ラストレターのレビュー・感想・評価
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今を大切に生きること
一昨年に情報解禁されてから、ずっと楽しみにしてた映画!公開初日(1.17)に観に行けた🥺
神木隆之介くんファンで、演技上手な神木くんを期待し 観にいった私だけど、俳優陣全員の演技が本当に自然で驚いた。
すごく立派な映画なんだけど、どこかホームビデオをみているような…親しみやすさもあり、すごく感情移入しやすかった。
ただ、神木くんの登場シーンは思ったよりすこし 少なかったけど。。😞笑
情景も 自然溢れて本当に綺麗で、つい見入ってしまう。
SNSに囲まれた現代の生活はとても便利だけれど、手紙だからこそ伝えられるもの 残るものがあるなと思った。自分も何か大切なことを伝えたい時は 必ず手紙を使っていきたい。
そして、タイトルでもある 作中のラストレター。。📮_____💌.
あの文章を通して感じさせられたことは、いまを大切に生きないとな ということ。
高校生でいられるのはいましか無いから、いまを大事にしたい。
本当にいい映画をありがとうございました!高校生のうちにこの作品に出逢えてよかったです。
これから歳をとっていったら、見方が変わるのかな。
人生を通して、何回でも観たい。
心がきゅーっとなりました
さすが岩井さんですね、心がきゅーと締め付けられて、ジワジワ泣けました。
初恋の人を大人になっても忘れられず、思い続けるっていいなー💕
という私も未だ忘れられず、たまに会うたびやっぱり好きだなーと思ってしまうので、リアルに自分に重ねてしまいました。
すずちゃんと、七奈ちゃんがまた可愛い。
マスクをとった瞬間、一目惚れするのとかもわかるー!
すずちゃんが生徒会長というのも、すごくハマってた。
この時代だからこそ、ネットではなく手紙のやり取りというのがまたノスタルジックで素敵です。
大人になった福山さんに、学生時代の神木くんがダブって見えた時があって、普通に見たらあまり似ていないのにすごいなーと思った。
妹が先に乙坂を好きになってるのに、乙坂が姉を好きになったことを応援しようとしちゃうとか、切なすぎる!
生物部の活動で妹と乙坂の雰囲気よかったのにな。
予想していた設定とは違っていたのがびっくりでした。私は妹はずっと大人になっても乙坂が好きで独身のままなのかと思ったら、違うのかー。
でもあんな旦那さんはやだな💦
まあ、あれがないことには、文通は始まりませんが(^^;
姉の大学時代に何があったのかも描いて欲しかった。高校時代だけだったから、気になります。
豊川さんの役ハマってたけど、どんな大学生で、姉はどこに惹かれたんだろうなー?
乙坂がカメラを構えて、姉妹のそれぞれの子供2人を撮るところがなんか好きでした。
違わねえよ
岩井俊二作品の最新作、かなり楽しみにして、原作も読んだ上での鑑賞でした。岩井俊二作品で初めて見た、リップヴァンウィンクルの花嫁の時のザワザワ感を思い出しました。独特のカメラワークや作られていないのに完璧な世界観、耳に残る音楽は健在で、映画館で観られたことをとても嬉しく思いました。
役者陣の演技も素晴らしく、特に森七菜さんと広瀬すずさんの、"そこに存在する"姿は大袈裟でなく心にささりました。広瀬すずさんの物憂げな柄も真の真っ直ぐ通った表情と森七菜さんの闊達ながらも寂しさを感じさせる表情は印象的です。また特に異彩を放っていたのは、阿藤演じる豊川悦司さんでした。「違わねえ。俺のせいだ。」のセリフが強烈でした。登場こそワンシーンですが、未咲がどんな日々を送っていたのか、阿藤の振る舞いと言葉遣いで、その光景が目に浮かぶようでした。
しかし、原作を読んだ時から若干感じてはいたのですが、岩井俊二作品にしては単純で、よく言えば沢山に人に愛される作品かもしれませんが、リリイシュシュのすべてやスワロウテイルに感銘を受けた私としては、どこか物足りなさを感じてしまいました。love letterを見た時の胸の高鳴りやザワザワもそこまで感じることができず、少し残念でした。
中山美穂
ストーリーは別として光っていない役者はいないといっていい程
みなさん最高に輝いていました。
中でも中山美穂さんには驚かされました。
ベテラン女優達が若さで競っている中、彼女は新境地を切り開いたのではないかと思います。
この作品の彼女の役をあれほど完璧に演じられる女優は今のところ見当たりません。
広瀬すず
リップヴァンウィンクルの花嫁、花とアリス殺人事件がとてもよかったので期待して鑑賞
手紙にまつわる物語、脚本がよいですね
演出も丁寧な印象
役者もみなさんよかったです。前半は松たか子、中盤の福山雅治、この人たちはベテランなんで上手くて当たり前。
なんといっても終盤の広瀬すず!二の腕!
は冗談で、表情から雰囲気から大したもんですよ。
しかーし、文字通りのラストレターが乗れなかったです
〇〇宛の手紙の内容があれじゃああまりに救われないのでは⁉︎
(原作だともう少し詳しく書いてあるんですかね?)
回想の中のあの人と、現代でとる行動にギャップがありすできてゾッとしてしまいました。どんだけ高校時代に囚われているんだろうか…と
あと音楽は小林武史感あんまりなし。主題歌は森七奈?あまり上手じゃなくて少し残念でした。
「ラストレター」のメッセージは伝わったか。
美しい余韻を残す作品である。恋心の描き方が巧みである。物語は高校時代と現在との二元で進行していく。高校時代の初恋はピュアで切なく瑞々しいものに、時を隔てて現在に蘇った初恋はピュアだけどおかしみがある。二つの時代の恋心を若い広瀬すずと森七菜と、ベテランの松たか子が魅力的に演じる。広瀬の安定感は相変わらず抜群だが、森の瑞々しい演技には心奪われる。手紙のやり取りが物語の中心にあるが、その行き違いで発生する気持ちのズレみたいなものが面白く描かれている。そのズレがラストで感動的なシーンにつながっていく所がとてもいい。「ラストレター」のメッセージも納得できる。
作品全体の雰囲気はとてもいいが、話の内容は疑問点満載で、少し気になるため若干評価は辛めになった。具体的に挙げると・・・
・乙坂は同窓会で会ったのが、未咲ではなく裕里だと知っててなぜ分からないふりをしたのか。
・乙坂が未咲と学生時代に交際することになったのは、いかなるいきさつがあったのか。
・乙坂に告白した裕里との関係はその後どうなったのか、裕里の気持ちを後押ししたかに見えた未咲はその後どうしたのか。
・未咲はなぜクズ男の阿藤と結婚したのか、母娘で暴力を受けながらなぜ別れなかったのか。
・裕里が未咲と疎遠になったのはなぜか、お互いに相手を思いやる姉妹だったはずなのに。
・未咲の自殺がそもそも疑問。可愛い一人娘を残して死ねるはずがないのでは。
・別れた後に、乙坂が送り付けてきた小説「未咲」の原稿を、大切そうに何度も読む未咲の心情が理解不能。
細かいことは気にせずに、監督の描きたかった美しさだけを鑑賞すれば、とてもいい作品なのかもしれない。
心地良い透明感
キャストや手紙や一人二役など、「Love Letter」のピースが散りばめられた作品。
とてもわくわくするキャスティングですよね。
中山美穂と豊川悦司、二人をこんな形で再会させるのも何とも憎らしい。
そこに「四月物語」の松たか子、福山雅治、神木隆之介。
そして一人二役の広瀬すずと森七菜。
この二人の澄んだ感じが本当に素晴らしいんですね。
作品の透明感は、この二人から生まれてるんじゃないでしょうか。
本当、全編を通して心地良い風を入れてくれます。
二人の「普通な」芝居も良く、二役もとてもスムーズにできていたと思います。
それにしても監督は女性、特に少女の美しさを切る取るのが本当にうまいですね。
少し青みがかった映像もきれいで、田舎の自然美を見事に写しだしていました。
家の中のしっとりとした空気もとても良かったです。
作品はとてもゆっくりとした流れで、何だか水の流れのよう。
ただちゃんと緩急もついており、少女達のいたずらで流れは急に速くなります。
なので一辺倒な感じはありません。
間々に学生時代のカットを挟み込む構成も良かった。
思い出をとても大事にしている感じが伝わってきて、物語にスッと入り込みやすかったです。
脚本や設定などには所々「ん?」ってなったりもするんですが、そういったところも何だか「らしい」ですね。岩井監督ならでわって感じでしょう。
でもラストに近づくとそんな事はどうでも良くなってて、再びゆっくりとした流れになり静かに物語は終わります。
あえて泣かせようとする演出が無かったのも良かったですね。
鑑賞後にはふわっとした心地良さだけが残りました。
とても素敵な作品です。
また、岩井監督がメガホンを取ったもう一つの「ラストレター」、「チィファの手紙(2018)」も秋に日本公開だそうで、こちらも楽しみです。
それに劇中で出てくる小説も実際に監督が執筆しているようなので、こちらも出版される事を期待しています。
慕情
実に不思議な気分だ。
清らかな清流が人の骸をコロコロと運んでくるような。それに驚くでもなく慄くでもなく、ただただ目の前を通り過ぎてくのを眺めてる。
なんでこんな感想なのかはよくは分からない。この状態にどんな呼称があるのか分からない。だから、分からないから一生懸命書いてみようと思う。
ノスタルジックな青春の幻影の話なのかと思ってた。それはそれで、おそらくはそのまま進んでも心に残る作品になったと思う。
だけど、監督はまるで白紙に墨汁をぶち撒けるように破壊する。その過去の幻影に逃げこもうとする観客の胸ぐらを掴んで、人混みの喧騒と雑踏の中に引き戻す。
「どおして??」
そんな物語にしなくても良かったじゃない!そんなものが見たいわけじゃないんだよ!
軽く発狂しそうになる。
夢など見せてくれなかった。
作品は不思議な交錯をしていく。
未来への憧憬と過去への憧憬が交錯していく。まだ何者でもなかった頃、何者にかになるであろう将来に想いを馳せる。
もう何者にもなれないと現実と向き合った時、あの頃は良かったと過去の時間に想いを馳せる。
結局のところプラスマイナス0のような事で、唖然とする自分に今気づく。
確かに時間は流れていて、過去の自分とは違う自分がいたりもするのだが、距離って概念はあっても時間って概念はあるのだろうかと疑問を抱いたり…。
いや、あるよね。
間違いなく僕らは老いていく。
でも、心はどおなのだろう?
形骸化しない心というものにも、果たして時間の概念は当てはまるのだろうか?
…どっちでもいいよね。
風化した方が幸せな事もあるし、忘れられないもしくは忘れたくない事もある。
緩やかにでも記憶が曖昧になっていく事を思えば心にも時間の概念は当てはまるのかもしれない。
道のりを見てるようであった。
ズタボロだな、とも思った。
片道切符とか。
どこまでも行ける片道切符を持ってるけど、その列車がどこに向かうのかは知らされない。
…なんかそんな言葉をどっかで聞いたな。
思い出される情景は、いつも暖かな日差しの中だったなぁとか。
今の情景はどこか陰鬱で、生活臭が蔓延してて暗かったり閉塞感があったり。
子供達に別れを告げた時は雨の中だった。
でも嫌な感じじゃなくて、洗い流してくれるかのような清潔感があったな。
若かりし頃に抱いた「夢」は中身は何も変わらないのに、いつから「欲」と名前を変えたのだろうか?
色々と…モヤモヤとした問い掛けばかりが頭に浮かぶ。
吐き出される言葉は多いものの、何を語ろうとしてるのか、よく分からない。
豊川氏が醸し出す負のオーラみたいなのはえげつなかった。出来れば今後の人生において対面したくないと思う。
中山美穂の枯れた感じが、この作品の象徴とも思えてゾワっとする。よくぞこの役を受けてくれたし、キャスティングしてくれたと絶賛したい。
広瀬さんのギャップが表現する事も多いと思う。あんな可憐な少女…いや、実際にはもう女性という年齢なんだけど、そんな彼女に降りかかり続けてる不幸とか、生い立ちとか。
「迎えにきてくれる」と告げたシーンなんかは可哀想で可哀想そうで、見てられなかった。彼女の母は選択を間違えたのかもしれないが、彼女には選択権がない。
健気というか、気丈というか…屈託なく笑う笑顔は実は一生懸命笑ってたんだろうなぁと思える。
木内みどりさんに会えたのも、俺的には幸運だった。染み出す仕草に祖母の半生を感じたりする。
松さんがアレをやってくれたから、この作品を最後まで諦めずに見れたような気もするし。ホッと出来るというか、なんなんだろう?
許されてるというか、包容力に近いものを感じてたような気がする。
そして森七菜さん。
絶品だった。
素朴な感じに癒される。
まるで付け合わせのポテトサラダのような感じで…メインディッシュで頼む事はないんだけれど、なんの料理を頼んでも必ず盛り付けられてるポテトサラダ。いつしかそのポテトサラダが食べたいが為に、その定食屋に通うような。
ホントにホントにあなたがいてくれて良かった。おいくつなんだろう?14歳と言われても俺は全く疑わないと思う。
海町ダイアリーで広瀬さんを見た時には、まるで太陽のような印象だったのだけれど、今作の森さんには森林浴をしてるような清涼さと静けさを感じてた。
その2人を見つけた福山氏
俺的には気に入らない。
あんな程度のリアクションなのだろうかと頭を捻る。いやもう誰に感情移入してるのか分からない程入り組んでるから、俺の感情が先走ってた感はする。
それでもだ!もっと狼狽えてもいいんじゃなかろうか…興を削がれた感じがして残念だった。
切り取られる絵は、常に儚げで美しく岩井ワールド全開だったんだけども、今作はコントラストと言おうか、敢えて影をぶつける事でノスタルジックな淡く眩い瞬間を際立たせたような印象だった。
人の死もそうだけど、いくら懸命に手を伸ばそうと金輪際届かないものはある。
過ぎてきた時間もその一つで、それを切り離すか、自らの経緯と捉えるか、それによっても「今」は変わるような気がする。
何の躊躇いもなく経緯と捉えられる環境にいるならば、それだけでこんなに幸運な事はないと思う。
なんだろう?
きっともう一度会いたいと思うだろうなとの予感がする作品だった。
雨の中、傘をさして佇む広瀬すずと森七菜のカットがなぜか懐かしく、失くしちゃいけない何かがあるような気がしてならない。
…俺ってロリコンなのかなぁ。
福山氏の何かとリンクしたんだろうなぁ。
未来の幸せ、不幸、過去があってこそ
この監督の映画は初めてなのですが、キャスティングと内容が気になって観に行きました。
亡くなった姉と妹、似ていると思いました。
高校時代に誰よりも輝いていた姉は未来においてもそうなのか、そんな姉をもつ妹は結婚して子供もできて幸せなのかと思ったら、夫はなんとなくですが、トヨエツ演じる男に似ていない事もないなあと思ってしまいました。
未来において夢を叶える人もいればそうでない人もいる、現実は厳しい。
でも、あの時は楽しかった、嬉しかったという気持ちがあれば人は前を向いてこうという気持ちになれるんだと思わせてくれます。
トヨエツ演じる阿藤の台詞が辛辣です、真実なので何も言えない、ただ、聞くことしかできない乙坂、でも、女達も同じです。
映像も綺麗でロマンティックな気分に浸ってしまいました。
岩井監督の映像を堪能。
『Love Letter』以来25年ぶりに岩井俊二監督作品を映画館で鑑賞しました。
やはり映像は監督のこだわりが随所に現れていて、非常に楽しめました。
本作だけで捉えれば、果たしてここまで物語の筋を複雑にする必要があったのかな?と思わなくもなかったのですが、学生時代の記憶、手紙、文通といった要素を使って作品世界を構成する、という、『Love Letter』以降岩井監督が追求してきた主題の変化がうかがい知れて、一種感慨深いものがありました。
豊川悦司と中山美穂の共演という点でも、『Love Letter』との強い繋がりを感じます。ただこの二人、本作でも非常に人間味のある役どころだったので、もう少し物語に絡ませて欲しかったな、とも感じました。
改めて映像を映画館で観て、岩井監督の映像の美しさに心打たれました。
岩井監督の映像は、決して「きれいな風景を撮ったらきれいに撮れてしまった」といったものではなく、非常に細かい計算の上に成り立っています。
例えばホテルでのパーティーの場面、日陰を移動する場面など、それぞれ色味が異なるはずの映像で、あえて色味を調整しすぎず、できるだけその場の光を取り入れています。色味を調整しないと、昔のホームビデオのように場面ごとの映像的な一貫性がなくなってしまう危険性があるため、破綻をぎりぎりで回避するためには、かなり神経を使って個々の映像を調整していく必要があります(逆に調整しすぎると、場面ごとの光質が表現できなくなり、平板な映像になる)。岩井監督の一見自然に、美しい映像の背後にはこうした細やかな心遣いがあるんだな、と実感しました。
また、人物の顔に直射日光を当てない、という点についても徹底しています。木漏れ日の差し込む空間で、人物があちこちに動き回ったり、日差しの差し込む玄関の入り口に人物が佇む、といった情景でさえ、カメラの位置、画角、カット割りで人物の顔に光を当てず、最も肌が美しく映るように捉えています。これは神業だな、と感銘を受けました(二、三のやむを得ない例外はありましたが)。
本作鑑賞後、改めて『Love Letter』も見直したくなりました!
学生時代の宝物
前半、ちょっと笑ってしまうような会話がとても自然で、頷きながら観てました。
すずちゃんと七菜ちゃん二人の演技も自然で、布団の上でのシーンが微笑ましかったです。
「母の宝物です」
そこで、じーんときました。
手紙って良いなぁ♥️
松さんが手紙を読み上げ、福山さんが届いた手紙を開くシーンでも、手紙を書きたくなりました。
私も高校生の時に文通していて、4年ちょっとで150通のやりとりをしていく中で、確かに彼に恋してました。
彼が大学生になって彼女ができたので、会う前に片思いは終わりました。
学生時代の宝物の一つは、その手紙かもしれません。
携帯の便利さから、手紙や年賀状からも遠退きつつあるこんな時代だからこそ、手紙の持つ不思議な力を忘れたくないなと思い出させてくれた作品でした。
小説版の刺々しさを優しく包み込んだような映画
とても良かったです。小説の方を先に読んだので、設定が若干変わっていたが楽しく見れました。若い役者達のそれぞれの演技も良くて、岩井俊二の演出はさすがだと思いました。
観賞後も心が洗われるような感覚があり、余韻にしばらく浸りました。
エンディングテーマの歌声がマイナス。
なんで高評価なん?
見終わった時、そう思いました。
感想としては、激しい喜びも悲しみも怒りもない、まるで植物のような気持ちでした。
そのあと失った金額のことを悔やみました。
とにかく気になったのは、ストーリーの抑揚のなさ
ただ、淡々と物語が進んでいくだけ 内容が面白いなら、それでもいいけど別にそっちも微妙だからな〜
あとは、映像ですかね。美しい、綺麗なのは認めます。なんかドローンかなんかで撮影したんですかね。冒頭の森の映像は。なんか絵でも見てるような気分でした。綺麗だなとは思う。でも、なんの感想も浮かばない。次第に退屈になり、眠くなる。
福山さんは良かったと思います。松たか子は、なんか気持ち悪かったですが。あと、庵野さんの演技は、ジョークでやってるんですか?こっちを笑かそうと思って。
最後に一つだけ。あまりに、御都合主義すぎる。御都合主義は嫌いじゃありません。しかし、この映画は小さな御都合主義がたくさん散りばめられておられ、次第に気にかかり始めるのです。塵も積もれば山となるですかね。話を通すために、必要だったんでしょうけど、その割には面白くなってはいない。
まぁ過大評価ですね。この映画は
君にまだ恋してるって言ったら、信じますか?
相変わらずの映像美に吸い込まれながら、同窓会の案内が届いたところで、観ているこちらはすでに終わった恋だと知っているのに、何故だか”恋の始まり”を感じて、胸が苦しくなり始める。現代的じゃない「手紙」というツールが、ノスタルジックな感傷心をかきたてて、名作の予感がうずうず。
しかし、どこか筋書きに破綻が見え隠れしはじめると、こちらのトーンもクールダウン。
ちょっと冷めた目になってくると、今度はキャスティングに、うがった想像をしだす。
ドン臭い大人になった乙坂になぜ福山なのか?ほんとに冴えなく売れない小説家(本人がそれにしがみ付いているだけだが)を他の役者で演じれば、ただの粘着質の過去を忘れなれないみじめ男でしかない。それを福山の容姿を暗に思い出させることで、この人はほんとはもっとパッとした人なのに、と弁護したくなる気分を狙っているのではないか?
淡い初恋に再会した裕里になぜ松たか子なのか?死んだ姉に比べ精彩のない妹を他の役者で演じれば、昔嘘をついていた嫌な女でしかない。それを松が、今は家族を大事にしている妻をカラリと演じることで、その嫌味が消える。
つまり、映像美やキャスティングに騙されているだけで、けっこうジメッとした映画なんだということ。過去や現在の手紙のやり取りは、その手のかかり具合が面倒で、だからこそ思いがぎゅっと詰まっている気はするのだが、なにかその純粋な気分を、「俺は初めから知っていたよ」で裏切られた気がした。(そこできゅんとする人もいるだろうが)
何か。誰か。自分の口で直接伝えることができない代わりに、別の手段を媒体に相手に伝えることの切なさや、純真さ。この映画からそれを受け止められる人と、冷めてしまう人、両極いるだろうな。
違和感
監督の作品が好きで久しぶりに映画館へ。
オープニング部分の映像は監督独特の美が表現されていましたので、懐かしく、高揚を感じるほどでしたが・・・。
映像美は素晴らしかった(ちょっと揺れが気になりました)のですが、今回は脚本が気になるところが多く違和感を覚えるところもありました。
それが気になり、後半の図書館でのシーンの一言が・・・。
もっと違う表現は出来なかったのかなと。
映像では季節感が今回感じられなかった点と、
また、キャストも素晴らしい方ばかりでしたが、
日常風景を演出したいのか、それが逆に、演技があまり上手くないように思えてしまい、
そこもマイナス要因でした。
中国版も観てみたいです。
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