土を喰らう十二ヵ月

劇場公開日:

土を喰らう十二ヵ月

解説

沢田研二が主演を務め、作家・水上勉の料理エッセイ「土を喰う日々 わが精進十二カ月」を原案に描いた人間ドラマ。「ナビィの恋」の中江裕司が監督・脚本を手がけ、原作の豊かな世界観に着想を得てオリジナルの物語を紡ぎ出す。

長野の人里離れた山荘で1人で暮らす作家のツトム。山で採れた実やキノコ、畑で育てた野菜などを料理して、四季の移り変わりを実感しながら執筆する日々を過ごしている。そんな彼のもとには時折、担当編集者である歳の離れた恋人・真知子が東京から訪ねてくる。2人にとって、旬の食材を料理して一緒に食べるのは格別な時間だ。悠々自適な暮らしを送るツトムだったが、13年前に他界した妻の遺骨を墓に納めることができずにいた。

ツトムの恋人・真知子役に松たか子。料理研究家の土井善晴が、劇中に登場する料理の数々を手がけた。

2022年製作/111分/G/日本
配給:日活
劇場公開日:2022年11月11日

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(C)2022「土を喰らう十二ヵ月」製作委員会

映画レビュー

5.0素朴で素敵な暮らしです

2024年3月13日
Androidアプリから投稿

私は施設で働いているのだが、ほぼ寝たきりの老女がいる。壁には若かりし頃のジュリーの写真が貼ってある。

老女のケアをする時はジュリーの話を振る。映画好きの私「いま彼の映画やってるんですよ」老女「見てきて」

…老女の楽しみの為に、まぁ私も興味はあったから早速映画館へ。

こんな生活力のある男性素敵じゃないですか!土間・囲炉裏の設えられた古民家で彼女を手作りの料理でもてなす。滋養たっぷり!&酒。私にはインスタレーションアートです。どんな旅館より最高ー。

ジュリーのどアップ数秒間は凄みがあった。これを見て何を思えば良いのだろう…と思いながらも目をそらさず。壁の写真と違いすぎる。…成長したのだなぁ!

後日、映画を大絶賛して老女に伝えた。ジュリーがとっても素敵だとも。彼女の目はキラキラ輝き、私は映画を見て良かったなぁ、とホッとしたのだ。

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れい

4.0うんうん

2024年2月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

興奮

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れみちち

4.0筍と木の芽

2024年2月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

幸せ

《今日1日暮らせればそれで良い》

勉の言葉、本当それです。
資本主義的な過剰な消費をするから過剰な労働になるのです。そして、多忙のあまり手軽なコンビニ飯を喰らう毎日。

普段の食事は土井先生の言う一汁一菜に大賛成!旬のものをいかに手を加えないかが和食だと土井先生がおっしゃっていましたが、本作の食事は素材を活かしていました。まさに土を喰らう和食です。

筍に木の芽をどっさりかけたり、おこげごはん、小芋焼き、わらびのお浸し、山椒味噌みたいなのも美味しそうでした。

心が疲れた日に鑑賞すると気持ちが穏やかになると思います。その時には是非和食で。

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ミカ

4.0老人版「リトル・フォレスト」

2024年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

レンタルビデオで視聴。
沢田研二演じる老作家ツトムのある1年を、食を通して描くというコンセプトは、老人版「リトル・フォレスト」という感じ。もしくはリトル~の方が原作となる水上勉の料理エッセイに影響を受けている可能性もあるけど。
ここ何年かの流行として、洋の東西を問わず老いや死について描く「老人エンターテイメント」的作品が増えている印象だけど、本作もその系譜にあって、前半では食=生をメインに描き、中盤のツトムが心筋梗塞で倒れてからは老い=死が物語を侵食し、そしてラストは再び食=生で〆るという構成になっていて、これは若い人にはピンとこないだろうと。
逆に人生を重ねた中高年には、土井善晴が手掛けた劇中の素朴な料理やツトムの生活も含め、メッチャ刺さるんじゃないかな。里山で採れた山菜の味同様、年を重ねないと理解できない世界もあって、本作はそれを描いているのだと思う。
ただ、劇中で描かれるツトムと編集者で恋人の真知子との関係や距離感が、島耕作的なというかお爺ちゃんの妄想っぽくて、いくら沢田研二とはいえやや気持ち悪さを感じた。

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