劇場公開日 2013年1月12日

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「『ダイ・ハード』じゃないよ」LOOPER ルーパー Blueさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5『ダイ・ハード』じゃないよ

2012年10月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

ジョセフ・ゴードン=レビットを見に行ったのに W主演のあの人が大暴れで 拍子抜け。「『ダイ・ハード』じゃないよ。。。」と スクリーンに向かってぼやいてしまう。 個人的に 期待しすぎました。

2044年のジョーを演じた ジョセフ・ゴードン=レビット、ブルース仕様。 モンタージュ写真で二人を合わせたような 鼻の下が伸びたジョセフは見苦しい。。。 でも 全編通してその顔だから 受け入れるしかありません(私は 拒絶反応)。 暗殺者(ルーパー)という役なのに 悪に染まりきれない、ジョーの人柄を表わす演技は お見事。 でも 30年後はあの人に激変。なので ジョセフファンの方は『Premium Rush(2012)』(レビュー書いてます)でお口直しが 必要。

2074年のジョーを演じた ダイ・ハード・ブルース・・・アナタの演技は嫌いじゃないけど、どの作品でも同じようなキャラで 飽きてしまいました、、と言いたい。 2060年あたりの脱皮が 一瞬だけど見もの。

鍵となる女性・サラを演じた エミリー・ブラント。 そのアメリカなまりはよく覚えたねと思う、イギリスを代表する演技派の女優さん。 時代と時間が飛ぶ展開の速さに、ちょっと無理やりな感じがする“つながり方”ですが 男臭さを消すには 不可欠な要素。 せっかくだから彼女に もう少し出しゃばってほしかったです。

サラの息子・シドを演じた ピアース・ギャグナン君。 不思議な存在感。 確か10歳という設定ですが、5歳くらいに見えるのは 私だけ? これからに注目したい子役ちゃん。

その他、髭ボーボーのジェフ・ダニエルズ(『Mr.ダマー(1994)』)も出演中。

CGが安っぽくて お金かけてないなぁと思う仕上がり。 内容も 一見 複雑そうで 意外と分かりやすく追いかけやすいストーリー。 悪く言えば ひねりが足りない。 でも 主演の顔はひねり過ぎ。 流行りの3Dにしなかったのが救いの 3.5評価。 お正月明けロードショーなら 鑑賞リストに加えるのもいいと思います。

P.S. 印象を「難しい」としたのは、作品の印象を選ぶのが難しいという理由です。

Blue