劇場公開日 2001年1月27日

「父と子の物語」リトル・ダンサー marさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0父と子の物語

2021年5月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

たぶん見る側のライフステージによって見え方が変化する作品なんだと思う。
少年ビリーがバレエと出会い、ダンサーになっていく物語でもあるし
自分とは異なる人間に成長しようとする息子を認める父の物語でもある。
あるいは『ムーンライト』みたいに、マッチョであれみたいな世界で
既存のそういう価値観との向き合い方を模索してく物語とか。

僕はっていうとやっぱり「男がバレエ?」っていう感情は残ってて、
仮に息子がバレエなりピアノなりって言いだしたとき、自分はどう感じるだろう?って。

完全な「保護者」としての立場から、見守り、送り出す立場に。
世の中のお父さんのほとんどは、自分のように育って欲しいと思う反面
自分のようにはなって欲しくないっていう背反した感情を持ってるのかもしれない。
だからそういう変化と今後、僕なりに向き合っていきたいと思わせてくれる作品だった。

mar
きりんさんのコメント
2023年4月14日

わかります。父親目線でこの映画を捉えるときの染み入り方ですね。

きりん