ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形のレビュー・感想・評価
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反復される美しい物語
とにかく美しいアニメーションだ。京都アニメーションの技術の高さに改めて感嘆させられた。テレビシリーズの外伝という位置づけだが、テレビ版を知らなくとも単独で楽しめる作品になっている。物語の構成も上手い。前後半で2つの物語が描かれるが、2人の姉妹と主人公がそれぞれ交わすやりとりを意識的に反復させている。一緒のお風呂に入る、髪を結う、星座の話をする、練習(前半はダンスや食事作法などの淑女の訓練、後半は郵便配達人見習いとして働く女の子を手伝う)、そしてベネディクトが手紙を届けに行くのも同じ。運命に引き裂かれた姉妹が時と場所を超えて、主人公のヴァイオレットと同じことをする。そんな反復される行為に、どこかで姉妹の絆がつながっているのかもしれない。
藤田春香監督の演出も的確だ。手の撮り方がとりわけ印象的だった。美しい映像に美しい言葉、あらゆる全てが美しい作品だった。
姉妹の話
前半と後半がある。
貧しい暮らしをしていたエイミーが良家のお嬢さんとして教育される話。
成長したテイラーが見習いの配達員として仕事を始める話。
テイラーは捨て子でエイミーが妹として育てていたが、エイミーは良家の血縁者だと分かり、テイラーの安全を条件に良家に入る。
対比が美しい物語
テレビ版からブレないテーマ性を軸に、一歩踏み込んで"時の流れ"に焦点を当てた今作。
文明の発展とともに変わりゆく時代と変わらない手紙の役割、テイラーにかつての自分自身を重ねるヴァイオレット、幸せをただ享受する人生を選んだエイミーと人々に幸せを与える人生を選んだテイラー、等々の対比関係が美しいです。
友情、姉妹愛最高、、、仕事との向き合い方まで、、
2回目の視聴
•ヴァイオレットかわいさだけでなくかっこよさも兼ね備えている!最高!
•ヴァイオレットの違う髪型とか見れるのもめっちゃ良かった!
•妹のために父と名乗る男に人生を売ってイザベラになる、ご飯とかすごい質素なのにテイラーはすごく美味しそうに食べてて、めっちゃ辛くなる、、
•ベネディクトも同じことの繰り返しで仕事へのモチベーションが下がってたが、テイラーの「幸せを運んでいる」の言葉や楽しそうに仕事をしているのを見て、素晴らしい仕事だと再確認する。自分も人の為に仕事したいと思った!
•終わり方もすごい綺麗で、一人前になって再会して欲しいと思った!
手紙−心がこもる温もり
TV版総集編の後で観たけど、そうでなくても大丈夫。京アニらしい丁寧な描写と、単純なのに奥深い脚本で申し分ない。
冒頭のシーンが後半でいきなり解明していく感じ、脈絡なさそう、からだんだんと結び付いていくプロセスと感動。佳いできの作品でした。
手紙は面倒だけど、気持ちは伝わるか?
あくまで外伝、アニメを見てからの方がいい
おすすめはしないが、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの正体が何か知らなくても見れなくはない。
その場合、絵がリアル寄りのジブリという感じ。人形のように綺麗な主人公がとある姉妹の絆の橋渡しをする話。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンのアニメを見てからの方がいいと思うが、アニメからのつながりは全くない。ただ、アニメでヴァイオレット・エヴァーガーデンの成長を見てからのエイミーの家庭教師というポジションに感慨深さはある。
アニメを見ていなければ容姿端麗の完璧人間が出来の悪い王族のお世話をするという安っぽい設定になってしまう。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンの世界観のストーリーを新規で見たいという人にはハマる作品だと思う。
私はヴァイオレット・エヴァーガーデンや少佐の過去を掘り下げるような作品が見たかったのでおまけストーリーだなという感覚が否めなかった。
【”届かなくても、良い手紙はない・・。”ストーリー展開の秀逸さとラストの希望を感じさせるシーン、及びエンドロールで流れる今作の製作に関わった人たちの名前に涙してしまう作品。】
ー 私の手元には今作のフライヤーがある。そこには、”僕の人生には何もない。もし、唯一すばらしいものがあるとすれば―”と記載されている。
そして、”9.6-9.26 3週間限定上映”とあるが、私はイロイロ有って、観に行かなかった。
裏面にある「劇場版 ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」2020.1.10公開は、可なり逡巡したが観に行った。素晴らしかった・・。-
◆感想(多くの方が、御存じだと思うので、読み飛ばして頂いて結構です。)
・多くの方が、レビューを記載されているので、シンプルに示す。
・この外伝では、御存じの通りヴァイオレット・エヴァ―ガーデンは、脇役である。
メインは孤児であったエイミー・バートレットと、彼女が救ったテイラー・バートレットの物語である。
・エイミーは、ヨーク家の貴族の血を引いていた事が明らかになり、イザベラ・ヨークとして貴族の世界に移行するが、彼女が愛した”妹”テイラー・バートレットは孤児院で育つ。
ー ここで、ヴァイオレット・エヴァ―ガーデンは、イザベラ・ヨークの家庭教師として雇われるが、二人は徐々に心を通わせて行く。そして、二人が書いた手紙はテイラーに届けられる。ー
・3年後、テイラーは孤児院を抜け出し、郵便社を訪れ、ヴァイオレットに読み書きを習い、エイミーへの手紙を書きあげ、貴族の妻になっている彼女への手紙を届ける・・。
<という、粗筋は誰もが知っている事であり、私が言いたいのは、この作品を作った京都アニメーションの若き方々の作品制作に懸けた想い、熱意がこの繊細で美しい作品に詰まっている事である。 どれ程の時間を掛けてこの作品と本編を制作されたのだろうか・・。
この作品で映される手紙を入れた封筒の封蠟を開ける仕草は、正に映画を観る時のオープニングである。このシーンが、今作では幾度も出てくる。
映画製作者の想いが詰まっているシーンに見えてしまう。
物語の素晴らしさと、哀しさの中に、制作された方々の想いが重なってしまうのは、私だけであろうか・・。>
安定の感動作
良家の子女が通う女学園が舞台で、ヴァイオレットがとある生徒の家庭教師に……という設定だが、それが色濃く出ているのは前半のみ。途中からは手紙を介した“いつもの”感動物語になる。今回は小さな女の子が郵便配達人見習いとしてヴァイオレット達と共に働く展開が面白い。少女が道化役となり、いつものメンバーのちょっと違った側面が描かれているように感じられる。
タイトルなし
人に勧められて観始めた14話構成の物を観終えたので鑑賞する事にした。
正直なところ14話構成の物は1話毎に観ると面白いエピソードも沢山有ったが全体を通して観るとメインとなるストーリーやキャラクター造りに自分の嫌いな物が詰まっている感じで微妙でした。
ただ今作品は14話構成のメインの話と大きく絡む事もなく普通に楽しめた。また前半と後半で数年が経っているので少なくともヴァイオレット達の仕事が順調に続いているのだなとホッとする。
欲を言えば前半のイザベラがヴァイオレットだけではなく他の学生とも少し馴染んでいくような描写が欲しかった。またキャラクターの性格付け等は相変わらず在り来たり(と言うか分かりやすく表に出し過ぎ)で詰まらなかったのは14話構成の頃から変わらず。
ただ色々と不満を書いたが★4相当の良作ではある。
70点
映画評価:70点
※アニメ版は視聴済みです※
アニメ版では1通の手紙毎に、
1つのストーリーを紡いでいくのですが、
この作品も
その1つになる作品です。
何が言いたいかと言うと、
アニメ版を見ていなくても
楽しめますよと言いたい訳です。
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アニメ版が既に素晴らしい作品なので、
この作品も同じくらい素晴らしい作品です。
感想=ネタバレ
になりそうなので、
あんまり言えないのですが、
とても暖かい気持ちになれるので
是非、見てみて下さいね!
【2022.10.3観賞】
こんなもん?と思ったら大間違い
構成が上手くハマる良い作品でした。
映画館で観なかったことを後悔している。
前半は多少物足りなさがあった。ここで結末かと思ったらそうでは無かった。
後半はもうええわ、と思うほど泣けた。
決定的にすごく収まりも良く整った中でも、将来を想像する余地を残す、希望が持てる作品だった。
次は「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。少し満足感が落ち着いた来週くらいに観よう。
一番好きなエピソードです...
ヴァイオレットエヴァーガーデンのアニメシリーズや劇場版含めて一番好きなエピソードです。とにかく泣けるし作画が凄すぎて絵も見るだけで泣けます。公開当時京都アニメーションは今後どうなるんだ、これで最後の作品になるんじゃないかと思って本当に不安だったことを思い出しました...更なる再起に向け応援してます...
期待しすぎてしまった、、
金曜ロードショーで、総集編を見て大号泣し、とても良い作品に出会えたという感情が高まりすぎてしまい、
外伝にかなり期待をしていました。
90分という時間で少し短さもあったと思います。
もう少し時間があれば、細かい部分までちょっとずつ丁寧に表現できる所が広がって、さらに良い作品になったかなぁと思いました。
絵はとても綺麗で、そういう部分では京アニさんの技術力の高さが詰まっています!
けっこよかった
血縁のない姉妹が強いきずなで結ばれていて感動する。
ただ、とても面白かったのだけどNetflixで見たせいか、テレビの延長のようで映画を見ている感じがしない。スクリーンで見たら印象が違ったかもしれない。
離れていても、絆は変わらない
金曜ロードショーの特別編集版を見た後、テレビ放送の録画で鑑賞しました。
まず、作画は京都アニメーションらしい綺麗な絵となっていました。特に、街並みや流れる川が本物に近いクオリティになっており、ただ眺めているだけでも癒されました。
ストーリー面ではヴァイオレットではなく、イザベラとテイラー姉妹が中心に展開されているように感じました。しかし、ヴァイオレットが空気になっているわけではなく、姉妹の関係をつなげる役割を持っているように感じました。
イザベラとテイラーは彼女と出会ったことで心を開いていき、最後に手紙でお互いの思いを伝える場面では感情の表現が豊かですごく共感できるシーンになっていました。
ここから、離れていても二人の絆は変わらないことが伝わってきました。
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