劇場公開日 2013年1月12日

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LOOPER ルーパーのレビュー・感想・評価

全118件中、101~118件目を表示

2.0眠かったぁ!!!

2013年1月20日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

予告編を見る限りはサッパリ内容が読めなかったけど本編を見てもイマイチわからなかった!
中盤でブルースが出てきてからは何かストーリーがとっちらかって退屈な時間が続きました。
全体的に盛り上がりに欠けて中途半端で雑な印象で終わってしまいました!
特に子役の演技がどうも受け付けなかったです …
最後は T の影響???

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アンちゃん

4.0ストーリーが面白い。

2013年1月20日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

ストーリーが良く最後の展開が僕の予想が外れて、そこがこの作品の面白さを倍増させてくれました。
いろんなアイテムが出てきてそれが魅力的。
またキーワードもたくさんあり、これがまた面白く、それに出てくる人物も個性的で面白い。
見ていて緊迫感すごい伝わってきてそれもまた最高。
パンフを家に帰って読んで、「そうそう」と思い返していて、とても楽しい時間を過ごせました。パンフを買うことをおすすめします。
また繰り返し見たい映画でした。

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tatsu tatsu

3.0もったいない。

2013年1月19日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

タイムトラベルとルーパーという殺し屋の設定は凄く良い。たが上手く活かしきれていなかった。『TK』の説明や未来の組織の背景にあるものを描ききれず、中途半端に終わってしまった。そのため重要な終盤にかけての緊迫感が足りない結果に。

俳優陣は良い味を出していただけにもったいない。
期待していただけになんとも残念。

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hiro

4.0タイム・パラドックスによるSFサスペンスの秀作

2013年1月17日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

この映画での現代とは2044年で、タイムマシンが開発されたのは2070年代初期という設定だ。
法律で禁止された“タイム・トラベル”をこの世界では”タイム・ループ”といい、それは犯罪組織(未来)による処刑のために行われる。その処刑執行人(現代)が“ルーパー”というわけだ。また、犯罪組織がルーパーとの契約を打ち切ることを“ループを閉じる”という。
では、ルーパーが処刑に失敗したらどうなるか。そこが大きなポイントで、まずその前例を見せる演出は常套だが、組織の掟が分かるうえ、タイム・パラドックス(時間の逆説)が苦手な人でも話についていけるようになっている。

もうひとつ重要なのがルーパーの処刑専用銃“ラッパ”だ。殺傷力はあるが至近距離用の散弾銃で遠くの標的にはまったく向かないのだ。これがラストへの伏線となる。

現代のヤング・ジョーを演じるジョゼフ・ゴードン=レビットは、目元のメイクと歪めた口でこれまでの甘いマスクを封印、まるで別人のようにクールな処刑人になりきっている。
SFの原点ともいえる「自分はどこから来てどこに帰るのか?」の問いに答えを見い出すショッキングなラストも、ただのアクション・スターでは表現できなかっただろう。

ブルース・ウイルスも秀逸な脚本と共演者しだいで、ただドンパチやってるだけじゃない奥のある娯楽作品にふさわしい演技を垣間見せる。
ただ、あくまでも主役はゴードン=レビット。予告篇からは想像もつかない「人は変われるのだ」というテーマを語るSFサスペンスの秀作。
少年・シド(ピアース・ガニョン)の面構えも見もの。

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マスター@だんだん

3.5良くできた脚本

2013年1月16日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

かなり複雑な時間物を上手く脚本にまとめていたと思います。
ただ舞台をわざわざ近未来にする必要があったのかが疑問です。
近未来とはいっても20年前のユーノスロードスターを主人公が乗っていたと思えば、変な空飛ぶバイクがあったりと酷い技術設定です。
あれなら現在を舞台にした方が臨場感が高くなったと思います。

あとは主人公役のジョセフ・ゴードンと30年後のブルース・ウイルスが全然似てないのが問題ですね。ジョセフ・ゴードンを特殊効果で老けさせた方が良かったような気がします。でもこの人あまり主役をやれる顔じゃないですね。

色々と突っ込みどころはありますが、この手のSFでは良く出来ている方だと思います。

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superMIKIso

3.5シド…

2013年1月15日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

1月13日 新宿ミラノで観賞

思っていたより観念的でした。が、最後の決断よりほかに手段を模索できなかったものかと思ってしまう。
シドの顔が怖くて怖くてしょうがない。その日の夢にでてきました。
とくに貨物列車に乗ったシドの不機嫌な顔…ある意味名シーンです

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ゲオルゲ・ハジ

5.0近未来モノとして会心の出来栄え

2013年1月15日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

知的

これまでに観た近未来SF映画の中でもトップ級のおもしろさ。(選曲センスも最高!) まさかこんなにも泣ける話だとは・・・。タイムトラベルものは考えれば考えるほど複雑だから、ぜんぶ身を任せて観るのがちょうどいいと思う。ジョゼフ・ゴードン=レヴィットorブルース・ウィリス好きなら絶対観ておくべき!

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カンフーラモーン

3.5善悪の付け難さ

2013年1月15日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

タイムトラベルないし、タイムパラドックス物は、視点をどうするかによって善悪が変わるんだなーと思いながら見た一作。

LOOPERとは30年後のタイムトラベルが実用化され、且つ違法に悪の組織に利用されている世界から送り込まれてきた人間を殺す仕事人のこと。
主人公はそんな30年後から送られてきた自分を殺すために奔走します。
が、この30年後の自分にも理由が有り、彼もまた過去を奔走します。

SF慣れしてるとあっけなさに少し満足感を感じ得ないかも。
ただ、前半に様々な伏線となるところはあったり、巧く台詞のやり取りが後半に生かされてるのは面白いかも。

主人公が最後に下す決断は「嗚呼なるほど」と思う。
ただ見終わったあとスタッフロールを眺めながら考えたのは、まさに「30年後の自分」がきた世界はソコで消滅する。というタイムパラドックスについての様々な事。

余韻に浸るにはちょうどいいスタッフロール。
タイムトラベルものはフィクションだからこそ、そこで世界が「ズバ」っと終わるから成り立つのだなぁと改めて思いながら劇場を後にしました。

ハラハラドキドキはないものの、派手な演出があるわけでもないので、腰を据えてじっくり見てられるSFでした。
昨今のCGバリバリな感じはあまり好きではないので、こういう必要最低限なCGで見せてくれる映画は好きです。

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ひちょ

3.5独特な表現(少し映画の流れを含みます)

2013年1月14日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

タイムトラベルものでありますが、未来を変える物語の大御所バックトゥザフューチャーとは別の独特な世界観です。

まずこの映画のが他のタイムトラベルものと違うところは、物語の目的が分からないところです。
どこに行きつくのか、どう決着をつけるのか読めないんです。
私は当初、30年後の自分と共闘して、なんかこうタイムトラベルに繋がるシステムを破壊するのかと思っていました。よくある少年漫画みたいなワクワクする展開を期待していたんです。ところがどっこい、仲が悪いのなんのったら。これは意外でした。

アクションで魅せる訳でもありません、CGもあんまりありません。派手じゃないんですよね、全然。タイムトラベル系の映画は、未来は変えられるのか?みたいなところをハラハラアクションと共に演出するようなものを私は想像しがちなのですが、良い意味で裏切られましたね。叙情的なシーンが続いて、息もつかせない展開じゃないもんですから、もう読めない読めない。そのくせ不思議なシーンも多いもんですから尚更です。

めちゃくちゃ意外な結末ではないですが、「ああ、なるほど」と思える良い終わり方をしてくれたように思います。バーンドカーン、そしてハッピーエンドを期待している方にはお勧めできませんが、異質な映画を観たいなら割と良いかと思います。
そういえばブルースって12モンキーズにも出てましたね。あれもタイムトラベル物でおもしろかった。

皆さんはどう思われましたか?
コメントをいただけたら嬉しいです。

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みじ~

4.0自分自身との戦い

2013年1月14日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

未来から送られてくる標的を始末する処刑人“ルーパー”。
腕利きのルーパー、ジョーの前に今日も一人の男が送られてくるが、その男は30年後の自分。ある目的の為に過去にやって来た。
一瞬の不意を突かれ始末し損ねたジョーは組織から狙われるハメに。
現在と未来、自分と自分の戦いの行方は…!?

スタイリッシュ&クールなSFアクションの快作!
タイムトラベルと言うと、未来に行くか過去に戻るかがパターンだが、現在の自分と未来の自分が戦うという奇抜な設定が面白い。
練られたストーリーにグイグイ引き込まれる。
現在と未来のジョーを、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットとブルース・ウィリスがそれぞれ熱演。
特にブルースになりきったジョゼフが素晴らしい。ブルース、こういう話し方やちょっとした仕草、するする!(笑)
物語に大きく関わってくる坊や、シド君の達者な演技に舌を巻く。

とにかくこの映画、語り出すとネタバレになってしまう恐れがあるので深くは語れない。
でも一つ言えるとすれば、本当の意味で“自分自身との戦い”。
少し物語の核心に触れるが…
現在のジョーは、30年後の自分とは言え標的を仕留め損ねた→その為、組織に自分が消される→なので、30年後の自分が何を言おうとも何が何でも始末したい…。
30年後のジョーは、自分を救ってくれた愛する妻がいたが、殺された→その元凶は“レインメーカー”と呼ばれる謎の独裁者→運命を変える為、妻を救う為、今の内にレインメーカーを始末したい…。
それぞれの言い分には一理あるが、自己欲が強い印象も受けた。
そしてその自己欲が、未来に多大な影響を及ぼす事になるとしたら…?
自分の為か、運命の為か、未来の為か。
自分vs自分、それは即ち、究極の判断と選択、ループからの脱出。

知的で刺激に満ちたテーマを興奮というアクションで包んだ見事なエンターテイメント!
ドンパチドンパチただ派手なだけじゃないこういうアクションを見たかった!と思わせてくれる。
面白かった!

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近大

3.5子役のピアース・ギャグモンばかりが後に残る!!

2013年1月13日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

1作ごとに着実にステップアップしてる
ジョセフ・ゴードン=レビット目的の鑑賞。

ヤングジョーが段々年を取り薄毛になって
やがてオールドジョー=ブルースに変わっていくシーンには
さながらコミックホラー
しかも予告でダイハードやってたし、ジョン・マクレーン?

ジョセフ・ゴードン=レビット当て書きの脚本と言うことですが
話が終盤にかかればかかるほど、
子役のピアース・ギャグモンの存在感が益々で
良い子役の発掘!!を超えてしまった感。主役逆転かも?

タイムトラベルものも色々あるけど
所々ケチはつけたくなる所ありも、まだ38歳の監督だし。

ラストの落としどころもまあ好感触です。

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たむさん

3.5ジョセフゴードンのまゆげがちょっと変…。

2013年1月13日
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鑑賞方法:映画館

興奮

って題名はちょっと思ったこと書いちゃいました。
さて、最近はなかなかストーリーを聞いて‘どうなるのかしらん?’って思える映画が少なくなりました。
この作品、予告見た時から面白そうなお話だな〜、と思ってました。
良く出来ていると思います。
ラストもハリウッド産によくあるただの都合よいハッピーエンドではないし…。
2044年の設定ってことで、微妙に未来感のある映像もいい感じでした。エアーバイクとかもかっこよい。
ただ、?なところもポロポロ…。
ジョーが未来にどんどん悪玉になっていく過程がいまいちよくわからず、レインメーカーもこれで矯正されたのかしらん、とも考えちゃう。
あと、ジョセフゴードンの30年後がブルースって…もう少し顔似ている誰かではダメだったのでしょうか?
とは言いながら、面白かったですけどね。

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peanuts

4.5レインメーカーは復讐をやめるのか

2013年1月13日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

いやあ、なかなかのお手前ですね。タイムトラベルモノのひとつの到達点というか。
唸りました。
時間旅行要素のSF作品はどれを挙げても緻密な設定と解釈の基に描かれてる作品(単純明快なのもありますが)が多いですけど、この『LOOPER』の巧さって、何て言うか、タイムパラドックス要素の設定上都合良い部分を抽出して、どっかで生じてしまう可能性の矛盾は「複雑だから説明できない!」と言い切ってるとこです。潔さを感じました。
「それが○○だったらこれは○○じゃね?」な理屈を一切言わせない的な。
設定を若干大味にすることで独自解釈タイムトラベル理論で進ませてるというか。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』へのオマージュも若干垣間見えたりしてw

ストーリー展開もそのタイムトラベル設定だけの力技に頼らず、しっかりと練られてますよね。ちっとも中弛みさせないし。

んで“その設定”に乗っかるカタチでプラスαのSF要素がサラっと出てくるんですけど、これが見事。
冒頭にサラリとだけ触れといて、実はこっちが本筋テーマだったんじゃね?という伏線にまで昇華させとるんですよ。あのクライマックスのトンデモ展開なんか拍手喝采モノです。
まあそのプラスαの受け取り方次第で観客の賛否もかなり別れるんじゃないかな、とは思いますが。
自分は巧いな、と思いました。

手垢のついたタイムトラベルモノに新たな息吹を吹き込んでくれたなあ、と。
いやあ、楽しかったです。

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ロロ・トマシ

4.0ミクスチャー感覚の勝利

2013年1月13日
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鑑賞方法:映画館

興奮

ジョセフ・ゴードン=レビットは、立ち姿がとても美しい。
その佇まい。憂いをたたえたシルエット。ノワールが似合うはずだ。
特に、こんな謎だらけの物語にはうってつけの俳優だ。

一方、ブルース・ウィリスの「偉大なるマンネリズム」は決して揺るがない。
「ダイ・ハード」の粗暴さを引き連れて、物語を掻き回していく存在だ。

この対照的な2人が織りなす1人の男の「過去」と「未来」。
タイムパラドックスによるタイマン勝負。
しかし、ここから物語はツイストに次ぐツイストを重ね、驚愕の結末を迎える。

このセンスの塊のような映画は、類い稀なミクスチャー感覚の賜物だ。
アクションシーンの焦れったいカメラワークはご愛嬌。
というより、この映画に通底する「美意識」に裏打ちされたものだ。
あけすけなまでに今と地続きな未来像は、SFながら皮膚感覚に訴えてくる。

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カネコ

4.0未来は明るくあるべき!

2013年1月12日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

“現代”VS “過去”の自分対決に、
無垢な存在を加えてドラマ性を生み出している。

射程の異なる2種類の銃とともに、
思わぬ方向にシフトしてゆく後半、いや終盤が面白い。

未来の不安は消えずとも、
今の希望は絶やしてはならない。

そこに落ち着く達成感のラストが劇的。

シド君の存在感がスゴい!

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AKIRA

2.0脚本が悪い

2013年1月1日
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鑑賞方法:試写会

難しい

タイムスリップを題材にしたSFアクション。
ジョセフ・ゴードン=レヴィットの30年後の姿がブルース・ウィリスという無茶はさておき(笑)
前半は世界観の説明、しかし中盤以降なかなか映画は動かず、退屈な部分が長々と続く。
全体的に伏線がバラバラと撒かれているけど、ぶっちゃけほとんど回収できず。ラストは謎がいっぱい残る中途半端な締め。
設定は面白かったんだけどね。残念ながらこれは脚本が破綻してる。

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ジョン

3.5主演は魅力たっぷりだが、ラストでかなり強引な終わり方をしてガッカリ。

2012年12月25日
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鑑賞方法:映画館

 前半までは、過去の自分が未来の自分と対決するという設定が面白く、どうなるのかと見守っていました。ところがラストでかなり強引な終わり方をしてガッカリ。タイムスリップものは、結末を急ぐとどうしても因果関係に矛楯をきたすストーリーになりがちです。重要なネタバレになるので明かせませんが、来年ご覧になってどう感じられたかぜひご意見をお待ちしています。

 さて、冒頭ではジョーのルーパーとしての仕事ぶりがいくつか紹介されます。そこには仕事のあと未来から送られてくる銀の延べ棒を手に入れ、その一部を換金し、麻薬と性に溺れる生活を過ごしていたのです。それはジョーがどこか心が病んでいることを暗示させていました。あとで明かされるのですが、ジョーは幼い時自分の目の前で母親を殺されて、放浪の旅の果て、未来からやってきたルーパーの元締めに拾われて、ルーパー稼業に勤しむようになっていたのでした。

 最初の転機は、親友への裏切り。
 組織の頭目“レインメーカー”は、「ループ切り」と称して、役に立ちそうにないルーパーを処分するため、ルーパー自身に30年後の自分自身の殺害を命じていたのです。それはある意味で組織への忠誠心を試す試金石でもありました。
 「ループ切り」の時は、いつものルーパーと違って、ターゲットとなる未来の自分に、金の延べ棒が背負わせてあるので、顔を見なくても一目瞭然です。「ループ切り」の後は、ルーパーを引退して、のんびりと余生を過ごすことが許されていました。しかし、それは間違いなく死刑へのカウントダウンを歩まざるを得ない人生だったのです。
 ジョーの親友は、未来から送られてきたルーパーが自分自身とわかっても怖くて殺せませんでした。ジョーは逃げてきた親友の懇願を聞き入れて匿うものの、元締めの脅迫に屈して匿ったことを教えてしまいます。
 組織は、逃げたルーパーは追わずに、その親友をリンチにかけることで、逃げたルーパーの抹殺を図りました。腕を落としたら、腕がなくなり、鼻をそいだら鼻がなくなり、最後は足を切断して、現在の自分と未来の自分の関係を、かなり残酷に描きだしたのです。
 友人を裏切ったジョーはそれなりに悩みます。でも、ルーパーでお金を貯めて、フランスで優雅な老後を過ごすことしか考えていなかったジョーは、簡単に親友を裏切ってしまったのです。ところがその「ループ切り」が自分に廻ってきたのです。ジョーは迷わず未来の自分を撃ち殺してしまいます。そこには、親友を裏切ったときと同じ、今さえ幸せならばという現在のジョーの刹那に生きる考え方がそうさせてしまったのでした。
 ここからストーリーはややこしくなります。
 未来を失ったジョーは、次第に麻薬に溺れていき、中国へ渡ります。そこで悪行三昧を重ねながらも、身も心もボロホロに、そんなジョーを救ったのがひとりの女性の愛でした。ジョーは女との出会いで人間らしさを取り戻していくのでした、つかの間の平安を中国の暮らしで掴んだジョーでしたが、謎の集団が襲ってきても女を殺害しも自らを拉致して、ルーパーに送り込もうとします。
 30年前に一度体験していたジョーは、敵の気勢をそいで、自らタイムマシーンに乗り、自分を救った女が殺されないよう運命の修正に立ち向かっていくのです。まんまととルーパーをしている過去の自分をノックアウトして、逃走に成功。現代に、現在の自分と未来の自分が同居するという特殊な状況を生み出したのでした。

 映画を見ているときは疑問に感じなかったのですが、現在の自分と30年後の未成の自分との間で無限にループが形成されていて循環しているものの、時々の選択の違いによって未来が変わっていくというのがこの作品の世界観にあるようです。
 だから殆ど明かされないジョーの過去のループが重要な伏線となって、ジョーは自ら自身のループを断ち切ろうとするわけなんですね。どうもループのシステムの説明が不足しているのではないかと感じました。

 それにしても、未来のジョーは愛する女を助けるため、現代でまだ子供だった“レインメーカー”を見つけて殺そうとします。そこで根本的な疑問として、未来のジョーは全てを知っているのだから、絶対に“レインメーカー”は殺せないはず。そこが本作に感じた最大の疑問となりました。

 未来の自分から事情を聞かされても、現代のジョーは執拗に未来の自分を殺そうと追いかけるのも疑問です。いくら殺さないと組織に殺されるという共感や、夢のフランス暮らしがちらついていたとはいえ、真剣に考えた上でそんな理由で未来の自分自身を殺せるものでしょうか。
 最後には共闘して組織に立ち向かっていくのかと思いきや、子供時代の“レインメーカー”を前にして、ショーはあり得ない選択をして幕引きをしてしまうのでした。それで解決し得たのかどうかも疑問に残ります。

 30年後の自分に年代ごとに変化していくシーンでは特殊メークが使われて、見事にジョセフ・ゴードン=レヴィットがブルース・ウィルスに変化していくところが描かれていました。現在のジョーにもメーキャップが施されていて、どことなく似せてあるそうです。
 年少時のトラウマを抱えて虚無的に生きるジョーの複雑な表情をジョセフが好演していました。ブルース・ウィルスは本作でもアクションシーンが僅かしかなく、老体にむち打つなら引退した方がいいんじゃないという出方。

 ルーパーの組織が、未来のジョーによって、あっけなく殲滅されるところも物足りません。もっと重力級のアクションが用意されていた方が見栄えがしたのにと思えました。

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流山の小地蔵

3.5『ダイ・ハード』じゃないよ

2012年10月10日
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鑑賞方法:映画館

難しい

ジョセフ・ゴードン=レビットを見に行ったのに W主演のあの人が大暴れで 拍子抜け。「『ダイ・ハード』じゃないよ。。。」と スクリーンに向かってぼやいてしまう。 個人的に 期待しすぎました。

2044年のジョーを演じた ジョセフ・ゴードン=レビット、ブルース仕様。 モンタージュ写真で二人を合わせたような 鼻の下が伸びたジョセフは見苦しい。。。 でも 全編通してその顔だから 受け入れるしかありません(私は 拒絶反応)。 暗殺者(ルーパー)という役なのに 悪に染まりきれない、ジョーの人柄を表わす演技は お見事。 でも 30年後はあの人に激変。なので ジョセフファンの方は『Premium Rush(2012)』(レビュー書いてます)でお口直しが 必要。

2074年のジョーを演じた ダイ・ハード・ブルース・・・アナタの演技は嫌いじゃないけど、どの作品でも同じようなキャラで 飽きてしまいました、、と言いたい。 2060年あたりの脱皮が 一瞬だけど見もの。

鍵となる女性・サラを演じた エミリー・ブラント。 そのアメリカなまりはよく覚えたねと思う、イギリスを代表する演技派の女優さん。 時代と時間が飛ぶ展開の速さに、ちょっと無理やりな感じがする“つながり方”ですが 男臭さを消すには 不可欠な要素。 せっかくだから彼女に もう少し出しゃばってほしかったです。

サラの息子・シドを演じた ピアース・ギャグナン君。 不思議な存在感。 確か10歳という設定ですが、5歳くらいに見えるのは 私だけ? これからに注目したい子役ちゃん。

その他、髭ボーボーのジェフ・ダニエルズ(『Mr.ダマー(1994)』)も出演中。

CGが安っぽくて お金かけてないなぁと思う仕上がり。 内容も 一見 複雑そうで 意外と分かりやすく追いかけやすいストーリー。 悪く言えば ひねりが足りない。 でも 主演の顔はひねり過ぎ。 流行りの3Dにしなかったのが救いの 3.5評価。 お正月明けロードショーなら 鑑賞リストに加えるのもいいと思います。

P.S. 印象を「難しい」としたのは、作品の印象を選ぶのが難しいという理由です。

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Blue