劇場公開日 2017年2月18日

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雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのレビュー・感想・評価

全123件中、1~20件目を表示

4.0ギレンホール、見事に役を生き切った

2017年2月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

ヴァレ監督はいつも、崩壊しそうなほどに傷ついた人の心を剥き出しに描き出す。それは時にヒリヒリする描写を伴うこともあれば、まるで真逆の、言いようのない温かみとなって香りたつ瞬間もある。こと本作を観ながら思い知らされたのは、心は一つの構造物であり、一つ一つのネジや柱が支え合って何かを成立させているということだろう。妻が死んでも泣けなかった主人公は、自分の気持ちに素直なのか、それとも抗い続けているのか。それは彼自身にだってわからない命題だ。だからこそ心をバラバラに解体してどんな構造なのかを確かめ、壊れているところがないかを見極めてみる。最初は狂気じみているように思えたその行為が、やがて慟哭にさえ近い、とても切実かつ胸に迫る行為であったことに我々は後から気づかされるのだ。その心理状況が見事に成立しているのもギレンホールの存在あってのこと。彼にはどれほど賛辞を送っても足りない。この俳優は生涯に一度あるかないかの難役を、見事に生き切った。

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牛津厚信

4.0肉体労働と子育てで“生”の実感を取り戻す

2017年2月18日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

幸せ

原題のDemolitionは端的に「破壊」。分解や解体の作業は複雑にこんがらがった感情をいったんバラす象徴だけれど、インテリの主人公が肉体を酷使することで生きている実感を取り戻す効果もある。共通点の多い「永い言い訳」でも、作家の主人公とトラック運転手の遺族仲間が対比的に描かれていた。それに、慣れない子育てに触れることで、再生のきっかけをつかむ点も似ている。

ジェイク・ギレンホールは「ドニー・ダーコ」や「ナイトクローラー」など、精神的に問題を抱えた陰のあるキャラクターが似合う。主人公の義父役のクリス・クーパーが成功した経営者としての尊大さを醸しながらも娘思いのキャラクターを渋く好演している。

ジャン=マルク・バレ監督は、「ダラス・バイヤーズクラブ」に比べると今回少し演出にキレが足りない印象。音楽使いのセンスは良かったけれど。

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高森 郁哉

4.0壊れた心を解体し、修復する過程で見えたもの

2023年3月22日
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鑑賞方法:VOD

原題はDemolitionで、解体などと訳す。
心が雨の日は曇って周囲がよく見えなくなるが、心を一度解体し修復した後の晴れの状態になって見えてくるものがある。
3度目の鑑賞だが楽しめた、ジェイク・ギレンホールの演技が素晴らしく光る作品。

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にち

3.5難解。それでも何度も観てしまう不思議な魅力を持つ映画

2022年11月12日
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泣ける

難しい

1回観て、内容を曖昧にしか覚えていなくて、もう一度観たけど、
やっぱりどこか雲を掴むようなストーリー。
でも不思議と「つまらないから観るのを止めよう」とは思わない。

交通事故で突然妻と死に別れたジェイク扮するデイヴィスを中心に話が進んでいく。
「構造がどうなっているか気になって仕方がない」とあらゆるものを分解し始めるデイヴィスを見て、
周りは妻を失ったショックで精神が不安定になっていると同情する。
でも、ディヴェィス自身は妻を失った悲しみを感じているのか自分では分からなくなっている。

分解行為は次第にエスカレートして破壊行為に変わっていく。
家屋の解体作業に混ざったり、遂には、妻との自宅も鈍器で破壊し始める。
傍から見れば、妻を喪失したことにより、精神に異常をきたして奇行に走っているようにしか見えない。

でも分解して本来は目に見えないものを表に出す行為は、
彼自身の心の中を知ろうとする気持ちの表れなのではないだろうか。
破壊するのは、心に覆いかぶさっている余計なものを全て木っ端みじんにして取り除こうとしているのではないだろうか。

壊して、壊して、壊しつくして、分厚くてごちゃごちゃした壁が取り払われて、それでも残った心の欠片に触れたとき、
彼は妻に対する本当の感情に気づいたのだ。

全てを理解することはできない難解な映画ではあるけど、
きっと私たちの感情ってこんなもん。人類に普遍的な破壊と再生のテーマが込められているように感じた。

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スクラ

1.5んー、

2022年9月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

設定、ストーリーはわかるけど、「そこまで?」ってなかんじではあったかなー。

いろいろ言いたいことはあれど、ネガティブなことが多くなりそうなので自重しようかな、と。

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けい

4.0ジェイク・ギレンホールとナオミ・ワッツは実年齢で一回り違うのだが、なぜこのキャスティングなのかと思った。 個人的にはナオミ・ワッツくらいの年齢の女性がオレは好きだが。

2022年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

萌える

動画配信で映画「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」を見た。

劇場公開日 2017年2月18日

2015年製作/101分/PG12/アメリカ
配給:ファントム・フィルム

ジェイク・ギレンホール37才
ナオミ・ワッツ49才
クリス・クーパー66才

原題は「Demolition」。
意味は「解体」

邦題とは大きな違いがある。
通常米国の映画タイトルはワンセンテンスが多い。

ジェイク・ギレンホールは事故で妻を亡くした。
運転していたのは妻。
同乗していたジェイク・ギレンホールは無傷だった。

ジェイク・ギレンホールはなぜだか全く悲しみを感じなかった。

自動販売機のチョコレートが出てこなかったことでジェイク・ギレンホールは自動販売機の会社に苦情を郵送した。

返事がなく4通目の苦情を送った後に電話があった。
苦情係がナオミ・ワッツだった。

やり取りをするうちにジェイク・ギレンホールとナオミ・ワッツはお互いを意識するようになった。

ジェイク・ギレンホールとナオミ・ワッツは実年齢で一回り違うのだが、なぜこのキャスティングなのかと思った。

個人的にはナオミ・ワッツくらいの年齢の女性がオレは好きだが。

終盤、ジェイク・ギレンホールは亡くなった妻の浮気と妊娠、堕胎を知ることとなる。

米国映画サイトでは批評家評価も視聴者評価も賛否両論。
制作側が思ったほどの興行成績を上げていない。

満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。

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ドン・チャック

4.0人生経験の積み方によって、見方が大きく変わる作品。 突然ぽっかり穴...

2022年7月20日
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人生経験の積み方によって、見方が大きく変わる作品。
突然ぽっかり穴の開いた心の描写が、緻密で激しく、
切ない。
鑑賞日:2017.1.20

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miharyi

3.0グリーフの真っ最中

2022年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

仕事一筋で家庭のことを顧みない夫が事故で急に妻を亡くし、悲嘆とどん底の中から少しずつ立ち上がっていく話。

悲嘆から通常に戻るまでにはいろいろな過程があるが、この場合は奇行とも言えるような行動が目立つ振る舞いからの立ち直りだった。

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キッスィ

3.52022年 89本目

2022年5月14日
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悲しい

楽しい

事故で妻を失った男性の再生の物語。
ジェイクはやはり演技が上手いですね。
作品自体は終始淡々と進んでいくし、特別何かあるわけではないが最後まで寝ることなく観れました。
個人的に見終わったあと、スッキリできました。

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しゅん13

3.5Crazy On You♪

2022年5月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 解体も見事だったけど、デイヴィス(ジェイク・ギレンホール)の精神が壊れていく様子が見事。「心の修理は車の修理と同じ」なんて義父は言うけど、それなら俺は専門家に任せちゃうけどなぁ。などと考えちゃう。あのくらいのオヤジ世代になると、金持ちであろうがDIYしちゃうのが常なのだろうか?

 個人的な話になりますが、HEARTの「クレイジー・オン・ユー」を聴くと涙が出てくる。若い頃、急造バンドで演奏したこともあり、懐かしすぎるのだ。と、感想を書きながらYouTubeで懐かしい映像をチェック・・・激しい!カッコいい!泣ける!とは言え、彼女たちの曲の中で一番好きなのは「バラクーダ」。

 苦情処理からの恋愛関係発展かと思いきや、ストーリーはそう簡単には好転せず、カレンの息子クリス(ジュダ・ルイス)との悩み共有、共感といった展開は面白い。サンバイザーに隠されたメモに書かれたことが邦題になっているけど、もしそうなら妻は自分の死を予感していたのかな?疑問も残るけど、逆回転する周囲の人の映像とか意味ありげなシーンがとても多い。意味深な部分は何度も鑑賞すればつかめるのだろうけど、そこまで何度も見たい気持ちにならないのが残念なところ。

 まぁ、尾行していたステーションワゴンの人物が意外だったところや、ラストシーンの解体が見事だったところは印象に残る。年齢を感じさせないナオミ・ワッツにも惚れてしまう・・・crazy on you

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kossy

3.5存在

2022年5月11日
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鑑賞方法:VOD

自分の存在、
あなたの存在、
どうやって確かめる?
近くにいる、触れれる、感じられるけど遠い存在。
何かに誰かに見つけて認めて、それは自分自身でも、
やっと存在できる。
悲しいかなもう二度と認められない存在もある。

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上みちる

4.0難しくて、理解できてない気もするけど、良かった

2022年5月4日
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難しくて、理解できてない気もするけど、良かった

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ざわわ

1.5アメリカ中産階級のビルトアンドスクラップだ!

2022年5月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

アメリカ中産階級のブルシットジョブ?クソどうでもいい仕事の虚しさを?
そうなると、この映画こそ、ブルシットムービーかも。クソどうでもいい映画。
面白いと思うが、なんか違うんだよね。
不条理そうだが、冷静に考えれば、そうなるだろうと思う。変形的予定調和。

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マサシ

4.5Demolition(解体)

Kさん
2021年10月24日
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鑑賞方法:VOD

何か悲しいことが起きた時、即座に悲しみに沈める人もいるだろうが、何を想えばいいかも分からないところから始まることもある。この主人公のように、わからないものを探すために、些細なきっかけに触発されては、去来する思いのままに奇行を重ね、やみくもな行動の中からも最後には何かを得る。そんな生き方が私は好きだ。
ちらちらと見え隠れする映像で語られない裏目を紡ぐような構成は深みがあって秀逸で、挿入歌の入り方もよい。Demolitionという原題の直接的なイメージを補完する邦題も素敵だ。

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K

4.5ジェイクギレンホール

2021年8月19日
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の作品の中ではめちゃくちゃかっこいいジェイクが観れる。
内容は皆様記載してるので割愛。
Blu-rayが欲しくなる作品

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ken

5.0ヒーローも悪役も出てこない

2021年7月9日
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鑑賞方法:VOD

妻の死を受け一人の男が悩み少し気晴らしをするだけの詰まらない映画
ただそれだけに登場人物の気持ちが近く伝わってくる

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79 31

3.0日常を過ごす中で忘れていたことに気付く物語

2021年7月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

幸せ

なかなか地味な話だったけど
多分誰にでも関係のある物語だと思う。
今まで上手くいっていたと思っていた生活が
出来事をきっかけにそうではなかったと気付く物語。
それまでの生活では出会うことのなかった人たちが関わり合うことで互いによい影響をもたらしていく。
こういうのは見ていて幸福な気持ちになる。
ただ、いかんせん地味すぎた。

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かやは

3.0邦題は詩ぽい感じ。

2021年6月13日
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鑑賞方法:VOD

原題のDemolition、解体、の方がしっくりくる。

お葬式のシーンが、次々とシーンが切り替わっていって早くてあっという間に終わる。主人公の無気力感とか、
なんにも感じない、ただぼーっと時間が過ぎていくように感じた。

妻が死んだあと、身の回りの今まで気づいていなかったものに気づき始める。
夢、倒木、毎朝電車で会う適当に返してた人に真実を伝える、会社のトイレの軋み、冷蔵庫の水漏れ。

義理の父に言われた、心の修理は車の修理と一緒、解体して隅々まで点検して、また組み立て直す。
解体して何か分かっていくというよりも、解体する時間で気持ちを落ち着かせているように見えた。
ふとした瞬間に思い出す妻の姿、妻の言葉。
考えたくないのに、ふと思い出してしまう。
この居た堪れない気持ち、叫びたい、うわーーー、という気持ちを、解体することで解消していくように。

If it’s rainy, You won’t see me, If it’s sunny, You’ll Think of me
雨の日は会えない、晴れた日は思い出す。
和訳が詩的で、一発では理解できなかった。
「雨の日は見ないだろうけど、晴れてるときは私のことを想ってね」の方が分かりやすかった。

出会った時に流れてたアニメ、
タツノオトシゴ、貝、愛は永遠に、
妻はずっと思い出して欲しかった、最初の頃みたいに。
それに気づいて欲しくて、貝の石鹸とか、冷蔵庫や、サンバイザーにメモしてたのかな。

一緒に観てた相方さんが言ってたのは、
三脚つけずに手持ちで撮ってるカメラカットが多く、それに意味はあるのかな?ということ。
逆に、三脚をつけて撮ってる主人公が街中を歩くカット。あれの意味は?
あと、主人公だけ歩いてて周りの人が後ろ歩きしている、逆再生するカットもあって、あの意味ってなんだったんだろって聞かれて、私も分かんなかった。
小さい頃の大切にしてたことはみんなより早く走ること、それが今みんなは後退してるのに、自分だけ歩いてる?うーん。

これどういう意味だったんだろう?っていうのが多かったって言ってて、
私はただ日常が過ぎ去る感じで見ていたから
特に意味を深く考えてなくて、
改めてそう言われると何かそこに意味があったのか、意味のある演出だったのか、気づけてなかったところが沢山あるのかもしれないと、思った。

ぼうやが、怪我して入院したところも、
ただの出来事のひとつと捉えていて、
人生っていつ何があるか分かんないから、
いつ死ぬかも分かんないし、だから、お母さんが言ってた、あなたはそのままでいい、私はあなたの味方だから、っていうその言葉に、
無くして気づくこと無くなりそうになって気づくものがあるし、人間は普段身近にあるすごく大切なものに気づけてないのかもしれないと思ったし、それは後からその出来事ってなんだったんだろってよく考えて、感じたことでもある。

最後のぼうやが主人公に見せたかった
ビルが爆発してなくなるところ。
あれも何かメッセージがあったんだろうけど、よくわからなかった。
自分たちの手でひとつひとつ壊していく解体もあれば、ああやって一気にドカンと壊すやり方もあるよね、ということ?
この映画は何度観ても楽しめそう。
その時その時で感じることが違ったりするんじゃないかなと思った。

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みー

2.0理解できない

2021年6月6日
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私には理解できないまま終わって、不完全燃焼でした。

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酒飲む野郎

5.0すごい良かった

2021年6月6日
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登場人物全員がその世界で生きてるって感じれた。他の映画だと、重要な役でも脇役だと人間性が描かれてないなって思うことあるけどこの映画は違った。いい映画でした。多分また観るだろうなってくらい良かったです。

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ミツハシ