フルメタル・ジャケットのレビュー・感想・評価
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アメリカの戦争とは
組織が、国家が、軍隊が、個人が、アメリカが、戦争へ、殺戮マシーンへ、敵へ、たとえ、相手が女、子供であっても、銃口を向けてきた、全てに、ミッキーマウスマーチを歌いなから、アメリカ文明、国家が、世界を行く、適応できなければ、精神バランスが崩れる、どちらが正常でどちらが異常なのか?戦争映画の決定版、反戦か否かではなく、正義、不正義ではなく、戦争、その物を描けば、自ずと解るだろう、者共よ、主義、思想、悲恋、悲劇、感情論の陳腐な反戦アピール偽善映画をぶっ飛ばす、たとえ無事に祖国に帰れたとしても心は無事でいられるだろうか、ベトナムだけでなく、ソマリアでイラクで、アフガニスタンで。アメリカではないが、同じようなことがイスラエルでウクライナで、世界の紛争地で起きている、侵攻した側か、された側かで立場は変わる、そんなことを続けている間に、人口爆発、環境破壊、核戦争へのエスカレートに繋がらなければいいが?
ナイスな挿入歌 さすがキューブリック
場面ぴったりの挿入歌はキューブリックの真骨頂
ベトナム人の売春婦登場場面
ナンシーシナトラの「にくい貴方」
エンディング
ローリング・ストーンズの「黒くぬれ」
ホアンフェニックス主演「ジョーカー」のエンディングにクリームの「ホワイトルーム」が使われているが、これは、「ジョーカー」が「フルメタルジャケット」の続編である証。
主人公の名前も、共にジョーカー。
色褪せない戦場に放り出されたような臨場感
キューブリックの映画は2本しか見ていない。
「シャイニング」「2001年」いずれも今日まで語り継がれる不朽の名画。でも、正直、娯楽作品としては純粋に楽しめないし、コンディション次第では熟睡してしまうほどの退屈な映画にも思える。
問題は、そのテンポにあるのだろう。基本的に長回しで、大げさな演出が入らない。それによって現場に緊張感が生まれ、観客はまるで事件の渦中に居合わせてしまった野次馬のような好奇心にとらわれる。
家の近所に救急車やパトカーが大挙押し寄せれば、誰だって様子を見に行くし、懸命に事態を把握しようとするだろう。断片的な情報がその場を飛び交い、なんとなく事態の方向性を理解したところで手を打って、その場を立ち去る。翌日の新聞でどうやらこれこれの事件だったらしいということを知るが、自分の見たものとの差異はいかんとも埋めがたい。
圧倒的にリアルな戦場空間を作り出し、そこに観客を置き去りにする。まるでベトナムに行ってきたような気分になり、報道されていることと差があることに驚く。そんな気分にさせてくれる映画だと思う。驚異的なのは、奥行きの隅々まで、セットが作りこんであること。この映像が30年前のものなのだ。どれだけお金かかってんだと思う。今なら、CGで補えるような細部まで、ちゃんと動いている。しいて言えば、画面がクリア過ぎて、逆にリアルじゃないように見えることがミスと言えばミスショットなのか。普通は見せたくないものに適当に汚しを加工して隠してしまうのだろう。霧とか、煙とか。
ただし、字幕で鑑賞したのだが、確実に放送禁止な4文字言葉が連発されるのはいかがなものか。これも戦場のリアルということで許されるのだろうか。特にR指定のような注意も見当たらないのだが、子供に見られたら、なんとなく気まずい。それも含め、新兵訓練は大幅に割愛してよかったんじゃないかと思う。
「微笑みデブ」や狙撃手少女の鋭い閃光が頭に鮮明に残る
2022.93本目
最初の45分間からして至極。
まず、1人ずつ頭を刈って坊主にしていくシーン。一人一人個性に溢れていた髪型がみな同じものになっていくのが、個人としての尊厳を失っていくようにみえた。
士官学校時代は、映画の結構な尺をしめていて、ここがメインといってもいいのではというくらい印象的。
みんな腕立てしてる中でドーナツ食べてるシーンとか、すごい頭の中に残るシーンがたくさんある。笑
あとはやはり、「微笑みデブ」の顔つきがどんどんと変わっていく様に目が離せなかった。そして「フルメタルジャケット」のシーン…!彼自身がフルメタルジャケットだった…。悲しくも格好良いシーンだった…。
ベトナム戦争からのシーンは、個人的には少しダレたけど、特に後半の狙撃手との攻防戦は緊張感があった。
そして狙撃手女の子の、「shoot me」の言葉…。
とにかく、とにかく悲しい。
ミリタリー映画にあまり耐性がなくて、ちゃんと最後まで見きれるか心配だったけど、
終始、緊迫感や生々しさや、人間の悲しさや美しさに目が釘付けになった。
重い絵や展開に反して、音楽が軽いのもよかった。
カメラワークが、ジョーカーたちがまわしていたカメラと同じような?まるでホームビデオかのような?かんじで見られたので、そこにいる人間たちに触れるのではないかと思うくらい全体を通してリアルだった。
後半だけでよかったかも、
冒頭の教官?上官の暴言か中傷か、下ネタの叱咤激励か、がずっとあって、聞いてるだけでしんどかった。
目の前で聞いてる新兵たちはよほどしんどかったろう(笑)
上官もあんなわめいていたら疲れるだろうに。
後半は、ハラハラ、ドキドキの戦場、それが臨場感、緊迫感に満ちていて、そうなると、前半の上官の怒号の訓練のシーンとかいらんかったのではないかとも思えるほど。
ああいうベトナムの戦いが実際にあったであろうと思うと、怖くもあり。
ベトナム少女狙撃兵対海兵隊。!
スタンリーキューブリック作品。
哲学的なことは良くわからないが名作と言う人達は前半部の訓練で人間が兵器として作り上げられる過程が恐怖であり、それが反戦を訴えているから素晴らしいと言うのである。
ただアメリカ海兵隊は訓練が厳しいのは伝統のはず。
精鋭の中の精鋭の証。!
各国大使館の警備は海兵隊の役割。
軍事評論家もあまり言わないが日本軍の太平洋の各島の地上戦はアメリカ海兵隊に負けたと言っても差し支えないと思う。!
Once a Marine, Always a Marine.
(海兵隊に一度なったら生涯海兵隊。)
この言葉の真意は一度海兵隊になったら兵役を退いても海兵隊の誇りを忘れずアメリカ国民の模範になる様に努めると言う意味があるらしい。
これからするとけっして悪いスローガンではない。
誇りを殺人兵器と言われるのもちょっとどうかと思う。!
(最近沖縄で問題も多く発生しているのは嘆かわしが。)
キューブリックだからといって常に平等表現をしているとは限らない。!
誇りを上手く反戦に結びつけたと感心させらる。!
私は、アメリカ海兵隊を散々な目に合わせた可愛らしいベトナム少女狙撃兵がなんとも魅力的だ。!
日本アニメに影響をあたえていそうな気がする。!
最後にベトナム戦の海兵隊の戦いを振り返って下記の様に言われた。
FIRST IN LAST OUT!
FIRST=ダナン上陸。
OUT=サイゴン要人保護、撤退。
誇り高い海兵隊らしい言葉(モットー)である。!
地獄のFワード
たとえば今の若者に、スマホのなかった時代の話をしてもピンとこないと思うんですよ。
おじさんの世代ではPHSってのがあってね、とか
友達同士で”ワン切り”してじゃれあったりしてね、とか。
それこそJ-PHONEがカメラ付きケータイを、とかiPhoneが発表された時の衝撃だとか。
だから僕は過去の名作ってちょっと得意じゃなくて、いかに当時センセーショナルだったとしても
現代の感覚で見て「面白い」っていうのとはちょっと違うんじゃない?と。
なんだけど本作は、全編を手放しでは褒められないけど今とは違う趣きっていうか、
当時だから取れた映像ってあるんだな、と気づかせてくれた。
特に印象的なのは”主人公”がいないってところ。
いちおう全編に登場するジョーカーが主役ではあるんだろうけど、
別に特別でもなければヒーローでもないっていう。まぁちょっと面倒見が良いくらい。
むしろ前半はその、今ならグレーゾーン満載の”ほほ笑みデブ”レナードが主役級だしね。
ともかく、莫大な金がかかってそうな映像は迫力満点だし、
30年以上経った今でも古びてないのはさすがだった。
ただね、ストーリーって部分でいくと、そんなにだったかなって。
総合すると「教養として見てよかった」ってとこに落ち着くかなと。
これは米兵のリアルですか?
最初の軍隊行動は気持ちが良いくらい面白くて
みんな反応と判断が早く常にYes !sir!
このフレーズとリズム、聞いたことあるwwギャグだよね?
「これか〜」って思っちゃった
あたし本当に戦争映画好きじゃなくて…
でも映画は知らない世界の勉強だと思って
好きじゃないものも積極的に見ることにしてるのね
キューブリックもトラウマがあって、見るまで勇気要る
ヘリコプターからバラバラと女子供を無差別に射殺する兵士の顔は
本当におぞましく
ヤな映画!!
前後半で異なる二部構成
前半は、キューブリック監督ならではの「一点投資図法」×「軍隊の規律」が相まって、奥行きのある美しい構図での訓練シーンが淡々と続く。対して後半は躍動感があり、戦場の緊迫感が楽しめるという2部構成。途中でベトナム戦争について調べながら視聴したが、戦場でもし自分がエンディングのようなシーンに遭遇したら、どちらを選択するのだろうか。
ベトナム戦争の背景を知ってから観た方が良いかも
キューブリックのメガホンなんですが、個人的にはイマイチなんですよね…
前半の訓練シーンもあそこまでの長尺が必要か疑問だし、何故戦闘シーンで市街戦を選んだのかなぁ?
唯一盛り上がったのは前半最後の例のシーンだけかも。
【”アメリカ、ベトナム戦争史を黒く塗れ!”前半パートの激烈な新兵訓練シーンと、後半パートの実戦の非情さを鮮烈に描いた作品。この作品以降の米戦争作品からヒロイズムを払拭した記念碑的作品。】
■今作が発表されるまでは、メジャー作品ではここまでベトナム戦争の実情について、リアルな描写で描いた作品は稀有であった。
そして、この作品をきっかけに「プライベートライアン」を代表とした、”戦争を美化しない”作品が続々と製作された。
内容は、映画好きであれば(映画好きでなくても)知っていると思われるので個人的感想のみ記す。
◆前半シーン
・新兵ジョーカー(マシュー・モディーン)と”太っちょ微笑みデブ”レナード(ヴィンセント・ドノフリオ)達が、ハートマン鬼軍曹にFワード満載の中、しごかれるシーンの数々。
海兵隊ってここまで、やるの!と戦慄したシーンが、延々と繰り広げられる。
”太っちょ微笑みデブ”の微笑みが、優しい目付きから、明らかに精神に異常を来した微笑みに移行していくショット。
怖い、怖すぎる。
- 今作を初めて観た際には、ヴィンセント・ドノフリオの名前も知らなかったが、その後の彼の活躍する姿を見ると、何故か”頑張ったな、微笑みデブ・・”と、脳内で呟く自分がいる。
〇学生時に観て、もし自分が将来、人に教える立場になったら、”ハートマンのようには絶対にならないぞ!”と思った。
そして、今作鑑賞後の数年後、まさかの技能系新入社員教育を全面的に任された時、この映画を思い出したなあ・・。(それまでは、軍隊の様な旧弊教育をしていたのである・・)-
◆後半シーン
・前半シーンのインパクトが強いので、多くの人は見逃しがちであるが、この後半シーンのリアリティ溢れる”静かな”戦闘シーンが、今作後の数々の米戦争映画に与えた意義は、実に大きいのである。
「プライベートライアン」「アメリカスナイパー」etc.etc.・・。
<常に進化し続けた、スタンリー・キューブリックがベトナム戦争をリアルに描き出した作品。
かの御大に、反戦映画を製作している意識は無かったのでは…、と私は思っているが、今作以降の米戦争映画の内容に多大なる影響 ーヒロイズム除去ー を与えた映画であると、私は思っている。
エンディングで流れる”Paint It,Black"を聴くと、矢張り、反戦のメッセージなのかなあ・・と思う映画でもある。>
これは何度でも観たくなる
大きく分けて、前半と後半のパートがあるが、
この先の人生で、何度前半部分を見直すだろう。
そう考えるほど、見応えのある45分だった。
瞬きできない感じ。一瞬でも目を離すと、
知らぬ間に何かが起こってしまうのではないかという緊迫感に包まれていた。
あの顔、わすれられない、
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