X エックスのレビュー・感想・評価
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心臓を言い訳にして
斧かなんかでブッた切りにされたらって思った矢先に観ている側の想像を超えない演出描写、裸足で釘って見せるのが早すぎる、確かにマシュー・マコノヒーみたいな感じ『キラー・スナイパー』かな『悪魔のいけにえ レジェンド・オブ・レザーフェイス』に出ているから!?
裸足の伏線が逸品なのは『ダイ・ハード』での窓ガラスを撃ちまくり破片だらけを歩くしか無い場面、ジェレミー・ソルニエの『グリーンルーム』でドアに挟まれた腕を滅多打ちにされる恐怖と痛々しさ、ハラハラ、ドキドキもしない、エロくもグロくもない、ジェナ・オルテガは脱がない、デニムのオーバオールは乳首が擦れて痛そう、ミア・ゴスとジェナ・オルテガ二人の魅力ある女優が本作のLookに華を添えているだけで活かしきれていない、満島ひかりと安藤サクラを最大限に引き上げた『愛のむきだし』での下衆な園子温の方が巧いしエロいしグロい!?
ミア・ゴスを追尾するワニを上空から、ジェナ・オルテガの絶叫する顔、老夫婦の営みをベッドの下から、そこら辺は良かった所かと。
ポルノホラー
ポルノ映画の撮影隊が「悪魔のいけにえ」様式でアレやコレや
老婆もアレやコレやするのだが、老婆のくせになんかエロいと感じた自分は変態なのかと訝しんでいたら、ネタバレみてあ~そういうことね!!と
ホラーだが、後半笑えるのでデートにどうぞ
あの頃のホラーの嫌〜な感覚が蘇る
エッチ大好き若者達が田舎にポルノ映画撮りに行って若さに嫉妬と羨みを持つ老夫婦に襲われるB級感覚スプラッターホラー。切ない描写もありますがなかなか楽しめました。やっぱりホラー映画は人間臭さがあっていいなと思いつつ見てしまいましたがエンドロール後の予告は残しておいてほしかった。
なんだかすごく変な映画
バカな若者が次々殺される血まみれホラーかと思いきや、全然違う。
超常現象ものでもなく、サスペンスでもなく、もちろん人間ドラマでもない。
ジャンル分けが難しい。
ベトナム戦争直後のヒッピームーブメント全盛期なのか、新しい価値観を(迷いつつ?)受け入れてる若者たち。一方農場の老婆は戦争(第一次大戦第二次大戦)で若いときの夢が叶えられずくすぶって老いている。そして、老夫婦は時代を憎み若者を憎み、なぜか殺人鬼になってる。そんなところへ今時の若者たちがポルノ映画の撮影のために農場に滞在しにくる(もちろん老夫婦には内緒)
さて、ホラー映画のセオリー、来るぞ来るぞ来たー!もあれば、いきなりざくっ、もあり、来るかな来るかなセーフ!もあり。監督は感情を揺さぶるのがお上手。ワニもサービス。
お婆さんは監禁されてるのかな?と思わせて、実は自由にさせたらやばい奴だったのね、という引っ掛けとか。
お爺さんがちょくちょく心臓弱ってるアピールしたり、車の銃には弾込めてないと最初に言わせてたり、金持ちになりたい自由になりたいと言うやさぐれたマキシンがヤクの力を借りないと芝居ができなかったり。
なにより、現場でつけっぱなしのテレビから流れるカルト宗教っぽい演説。途中のドライブインでも同じ映像(つまり、この地域はカルト宗教に染まってる?)それがラストで誰なのか分かるわけで、これで突然一気に世界が広がりいろんな解釈がわーっとわき上がって、でも映画は終了。残された映画フィルムも、ポルノシーンばかりで事件の手がかりにはなりそうにない(とはいえ、マキシンが映ってるから指名手配されるかも?)
彼女が父親曰わく悪魔に誘われ家出したというけど、それはつまり、彼女が特別な力を持っている(映画の仲間たちも具体的ではないがほめそやしてた)ということの証拠?老婆と対峙したときに銃が暴発して彼女は撃たれずに済むのもそのためか?
しかも最後に老婆と対決シーンになって顔のアップで、この2人同じ人?と気づかせる。となると、老婆のせりふがストレート過ぎ。
マリーの歌は有名な曲なのかなあ?疑問のまま。
老夫婦のキャラ設定が甘い
子供の頃にレンタルビデオで見たような、
昔のホラー映画の残虐シーンを見ているような、懐かしいテイスト。
色々とツッコミどころはありますが、まあ楽しめました。
・今までも殺された人がいたけど警察に気づかれていない。
・でも冒頭、警察が来てたよね。
…ていう事は、この中の誰かが逃げ延びて通報できたという事かな?
…と、ある程度の先読みを許す、心臓に優しい展開でもあります。
しかし、バアさまのキャラ設定が今いち。。。
失ってしまった若さに執着しているし、まだ女として見られたいみたいだけど、
それとこの一連の行動が、一本線では繋がらないような…。
プライドとか、承認欲求の問題なのだろうか…?
第一次・第二次世界大戦を経験した、という事は、相当高齢なはずで、
そんな年になってまでそういう事にがんじがらめになってしまうものなのか……。
あと田舎のテレビは、宗教番組一択なのか、朝から晩まであれしかやってないって…。
『クソッタレなホラー映画』という自虐
元々鑑賞予定がなかったのだが"ムービーウォッチメン"の聴取で急に鑑賞意欲。
但し、エンドクレジット後のサービスカットが無かったので訝しく思いながら劇場を後にしたが、公式サイトには
2週間限定との文言・・・ 残念である、と同時にスタッフロール時に帰る人を親切心で引き留めなくて良かったと胸をなで下ろす始末w
今作の一番の恐怖カットは、主人公がお婆さんからレモネードを振るまわれた後の逃げるように離れに戻る際に、プロデューサーから叱責された場面。あれが一番驚いた
基本的にはルッキズムを白日の下にさらす事で観客の居心地の悪さを引出す演出だろうと・・・
こういう内容も、現在のエクスプロイテーション進化形映画の一つとして大変興味を抱く作品である。
伝道師の娘だったというオチも又、ルッキズム。 但し、偏見が悪となると、ドラマに於けるキャラクター像という概念自体が悪となり、視聴する観客も意識が変わらないと疲労感を強いられることに成りかねないのだが、これも乗り越える壁なのかも知れない。。。
踊るのが大好きだったあの娘
老夫婦のビジュアルがバケモノすぎる。
特に何もしていなくても彼らが画面に入るだけでなんか怖くてゾクゾクした。
前半は個人行動が多かった二人。夫婦が隣り合って立つシーンの画の強さよ。
若さと老い、ロマンスと性欲、嫉妬と殺人。
意味深に焦らされた後、不気味さが頂点に達してからの鮮烈な展開がとても好き。
「老人の性欲」の要素があることで非常にユニークかつ気持ちの悪いシーンが生まれ、単なるスラッシャーとはまた違った恐怖を感じることができる。
ポルノ撮影、若い人間の性交渉は新たな命や生の象徴とも言える。比べて老夫婦は死へ向かいゆく生活。
そこの対比の描き方が強烈で、だからこそ殺すことで若さを断ち切っているのかなとも思った。
それにしても、年老いた人間の性的なところを目の前にするとどうしてこうも「ウッ…」となってしまうんだろう。
年を取ったら枯れるべきみたいな謎の固定観念に縛られたくないのに、生理的嫌悪感がものすごかった。
自分だって老いるというのに。自分の親や祖父母に性的な行動があったから今の自分があるというのに。
気持ち悪さや恐怖を感じつつ、すごく切なくて悲しい気持ちにもなった。
踊るのが大好きだったあの娘、可愛いマリー。
老婆の嫉妬心もマキシーンの嫌悪も理解できるジレンマ。
若さに価値を重く置く風潮には異議を唱えたいけれど、やっぱり年齢の差は顕著に出てくるもの。
私もいつかはこうなる?なんて実感ない。考えたくない。死にたくない。でも年齢を重ねることに後向きにはなりたくない。
やたら不穏を煽る前半のつくりには若干間延びを感じる。後半が異常にテンポ良く進んだので特に。
ただ、やっていることはポルノ映画撮影なので観ていて楽しいし、キャラクターの深堀や変遷は普通に面白かった。
「客が望んでいるのはおっぱいと尻と巨根。」なんて身も蓋もないことを言うんだ…そしてめっちゃでかかった…。
この映画を観て、改めてホラー映画が好きだなと思った。なんだか生きている実感が湧く。
あとあれね、家ならともかく劇場鑑賞の際はエンドロールの最後まで席を立たないほうが良いよね。他人のためじゃなくて、自分のために
爆笑する観客
映画としての評価は、惜しい、でした。
ワニが迫る上空からのシーンや、穴を順番に覗き込むシーンなど、良い焦らしがありました。緊張感が高まりました。ただ、もっと欲しかったですね。
時折お婆さん視点になるので、追われる側としての緊張感が削がれてしまうところがありました。
それならばお婆さんの異常さをもう少し深掘りして欲しかったです。荒れているキッチンがありましたが、レモネードではなくグロい食事のシーンがあっても良さそうでしたね。性欲、つまりもはや得ることのできない若さと美しさという承認欲求に取り憑かれて、他の欲求が欠落しているという感じの描写があると良かったかなと。それか単純に昔の犠牲者を弄んでるとか。ビッチを極端に恨んでいるとかでも良いんですけど。なぜあそこまで殺しまくるのか不明でしたね。
前半パートは何か効いてたんですかね、必要性を見出せず終わってしまいました。
所々入れているユーモアは、文化の違いでちょっと分かり辛かったですね。しょうがないんでしょうが。
全裸でドアを開けたり、パンツ一丁で裸足で外に出歩いたりと、それが普通なのか異常なのか分からず、置いてかれました。
最後の被害女性が自暴自棄になるシーンは、お約束頂きましたー感があり面白さを感じましたが。
シーンの切り替えで、統一的に次のシーンと交互に流れる手法が使われていましたが、若干くどかったですね。一回くらいその演出で油断させて、全く違うホラー映像に飛ばすというようなギミックがあっても良かった気がします。
ラストでテレビの中の宣教師っぽい人が娘が戻ってくることを祈っていたら、実はそれが主役だったという描写がありましたが、私には意図がよく分かりませんでした。
そして今回は違う角度からの恐怖がありました。
「お婆さんが欲情するシーンで大声を上げて笑う。」
というのはまだ理解できます。
「残虐なシーンで大声を上げて笑う。」
という完全にネジが外れた方が後方で見られていました。
別角度での恐怖があました。さらに後半になってくると「どんな顔をしているか見てみたい」が支配しました。
しかし明転してすぐ振り向くわけにもいかず、気がつくとパラパラと退出していったため結局分からず仕舞いとなってしまいました。。。
怖かったです。
クソみたいな最高の映画
今年夏に期待できるホラー映画は本作と「ブラックフォン」だと思っておりました。「カモンカモン」で個人的にはかなりの不満を覚えてしまったことが記憶に新しいA24制作ですが、やはりホラーは楽しみ。怖いのは大好きなんですけど、ビグッとなるのがどうも苦手で見る前はめちゃくちゃ緊張しちゃう。R指定ですので、かなり覚悟してしましたが...これはヤバイ!!!今年ナンバーワン鳥肌作品。震える、震える、震える...。
1979年を舞台にした本作。
普通、こんな撮り方したら古臭いって思っちゃうはずなんだけど、上手いこと〈レトロ〉としての魅力を発揮させており、美しいとまで感じてしまう。フィルムのような比率、少し粗い画質。加えて、選曲が神がかっている。こりゃ、サウンドトラックリピートものですよ。ポップな音楽が緊張感を高める。映像は怖いけど、音楽は恐ろしい。ホラーの理想像過ぎてたまりません。
前半の大部分を占めるポルノ映像。
得意としないジャンルなので、始まってすぐは「R指定はこっちの方か」と少しガッカリ。だけど、一瞬にしてその気持ちは間違いだったなと。なんでなのかな、粗っぽい映像だからなのかな。全然下品に見えないし、なんなら綺麗に見える。これは大儲け出来るぞ!とか言って撮影しているけど、大儲けは出来ないだろうけど今上映したらそれなりの評価は得そうだなと思えるくらいにポルノ作品としての質が高かったです。
ホラー映画に大切なのは、何より演出。
それが本作はすごく素晴らしかったので、★4.5を付けました。数多くあるお見事な演出の中でも、カット割りが秀でている。これのおかげで序盤から一気に引き込まれまることとなり、そこからいくつか登場する同じ形式のカット割りも目からウロコでした。なぜ、こんな風にするだけで脳が刺激されるのか。これについて10分は語れるくらい、大好きで天才的な演出でした。
多くの殺人トラップに驚かされ、芽生えてはいけないだろう感情が生まれながら、かなりビクビクしてました笑 R指定はちゃんとこちらの方にも使われていて安心(安心出来ないんだけど)。「TITAN」の痛々しいグロさも凄かったんだけど、本作も中々のグロさで大満足。こっちのグロさの方が好きだなー。期待していた殺し方もしてくれたし、予想外の殺し方もしてくれたし、もう殺しに関しては不満はありません。ただ、ホラーにたどり着くまでが少し長いのが残念かな。この手の映画は短くてなんぼな気がするのは私だけ?
完璧なラストの締め方。どこまで興奮させてくれるんだこの映画は。気持ち悪くてグロくて見てられないクソ要素たっぷりな映画なんだけど、演出も音楽も映像も脚本も最高品質の映画でもある。クソだと言われようと、最高だと言われようと、どっちも狙いどおりですけど?と受け止めそうな作品。もう絶対見たくないけど、配信スタートしたらまた見ちゃうんだろうな...。人を選ぶだろうけど、悔しいけど、今年ベスト10入りです。
劇場はたった一人。
最初はホラー映画で一人は最高じゃないか!と思っていましたが、終わると人肌が恋しくてたまらなくなりました。ヒトリ、コワイ。ゾクヘン、ミタクナイケドミタイ。Xというのは見てはいけないなのかもしれないね。性格悪っ。
物足りなかった
悪霊のいけにえ 死霊のはらわた ペットセメタリー サイコ ゾンビ シャイニング等々
往年の歴史的ホラー映画へのオマージュはよく分かったんだが何しろ敵である老婆パールが可愛くて。爺さんは身体イカついし銃持ってるから危険だったが心臓が悪いのなら映画班もっと戦える余地があったのでは。殺されるスキがありすぎ。しかしこれがパールの1人2役のパラドックスで最終的な自身の自由を叶える為の生贄として連れてきた体ならばわからないでもない。ホラーとしては要所の驚かせSEにびっくりするだけで怖さはない。ポルノも老人エロもあったがもっとイカレてても良かったな。
A24とミア・ゴス目当てで観た
不安を駆り立てる変なインサート映像とか、いかにも実験的だったけど、それほど怖い話でない。
衣装なんかもかわいいし、画面の色合いも良い、なんかやっぱりちょっとおしゃれムービーっぽい。
ニンフォマニアックのイメージが強いミア・ゴス、イメージ変わらずだった。
ポスターの足あれは誰なんだろう?
我々は何を見せられてるんだ?と思えるシーンが多々ありR15なのはグロよりエロだな。若い女どもよりばーちゃんが1番エロい!ばーちゃんバイセクなん?
ラストの前日譚映画があるらしいから見てみたい
R18+ではないんですね
最近はこのくらいではR18+では無いんですね。高校生のお子さんと見に行くとちょっと気まずいかも。ホラー映画って殺人者側の目的(全員を皆殺し)が明らかになるので展開が予想できますが、本作は偶発的にカタストロフィが始まって一気にクライマックスになだれ込みます。そのため中盤までこれはどういう映画なのかまったくわからないのが新しい。さすがA24です。黒髪の女の子は生き残って欲しかったです
伝説のBBA映画になれたかも知れない!!
BBAが奇怪な動きで次々と「3本」奪取していったら伝説の映画になったと思いますが、折角のチャンスなのに惜しかったです。また、「昔々お爺さんとお婆さんがいました」というと日本の昔話を彷彿させますが、そのようなワクワク感も無いです。あまり中身の無い会話が続き、高齢女性の悲哀の描写もまだまだだと思いますが、同じスタジオの「ミッドサマー」よりは良かったと思います。続編も同じ調子なんでしょうね。若い女性の高くてきれいな声、BGMやSEの適度な音量や、場面への適切な乗せ方等、音に拘りやセンスを感じ、浸れるものはありました。レモネードのシーンが好きです。マンションの上の部屋に騒音老夫婦が住んでいて、四六時中ゴンゴンうるさいのですが、キチ〇イ度と結束感はこの夫婦のような感じなのだなと思いました。
ポルノ映画?
かと思ってしまうような映画の前半。
後半はドロドロの殺人劇。
自分は“ミッドサマー”よりかは好きな映画でした。
いろエロとキツイ場面があり
人を選ぶマニアックホラー映画なのに
週末だったけど、予想外に多くの観客がいてビックリ。
ちなみに三部作だそうです。
カメラを止めるな!いや、カメラも◯◯も止まった!
カメラを止めるな!
いや、カメラも◯◯も止まった!
小さな承認欲求、
私らしくない人生は受け入れない、
you are Special 、
私はスター、
もう肉体労働はいやだ、
という今どきの空気感と、
そんなの戦前から変わらないというキャラ設定で積み上げて、
さまざまな名作への目配せ、
アリ◯◯◯◯有り、
そして聖なるTV中継。
こんな登場人物、
早くいなくなれ!
という人を出さない。
むしろ気持ちを寄せてしまう。
人生において、
何も起きなかった夫婦、
何か起こしたい若者たち、
何か起きてほしい◯◯◯◯タ◯
何も起きてほしくない警察、
何か起きているはずのカメラの中のフィルム、
何が起きても信じる者は救われるTV、
これらを、
サスペンス(オカルトでもホラーでもなく、スプラッター、スラッシャーには程遠い、コメディ要素もある)という種目に入れるしかない、
新種ともいえない世界観で、
見事に饗宴?
クロス、X、
十字架を背負わさせる手腕は、
五輪風にいうと、
芸術点、技術点、
ともに満点をつけざるを得ない。
好き嫌い、血と乳の量、
眼球もカラコンをつけても、
白目部分の老化による白濁は表現できない、
というのは置いておく。
エンドロールには、
VFXではなく、
懐かしいSPFXという表記、
そして、フォーリーには、
Goro Koyamaさん。
素晴らしいエンタメ作品をありがとうございます!
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