リトル・ダンサーのレビュー・感想・評価
全62件中、1~20件目を表示
何度も何度もみても
大好きな映画。
何回もみてる。
自分の楽しいことやりたい事が
才能で。認められて。
なんて羨ましいんだろう。
現実では難しくても、
映画は夢を与えてくれる、、と
中学生くらいにみてからずーっと
大好きな映画。
ものすごい高評価に期待しすぎた(笑) 確かにいい作品です。興味ある...
ものすごい高評価に期待しすぎた(笑)
確かにいい作品です。興味ある、好きなことがあるって素晴らしい。そして家族って素晴らしい。そんなことを改めて想起させる作品。ただ、恩師にもうちょっと感謝せなあかんで(笑)
最近流行りのジェンダー要素も含んでの高評価なのかも。私的にはそこまでは。
芯の強い素敵な物語
バレエが好きだからって
何もナヨナヨしてるわけじゃない。
炭鉱の町の男の子。
ある日、バレエに魅せられてしまった。
男は皆、炭鉱で働くしかない。
硬派のパパと兄貴が怖い。
怖いけどバレエが好きだ。
飛び跳ねたいくらい好きだ。
家族分裂の危機も…
でも好きなんだ。
ラストシーンは
パパの顔で終わる。
男の子の未来。観ている人は
そこから凄いことを想像する。
※
I miss you が《寂しい》なのだと 字幕で初めて知った日
「スト破り」してでも息子の夢を応援してやろうと思った強面で不器用な父親。
こんな愛があるだろうか・・
そして弟ビリーの出発を父子で見送るときの、バス停でのお兄さんの小さな叫び
I miss you . . .
父と兄はロンドンを目指す。
最後のステージで、苦労してきたこれまでのすべてが報われるのだ。
白髪になった年老いた父親と、炭鉱場で、そして街なかで、父親と共に裏切り者と呼ばれながら、弟ビリーの夢と偏屈な父親を支え続けたお兄さんと。
scab 《スト破り野郎、病原菌、疥癬》。
その苦渋と、割り切れなさに、監督は光を当ててくれた。
ロンドンに上京し、みんなで息子の晴れ舞台を観る。
幕が開き、
目を大きく見開いて、立派に成長した雄白鳥を驚きの目で見るシーン。
アダム・クーパーの、どこまでも飛ぶ跳躍!
(いつも下手くそなのにピョンピョン跳ね回っていた) まぎれもなくあれは我が子ビリーなのだ。
一瞬しか見せないあのラストは、稀代の名シーンだ。
もし暗い映画館で本作を鑑賞していたならば、スクリーンの明かりに照らされて我々観客の横顔もあれと同じになっていたに違いない。
身を乗り出して
驚いて
目と口を開けて!
そこにある全てに飲みこまれて。
頬を涙で濡らして・・
幸せの余韻で映画は終る。
そういえば
会津の炭鉱町が舞台の「フラガール」でも、豊川悦司が娘のフラダンス教室通いのために頑張ったんだよなぁ。
願わくば・・
願わくば、
世の父親たちの、踏ん張りと、堪(こら)えと、流した涙の、
すべて報われんことを。
・・・・・・・・・・・・・
飛べ!!ビリー!!
何回観ても感動は新たです。
2000年(イギリス)監督:スティーブン・ダルドリー。
1986年のイギリスの斜陽の炭鉱町を舞台に、
バレエとおよそ接点のない11歳の少年が、ロイヤルバレエ・スクールを受験するまでの
軌跡です。
主演のビリー少年(ジェイミー・ベル)が成人した姿を、世界的バレエ・ダンサーの
アダム・クーパーが演じています。
この映画のファーストシーンは、ビリー少年の《跳躍》
そしてラストは、アダム・クーパーの《跳躍》で終わる。
そんな粋な演出がニクイ。
監督のスティーブン・ダルドリーは映画監督としてより、演劇やミュージカルでの活躍が
めざましく、エミー賞とトニー賞に輝く演劇人でもあります。
映画監督としての本数は少ないが、
「リトル・ダンサー」
「めぐりあう時間たち」
「愛を読むひと」
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
名作揃いで、強烈に印象に残っています。
炭鉱労働者の父親と兄を持つビリーは、父のススメで習っていたボクシング・リングのすぐ横で、バレエのレッスンする女の子たちに興味を惹かれます。
飛び入りで習ったら、あらっ、筋が良い!!
ビリーは男の子だけど、ボクシングよりバレエが合うみたい。
お母さんとお婆ちゃんの影響かな?
(お母さんはフレッド・アスティアのファンだったし、お婆ちゃんはダンサーになりたかったそうですよ)
お婆ちゃんはちょっとボケてるけれど、とても可愛らしい!
炭鉱の偉いさんを夫に持つサンドラ先生はおよそ芸術家には見えないし、
ポジションのお手本ひとつ見せない。
ちょこっとステップを踏む程度。
「フラガール」の方が、よっぽどダンスとひたむきに向き合う映画、に思える。
(日本人はやはり何事にも真摯で真面目)
(イギリス映画はユーモアとペーソスで、敢えて努力の部分を見せない?)
そして問題のバレエです。
ビリーがオーディションで、踊るシーン。
これは間違ってもクラシック・バレエではありませんね。
タップやとんぼ返りと、なんとも無手勝流ですが、本当に楽しそう。
間違ってもバレエを見る映画ではない・・です(笑)
オーディションでビリーが踊るダンス。
前のダンス同様に、お腹を抱えて笑いました。
審査員の表情も、実に微妙で、笑いを噛み殺しています。
男がバレエなんか・・と大反対だったお父さん(ゲイリー・ルイス)の変わり身の早さにも、
将来の見えない石炭産業の自分に較べて、ビリーの夢を後押ししたくなる気持ち。
親心ですね。お父さんも渋くて素敵。
息子のためにプライドを捨てて《スト破り』まで。
さて、アダム・クーパーですが、
成人したビリーはバレエ・ダンサーとして成功。
父親、兄のトニー、幼馴染のマイケルとそのパートナーが舞台を見にきています。
アダム・クーパーの出演シーンはほんの数秒。
黒鳥のメイクで跳躍します。
ひとっ飛び!!その跳躍が、高い!!
(アダムの背中がやけにデカいです)
余談ですが、私はアダム・クーパーが踊るのを札幌で見ました。
「熊川哲也のバレエ公演」に賛助出演したのです。
ガタイが良かった。
白いシャツにブルージーンズで踊ってくれたのですが、
労働者のように逞しかった。
札幌の2月。
雪まつりの夜のことです。
マイナス15度だったけれど興奮冷めやらない私の身体はポカポカでした。
そんな事も思い出してしまう映画でした。
過去鑑賞
踊っている時消えるんだ!電気のように!
私はこの作品も3回も観てしまいました
何というか、若さ溢れ希望と夢の実現
に向けて無垢な心で挑む姿が胸を打つのです。少年時代にバレエに出会い、心の寂しさと身体の成長過程が一致する
幸せな時間とラストの飛躍。
バレエに憧れた数十年前を思い出しましたね。男のバレエもカッコ良いです。
作品の完成度も高く、主役の少年も、
他の役者さんも演技が上手でした。
本当大好きな作品
レンタル屋で見かけて、何だか久しぶりに観たくなりました。
長編映画第1作で当時その卓越した楽曲集や、主演ジェイミーベルの芝居に世界的バレエダンサー特別出演など話題に溢れた作品。
まずオープニングから素敵なんですよね。レックスの「Cosmic Dancer」をバックに踊り抜ける樣はすごいうっとりします。
これ劇中でさらりとやってますが、二曲目なんで一発で頭に針を落とすの凄いんですよね。
「 I Love To Boogie」で二人踊るシーンも、カセットを取り出すところから可愛らしかった。
「Town Called Malice」は、そのフリーダンスで彼の苦悩とその解放への光を見せるようでもありました。
レックス以外にもクラッシュ、スティーヴン・ゲイトリー、JAM、スタイルカウンシルなどイギリスを彩る楽曲で溢れているんですよね。
後のミュージカル版にはエルトンジョンもサウンドトラックで参加するなど、本当音楽との繋がりが深い作品です。
それと「なぜ踊るの?」の問いかけでわかるアルバムの意味。これも絶対そうですよね、にくい演出です。
主演のまだうら若きジェイミーが実にキュート。
ちょっとした恋のエピソードも良いアクセントでした。
男の子がバレエに魅了される可愛いお話ですが、背景には労働者階級の厳しい現実なども描かれており物語に緩急が効いてます。
さらにその狭間にLGBTも入れ込み、よりジェンダーを扱った作品にもなっています。
皆の理解を得られ、何よりそれを力強く引き寄せたのは彼自信。
そうして羽ばたいていく様は、正に白鳥のようでした。
最後の最後まで、本当大好きな作品です。
好きな事に正直でひたむきなところとか 周りの人を思いやる優しさとか...
好きな事に正直でひたむきなところとか
周りの人を思いやる優しさとか
友達のマイノリティな部分をすんなり受け入れる純粋さとか、
この少年を見てたら心が洗われる。
炭鉱&ダンスというと邦画では「フラガール」が思い浮かぶんだけど、両方とも家族の不器用な愛情に胸打たれるストーリーだなー。
頭の中を、電気が走るんだ
自分には、あれだけ反対していた父親が、ビリーが本当にダンスが好きだと、
知ってから最大の理解者、庇護者になったことが一番印象に残った。
対立していた父子が理解し合い、じゃれて抱き合うシーンはよかった。
母のいない寂しさ、ギクシャクした家族関係、しかし、踊れば
全てを忘れ、頭の中を電気が走るみたいになる。
サッチャー時代の炭鉱
ビリーはダンスに目覚めるが、炭鉱夫の父と兄からは反対される。
ビリーの踊りたい、という気持ちはよく伝わってくるが、父の息子に対する深い愛情が切なく涙を誘う。
サッチャー時代を舞台にした映画は佳作が多い。
勇気ある挑戦
ジェイミーベル扮する母を亡くした炭鉱夫の息子ビリーは、音楽に興味を持っていた。ボクシングジムをバレエ教室にも貸す事になりビリーはボクシングをしていたものの隣でやっているバレエに惹かれてしまった。女子に混じってビリーはトウシューズをはいてバレエに興じた。
よっぽどバレエが良かったのか、この頃の年代では恥ずかしくて女子の中にいるだけでもだめなはずなのにビリーは思春期に父親に怒られながらも夢中でよく続けたね。先生もバレエ学校を受験させるなどビリーによく教えてくれたよね。勇気ある挑戦かな。
フレッド・アステア
炭鉱の町。特に労働者のストライキを上手く描いている。ストとスト破り。組合も妥協するものしないもの。閉鎖をまぬがれるためにはどこかで意志を疎通しなければならない。
そしてメインとなる少年のダンスは幼いながらも自分のやりたいことをやりとおす信念。飛んでいるような気分になって・・・などとバレエ学校の面接で語るときに心がビンビン伝わってくる。父と兄のケンカばかりの様子もリアルだけど、登場人物がみな温かい。おばあちゃんがフレッド・アステアが好きだということも手伝って、タップダンスも上達する。
思わず涙してしまう合格通知を受け取るシーンでは、ちょっと笑ってしまった・・・
多様性の時代に見てほしい名作
主人公ビリーはバレエの虜になりますが、BGMはT-REXとUKロックも流れ、
当時のイギリスに時間旅行しているような気分になれます。
2000年代の作品で、80年代の英国社会(格差・LGBT)についても触れられており
公開から20年経った今、作品を見ると、日本って遅れているなと思わされます。
多様性の時代に是非、親子で見てほしい作品です。
父と子の物語
たぶん見る側のライフステージによって見え方が変化する作品なんだと思う。
少年ビリーがバレエと出会い、ダンサーになっていく物語でもあるし
自分とは異なる人間に成長しようとする息子を認める父の物語でもある。
あるいは『ムーンライト』みたいに、マッチョであれみたいな世界で
既存のそういう価値観との向き合い方を模索してく物語とか。
僕はっていうとやっぱり「男がバレエ?」っていう感情は残ってて、
仮に息子がバレエなりピアノなりって言いだしたとき、自分はどう感じるだろう?って。
完全な「保護者」としての立場から、見守り、送り出す立場に。
世の中のお父さんのほとんどは、自分のように育って欲しいと思う反面
自分のようにはなって欲しくないっていう背反した感情を持ってるのかもしれない。
だからそういう変化と今後、僕なりに向き合っていきたいと思わせてくれる作品だった。
これぞイギリス(笑)
少年ビリーが周囲の人々に支えられ、立派なダンサーになって行く。
これだけ観ると「お涙頂戴」ストーリーに感じ取れますが、明るい希望も垣間見えます。
父親&兄貴に勇気を貰うビリーの姿に感動しました。
全62件中、1~20件目を表示