殺しを呼ぶ卵 最長版

劇場公開日:

殺しを呼ぶ卵 最長版

解説

「情無用のジャンゴ」で知られるイタリアの鬼才ジュリオ・クエスティが、巨大養鶏場で繰り広げられる愛憎劇を通して資本主義社会の非情と人生の虚無を描いた猟奇サスペンス。

ローマ郊外にある巨大養鶏場。社長マルコは業界の名士として名を知られていたが、経営の実権と財産は妻アンナに握られている。マルコは同居しているアンナの10代の姪ガブリと愛人関係にあり、妻への憎しみを女性へのサディズムで発散していた。やがて3人それぞれの隠された欲望が暴かれ、事態は予測不可能な方向へと転がっていく。

「男と女」などの名優ジャン=ルイ・トランティニャンがマルコ、「わらの女」のジーナ・ロロブリジーダがアンナ、「キャンディ」のエバ・オーリンがガブリを演じた。1968年の初公開時に世界配給された国際版ではカットされた残酷描写などを含む「最長版」を、2022年12月より劇場公開。

1968年製作/105分/PG12/イタリア・フランス合作
原題:La morte ha fatto l'uovo
配給:アンプラグド
劇場公開日:2022年12月2日

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映画レビュー

3.5変態良い子

2023年4月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

1968のイタリア/フランス映画です。
邦題がカッコよ過ぎ!
原題だと、、死が産む卵、、かな?
当時の先鋭的、実験的、オシャレな映像を興味深く見れました。女性陣の魅力半端なく、ジーナロロブリジータの熟女感、エバオーリンの(若い頃のバルドーに似てる)若々しさと、コントラストが楽しめます。

さてお話は少し変わった性癖のある主人公がビジネスとモラル、2人の女性と陰謀の中で翻弄される悲しいお話です。(しかし実験的な編集も手伝いわかりづらくなってます)

当時遺伝子操作なんていう技術はまだなく交配レベルだと思いますが、行き詰まった養鶏業界を救う頭の無い肉の塊みたいな鶏の交配に成功したり、屠殺シーンあったりとなかなかグロいです。時々入るSEが仮面ライダー的で面白いのですが、前衛的な音楽は出来が悪いと思いました。

正直映画としては短縮版が正解かなと思いますがファッションや当時の先鋭とは?とか監督のこだわりとか気になる人は最長版を見て損は無いと思います。

あ、車がクラッシュしてるカッコいいポスターは話とはほとんど関係ありませんww

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masayasama

1.5カンパリソーダ

2023年2月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

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いぱねま

1.5素敵な邦題

2023年1月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

なかなかグッとくる邦題。
イタリアンホラーということにもくすぐられ、地雷?踏んでやろうじゃないの、ってな気分で観に行きました。

最初の殺人シーン、怖くもなんともない。
何の感情も全く動かされないことに軽くショックを受け、自身をちょっと疑いながら見続けました。
馬鹿馬鹿しいけど、まぁ付き合ってやるか、みたいなことにもならず、淡々と時間が過ぎてゆきます。

突然、『あ、これ寝ていいやつだ…』と、心の声が聞こえ、素直に従って気持ちよく眠りました。

以前なら頑張って観ただろうに、これは映画ファンとして進化なのか退化なのか。
評価は低いが、こういう鑑賞がたまにあってもいい。
映画より、体験自体を楽しみました。
本編より、邦題や煽り文句の方が面白い好例(?)でした。

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凪

5.0そこそこ人を選びそうだけど、日本では初めての養鶏ホラー?

2023年1月16日
PCから投稿

今年22本目(合計675本目/今月(2023年1月度)22本目)。

大阪ではテアトル梅田さんが閉館されたこと(2022年9月末までで)で、イタリア映画等は配分がいま流動的なのですが、韓国映画といえばシネマートという、そのシネマートの1枠に入っていました。

映画の作りが丁寧でなく、もともとあるものに追加版があったことなど、ここにある基礎情報くらいは知らないと厳しいかなという印象です。そのうえでも、イタリア映画のホラーものというと本当に見当たらないし、ましてや「養鶏ホラー」なんて聞いたこともないという、「聞いたこともない単語」が2つ「化学反応したら…?」というある意味「面白い」映画だとは思います。

もとのフィルムは1970年代のもので、今とは文化も科学技術も何もかも違いますが、それでも「養鶏の文化」や「機械か、人か」という今でもわかるような分野が当時からでもあったのね、ということがわかるので良かったです。

しいて言えば、当時のフィルムに「残酷さの観点からカットされた部分を今回戻して」作ったのが本作品なので、映倫の指定ではPG12の扱いですが、ちょっと直視するのが厳しいかな…というところも数か所だけですがあります。

2時間(120分)はないので、ドリンク、お菓子などは売店などで買わないほうが良いかもです。激しく後悔するかと…。

そして上記で書いたように、「大元のフィルムそれ自体」は1970年代のイタリア映画のものであるようなので、終わりも終わりで、ただ単に FINE と出て、ほかイタリア語で「この映画はイタリアで作られました」とかという語が出るだけ(エンディングロールがなく、画面が1枚ぺらっと映るだけ)というすごい終わり方をするのですよね。
もっともこれに限っていえば、この映画だけでなく、当時のイタリア映画自体がそうだった(基本的に画面にFINEと出て最低限の文字が出て終わりで、エンディングロールという概念自体が「ない」)と考えることも可能です。

 採点に関しては以下の通りです。

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 (減点0.2/ややPG12としては厳しい)
 ・ 描写の一部がどうしても厳しいところが多いです。中には画面を直視するのも精神的にしんどいかな…という部分もあります。普通は「人が人を殴る」というようなもので、それが圧倒的多数を占めるのですが、この映画、描写がきついのはニワトリに関する一部のシーンです(ネタバレ回避。ニワトリがどうなっていくのか、という点が出るため)。この点、R15じゃなかろうか…とは思うものの、「レーティングの差1つ違いと思えるものは0.2扱い」です。

 ※ なので、「PG12指定のホラーなのね」ってことで、チキンだのコーラだの購入して入ることは強く非推奨です。
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