しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司のレビュー・感想・評価
全151件中、1~20件目を表示
敵のあり方について
初の3DCGによるクレヨンしんちゃんは、映像的にはある程度成功、内容的にはちょっと厳しいという感じか。CGによるダイナミックなカメラワークによる描写は、映画に大きなスペクタクルを創出していたし、フェイシャルの芝居もよく作っていたと思う。しんちゃんの多彩な動きと身体の変形もCGの生々しい感じを上手い具合に消していて、ダイナミックなアクションを作れていた。制作に時間はかかっていそうで、収支的にいつもの手描きと比べてどっちがいいのかわからないけど、可能性は感じさせたのではないか。
ストーリーの方は、こういう家族連れがメインターゲットの映画で、家族を持てない孤独な独身男性が悪役というのは、どういうスティグマを発生させるだろうかと気になった。ローンウルフ型の犯罪行為が社会問題であることは確かだが、やり場のない鬱屈を抱えた個人に「がんばれ」と叫んでもあまり解決にはならないのではないか。もっと、現代社会の実りのなさに目を向けないといけない気がする。
キミノヒトミニコイシテル
映画クレヨンしんちゃん通算31作目になるが、通常のシリーズには含まれない“特別版”。
節目の30作を経て、“しん次元”へ! 初の3DCG。
ネコ型ロボットは3DCGになったけど、嵐を呼ぶ園児の3DCG。さらに題材が“超能力”と“手巻き寿司”って…。想像出来ないゾ~。
ほっぺがぷにゅぷにゅの質感たっぷりと言うより、2D手書きアニメーションを立体化したような映像。
それがまたしんのすけの作風や世界観を大きく逸脱する事なく。最初は違和感あったが、見ていく内に。
勿論3DCGを活かした映像や演出も。
冒頭、しんのすけとみさえの追いかけっこ。3DCGならではのスピーディーさもさることながら、3DCGになった事で倍増しになったみさえのデカケツ。確かに“ケツデカオババ”だ…。
超能力発動は手書きアニメーションでは出せない臨場感やユニークさ。
クライマックスはまるで怪獣映画のような迫力とスケール。
しんのすけにとって3DCGは楽しいおもちゃの一つのよう。
しかし、他にこれと言って3DCGを活かした新味があまり感じられず。
初3DCGに挑戦した意欲は買うが、躍動感やテンポやギャグも従来の手書きアニメーションの方が上手だった気がする。
これは監督のセンスの問題かな…。いつものアニメに携わった監督ではなく、実写畑から起用された大根仁。
『モテキ』『バクマン。』『SUNNY』など冴えた良作あるが、ちと今回その冴えを発揮出来ず。
唯一センスを感じたのは、超能力を高める奥の手として、深キョンのあの曲のチョイス。確かに不思議と超能力が高まっていきそうな(笑)、このチョイスにはウケたね。
時々ムラはあるが、大人をも魅せる映画しんのすけ。
せっかくの3DCGの特別感に乏しかったので、超能力×手巻き寿司のユニーク題材の話に期待だったのだが…、
あ、脚本も大根だった…。そういやこの人が以前脚本を手掛けたアニメ映画『打ち上げ花火』もビミョーだった…。
かの預言者ノストラダムス…の隣の町に住んでいた預言者ヌスットラダマス。
その預言は…
20と23が並ぶ年、天から二つの光が降るであろう。
一つは黒い光、一つは白い光。
黒い光は強大な力を放ち、世界はごっつ大変なことになるんやでぇ…。
ヌスットラダマスというネーミング。何故に関西弁…?
メチャ胡散臭いが、ホンマやった…!
天から降り注いだ二つの光。それらは当たってはならない人物に当たってしまった…!
白い光はしんのすけに命中。
おシリが熱いゾ…!
超能力が使えるように…! でも、チョコビやものを浮遊させてキャッキャッ遊んだり、運動会で活躍したり、まだまだそんなもん。
野原家手巻き寿司夕食中、突然上がり込んできた初老の男と若い女性。国際エスパー調整委員会というまたまた胡散臭い肩書きの池袋教授と超能力者でもあるネギコ。
彼ら曰く、真に超能力が覚醒すれば、黒い光の力に唯一対抗出来、世界を救う存在に…。
その黒い光は…?
派遣でティッシュ配りのバイト中の青年・非理谷。
周りから見下され、いちゃもん付けられ…。
唯一の生き甲斐だった推しのアイドルの結婚を知ってショック…。
さらには近くで起きた事件の犯人にも間違えられ、警察から追われ…。
とことんついてない。どん底。
世の中に対してあるのは怒りや憎しみだけ。
そんな人物に黒い光の力が備わったら…?
この超能力を使って、自分を見下した世の中に復讐してやる…!
超能力覚醒や発動は『AKIRA』イメージだろう。
また個人的には、世の中に対して不満を抱く男が突然強大なパワーを手に入れ…というのが藤子・F・不二雄のSF短編の一つ『ウルトラ・スーパー・デラックスマン』を彷彿。
そんな非理谷の暴走に、しんのすけが立ち向かう。サイキックバトル!…というより、しんのすけはヘンタイなお兄さんと超能力で遊んでいる感じ。
今回のキーキャラである非理谷。
夢も希望もナシ。世の中はクソ。社会の底辺。
似たような境遇や思いの人も多いのでは…?
そんな彼を通じて、世の中の傲慢や不条理を訴える。
しかしこれまでのような笑いの中に風刺たっぷりは今一つ効いておらず。
原因は非理谷のキャラであろう。
かなりひねくれて屈折していて被害者意識。あまり共感や同情を感じられない。
非理谷がふたば幼稚園の敷地に入り込んで、よしなが先生や風間くんたちを人質に立て籠ったシーンはゾッとした。現実にも起こりうる事件だが、いいんかい、『クレヨンしんちゃん』でこんな怖い事描いて…?
非理谷が今のような性格になった理由。暗い過去。それが明かされるクライマックスの重要シーン。
両親の離婚。同級生からのいじめ。殴られ、蹴られ…。
幼稚園籠城でも超能力で風間くんらを浮遊させ壁に叩き付けるなど、暴力描写がちと気になった。
もうこの時点で異常者であり犯罪者であり、これまでの『クレヨンしんちゃん』のヴィランでは明らかに異質。
ハイグレ魔王とかナイスキャラだった。『オトナ帝国の逆襲』のケンとチャコも現代世の中にうんざりしているが、哀愁あった。
そうか、非理谷が先兵で、彼を利用しようとする真のヴィランが現れるんだな、きっと。
ヌスットラダマス二世登場。人の負の感情を利用し、世界征服を目論む。“令和てんぷく団”!
非理谷、危うし…!
が、パワーが増大し、非理谷は巨大化。さらに、モンスター化…!
噛ませ犬なヌスットラダマス二世。
結局は何の捻りもなく非理谷がヴィランで、巨大化&モンスター化が安直…。
宇宙から突然やって来た未知なるものや平凡な話がビミョーだった『襲来!!宇宙人シリリ』を彷彿。
怪獣映画風もユニークだった『爆発!温泉わくわく大決戦』に及ばず、これまたビミョーだった『3分ポッキリ』とどっこい。
超能力ともう一つの題材の手巻き寿司。
これ、家族を象徴している。
野原一家では団らん。非理谷の過去では、家族の崩壊。
その対比が印象的。同じ手巻き寿司でも、片や幸せや楽しさ、片や悲しく苦い思い出…。
終盤、モンスター非理谷に飲み込まれてしまったしんのすけ。
その身体の中で、幼い頃の非理谷=充と出会う。
孤独な充に手を差し伸ばすしんのすけ。
いじめられる充を庇う。オラの“仲間”だゾ!
これがちょっと引っ掛かった。しんのすけなら、“お友達”や“おシリ合い”の方がらしいのでは…?
愚かな事をしてしまった者に手を差し伸べるが、お友達にはなれない。案外、シビアなメッセージだったのかも…?
松坂桃李は声だけでも怪演。
それ以上に、空気階段が上手くてびっくり!
曲げられるのはスプーンだけじゃないわ。多分“アレ”を曲げた今回ちとSな禰豆子。
今回のひろしの名言は…
自分を幸せにする事より、誰かを幸せにしようと思え。誰かを幸せにすれば、自分も幸せになれるんだ。
また、しんのすけが書いた“将来の夢”。ただの真っ白な画用紙…。
真っ白なご飯を書いたもので、食べるのに困らない大人になる。
これ、実はとっても深いかも…?
悪くはなかったが、まあまあだったかな…。
話的には近年の『花の天カス学園』や『ラクガキングダム』や『失われたひろし』や『ユメミーワールド』や『ロボとーちゃん』の方が面白かった。
初なら3DCGの特別版の今回より、今夏の通常新作の“初恐竜”の方がずっと気になるゾ!
鈍重なクレヨンしんちゃんなんて…
クレヨンしんちゃんの映画って、
①家族愛と、
②ハチャメチャでスピーディーな展開と
③無駄でくだらないギャグの連発
の 3要素がキモだと思っているんだけど、
本作は、②と③の要素が弱くて①の家族愛要素が強めな気がしました。
その結果、見たかったクレヨンしんちゃんではないし、スカッとしたカタルシスも無い、残念な作品になってしまった気がします。
しんちゃんがヤケに大人びていて、違和感すごいあるし。脚本の問題なのかな〜?
3DCGなのは、個人的には好評価。
でかい怪獣とバトルするシーンでは、迫力があったのでよかったと思います。
野原ひろしの魅力が大爆発
公開から2週間後くらいに家族で観に行きました。
最近また観る機会があったので改めてレビュー。
新たな試みの3Dが非常にマッチしていて安定した綺麗さで気持ちよく観れました。
ストーリーも素敵で超能力を題材にしつつ緩急つけた展開が熱くハラハラと笑いを提供してくれて非常に面白かった。
今回の敵役は今までと違ってちょっと質の悪いタイプで彼自身も不幸ではあるんですがやる悪行が生々しくてかなり「リアルなヴィラン」が登場。それと戦う事になるんですが、まあ野原一家の優しさと言ったら無い。
散々迷惑を掛けた嫌悪感しかないであろうヴィアンに対してひろしは彼の不幸や悲しみを汲んで「頑張れ」と言ってあげるんです。感動しました。
まさに往来の野原ひろしらしい言葉と言えます。制作の理解度が素晴らしい。
文句なしの満点でした。
・3DSGを生かした迫力のある演出 ・ギャグ要素がいつもよりも多め...
・3DSGを生かした迫力のある演出
・ギャグ要素がいつもよりも多め
・無責任な社会問題へのメッセージ
・クレヨンしんファンは見るべき映画
しん次元!
より浮き彫りになる光と闇。超能力を媒介しても人対人。どんな怪物より時にサビが効く存在。それがいつになく等身大な物語に。複雑化した社会へしん次元で問いかけること。しんちゃん流の闘い方にボロ泣きを超越。そこにボーダーは…。具沢山すぎる感情に言葉が収まりきらない。
「がんばれ!」が禁句な社会は間違っている!Google検索による洗脳の弊害
2023年映画館鑑賞55作品目
10月14日(土)イオンシネマ新利府
6ミタ0円
監督と脚本は『モテキ』『バクマン。』『SCOOP!』『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』『SUNNY 強い気持ち・強い愛』の大根仁
フルCG3Dアニメになったクレヨンしんちゃん
宇宙から地球に飛び込んだ正義の光の玉を浴びたしんのすけとひまわりは正義の超能力者に
宇宙から地球に飛び込んだ悪の光の玉を浴びた今回の敵の非理谷充が悪の超能力者になりしんのすけたちと対立し大暴れする
典型的な底辺で日本社会に恨みを持つ絵に描いたようなキモオタ
増税発言のホリエモンに反発する貧乏でちょっとアレな爆サイ民そのもの
オタクならこんなステレオタイプを描かれ怒り心頭に発するのも無理はないが自分はアンチオタクなのでへっちゃら
しかし話のキモはしんのすけがモンスター化したミツルの体内に吸い込まれてから
進撃の巨人のような展開にはならない
モンスターの体内はミツルの幼少時代から悲しい思い出
しんのすけがミツルの思い出に介入し孤独なミツルを励まし親友になる展開
泣ける話
母親と共に途中退場の子供がどのタイミングで泣いたか知らないが最後まで鑑賞してほしかったものだ
ゲストの大物売れっ子中堅俳優松坂桃李は声オタが嫌う専門声優ではないが決して一般ウケの話題作りで抜擢されたわけではないのはアホじゃないなら理解できるはず
大物中堅俳優歯茎と結婚し父親になってもなおここまで童貞キャラを演じることができる俳優(もちろん声優も含まる)を他に知らない
本人は童貞ではないとテレビのバラエティ番組でキッパリ否定しているがそれはどうでもいい
実際のところ童貞なわけがないし歯茎は処女じゃない
イケメンなのに本当は童貞じゃないかと一瞬でも思わせるほどの演技力を持つ俳優それが松坂桃李である
ミツルに対する「がんばれ」がうざいと感じるかもしれない
しかし「がんばれ」が過度に禁句の世の中は間違っているとそういうニュアンスで長谷川博己演じる鈴木先生も発言していたが同感だ
僕は人に頑張れとか言わないし言われたこともない
自分なら永野芽郁あたりの若い美人に笑顔で「頑張って」と励まされたら「うん!頑張る」とご機嫌になると思うが(なにを頑張るのか知らんけど)
しかしGoogleで「がんばれ」と検索するとロクでもないことばかり目に飛び込んでくる
どっちが自己啓発セミナーだよ
しかし記事をよく読むと本当の有識者は「がんばれ」を全否定してなかった
しかし最近一部のネット民は記事をろくに読まずタイトルだけ読んでトンチンカンな意見を書いてくる
読書が苦手でLINEやTwitterの悪影響かちょっとでも長めだと長文?を極端に嫌がる傾向だ
『ビブリア古書堂の事件手帖 』の五浦大助かよ
そのくせヤフコメだとたまに「医療関係者です」と自己紹介をはじめ本当の長文を書き殴る
うるせー
正直にこれ以上この傾向を批判すると映画.comのことだから削除するに決まっているので多くは語らないがこの思いは察してほしいものだ
サンボマスターが歌うエンディングテーマ
エンドロールも楽しめる
エンドロールのあとにもおまけ
臭い二つの玉はひろしの丸めた靴下だった
自分はひろしの大切なアレを連想したが違った
がきデカの阿部先生じゃあるまいしアレは外して投げることはできない
配役
ふたば幼稚園に通うひまわり組の園児でスケベだがいい人の野原しんのすけに小林由美子
お尻が大きいしんのすけの母の野原みさえにならはしみき
双葉商事で係長を務めるしんのすけの父の野原ひろしに森川智之
しんのすけの妹で今回は兄同様超能力者になるまだ赤ちゃんの野原ひまわりにこおろぎさとみ
野原家に飼われている白犬のシロに真柴摩利
ふたば幼稚園の園児でひまわり組の秀才の風間トオルに真柴摩利
ふたば幼稚園ひまわり組の園児で防衛隊の紅一点の桜田ネネに林玉緒
ふたば幼稚園ひまわり組の園児で坊主頭の佐藤マサオに一龍斎貞友
ふたば幼稚園ひまわり組の園児でいつも鼻水を垂らしているボーちゃんに佐藤智恵
ヤクザっぽいふたば幼稚園の園長先生に森田順平
ふたば幼稚園ひまわり組担任の吉永みどりに七緒はるひ
ふたば幼稚園ばら組(年長組)担任で吉永先生のライバル的存在のまつざか梅に富沢美智恵
ふたば幼稚園さくら組担任でメガネをかけている上尾ますみに三石琴乃
ふたば幼稚園ばら組のリーダー格のチーターこと河村やすおに大塚智子
ふたば幼稚園ばら組の刈り上げ頭のひとしに永澤菜教
ふたば幼稚園ばら組の肥満児のてるのぶ に瀧本富士子
野原家の隣に住む若夫婦の夫のヨシりんに阪口大助
野原家の隣に住む若夫婦の妻のミッチーに大本眞基子
双葉商事に勤めるひろしの後輩の川口に中村大樹
ミツルが巨大化した第二形態で唸り声を上げ火の玉を吐くモンスター非理谷に丹羽正人
5歳と8歳のミツルに塙真奈美
ミツルが憧れるアイドルだったが一般人と結婚し引退してしまう萌美に渡辺理沙
国際エスパー調整委員会埼玉支部の女性職員で触れずにアレを曲げる超能力を持つ深谷ネギコに鬼頭明里
国際エスパー調整委員会埼玉支部顧問で教授の池袋に鈴木もぐら
世界征服を目論む令和てんぷく団を組織する悪者だが池袋教授の高校時代からの親友のヌスットラダマス2世に水川かたまり
なにかとついてない根暗のアイドルオタクで宇宙からのもう一つの光の玉で悪の超能力になる者非理谷充に松坂桃李
良かった
レビューを観てみると怖いと出てきたので子供には怖いのかな〜と少し心配しながら娘と行きました。
確かに暴力的なシーンもありましたが映像も立体的で可愛く話の内容も思っていたより良かったです!
しんちゃんが友達思いに行動するシーンは胸がジーンとしました。
子供に感想を聞くとキャラも怖くなかった様なので個人差ありそうですが小さい子でも楽しめるのかなと思います。
エンディングのサンボマスターさんも最高に良かったです👍
やっぱりしんちゃんは感動しちゃいます😭
クレしんの歴史に泥を塗る超駄作
ここ数年のクレしんは、現在の子育て世代の常識に合わせた子供も親も納得の作品でした。
今回は一体いつの時代の感覚なのか?
冒頭から、みさえが赤ん坊のヒマワリを残してコンビニに行くなんて、、、、
全くありえないご都合主義の展開でドン引きでした。
中途半端にリアリティのある敵に対して、クレしんの破天荒な良さが全く消えてしまっている。
二度と大根はクレしんに関わらないで欲しい。
これは…
甥っ子(兄の息子、5歳)と観に行きましたが、歴代でもこれほど酷い作品はないと思います
酷い環境や境遇の中で必死に頑張ってきた非理谷に対してひろしの「頑張れ、誰かを幸せにすればきっと君も幸せになれる」という無責任極まりない発言には全身に悪寒が走りました
製作陣の考えが不遇な環境や境遇にある人に対して、「社会的福祉に頼るべきでは無い、自分でなんとかするべきである」という自己責任論極まる思想を持っているのだろうなと思いました
未来への希望がある内容になっていればオトナ帝国のような作品になったかもしれないだけに、今回は非常に残念な内容でした
星0.5はサンボマスターさんの曲が良かったのとED(エピローグでは無い、2Dのアニメーション)が良かったからで、正直そこ以外に評価出来るポイントは全くありませんでした
若者に未来はないのか。
ギャクセンも薄いし、寒い。
あとしんちゃんにしては、かなり現実を突きつけられる内容だった。
ネガティブ?というのかダークというのか。
全体的にトーンも暗いし、これは見ていて辛かった。
子供たちに未来はない!って言い放つのはいいけど、それを覆すハッピーエンドが薄い。
今回の悪役の人は、恋人もおらず、子供の頃からいじめられっ子で、親が共働きで、一人ぼっち。今回はしんちゃんがいたから、少年期の記憶を変えることができたけど、
実際のこういう生い立ちの人間はそうはいかない。
エールを送るならば少し、ファンタジックにしすぎではないかと思った。
ひろしみたいな、家庭もあり、家も車もあり、定職のある人に、最後は頑張れと言われるだけ。
力強く何度も「頑張れ」と言おうと、中身は薄っぺらで、なんのエールもないのである。
やはり見下されているのだろうか。
この終わり方は、ハッピーエンドではなく、見捨てられたんでは?と感じてしまう。
結局、私たち若者は、見捨てられてしまったのか。
全体的になにか臭う作品
息子と観に行って、息子は単純に楽しんだと思います。自分も映画のノリというか雰囲気は楽しめました。でも…なんか臭うんですよね、この映画。登場人物がこの国や時代のことをいろいろ言うのが差し込まれるんですけど、なんなんでしょう…中二病的な?その度にしらけちゃうんですよね、偏見まみれの大人は、たぶん。悪い意味で子供向けの部分が散見されます。しんちゃんを使ってこういうお話を作るのはそろそろやめていただきたい。
普段テクノっぽい曲ばかり気に入ってる息子が、サンボマスターの楽曲を気に入ったのは良かったです。メッセージ性の強いロックもたまにはいいものです。
この映画を見る子どもたちに向けて作ってほしかった
「この国はお先真っ暗」と言い続ける大人たちばかりが印象的なストーリーでした。
「俺らが若い頃はいい時代だったけどこれからを生きる君たちは大変だね」と伝えられて観客の子どもたちはどう受け止めればいいのか。
自分たちが勝手に諦めてしまった世界への希望を子どもたちに押し付けてほしくなかった。
原作が子ども向け作品でないことは承知ですが、やはり映画館では子ども連れの家族がメインの客層でした。
脚本家が今の社会や未来に絶望していることは十分伝わってきましたが、観ている子どもたちに向けて作ってほしかったです。
例え大人向けの作品だったとしても俺たちは逃げ切りました!という無責任なストーリーだと思いますが・・・。
ラスト、サンボマスターが歌うエンディングが良く救われました。
「君はいたほうがいいよ」というメッセージが映画本編から伝わらなかったことが残念です。
いままでもこれからもしんちゃんはしんちゃん
確かにキツイ場面はあります
そこはクレヨンしんちゃん
おバカでお調子者で優しく思いやりがあり超前向きで子供も大人もほっこりさせてくれます
観る前に否定的な評価がかなりあって気になってましたが個人的にはいつものクレヨンしんちゃんでした
そして決めてはもはや鉄板の靴下🧦ネタ(笑)
深キョンネタもサンボマスターも良かった
平日の昼間の上映、赤ちゃんが泣いてました(お母さんが困って途中で退席されたり)
赤ちゃんの泣き声の中で観るしんちゃんも悪くなかったです
(p.s)
最近は「がんばれ」という言葉を総じて否定的に捉える風潮があります
人と時と場合によるのであり一律に考えることはおかしなことだと思ってます
なのでなおさら終盤の「がんばれ」の連呼にジーンときたのかも
純粋さを突き進むしんちゃん
3Dアニメにしたことでいつもと違った角度からの描写を加えて描くしんちゃん。
音楽もそうだがしんちゃんの前向きな思考が起こす行動に観てるものの共感をもたらす。(純粋な子供のエロさも)
そして挫折や失敗により悲観することなく前向きに進むことの大切も子供たちに伝えることを忘れない点も良かった。
ヒロシの靴下は世界を救う
3Dでも可愛かったです。
幼少期の心の傷は大人になっても根深くある事が現実的で恐怖でした。
小さな子供にはトラウマになりそうな暗い描写でした。
でもそこは映画クレヨンしんちゃんなので、最後はしんちゃんが悪と化した青年にかける、しんちゃんらしい温かい言葉にうるっときます。
幼少期から温かい言葉をかけ続けるのは本当に大事なんだなって改めて思いました。
ヒロシの靴下。
3Dのせいか、臭ってきそうなくらいの迫力でした。
しんちゃんの集大成
今までクレヨンしんちゃんを観てきた社会人の層から小さいお子様まで刺さる作品だったと思う。
クレヨンしんちゃん特有の面白いギャグや小ネタも多く劇場のお子様の笑い声も聞こえてきた。やはりクレヨンしんちゃんは面白いイメージがずっとあり22歳を手前にした自身も笑そうになっていた。
また、終盤のしんちゃんが幼少期から中高生の充くんに対して仲間と言い切り守るシーンには涙を流してしまった。
しんちゃんはずっと5歳児のままでずっと僕等の仲間で居てくれる。その事実が時に優しく僕等を守ってくれるし、共に頑張る味方で居てくれている実感をくれる。
その点でしんちゃんの集大成の作品と言っても過言ではないと思う。
充の生い立ちと現代の社会情勢を絡み合わせて映画のテーマにしてくるあたりが国民的アニメの劇場版の深い部分だと改めて実感した。
松坂桃李さんの声優も非常に良かった。
全151件中、1~20件目を表示