名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)のレビュー・感想・評価
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娯楽活劇の秀作
コナンの劇場版シリーズでも屈指の面白さだった。アクションとドラマがバランスよく展開され、スリルと感動のジェットコースターで、娯楽映画の構成として完成度が高い。なんか年々プロット構成が上手くなってる気もする。継続は力というか、年を重ねるごとに蓄積されてきた活劇制作のノウハウがきちんと活かされている。
敵にも味方にも、主要キャラはほとんど見せ場を作りながら、お約束もこなしてクロノ組織との全面的な対決を海に浮かぶ限定空間で展開。なんか、90年代のダイハード的なアクション映画みたいですごく良い。今回は組織の主要メンバーが軒並み登場したので、それぞれの微妙な立場の違いからくる人間関係が作品に緊張感を与えていた。こういう活劇は悪役サイドが光らないと面白くないのだけど、今回はここが満点。
ディープフェイクと監視社会など今日的な題材を含めつつ、楽しませてくれた。王者の風格漂う作風であった。
劇場版「名探偵コナン」に何を求めるのかによるのですが、おそらく現時点での最高傑作。
年々市場規模が拡大している劇場版「名探偵コナン」シリーズ。
そのため、劇場版「名探偵コナン」に何を求めるのかは、いろんな「正解」があるのでしょう。
私の場合は、「名探偵コナン ゼロの執行人」から、より面白さを感じるようになったので、劇場版「名探偵コナン」シリーズが狙うべきターゲットゾーンは、「やや大人向け」だと私は考えています。
その点で本作は最高傑作を生み出せる布陣だったと思います。
それは、「ゼロの執行人」で初めてタッグを組んだ監督・立川譲×脚本・櫻井武晴というコンビが、本作で再びタッグを組んでいるからです。
その結果、「ゼロの執行人」と同等、いや、それ以上の作品になっています。
脚本・櫻井武晴と劇場版「名探偵コナン」の相性は良く、「緋色の弾丸」も名作でしたが、「ゼロの執行人」から難易度を上げる形となったので、「大人向け」になった面はあるのかと思います。
本作も「緋色の弾丸」と同じか、それ以上に入り組んでいるのですが、そこまで混乱せず見ることができ、「やや大人向け」という上手いところに落とし込めています。
しかも、アベンジャーズ級にそれぞれのキャラクターの見せ場をキチンと作っているのもよく考えられています。
特に音楽の使い方は上手く、ジャズを題材にしたヒット映画「BLUE GIANT」の立川譲監督のセンスの良さが全面に出ています。
冒頭のテンポの良さや、定番のキャラクター紹介の情報も上手く整理されています。
ただ、設定や展開など、気になる人は気になってしまうと思われます。
例えば、「顔認証システム」が大きな核になっていますが、どんなにAIの技術が上がろうと整形などでアウトになるのでは、と感じたりはします。
また、本当のラストシーンは、やや無理くりな感もあります。
そこで重要になるのが「やや大人向け」というキーワードでしょう。
あくまで「名探偵コナン」ワールドの中で成立しているかどうかで判断するのが重要で、そう考えると本作は「過去最高傑作」と言えるのではないでしょうか。
ファンの高評価に納得
金曜ロードショーの録画で鑑賞。
海洋施設「パシフィック・ブイ」では、AIを使った顔認証システムや世界中から集まったエンジニアが務めているなど、IT技術の進化やグローバル化が求められている現代とリンクして興味深かったです。私は「コナンでAIの話が出てこないかな?」と密かに期待していたので、この話題が出てきたときは嬉しくなりました。
コナンが灰原を助けるために阿笠博士の発明品で海中を突き進んだり、蘭が格闘で悪の組織と戦うなど、どのアクションシーンもスピーディに展開して爽快でした。また、ファンが嬉しくなるネタも沢山盛り込まれていました。特に『黒の組織との再会』にも登場した、コナンが灰原の正体を隠すために自身のメガネを貸した場面では「おー、これは!」と興奮しました。
沢山のキャラが登場して「詰め込みすぎなのでは?」と気になりましたが、それぞれの役割が明確になっており、全員が物語の一部として機能していることに驚きました。
人間ドラマの描写もエモーショナルで、灰原と同じく潜水艦に拉致されていた直美と会話を交わす場面には感動しました。中でも、灰原が直美に伝えた「子供の言葉や行動で、人生が変わることもある。」という言葉には、生きづらさを感じる大人を後押しする力を感じるぐらい素晴らしかったです。
最新作の後に鑑賞しましたが、完成度が高いことから「劇場で観たかった〜!!」と少しだけ後悔しました。それでも、ファンの高評価に納得するぐらい満足できる作品になっていました。(どこかで再上映してくれないかな…)
ひどい
本当にミステリー物なのかと思ってしまうほどの犯人のわかりやすさ、トリックの安易さ、この時点で何を見に来たんだと思ってしまっていたが、クライマックスでのコナンと灰原のキスシーン。いつからコナンは安い恋愛物語に成り下がってしまったのかと悲しくなった。バトルシーンのアクションや爆発にだけお金がかかっていてとてもミステリーものだとは思えなかった。
守りたいという気持ちが集結した作品
今作は哀ちゃんと哀ちゃんをとりまく人々の優しさと守りたいという気持ちの集結。黒づくめの組織が弱いという見方もできるが、本作は成長した哀ちゃんの物語だから甘受してほしい。哀ちゃんがフサエブランドの商品をキャンペーンで得るが、その場におばあさんもいて哀ちゃんが理由をつけて譲るという流れに。まあまさかそのおばあさんがベルモットの変装とは思いもせず笑 それを見ていた園子の計らいで八丈島に行くことに。園子は蘭の親友であるが、個人の欲の為に財閥のお金を使うことはせず困っている人や友達の為に使うことを惜しまない優しい子である。以前は蘭が子供たちの面倒を見ていたが、今作はおっちゃんの面倒と攫われた哀ちゃんを心配し八丈島に残り、園子がこどもたちの面倒をみることに。映画だと緋色の弾丸以来かな。ここらだけでも優しさに溢れており涙が出てきてしまったり笑っちゃったりするものである。テーマソングもかっこいい。哀ちゃんを護ろうとしてキールがウォッカから情報を聞き出す。歩美に「逃げるだけじゃ勝てないもん。ぜーったい!だから逃げたくない」って言われ琴線に触れたからこそのあの名言が飛び出して、哀ちゃんも強くなったなあっとしみじみ思った。初見のときはシェリーの現在過去がだされたときは本当に恐怖で仕方なかった。原作を読んでいる人ならここからのシーンは恐怖とどうなるんだろうという不安が入り混じっていたのではないだろうか。それほどジンの哀ちゃんへの執着は凄まじい。ピンガがやってきたときも「組織の一員(コードネームを与えられたレベルに限る)ならば雰囲気で分かる」という哀ちゃんの設定をしっかり使ったいて抜け目なし。コナンの行為すべてがかっこよかった。助け出された後は哀ちゃんのコナンへの恋心の現れのシーンの数々にキュンキュンが止まらなかった。ほんと無駄なシーンがなく、普段は描かれることが少ない哀ちゃんのコナンへの好きという感情、志保を大事に思っていた人がいたという嬉しさなど、マジで最高の作品だった。コナンは普段哀ちゃんのことを相棒と思っていて哀ちゃんに対しては守ってやらないといけないと思っているけど、それが事細かく描かれていてそれに感嘆した。櫻井さん立川監督、青山先生、最高の傑作ありがとうございました。
みんな大好き・黒の組織<シェリー>編!!
洋画の「ダークナイト」や、「相棒」(神戸編ラスト)に出てきたような大規模監視システムに、老若認証を付けた所に2020年代の独自性がありました。20年来の黒の組織ファン向け、待望の新作エピソードという感じだと思います。小五郎が全く使えませんが、阿笠博士が「体当りしてでも止めてやる」と男を見せていました。水無玲奈が地味に活躍していました。ジンが破壊王すぎますし、パシフィック・ブイと潜水艦のどちらも破壊、と舞台の扱いが雑な感じがします。ベルモット(と烏間か)が老若認証を嫌がるのは、また沖矢と赤井の関係等もシリーズのファンでないと分かり辛いです。例によってキャスト欄の記載が不十分で、人気の種崎敦美さん、諏訪部順一さん、神谷浩史さん、村瀬歩さん等が出ていると知っていたら、観に行く人もいたと思います。興収138.8億円は凄いですね。
コナン映画の中では面白い
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インターポールの女性が老若顔認証みたいなのを開発する。
歳をとっても同一人物と判定できるシステム。
それを黒ずくめの組織が手に入れようとする。
そして灰原が実はシェリーということがバレかける。
ジンがそれを確かめようと、女性と灰原を拉致するが、
コナンが場所を潜水艦内と特定し、手助けして脱出させる。
さらにコナンが工藤ということもバレかけるが、
老若顔認証システムの精度が実は低いということになり、
灰原ともども嫌疑を逃れる方向へ。
そう仕向けたのは悪の組織の一員のベルモットだった。
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最近のコナン映画はホンマに内容がないし、
爆発ばっかりで大味で薄いというイメージなんよな。
だから劇場では見ないが、惰性で一応全作見てる。
この作品は謎解きも少しあり、それなりに面白かった。
嫁は劇場でも見るらしく、迫力があるとのこと。
おれもいつか劇場で見ようかなと少しは思えた作品。
しかし最後、ベルモットが助けてくれたのは何故?
この人には信念があって決して言いなりにはならない。
非常に魅力的なキャラなんよな。いつも謎過ぎるけど。
コナンと愛の微妙な進展・・・
「名探偵コナン」最近は、劇場版のテレビ放映しか見てないのですが、相変わらず面白いですね。興行成績が右肩上がりというのも納得です。思いっきり楽しませてもらいました。
本来の謎解きという点では、ちょっと物足りなさはありますが、それ以上にハラハラドキドキのアクション作品として楽しめます。
まぁ、やりすぎのご都合主義ありありですが、楽しめればいいんです。
それに本作品ではコナンとアイちゃんの関係も・・・
まぁ、原作に沿って進行しているテレビアニメとの関連もありますから、オリジナルの劇場版でどんな展開を見せていくかってのも難しいところだとは思いますが、ホンッとよく考えてくれてます。
現在、新たな作品が劇場公開中。また、大ヒットの予感、ありありですね。
映画としての迫力と哀ちゃん推しには嬉しい作品だったのかなと。細部に...
映画としての迫力と哀ちゃん推しには嬉しい作品だったのかなと。細部については色んな方が言われている通り黒の組織の無能さというかキレが感じられなかった。黒幕の凄みというか宿敵感が段々薄れていっているように感じた。
その点今回やっぱり声優さんの凄さを感じる作品だったと思う。今回新キャラのピンガはあまり活躍はしていなかったが演じられた村瀬歩さんの演じ分けは流石だった。声の幅が広いのは他作を見ても知っていたが瞬時の切り替えや女性・男性の演じ分けが凄すぎる。色々勿体ないキャストだった。もっといい役あげてほしい…笑
安心して観られる娯楽映画
連載開始当初は、息子たちと一緒に単行本を愛読していたが、いつのまにか疎遠になり、今作が劇場版初鑑賞。
びっくりしたのは、いつのまにか「組織」の中に潜入捜査員が複数入り込んでいたこと。ストーリーが行き詰まらないように、色々工夫しているんだということがよくわかった。
それにしても「組織」って、何をしたい組織なのか。どこからあんな金が出ているのか。潜水艦を秘密裏に動かす力がありながら、黒づくめの連中の人数の少なさや、ちょっとした事件の目撃者であるコナンへの執着はなぜなのか…等々、気にはなるが、「それを言っちゃあ、おしまいよ」になるので、物語の大前提の設定として目をつむる。
今作は、そうした設定も踏まえた上で、幅広く色んなトピックをバランスよく取り上げ、一方的な偏見や価値感の押し付けに陥らず、灰原とコナンのわきまえた関係性や蘭への配慮なども考えられていて、よくできた作品だったと思う。ご当地を取り上げるのも、娯楽映画ならではの楽しみだなと思った。
ところで、阿笠博士黒幕説は、今どうなっているのでしょうか。
不可抗力な口づけを誰に返すか?
ヒット作品だけあって見処は多い。特に、前半の直美アルジェントの物語は切ない。善意で開発した老若認証で居場所を特定し易くした事が、父の射殺を招き、幼馴染の志保(灰原哀)の正体も明かしてしまう。善意の科学技術が、犯罪に転用されるのは現実的なリスク。直美の悔しさと哀しみは胸に迫った。彼女が終盤も物語の中心にいたら、より感情移入できたかもしれない。
中盤で灰原と直美が潜水艦から脱出する。一番気になってのはこの部分。魚雷の発射孔から出入り可能でも、問題は発射孔にどう辿り着くかでは? ジンの出迎えでてんやわんやで手薄だったとしたら、随分と穴だらけな組織に感じる。
後半の焦点はピンガに移る。グレースへのなりすましは予想外で、明かされる過程は面白かった。ただピンガの人物造形が粗く、組織の中で成り上がりたい純粋悪として描かれたので、感情の移入しようがなかった。加えて、改善の余地があったとしても犯罪捜査に活用可能な八丈島の拠点が、あっさり破壊されるのも釈然としなかった。
ベルモットが灰原哀を救った方法や理由が明かされる最終盤は見事。フリが効いている分、心地よい回収された。ただ、灰原哀がコナンに別れを告げるモノローグも、さほど真剣には聞けない。「サザエさん」「こち亀」「うる星やつらBeautiful Dreamer」同様、名探偵コナンは終わらない日々の物語。連載が続く限り、登場人物の構成は大きく変わらない。コナンや灰原に身バレの危機が訪れる度、なんだかんだ大丈夫だよねと思わせてきたのは青山剛昌先生自身。人気作だからこその定番を超える展開が欲しい。
と言いつつも、コナンへの口づけを蘭に返す筋の通し方で、灰原哀の評価がまた一段上がったのは確か。
音楽良かった。
久々に見るコナン映画。オープニングのお馴染みのテーマソングは今風のアレンジで良かったし、エンドロールの実写映像とスピッツも良かった。
個人的には世界中の防犯カメラにファーストアクセスする時の軽快なストリングスが小気味良かった。
コナン映画はド派手なアクションとベタついた盛り上げ方に食傷気味になりがちだったけど、本作は灰原がメインとあってかクールに抑え気味にまとまっていて良かったと思う。
ただ、黒の組織絡みの割にはサスペンスや緊迫感が全然なかったのが残念に感じた。
波乱の展開
今まで見たコナン映画で一番展開が分からずハラハラドキドキしました!!!
事件の解決も、哀ちゃんと組織の関係、ベルモット・バーボン・キールの優しさ、コナンの男らしさ、蘭ちゃんの人を助けたいという優しい心見どころが沢山です!!!
個人的には過去一ジンとウォッカにイライラしました(笑)
見て後悔なしです!!!
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