネタを振れる(そしてそれを受け取ってくれる女性)。
芝居に挑戦。
自分が欲しい物を全部持ってる。
やりたいことを全部やってる。
かといって完全な理想形でもなく、共通点も結構あって抜けてるところもある。
ある意味、未来の自分を見ているかのよう。
数年後になりたい自分・少しはなれそうな自分=荒川青。
こんな感じの若者になりたい。
だからこそ、この映画全シーンがお守り。
前半は鮮やかな下北の文化と人、後半は恋愛日常コントへと傾いた。
今泉監督の男と女の描き方がすごい好き。
サッパリ女子と未練タラタラ男子。
浮気問題などなど男女間での問題って、本人たちは真剣でも第三者から見るとこんな感じのコントのようなものなのかも(物によりますが)。
間の取り方、すれ違い、日常あるある。
雪&マスター、荒川&イハwithイハ元カレのシーンは笑わずにはいられなかった。
今年1番笑った映画かも。
圧倒的主人公若葉竜也、存在感強めな4人の女性たち、朝ドラいじり成田凌(実はホットギミックいじりも)、そして街から飛び出してきたかのようなその他のキャストもみんな魅力的。
良いシーンだらけで特にどこが良かったとは言えないけど、敢えてあげるなら荒川・イハの麦茶二次会。
何時間でも何年でも観ていたい、近いようで遠いようにも感じる、お守りを越えて宝物にしたい、そんな映画でした。
下北沢に住む猫ちゃんたち
「犬は人に住み猫は家に住む」と言う言葉があるが、下北沢という土地に住み着いた若者たち。人とは程よい距離を保ちながら自分の気持ちで行動したり、就いたり離れたり・・学生時代を思い出し応援したくなる映画でした。あの頃は何も束縛されず、時間は無限にあったなぁー。家庭や仕事など責任も増え、今にちょっと疲れを感じている方にはオススメですぞ。
下北沢に一度も行ったことなくても、存分にその空気に浸れる一作。
つい先日も『あの頃。』が公開されたばかりの、今泉力哉監督の最新作。下北沢という場所の名前は聞いたことがあるけど、どんな街なのかな、と思いながら鑑賞したので、下北沢に疑似生活したかのような映画体験はとても心地よかったです。
主人公、荒川青は飄々としているようだけど実はすごくダメな部分も多々あって、それでいながら愛嬌を感じさせずにはいられない。そんな一言で言い表すことが難しい人物像を、若葉竜也は見事に演じています。下北沢の風景と、そこに溶け込んでいるかのような住民一人ひとりを演じた役者はいずれも素晴らしく、今泉監督がどれだけキャスティングに心血を注いだのか、背景を知りたくなってきます。
本作は2019年に制作されたため、もちろん映し出される下北沢の風景にはその後の新型コロナウイルスで激変した状況を予感させるような要素は全く映し出されておらす、それが一種のノスタルジーを感じさせます。実はそれ以前からの再開発で、現在の街の姿は本作以降大きく変化しているとのこと。映像にそこはかとなく写しこまれていた建築現場は、そういうことだったんだな、と後から納得しました。
「古書ビビビ」などのロケ場所に、いつか作中の人のように巡礼したいと思わせる作品でした!
イハ(中田青渚)に全て持ってかれた(笑)
冒頭から、古着屋、古本屋、ライブハウス、ロン毛の男と、自主映画の出演、
田舎者からしたら、馴染めないオンパレード
すごく評価の高かった、花束みたいな恋をした的な映画かと思ってしまった
彼女役も、本屋で出会う子も、映画監督も、好みじゃなかったけど、
でも、主人公の男含めて、自然な感じで嫌みが無い。
知り合いにいるわけじゃないけど、こういう人いるよなぁとわかる
撮影クルーの関西弁の女の子(中田青渚)出てきたら全て持ってかれた(笑)
可愛すぎた(笑)
後半だけで映画十分だったな(笑)
棲む人々の気怠げな日常
下北沢。シモキタ、なんて嘯いて東京のサブカル賢者のふりしたお上りさんを横目で見ながら、普通の日々を過ごす人達の交錯する数日間を眺める物語。
絶妙なリアル感が全体を包んでいるので、会話が噛み合わなかったり間が悪かったりと不協和音の連続の様な展開なのですが、絶妙ないとおしさも全体を覆っているので、良い感じのバランスで後半までグダグタと進んで行きます。そのまま突き進む感じも好きなんですが、群像劇の中心線はきっちりトレースしているので、ちゃんと着地点は存在していたので、「街が有りきか人が有りきか」なんて事を考えながら、気持ち良く劇場を後に出来ました。
お笑い芸人のコントのよう
この映画、若者たちの恋愛物語と思ったら大間違い。
下北沢と言う舞台の上で若いお笑い芸人達が恋愛をネタに
ボタンの掛け違いのコントをしているようなもの。
だって、気の利いた会話のキャッチボールの応酬で溢れているんだもの。
若者向けに何本か映画を撮った今泉力哉監督がこの辺りで
実験映画並みのコメディーを作ってみたくなったのでは。
もっともそれが分かるのは映画の3分の2位が過ぎたころからだけどけれど。
想像していたのと全く違ってものすごく新鮮な映画体験だった。
心地良さ抜群の映画
登場人物それぞれの空気感とやりとりがとても心地良くて面白かったです‼︎そしてそのやりとりが身近に感じられ、親近感が湧くからさらに引き込まれる!特に後半の5人のやりとりがすごく面白くて笑えた!新たに気になる女優もできて、今泉監督の今後の作品が楽しみ!
全190件中、61~80件目を表示