シャッター アイランドのレビュー・感想・評価
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モンスターのまま生きるか、善人として死ぬか
レビューの書いたら全てがネタバレになりそうで怖い
ミステリーホラーとしての完成度の高さ
はかなりの物
ラストの衝撃と
その後の主人公の行動は
人それぞれの感じ方があり面白い
ラストの演技
先にフラクチャードを見ていたので、どちらが本当のことを言っているのか、狂っているのはどちらかと観ているものを翻弄させ考えさせるテイストは似たものがあるなと特に驚きはなかった。ただラストの演技は印象に残った。
切ない気持ちが残ってしまう物語
島の歴史背景と主人公のバックボーンやトラウマに病。それらが見事に絡み合った質の高いミステリー作品。
孤島という閉ざされた空間で、狂気がチリチリと迫ってきます。
終始虚実が見事に入り混じり、今何処に立っているのか観客もわからなくなって来るんですね。
大小様々な伏線が多数散らばっており、終盤には色んなことが見えて来て一つに繋がって行く様は見事でした。
「モンスターのまま生きるか、善人として死ぬか」この言葉に作品の全てが詰まっているのでしょう。
何とも切ない気持ちが残ってしまう物語でした。
全てを疑え 本作の結末すら疑え これこそが本作の本当のテーマだったのだと思う
スコセッシ監督の初ミステリー作品
原作の時代設定が1954年だから、ヒッチコックの黄金時代の真っ最中の時代だ
「ダイヤルMを廻せ!」、「裏窓」はその年の作品だ
ヒッチコック作品へのオマージュやリスペクトが散りばめられているのはすぐに気が付くところ
フェリーの船上シーンや、ジープに乗って会話するシーンは、ヒッチコック作品の古典的な合成シーンをわざとチープに再現している
監督がノリノリなのが伝わってくる
さて、ヒッチコックなら粗方観ているというようなミステリー映画好きならば、中盤でオチはだいたい予想できたと思う
ヒントも伏線も沢山フェアに提示されている
全ては逆であり、テディの妄想であった
そういう物語だ
そういうことであらゆるシーンが説明がつくようになっている
何気ないセリフも仕草も視線も、すべてそれで整合するようになっている
だが、果たしてそうなのか?
それもまた病院側がそうテディに思わせているのでは無いのか?
そのような疑念を観客が持つようにスコセッシ監督は解釈の余地を残すように撮っているのだ
種明かしをしたなら、全てを明確にして構わない
むしろ、そうすることによって観客はどんでん返しの決着が確実になり安心できる
そこにカタルシスも与えられるだろう
きっとヒッチコックならそうしたはずだ
しかし、本作はそうではない
テディの妄想だったことで決着したようで、まだ疑念がモヤモヤと残ったまま観客はエンドロールを迎えてしまうのだ
きっとそれはわざとだ
全てを疑え
本作の結末すら疑え
それこそが監督が、本作で撮りたかったことなのだと思う
今日は2021年12月8日
日本のコロナワクチン接種人数は1億人を超えたとのニュースを目にした
自分も2回の接種をとっくに終えている
しかし世の中には反ワクチンの人がいるらしい
何か良くわからない陰謀論を主張していると言う
まるでテディのようだ
反ワクチンの彼らは、テディのように妄想の中にいるのだろうか?
彼らは大真面目に陰謀を暴こうとしているのかも知れない
シャッター アイランドは現在進行形だったのだ
いや、それで斬って捨ててよいのだろうか?
反ワクチンだけでなく、他の事ならどうだろう?
メディアで報道されることは、全部本当にそうなのだろうか?
テレビや新聞で報道されたことは全て正しいことなのだろうか?
そうではないことを私達は知っている
メディアの政治的な志向により、彼らが恣意的に事実に角度をつけた記事にして、全く違う印象にしたり、実際は逆であったり、そもそも無かったことを記事にしていたりしていたではないか
そのことを私達は知っている
かって、それを指摘し反論しようものなら、テディのように狂人扱いされたりしたことも知っている
ならば世の中全てがシャッター アイランドではないか
最後のセリフ
「どっちがましかな。
モンスターのまま生きるか、善人として死ぬか」
意味が全く違うように聞こえて来はしないか?
世間が正しいと思うことが、本当に正しいのかどうか、
怪しいと思うこと、おかしいと思うことを、おかしいと言える「モンスター」で生きるのか
それとも大人しく波風たてずにメディアの言うことを疑いもせず、鵜呑みにして信じる「善人」として、自分の頭で考えることを止めた存在になるのか
全てを疑え
本作の結末すら疑え
これこそが本作の本当のテーマだったのだと思う
物語が映像に頼り過ぎてしまった為に、サスペンス性は微妙。前半の時点...
物語が映像に頼り過ぎてしまった為に、サスペンス性は微妙。前半の時点で妄想もしくは幻覚の場面が入る為に、後半に入ってからが長く感じてしまう。
大好き!な設定〜!!!
ずっと見たいと思ってた映画。やっと見れた、、、
2通りの見方があるようですが、、
私はあのラストの灯台のカット、、、意味深だなぁ。
セリフと合わさると、、
うん。こっちだと思う。
大好きなマークラファロに釘付けでした、、、
あの人の表情のお芝居さいこうです✨✨✨
ミステリーものでもスコセッシの作品は面白い!
現実は残酷で切なく辛いから、虚構の世界に逃げるのも間違っているとは言えないのではないか。
スコセッシが挑んだミステリーという新境地、先が読めるようで読めない展開と、不安や恐怖を煽らせる演出、更には現実と妄想での二面性を帯びたキャラクターの描かれ方が、最後まで観客に飽きさせることなく作られていて、流石だった。
現実は実際に救いようがなく、虚構に逃げ込んでしまう主人公をよく理解できた。その上で本編に多々散りばめられている不自然な点は、全て最後の伏線だったのかと思うと素晴らしい。
本作は俳優が、現実と妄想の2つのキャラクターを演じなくてはならないので、かなり大変だと思うのだが、しっかり演じ分けられていたと思う。ディカプリオは流石としか言いようがないが、個人的にマーク・ラファロの安定感ある演技も素晴らしかった。
本作は、ただのミステリーに収まらず、人間が抱える罪悪感を独創的に、どのように向き合っていくのかということが描かれていて、スコセッシっぽい作風だった。彼は"最後の誘惑"から付きまとう"人はどのように罪と向き合わなくてはならないのか"という答えのない問を、映画で表現し続けているのだろう。
ただ唯一残念だったのが、本作がロボトミーを肯定しているということだ。最後のシーンでディカプリオは、現実に戻ってきたが、その罪を背負って生きていくのが辛すぎるため、現実を放棄する選択をする。辛いことから逃げること自体は、罪に対するひとつの解であるから、問題ないのだが、その手段がロボトミーであり、更に自ら進んで廃人となり、自ら思考することを放棄して一生を凄すという選択をしたということだ。このラストはあまりにも残酷で悲しいが、ちゃんと罪に対する解も描けていて素晴らしくもあった。脚本を読んだ時、このラストを見て、本作の監督を引き受けたスコセッシも納得できる。
二回観たくなる
怖いのが観たくて鑑賞したので
初めは怖くないなぁ〜って拍子抜けだったんですよ、
が。途中からあれあれあれ??
と伏線回収
と思いきや
幻覚と現実とどっち??
と引き込まれて終了。
あなどるなかれスコセッシ。
最初からも一度真面目にみます!
ネタバレ厳禁タイプの映画
そして溢れ出るインセプション感。デカプリオ主演で、現実と夢が混同したような演出で、どこかノーラン臭がする。
そんなこと思ってたら、ラストシーンも似ててびっくり。笑
なんかうっすらオチを知ってたので、伏線があからさまに感じたけど、知らなかったらどうなんやろ。
丁寧に伏線張ってるし、なんか変だなって思ったことは後で解決する。
オチは賛否両論ありそうだけど、おれは賛成派だし、むしろこれはかなり好きな部類。
それだけに、オチを知らずに見たかったわ。
いろんな幻影、
幻影なのか夢なのか、なにが妄想でなにがリアルなのか、ストーリーもいくぶん複雑でしっかり見てないと混乱もする(笑)
もうちょい短くてもよかったかなあ、と、その流れに疑問に感じるとこもあったけど、途中からは怖くもなり(笑)、でも興味もわいてきて先が気にもなり、「最後はどうなるの?」ってかんじで最後まで見た。
重いような疲れるような。
いやー見破れなかった、衝撃のラスト
ネタバレ厳禁ですね〜ある意味何度も見たくなる映画でした。見る度に発見がありそうです。
伏線回収がしっかりとされ気持ちいい、最初っから伏線は蜘蛛の巣のように張り巡られています。色んなところに注意して見てみましょう!見破れるといいですね
まんまと騙された。
やられた。
シャッターアイランド。
素晴らしい伏線回収だ。
最後の最後まで気が抜けない作品。集中して見たとしても騙される仕組みだが。
この映画は面白い。
怖さはないので家族でも楽しめる。
山の絵が続いているので、もう少し近代的な場面も一つ欲しかった。
ネタバレ厳禁系ですね
何の前知識もないままの初鑑賞。エンディングまで観てからの多くの伏線に気づき、脚本の綿密さに感心した。
キャストも豪華で映像も重厚感があり、大作の雰囲気を醸しだしている。
ただ個人的には、対象となる、それぞれのシーン設定が何ともしっくりこないのは何故だろう…惜しい感じがする。
あらためて良作だなあ、と感じた
はじめて見たときは、ほんと圧倒された作品。
知ってるわけだからミステリーとしての驚きはもうないにせよ、あらためて良作だなあ、と感じた。
映像、音、演技、演出すべてのクオリティが高い。ほんと抜けてるところがなくて、見入ってしまう凄みがある。
やっぱり、最後の解釈を誰もが自分なりに考えることだろう。解説を求めたくなるような映画の楽しみ方をしたのは個人的に本作が最初だったかもしれない。もちろん、どう採ってもいいように含みを持たせているはずと思うので、あーだこーだ言うこと自体が楽しい。
スコセッシの作品の中では異色な扱いになりがちだが、それで収めるには勿体ない映画だと思う。
深いし、脚本よく出来てるし、役者のお芝居も良くて高評価です。日本人...
深いし、脚本よく出来てるし、役者のお芝居も良くて高評価です。日本人なので、登場人物の名前がピンとこなくなってしまったので、少し解釈に戸惑ってしまうところはあったが、最後とか悲しくなる感じが良かった。
あまり考えずに素直に観るタイプなので、全く予想がつかなかった!予想...
あまり考えずに素直に観るタイプなので、全く予想がつかなかった!予想外で楽しめたし、その後考察サイトをじっくり見てから2回目。全然別の話のようにみえた。細かい違和感の演出がおもしろい。音楽も特徴的で残る。
全体的には悲しいけれど、それ以上に楽しめる。俳優さんたちのちょっとした細かい表情もさすが!
エンドロールまでしっかりご覧ください
ご丁寧に警告とウォームアップから始まるうえに、ヒントだらけなので、ネタはすぐわかります。
でも、エンドロールを見ながら、「うわー、うわー、うわー」と叫びたいのをこらえました。
うまいわ……。
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