劇場公開日 2022年5月20日

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大河への道のレビュー・感想・評価

全184件中、161~180件目を表示

4.5この偶然はもしかして、仕事について考える…五月病対策の一環?厚生労働省の差し金?

2022年5月21日
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鑑賞方法:映画館

NHK関係者ではないので確かな根拠はありませんが、伊能忠敬が主人公の大河ドラマの予定はありません。なので、今のところ大河への道はまだ〝道半ば〟どころか、そもそもそこに向かう道すら描けていないというのが現実のはずです。

それを逆手にとってのこの原作(落語は聞いたことがないので小説のほう)と脚本はお見事❗️
時の将軍徳川家斉に出来上がった地図を献上する場面では、思わず涙がポロリ。中井貴一さんや松山ケンイチさんらの演技と演出が上手いので、見てるこちらまで、一緒に地図を作ってきた伊能隊の仲間に同期したみたいな感覚で泣けてきます。

忠敬さん(地元の人は親しみを込めてチュウケイさんと呼ぶ)は、あれだけの労力と時間のかかる作業を経て、歴史に残る凄い地図を作った人。つまり、地図には収まり切らない大偉業を成し遂げた。だから、大河ドラマという枠にも収まらない。
というのが、この映画のオチということだと思います。

同日に公開された『ハケンアニメ』もやはり仕事というもののあり方を、分かりやすく教えてくれましたが、この映画もそうでした。
『ハケンアニメ』のレビューでこんなことを書きました。

何かを成し遂げるための、要件。
①リーダー(監督)の熱量と動機に説得力がある
②ベテランや特殊技能を持つ曲者のやる気を引き出す
(仕方ねぇな、俺がやらなきゃうまくいくものもうまくいかなくなるんだろう?やるしかないよな)
③ 組織の決定に関わるキーマン(柄本佑さん❗️ハマり過ぎ‼️)の協力を取り付ける

『大河への道』の場合、①に〝根気〟と〝遺志を継ぐ者〟を加えれば、ほぼ同じことが言えると思います。

橋爪功さん演じる脚本家が、歴史から消えてしまう名もなき功労者たちのことを書きたい、という趣旨のことを言っていましたが、ここもまた、静かにジンワリと心に響いてくるのでした。

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グレシャムの法則

4.5やっぱり中井貴一のコメディは楽しい。

2022年5月21日
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予告編を観て、現代と江戸時代が行ったり来たりする展開だから、切り替えどうするんだろうと、ちょっと心配を抱えながら着席。
町おこしの為に地元の英雄、伊能忠敬を主人公とした大河ドラマを作ろうと頑張る市役所の池本主任を中井貴一、バディの部下木下を松山ケンイチが演じる。この2人のやり取り、面白すぎで笑いっぱなし。
企画を進める途中、脚本家の加藤からチューケイさんが日本地図を完成させてなかった事を聞かされる。そこから江戸時代へ移行。
わお!登場人物全員、一人二役だ!
しかも、立場までほぼ同じで、台詞まで同じなんて、笑える〜。そしてチューケイさんの意思を継いで幕府に嘘をつきながら地図作りを頑張るみんな、泣けた〜。
この映画、キャストがみんなはまってて、北川景子、岸井ゆきの、橋爪功、平田満、西村まさ彦、草刈正雄など、みんな楽しかった〜。
笑って泣いて大満足だったけど、最後は、ん?

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涼介

4.0現代の場面、要る?

2022年5月21日
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伊能忠敬という人は地道に日本全国を測量して回ったわけだから、確かに大河ドラマにはならないなと思うが、志の輔の原作で思わぬところにドラマがあることが示された、それを中井貴一が映画化したということ自体が素晴らしい。さすがに主演の中井は好演している。この映画は色々な見方ができるが、時代は古いが、地図作りという、お仕事ムービーとしても見れる。時代劇部分のクライマックスのエピソードもフィクションだろうが、感動的である。ただ、私には現代部分はやや緩い気がして、正直、要るだろうかと思った。

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Boncompagno da Tacaoca

4.0見事なエンタテインメントだ

2022年5月21日
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鑑賞方法:映画館

 いかにも落語が元になった話らしく、笑いと涙の人情物語である。

 中井貴一はコメディアンぶりを存分に発揮しつつ、堂々たる主役を王道に演じている。流石である。松山ケンイチが珍しくおふざけのトリックスターを演じていて、中井貴一の周りをかき回す。こういう役もできるんだと感心した。北川景子はいつもの美人役だが、ちょっと斜に構えていると思いきや、生真面目に役割を引き受けたりする。才女で美人で思いやりがある。与謝野鉄幹の歌「人を恋うる歌」を思い出した。

 千里の道も一歩から。日本列島の海岸線をすべて描き出すという壮大な計画も、日々の細かい作業の積み重ねである。集中力と根気のいる大変な作業であり、それを何年も続ける訳だから、志を持続させる精神力は驚嘆に値する。
 そういった作業をひとりではなく、集団で行なうのだから、気持ちをひとつにする必要がある。仲間をまとめあげた伊能忠敬の指導力の凄さが窺える話だ。波乱万丈の人生を歩んできた忠敬だからこそ出来たのだろうと思う。そして忠敬の死後も、集団の意志のエネルギーは衰えることがなく、機関車のように力強く目的地に向かう。もはや誰も止めることができない。

 本作品を見れば、伊能忠敬をまったく知らなかった人も、その偉業がどれほど凄いものであるかを理解できる。そういうふうに作られた作品なのだ。現代のシーンでは伊能忠敬についての客観的な情報を提示し、当時の場面では測量と書き出しの苦労を描き出す。この両輪で伊能忠敬という人物が立体的に浮かび上がるという寸法だ。
 落語は語りと身振り手振りだけで話をするが、上手な落語では客は話の内容を微に入り細に入り理解することができる。まさに本作品は、映画の形式をとった落語であり、中井貴一が作りたかった作品がそのまま実を結んだように思う。見事なエンタテインメントだ。

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耶馬英彦

4.0はじめの一歩

2022年5月21日
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この映画は、はじめの一歩を応援する為の映画なのだと感じた。
映画の中で、伊能忠敬やその仲間が測量で苦労した話は、そんなに深くは描かれていない。 全体的に物足りなさを感じますが、はじめの一歩が大切なんだよと思いながら見ると、映画の中に沢山のはじめの一歩が見られます。
人は、資金や年齢、地位などをできない理由にして、歩き出さない方が、多くいると思います。自分もその一人だと思います。
そんな方へ、エールをくれる映画です。

追伸
日本地図の映像がありますが、もの凄く感動しました。

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へなもん

4.5姿なき「ちゅうけいさん」がくれるパワーと希望

2022年5月21日
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 一人二役で江戸時代と現代……下手すると安っぽくなるのでは?マツケン見たいから行くけど……

 アホな先入観を持ってごめんなさい。素晴らしい映画でした。
 長引くコロナや戦争のニュース、そして5月が重なってうつむきがちになった私の心を、落語らしいユーモアと物語の清々しさがぐいっと引き上げてくれた。

 序盤はしばらく尺を取って、現代パートの舞台、香取市役所での一幕が描かれる。総務課主任の池本が脚本家の加藤を記念館に連れて行き、伊能の功績を説明する。ここで、伊能についてぼんやり地味な知識しかない私のような観客も、言葉と記念館のビジュアルで基礎知識を得ることが出来る。(記念館以外にも九十九里浜など千葉の景勝地や佐原の美しい街並み、チーバくんも登場しまるで千葉の観光PR動画のようだ)
 後日、伊能のことをより詳しく調べた加藤が告げた衝撃の事実、その内容はという流れで、時代劇パートに入る。
 磐石のキャスティングで、演技面は何の不安もない。中井貴一の喜劇俳優ぶりには磨きがかかっているし、賑やかしのバイプレイヤーに徹するマツケンがとても新鮮だ。平田満に橋爪功に岸井ゆきの、面子の安心感と微笑ましいやり取りに癒されてこちらも笑顔になった。
 現代パートと同じ顔ぶれで繰り広げる時代劇パートは、喜劇調のユルさがあるとはいえ、一部でも演技があやふやだったら学芸会っぽくなりそうなもの。でももう皆さんさすが、演じ分けてます。見る側も、すんなり江戸時代に入っていける。
 そして、脚本家加藤と一緒に知識として聞いた当時の測量や地図制作を、今度は現場で目の当たりにする。歩幅で測る現地測量、手書きでの計算と記録の工程。あんな気の遠くなるような作業を伊能が生前55歳で始めて17年、弟子たちが引き継いで3年。
 本作には生前の伊能は一切出てこない。だが、自分たちの命を賭して(伊能が亡くなったことを幕府に伝えれば地図制作は頓挫、死亡を秘匿していることが明らかになれば死罪)日本地図完成へと邁進する弟子や家族の姿から、彼らにそこまでさせる在りし日の伊能の情熱がはっきりと伝わってくる。そこかしこに散りばめられた落語らしいユーモアでほぐされた心に、執念の偉業と弟子たちの忠義が沁みた。
 北川景子は「あの」役も自ら演じたのだろうか?わざわざ代役立てる意味もなさそうだし。なかなかやるなあ、好きになった。
 ラストは落語のオチらしく落としてあり、伊能イズムが現代に息づいた瞬間でもあって、とても爽快だった。

 年齢を重ね、人生の方向性があらかた見えてくると、ともすれば減ってゆく残り時間に心が折れ、新しい目標を探しそこを目指す気力を失いがちだ。
 選択肢や手段の多い現代でさえそうなのに、理由なしには国内移動さえ自由でない江戸時代に生きたこの学者の、壮年を過ぎてなお衰えないエネルギーはどうだろう。それは立川志の輔を動かして創作落語を作らせ、中井貴一はその落語に感動して、渋る志の輔師匠に映画化を直談判し、企画に名を連ねた。(この辺が、作中で脚本家宅に日参する池本の姿にオーバーラップするのも面白い。)一人二役というキャスティングには、時代が違っても人間はそんなに変わらない、現代で偉人と言われる人々も、当時はただその時代を必死に生きていただけというメッセージをこめたとのこと。
 いつの時代も、どこにいても何歳でも、新しく日々何かを積み重ねることは例え小さくても尊いものであり、そこから可能性の扉は開かれる。志の輔師匠が感じた鳥肌モノのちゅうけいさんのパワーと希望を、私もこの映画から受け取った。

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ニコ

4.0バランスの取れた歴史エンタメ作品

2022年5月21日
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泣ける

楽しい

知的

コミカル&シリアスで感動あり。というバランスの取れた面白い作品である。本作は、日本初の日本地図作成の実作業を担当した伊能忠敬の弟子達の奮闘を描いている。同じ役者が一人二役で、時代劇パートと現代劇パートを演じるという斬新な配役で、時代劇と現代劇を融合した意欲的な歴史エンタメ作品である。

千葉県香取市役所では、町おこしのため、郷土の偉人・伊能忠敬を主人公にした大河ドラマ制作プロジェクトを発足させる。総務課主任・池本(中井貴一)がリーダに任命される。しかし、脚本作りの段階で、伊能忠敬が日本地図完成の3年前に死亡していたという事実が発覚する。一方、1818年の江戸時代の下町では伊能忠敬が日本地図の完成を待たずに死亡する。彼の遺志を引き継いだ弟子達は、日本地図を完成させるため、大胆な隠密作戦を敢行していく・・・。

時代劇パートと現代劇パートを設けると、二つのパートが独立分離してしまう。そこで本作では、主要メンバーを二つのパートに配役して一人二役にすることで、二つのパートをうまく繋げている。

伊能忠敬の弟子達の、昼も夜もない、気の遠くなるような地道な作業を丁寧に描写することによって、日本地図作成という偉業を際立たせている。ピーンと張りつめた静寂の雰囲気のなかで作業する弟子達の真剣な眼差しから、何としても日本地図を完成させて、異国の脅威から日本を守る第一歩にしようとする熱気が伝わってくる。

正に、“敵を知り己を知れば百戦危うからず”である。日本という国の正しい地形を知ることが日本が己を知る第一歩である。

本作のハイライトは、終盤の日本地図である。今まで沢山の日本地図を見てきたが、別格である。圧倒的な迫力と美しさで胸が熱くなる。伊能忠敬とその弟子達の想いが凝縮されている。やはり緻密で高精度の技術で作られたものは美しい。

ラストシーン。池本の取った行動は清々しかった。伊能忠敬のように、人生、決断した時が行動する時である。年齢制限はない。

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みかずき

4.5その後は蛇足でしかないラスト

2022年5月20日
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楽しい

萌える

3年前に佐原に行ったが、
確かに伊能忠敬についての記憶は何もない。
何と影の薄い人なのか、仕事が偉業なのか?

映画のコピーも!
⽇本地図を完成させたのは伊能忠敬ではなかった!?
彼は地図完成の3年前に亡くなっていた!
と言う通り、
伊能の面目は丸潰れである。

しかし、大日本沿海輿地全図が画面いっぱいに写し出された時、とてつもなく大きく精緻で驚愕してしまう。

それはまるでミケランジェロのシスティーナ礼拝堂天井画を見上げたときと同じ衝撃だ。

さて、本題の映画はどうなのか?

はっきり言って、
江戸城の大広間で徳川将軍に公開した場面で終わってしまっていた。

その後は蛇足でしかない。

確かにあのデッカい地図を作成するのも一歩の測量からだが、あの大きさと一歩の無情さを比類できるものではない。

だが、その空しさを知りつつも一歩の徒として歩むには、大河への道も同じかもしてないが、夢と希望と意志を持てば歩み出さなければならなくなる。

ああ実物を見てみたいものだ。

伊能忠敬記念館は、千葉県香取市佐原イにある、1998年創立の記念館。
測量器具、測量図、日記など、国宝である伊能忠敬関係資料が保管されている。

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カールのおっちゃん

5.0鳥肌!

2022年5月20日
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作中の脚本家の先生は鳥肌が立つ時に脚本を書くというね。
観てる方も鳥肌がたつシーンがございました。
もう非の打ち所がないね。
なんのケチをつけるところもない。
エンタメとしても笑って存分に楽しめた上に、感動作でもあり、知識欲も満たされ、キャスティングもパーフェクト!
何度かうるうる来たし後半は涙しました
志をひとつにする仲間たちの熱い心意気にノックアウト。
一蓮托生命の危険も厭わない程の情熱。
地図が完成して将軍様にお見せできた時の安堵感と、ちゅうけいさんがその場にいないことをどう乗り切るかのハラハラと、その後の感動たるや!
参りました!

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momo

4.0物語になりにくい話を鑑賞に耐えるまで頑張った

2022年5月20日
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原作は、立川志の輔の創作落語である。千葉県香取市に生まれた伊能忠敬を大河ドラマにしようとする香取市役所の職員を主人公にした現代編と、伊能忠敬の恩師の息子高橋景保を主人公にした江戸時代編が交錯する作りになっているが、伊能忠敬本人はどちらにも登場しないという作風である。人類初の世界一周を果たしたとされるマゼランも、実は途中のフィリピンで落命しているが、偉業はマゼランの名を冠して讃えられているのと同様であり、あたかもマゼランの物語にマゼランが登場しなかったという作りになっている。

伊能忠敬が日本地図を作るための測量を始めたのは 55 歳になってからの話で、平均寿命が 40 歳に満たなかった江戸時代の実情考えれば、現在に例えると 100 歳近い老人が日本全国を一周して地図を作ろうという途方もない話に感じられたはずである。その事業に人生最後の 19 年を費やし、74 歳まで従事したが、志半ばで没した。地図の完成は、忠敬の没後3年目の話で、伊能組と呼ばれた弟子たちの手によるものである。

伊能組の測量精度は、緯度については約 1/1000 という驚嘆すべき精度であったが、経度については天体観測による校正が不十分であり、各地域の地図を繋いだときに正確に繋がらず、誤差が蓄積されたために、北海道と九州で大きな誤差が生じている。そうした点が触れられず、北海道のズレを指摘しただけというのは物足りなかった。また、伊能がこの事業に投じた私費は、現在の金額に換算して 1200 万円を下らないと言われているのだが、それも触れられていなかったのは残念であった。

地図は国防の要であり、自国の姿をどれほど正確に把握しているかというのはどれほどの国防意識を持っているかという指標に他ならず、伊能忠敬の作った地図に驚嘆して幕末に他国が日本を侮れないと認識するのに大いに役立っている。逆に言えば、伊能図が登場するまで日本人は日本の正確な姿を知らなかったということであるので、平城京を中心にして、伊勢神宮や熊野本宮を頂点にした五芒星が形成できるなどという話も、現代の地図から誰かが捏造したものに違いないのである。

伊能忠敬の日本地図を作った話が大河ドラマになるかというと、到底1年間の尺を埋めるのは非常に困難だと思うが、高橋景保が将軍家斉に復命した場面は非常に感動的であった。伊能図は大図、中図、小図の3種作られて幕府に納められたが、明治時代になって皇居が火災を起こした際に大図は焼失してしまっている。しかし、後に写しがあったことが判明し、現在見られるのはその写しの方である。江戸城の大広間に敷き詰められた大図のシーンは圧巻であった。

物語の起伏は必ずしも多くなく、ハリウッド映画のテンポの良さに比べれば実に日本的なのんびりした物語であるが、その分フィクションは少なかったと思う。伊能の墓が恩師の墓の隣にあるというのも事実であり、後に高橋景保もその隣に埋葬されている。物語を進める力となっているのは、将軍に真実を話さず経費を出させ続けたとなると関係者一同死罪もありうるというプレッシャーであるが、その回収も見事であった。

役者は中井貴一や西村雅彦など実力者を集めてあり、草刈正雄の存在感も流石であった。中井貴一は企画にも名を連ねており、入れ込み振りが感じられた。現代も絡めた物語の作り方にはかなり工夫が施されていた。それが届かない客もいるのだろうが、自分の感受性の乏しさを、作品のせいだとする思い上がりには与したくないものである。
(映像5+脚本4+役者4+音楽4+演出4)×4= 84 点

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アラカン

3.0丁度いい♪

2022年5月20日
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伊能忠敬生誕の地、千葉県香取市で郷土の偉人を題材に大河ドラマの企画が持ち上がった。日本地図を作った伊能忠敬の人生をと右往左往するうちに重大な事実が...。果たして伊能忠敬で大河は生まれるのか?
面白かった。勉強になった。コミカルに、時折シリアスに、上手い役者たちが上手い演技すると素直に入り込めて楽しい♪
エンドロールの歌は...。歌詞なしでもっと重厚で大河ドラマみたいな音楽でも良かったかなぁと。
とても面白かったです!

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chitto

5.0なかなかの良作でした。

2022年5月20日
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今日から全国公開、さっそく観に行ってきました。現代劇かと思いきや3/2以上は時代劇です。ですから時代劇ファンにもいいです。但し剣戟シーンはありません。伊能忠敬死後の弟子たちの努力と苦労を描いた作品です。恐らく香取市が全面協力していると思います。大河ドラマも来年は徳川家康が再来年は紫式部と主役が既に決定していますが、是非ともいつの日にか伊能忠敬とその弟子たちの生き様を扱った大河ドラマが作られることを祈っています。

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ねこすけ

1.0面白い設定を台無しにする構成と脚本と演出

2022年5月20日
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元の立川志の輔の創作落語を存じなかったので、この映画の情報を知ったときにメチャクチャ面白そうとワクワクしました。

が、この映画は正直ゴミです。
構成と脚本と演出が設定の面白さを台無しにしています。
期待値が高かったので落差が地獄です。

宣伝や予告で伊能忠敬が実は死んでいたととっくにネタバレしてるのに、本編ではその情報を出すまで30分ぐらい経過してます。
無駄な時間をかけすぎです。
それは知ってから劇場に来ているので、その先が早く見たいわけです。待たせすぎです。

伊能忠敬の死を嗅ぎ回る西村まさ彦の登場も60分すぎ。それまで何のサスペンスも無いことになります。
登場しても北川景子と岸井ゆきのの茶番に翻弄されるので、バカとバカがじゃれてるだけの緊張感ゼロ展開が続きます。
梅安先生もバカで、伊能忠敬の死が誰にもバレなそうだし、とにかく話に障害が無いんですよ。
弟子たちがひたすら地図を書くだけ。
墨汁こぼして地図書き直しとか、そんな障害だけではドラマが盛り上がりませんよ。

構成が下手なら脚本にもドラマが作れてないし、良いセリフもありません。
長い回想で再現ドラマと歴史知識の説明があるだけ。
元が落語だけに笑いも大事な要素ですが、KYな松山ケンイチに突飛な言動をさせるだけで笑いをとれると思っている脚本に驚きます。
更に足がつる、ぎっくり腰程度のことで笑いをとろうとするなんて…
町内会でひょうきんなオッサンレベルの笑いの取り方だよ。

更に演出。
大勢のキャストに現代と時代劇の二役演じさせることになんのカタルシスもありません。
人間関係図が見事にリンクしていればスカッともしますが、立場がバラバラの人たちを無理やり二役演じさせているから、全く意味がないんですよ。
先祖と子孫ということでもないし。もしそういう意図ならご都合すぎる。
強いていえば、現代だけの登場では出番が少なすぎて有名俳優をキャスティングできないという大人の事情があるだけ。
北川景子のほくろ位置が現代でも一緒とか、草刈政夫がお殿さまと千葉県知事とか、だから何なんだよ。です。

西村まさ彦のぎっくり腰とか、草履が子供用で腹立って投げて再発がまだマシなのに、そのすぐ直前に一度痛がらせてるのとか、バカ演出すぎる。
分割したせいで笑いが減るのがまるで分かってない。

本当に酷かった。
インディーズ映画を除けば近年で最低レベル。
大怪獣のあとしまつも松竹だったか。
松竹はメジャーからインディーズになりたいのか。

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東鳩

4.5泣いちゃった

2022年5月20日
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2022年劇場鑑賞115本目。
地元の偉人、伊能忠敬の大河ドラマ誘致に頑張る市役所職員の話と、伊能忠敬の作った地図作りに奔走した弟子たちの話を同じ役者で演じた作品。立川志の輔の創作落語が原作らしいですが、市役所職員の方は違いますよね?
まあ正直この物語を1年かけてやるのはさすがに尺が余り過ぎる気がするので映画化で進めたらいいんじゃないかと思いました。それがこれか。
忠敬パートのラストは絶対このセリフ来るなと思いながらそのセリフが来ても泣いてしまいました。
地味そうだなという印象でしたが最初から最後までしっかり楽しめました。しかしこういう本当にあった江戸のトンデモ話モノには絶対西村まさ彦がキャスティングされるのはなぜなんでしょうね(笑)

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ガゾーサ

4.5歴史的偉業の陰にドラマあり

2022年5月20日
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試写会で観ました。教科書にも出ている伊能忠敬という名前は知っていても、初めて日本地図を作ったこと以外、人物について詳しく知る人は案外少ないのでは?

実際に昨年の大河ドラマ、渋沢栄一もその業績の割には全国的知名度がないと、地元深谷市の熱心な働きかけがあったと聞きます。
渋沢については、新紙幣に使われるという、またとない後押しもありましたが。実際に企画の採用が決まるまでの過程では、この映画で繰り広げられたような悲喜こもごものドラマもあったかもしれませんね。

サムライばかりが注目される江戸時代にあって、商人の出ながら歴史的な偉業を成し遂げた伊能忠敬。そして、その夢に共感して彼を支えた多数の無名の人たち。上映を終えた試写会場では、感動の拍手が起きていました。

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クママ

4.0なかなか面白い‼️

2022年5月15日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

楽しい

伊能忠敬の事は知っているつもりでも、この作品のような見方をしていなかったので新鮮でした。
キャストの個性が活かされ、笑いあり、ハラハラドキドキあり、涙ありの楽しめる映画でした。

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けいせいおじさん

5.0落語チックなコメディ

2022年5月15日
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鑑賞方法:試写会

楽しいコメディ作品でした。伊能忠敬の地図が出来上がる江戸時代と役所イベントが立ち上がる現代とが交互に混ざり合った展開となっており、かなり見応えがあります。各時代に同じキャストが出演しており、楽しいジョークが満載で、落語の楽しさを少し垣間見れる作品でした。

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ふんわりご飯

4.0日本地図

2022年5月14日
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鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

学校で習った伊能忠敬さん、映画を観てもう一度高い技術と根気で日本地図というお宝を作り出したんだなと感動しました。そしてそのお弟子さん達の努力も学生の頃に合わせて教えて欲しかったと思いました。時代を超えての一人二役、皆さん個性が出ていて観ていて楽しかったです。最後の「大河への道」というタイトルの回収もなるほどね~と思いました。

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モコママ

5.0予想外に感動するかと

2022年5月14日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

楽しい

松山ケンイチさん押しで、試写会にて観賞してきました。何の前知識もなく、見たのでなるほど~こういう事か~と最後に感心致しました。
起承転結うまくまとまってます。落語かー、なるほどでした。キャスティングがうまい。中井氏と松山ケンイチくんのやり取りが絶妙。「清盛」以来のツーショットにちょっと震えました。
最後は思わず涙。何でも初めて作られる物には大変な苦労があるものだな…と改めて思いしらされます。

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のりピ

3.5千里の道も一歩から

2022年5月13日
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鑑賞方法:試写会

「遠い旅路も第一歩から始まる。」と言われるように、江戸時代後期、伊能忠敬が中心となって作製された日本全土の実測地図である。日本全土の実測地図である「大日本沿海輿地全図」の秘話を描く本作を観ていると、その弛まぬ努力と苦労が偲ばれる。
本作は落語家・立川志の輔の創作落語「伊能忠敬物語 大河への道」を、主演の中井貴一をはじめ、松山ケンイチ、北川景子らの豪華キャストで映画化したもの。
この映画が特徴的なのは、キャストが夫々1人2役を務め、現代を舞台に繰り広げられる大河ドラマ制作の行方と、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話を描き出しているところ。
物語は、千葉県香取市役所で地域を盛り上げる為、初めて日本地図を作ったことで有名な郷土の偉人・伊能忠敬を主人公にした大河ドラマの開発プロジェクトが立ち上がったところから本格的に幕が上がる。
プロジェクトリーダーを任された市役所の総務課主任の池本は、千葉県知事推薦の脚本家・加藤に何とか脚本を書いてもらうべく悪戦苦闘するが、その中で意外な事実に出くわしてしまう。
それは、伊能忠敬は日本地図の完成を見ることなく、1818年に他界していたこと。
ここから、伊能忠敬の志を継いだ弟子たちによる一世一代の地図完成への隠密作戦が始まる。
本作は、「偉業」は一人で成せるものではなく、多くの無名の人々の支えと、弛まぬ地道な努力によって成し得るものであるということを、笑いと涙を交えて描いていて、心の琴線に触れます。

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玉川上水の亀