劇場公開日 2022年5月20日

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大河への道のレビュー・感想・評価

全184件中、41~60件目を表示

4.0大河への道を見て感じたこと

2022年6月21日
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鑑賞方法:映画館

1  伊能忠敬をテーマとした大河ドラマの誘致に取り組む人々の姿を通じ、日本地図作成に情熱を傾けた忠敬たちの活動を描いた群像劇。

2 映画前半は、大河ドラマを誘致しようとする役所職員に脚本家が絡む現代劇。基となったのは、志の輔の新作落語であり、そのためか話の筋やテンポといった語り口が良かった。加え
て、中井貴一、松山ケンイチの軽さと橋爪功の存在感が際立つ配役の妙があった。落語原作のドラマ化に成功した。

3 本筋となる地図作りの時代劇は、現代劇がコメディタッチであったのに対し、比較的真面目に取り組んでいた。忠敬の死後であり、最後まで忠敬の姿は出てくることはないが、イリュージョンのように彼の意志が弟子筋や幕府とのパイプ役となる天文方を動かし、忠敬が生存しているかのように工作を施し、地図完成に至るまでを描いた。ここでは、北川景子の機転と場違いのような美しさ、西村雅彦の臭い演技でポイントを稼いだ。

4 地図の完成披露と報告のシーンでは、中井貴一の覚悟が伝わってきた。そして、次の間に広げられた大きな日本地図の原図。カメラが海岸線をゆっくりと舐めていく。苦労を想起する回想シーンをインサートすることはない。それでも積年の苦労と確かな足跡、偉業が伝わり、感動した。

5 ラストは落語のオチみたいな終わり方であった。いずれにしても、娯楽作として水準以上の作品に仕上がった。

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コショワイ

4.0予想していた話とは全然違っていて、いい意味で裏切られた…

2022年6月21日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

知的

中井貴一は、タイトルから舞台は中国で、一人の日本人がそこへ渡り、黄河とか長江といった大河を目指す物語だと思ったそうだ。私は映画を観る前にあらすじは抑えていたつもりで、大河ドラマにしてもらうため、いろいろ苦労する話だそうで、大物に動いてもらうとか、NHKに日参するとか妄想していたのだが、まるっきりそうではなかった。伊能忠敬の弟子たちの奮闘を描いていて、並大抵の苦労ってものじゃない。測量自体、足腰が勝負だし、帰還して絵地図に仕上げるのもそれこそ朝から晩まで、働き通し。本当に頭が下がる。私も佐原の伊能忠敬記念館を以前訪れたことがあり、すごい、すごすぎると思っていた。志の輔師匠もそこから話を作ったそうだ。時代劇部分と現代劇部分を同じ役者が演じるとのことで、伊能忠敬はきっと中井貴一だろうと踏んでいたら、伊能忠敬は出てこないし、何だか話は微妙にズレている。現代劇部分では、中井貴一はテレビドラマでもお馴染みの市役所の職員役。いやぁ、ぴったりで違和感ナッシング。松山ケンイチとの掛け合いが笑わせてくれる。北川景子はクールな印象だが、意外にも人情厚く、粋な姐御を演じていた。中井貴一の時代劇をもっと多くの人たちに観てほしいという気持ちが伝わってくる作品だ。

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瑞

4.0楽しめました。

2022年6月21日
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落語を映画化したんですね。
とても面白い作り方で楽しめました!
落語を聞いてみたくなりました^^*

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ピピ

4.0わらじには爆笑させられました。

2022年6月21日
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なかなか面白かったのですが、これは原作のせいなのか? 忠敬さんにフォーカスする事がほとんどなかったので、忠敬さんへの感情移入を高めきれませんでした。弟子達は忠敬さんの思いを継いで最後までやりきったはず?だと思うのですが、忠敬さんがどんな思いで取り組みどんな無念があったのか?などに思いを馳せた上でのドラマなら更に素晴らしい映画になったのでは?なんて思ってしまいました。

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may_o408

5.0笑いと感動

2022年6月21日
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この映画、私はノーチェックだったんです。
カミサンが「興味がある」というので、いわば、お付き合いで観に行ったわけなんですが…

メッチャおもしろかった!

現代パートは、絶妙にコミカルで、映画館が笑いに包まれるほど。

時代劇パートは、コミカルさも織り交ぜつつ、伊能忠敬の遺志を継いだ者達の「地図づくりへの情熱」が感動的に描かれてます。

これは、万人にお勧めできる映画だと思いました。

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Bratsche

3.5スッゲーいい話! 子どもたちにも観てほしい

2022年6月19日
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原作、立川志の輔。企画・主演、中井貴一という作品。

老若男女が楽しめるエンターテインメントに仕上がっていると思いました。
たしかに「スッゲーいい話!」です。

ストーリー構成も巧みだけれど、とにかくテーマの着眼点が素晴らしい。
1人2役というアイディアも面白い。

前半、現代のシーンでは、おちゃらけの演出も目立ち、いささか雑な印象を受けました。それに画(撮影)にも締まりがないように感じたけれど、それらは中盤以降の江戸時代のシーンを引き立てるための計算だったのでしょうか。

時代劇のシーンはさすがにピリッとして、清々しい印象を受けました。
後半、伏線がちゃんと回収されていくところも楽しめます。

それから、最近はあまりこういうことを声高に言ってはいけないのかもしれないけれど、やっぱり美人のクローズアップはいいですね。北川景子は美しい!(僕は、女優としても、女性としても、岸井ゆきのの方が好きですが)

まあそれはともかく、江戸城のクライマックスのシーンはこころに響いた。素直に感動しました。
ひとつの目的に向かってコツコツと努力を積み重ねることの大切さと、その目的を成し遂げるひたむきな情熱に胸が熱くなりましたよ、チューケイさん。

子ども(小・中・高の生徒)たちにも観てほしいと思った。知ってほしいと思った。あなたの立派な生き方を。

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peke

4.0丁寧に作られた良作

2022年6月18日
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一人二役で時代劇と現代劇それぞれを演じる際の微妙にリンクした感じが非常に巧い。
中井貴一さんをはじめとした芸達者なキャストと、丁寧な脚本演出で、安心して観られる良作。

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さえまる

5.0面白かったです

2022年6月18日
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一人二役☆彡
さすが志の輔さん原作

めっちゃ面白い🤣

伊能忠敬さんは、誕生日が一緒の
1月11日なので

気になる偉人でした!

今回良くわかり嬉しいです。

ありがとうございました。

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花丸

4.0歴史に詳しくなくても面白かった

2022年6月17日
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時代劇の映画はあまり見ないが、日本地図がどのようにできたのか興味があった。現代と時代劇、コミカルと真面目なシーン、違和感なく楽しめた。ベテラン俳優だからなのか、言葉の重みというか説得力があるというか、セリフの間なのか、中井貴一の涙につられて涙が溢れた。こんな大河ドラマがあればいいのにと思った。

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olivia

3.5伊能は、次の間で上様をお待ち申し上げております。

2022年6月17日
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NHK大河ドラマの効力というのは、まだまだ絶大なものがある。地方の町にとって、我が町ゆかりの人物が大河ドラマになる、あるいは大河ドラマに中心人物として登場することは、大河ドラマを観ない人でも嬉しいもの。
千葉県は、それなりに大河に登場する歴史上の人物はいたけれど、ドラマの中心人物にまではなっていないようだ。
大多喜町が本多忠勝の大河ドラマ誘致キャンペーンを張っていたが、ちょっと疲れぎみか。
この映画の中でも、伊能忠敬よりは本多忠勝か里見八犬伝…みたいな台詞があった。

立川志の輔の新作落語は未観賞だが、目の付け所がよいと思う。

中井貴一が落語を聞いて映画化したいと考えた根底には、時代劇への愛情がある。
現代に受け入れられ易い時代劇映画に仕立てられると感じたようだ。
そう言われるほど時代劇が衰退しているわけではなく、意外と新作時代劇は公開されていて、それなりの成績をあげたりはしているのだが。
企画として参画した中井貴一が脚本をオファーした森下佳子は、テレビドラマ界ではヒットメーカー。
彼女は初期段階で辞退を申し入れたらしく、その理由が「伊能忠敬の人生は大河ドラマになる」と、いうのだから面白い逸話だ。

本作はハートウォーミングコメディーとして、極めて善良な映画だと思う。
現代編と江戸時代編を二重配役で同一キャストが演じ分ける趣向も良い。
芸達者な役者陣だが、何をおいても中井貴一のコメディアンぶりに尽きる。
例えば、雨の中で傘をさして門扉の呼び鈴を押す場面。雨の雫で濡れた指をピッピッと払う仕草がさりげなく可笑しい。
こういう芸ができる貴重な俳優なのだ。
松山ケンイチとの掛け合いも息があっていた。

江戸時代編のクライマックスは、将軍への地図のお披露目である。
大広間に広げられた「大日本沿海輿地全図」を空中からなめるように見せるCG映像が、それまでに地図を筆で手書きする繊細な仕事を見せているから、感動的だ。
そして、伊能忠敬は既に亡くなっているという告発を受け、中井貴一演じる高橋景保が将軍の面前に伊能忠敬の代わり身を示すアイデアと、それに呼応する徳川家斉(草刈正雄)の台詞には不覚にも泣いてしまった。

香取市佐原にある「伊能忠敬記念館」に行ってみて知ったのだが、地図の完成まで伊能忠敬の死を隠蔽し続けたというのは周知の史実で、裏歴史という訳ではないようだ。
高橋景保が、シーボルトに地図を渡した罪で投獄され、獄死したという史実の方が、映画を観た後で知ったこととしては驚きだった。

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kazz

4.5歴史好きには刺さる映画

2022年6月16日
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伊能忠敬についてあまり知らなかった私がみるとへぇーと学びになる内容でした。

キャストもよかった!昔役所に勤めていたけどあんな感じでしたよ。
いい雰囲気だった。

江戸時代からあれだけの知識がある人たちがいたのだという事実を知ることのできる作品でしたし、博物館も行ってみたいなと興味もわきました!
歴史地理の授業好きには刺さる映画で地域振興にも一役かっているところはすばらしいです!

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たま

2.0脚本、原作

2022年6月15日
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花戦さ以来久々の森下さんの脚本で期待したのですが、私的にはちょっと?と言う感じでした。テンポが悪いのか、原作か、考えてみましたが練り込みが足りないのかなと思いました。あまり時間かけずに撮ってしまったのかな。コロナの影響か。

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寛一郎

5.0時代劇と現代劇のハイブリッド

2022年6月13日
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泣ける

笑える

楽しい

2022年映画館鑑賞23作品目
6月12日(日)一関シネプラザ
1700円

原作は立川志の輔の創作落語
企画中井貴一
監督は『花のあと』の中西健二
脚本は『包帯クラブ』の森下佳子

2001年の映画・加藤剛主演『伊能忠敬 子午線の夢』未鑑賞
オリエンタルラジオ中田が先生を務めた伊能忠敬の『しくじり先生』は何度も観た

舞台は現代の香取市
地域のまちおこしにNHKに頼んで地元の偉人・伊能忠敬を主人公に大河ドラマを制作してもらおうと提案した総務課主任池本
すぐさま採用され池本はプロジェクトの責任者に任命
県知事の要望で大物脚本家加藤に大河ドラマの脚本を依頼した池本だが

もう一つの舞台は江戸時代
文化15年(1818年)伊能忠敬の死後から数年
伊能隊は予算確保のため亡くなった忠敬がまだ生きていると偽りながら未完成の日本地図完成に邁進する

主要な役者全てが一人二役をしているのがわりと斬新
普通ならこんなことはしない
人件費削減にはなったかもしれない
わりとこういうのは嫌いじゃない

松山ケンイチのコメディーリリーフぶりが良い
中井貴一のツッコミが良い

日本人女性は着物姿が一番美しい
岸井ゆきののようなおかちめんこでも女っぷりがグンと上昇し恋心が芽生えそう

美しいといえば完成した日本地図
なんて美しいんだ日本列島
惚れ惚れした
人気No. 1セクシー女優のヌードよりよっぽど興奮した
とはいえ『ノルウェーの森』の突撃隊みたいに地図を見ながらマスターベーションはしないけどね

日本地図を完成することによって日本侵略を狙う欧米列強から日本を守った伊能忠敬ならびに伊能隊は日本の歴史教科書にもっと大きく取り上げられるべきではなかろうか

総務課主任・池本保治に中井貴一
伊能忠敬の師匠・高橋至時の長男で天文方の高橋景保に中井貴一
市役所総務課員・木下浩章に松山ケンイチ
高橋景保の助手・又吉に松山ケンイチ
観光課の課長・小林永美に北川景子
伊能忠敬の元妻・エイに北川景子
総務課・安野富海に岸井ゆきの
伊能家の下女・トヨに岸井ゆきの
香取市市役所職員・各務修に和田正人
忠敬の測量隊員・修武格之進に和田正人
香取市市役所職員・吉山明に田中美央
忠敬の測量隊員・吉之助に田中美央
香取市市役所職員・山本友輔に溝口琢矢
忠敬の測量隊員・友蔵に溝口琢矢
ラジオのDJ・梅さんに立川志の輔
医師の梅安先生に立川志の輔
葱抜きの鴨南蛮を注文する山神三太郎に西村まさ彦
勘定奉行の命を受け生きているとされる伊能忠敬について調査する神田三郎に西村まさ彦
総務課・和田善久に平田満
忠敬の測量隊員・綿貫善右衛門に平田満
千葉県知事に草刈正雄
11代将軍徳川家斉に草刈正雄
大物脚本家・加藤浩造に橋爪功
源空寺和尚に橋爪功

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野川新栄

4.0良い映画でしたよ

2022年6月12日
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 伊能忠敬の映画なのに伊能が登場しないというのは見事なアイデアだと思います。伊能の人生を描こうとすると尺が長くなるし、映像的にもずっと歩いているだけのつまらない映画になりかねません。伊能の死後から地図の完成までの3年間に期間を限定したのは正解です。かなり創作も入っているでしょうから、歴史ものとしての完成度はわかりませんが、伊能の偉業を知る入口としては良くできた作品です。
 全体的にコメディーなので、本格時代劇を見たい人には向きませんが、肩の力を抜いて見るには丁度いい映画でした。観客の年齢層は高めでしたが、ところどころで笑いも起こってました。

 ちなみに、個人的に大河にしてほしい偉人は「ジョン万次郎」です。

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N T

2.5落語と映画の間に

2022年6月12日
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中井貴一が立川志の輔の新作落語を気に入って制作した町おこし奮闘喜劇。
地元の誉れ伊能忠敬を忠敬オタクの公務員がひょんなことから大河ドラマにしようと悪戦苦闘する様と実際の江戸時代の忠敬周辺の人々の日本地図作りの闘いが交差する。原作の新作落語はおそらく面白いと思われるが映像にすることで喜劇センスを求められた結果、せっかくの題材の面白みがかなり喪われ喜劇部分とシリアス部分のバランス、面白みをうまく演出できていないように感じる。
ただクライマックスはとてもエモーショナルでありそこまでの下準備がうまくいっていれば傑作になったのではないだろうか。
飄々と我が道をいく老脚本家を橋爪功が好演。ただそれぞれ二役演じた豪華な助演陣は現代と江戸でのシンクロがもっと明確になれば、という点で惜しい。映画の面白さは細部に宿るもの、ということを強く感じた一作です。

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おさかな

3.5伊能忠敬は何処へ

2022年6月11日
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個人的に武田信玄、晴信には思い入れがあったので柔な印象の中井貴一さんは嫌だったけど、コメディは結構好き。伊能忠敬の死と地図の完成の時間差を背景にした作品で、思ったより熱量もあってよかった。

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kawa

5.0最近見た邦画で抜群に面白い

2022年6月10日
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鑑賞方法:映画館

史実に基づきながら、とてもおもしろい映画でした。ぜひ、たくさんの人に
見てもらいたい、素晴らしい映画でした。人に鑑賞を進めることのできる映画です。
上映する映画館が少ないようなので、売り上げは厳しいと思うが、ぜひたくさんの
人に見てもらい、上位に食い込んでほしいと思う映画です。ぜひ記念館に行ってみたい。

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ハッチ大作戦

5.0泣いた。泣かされました。

2022年6月10日
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鑑賞方法:映画館

絞って書くと、中井貴一、橋爪功。
二人ともコメディ風が多いけど語る時には語りますよね。 思わずセリフに身を乗り出してしまいました。
他の俳優さんたちもすばらしかった。

設定も面白かった。現代と江戸を同じ俳優が演じていて、楽しかったというより良かったです。

最後の上様(草刈正雄)と高橋景保(中井貴一)との会話には心が震えました。
中井貴一が懐からわらじを出すシーンはたまりませんでした。

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51

4.0中井貴一の時代劇を残そうとする意欲

2022年6月9日
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志の輔の落語から、伊能忠敬の落語を聞いて、時代劇を残すため中井さんが、町の偉人である伊能を大河にするため奔走する職員と、脚本を頼んで調べるうちに、日本地図を完成したのは伊能でなく、周りの人々と分かり本当の話で時代劇と現代劇を交錯させて、とても笑いも有り楽しんで鑑賞できる作品でした。

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高桑 ムツ子

4.0忠敬はここに(っ˘̩╭╮˘̩)っ「忠」ぞうり

2022年6月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

ちょっと実年齢を整理しとかないと
演じる役者との年齢の差があってイメージが狂う。
伊能忠敬(1745〜1818)大崎栄(?〜1818)
高橋至時(1764〜1804)
高橋景保(1785〜1829)※忠敬逝去時33歳
徳川家斉(1773〜1841)
元は立川志の輔の落語が原作で、この話に惚れ込んだ中井貴一が映画化の話を持ち込んだのが始まり。

この映画によって伊能忠敬以外の人物にもスポットが当たることになり、とりわけ天文学の師匠高橋至時、若先生こと息子の景保に注目したい。
この高橋親子は共に若くして亡くなっており、特に景保は大変有能でありながら投獄され獄死(自殺?)したにもかかわらず、罪が確定前として遺体を塩漬けの状態で保存され、確定後遺体を打ち首にされている。(シーボルト事件)
むしろこの景保を主人公にした大河が作れそうだ。

当時はロシア帝国の驚異がいよいよ北海道に迫ろうとしていた時期で、戦略的に詳細な地図は大変価値のあるもので幕府も事業として推進した。

もう一人、伊能忠敬と高橋景保、そしてロシアを繋ぐ人物に間宮林蔵(1775〜1844)がいるが、忠敬の弟子でありながらシーボルト事件にも関わっているのでチョイ役でも登場してほしかった。
高橋家の悲劇がクローズアップされることによって歴史に埋もれてしまった人物の知名度が上がることを望む。

ちなみに北海道が少しずれているのは、横方向(経度)の技術が未発達であったこと、最初に手をつけた地域でまだ不慣れな部分もあり、これは忠敬本人も感じていたようで、最後の九州の測量後に「ちょっと見劣りするのでもう一度測量し直したい」と幕府に願い出ている。(幕府は却下し江戸府内の測量を命じた)

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YOU