土を喰らう十二ヵ月のレビュー・感想・評価
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素朴で素敵な暮らしです
私は施設で働いているのだが、ほぼ寝たきりの老女がいる。壁には若かりし頃のジュリーの写真が貼ってある。
老女のケアをする時はジュリーの話を振る。映画好きの私「いま彼の映画やってるんですよ」老女「見てきて」
…老女の楽しみの為に、まぁ私も興味はあったから早速映画館へ。
こんな生活力のある男性素敵じゃないですか!土間・囲炉裏の設えられた古民家で彼女を手作りの料理でもてなす。滋養たっぷり!&酒。私にはインスタレーションアートです。どんな旅館より最高ー。
ジュリーのどアップ数秒間は凄みがあった。これを見て何を思えば良いのだろう…と思いながらも目をそらさず。壁の写真と違いすぎる。…成長したのだなぁ!
後日、映画を大絶賛して老女に伝えた。ジュリーがとっても素敵だとも。彼女の目はキラキラ輝き、私は映画を見て良かったなぁ、とホッとしたのだ。
筍と木の芽
《今日1日暮らせればそれで良い》
勉の言葉、本当それです。
資本主義的な過剰な消費をするから過剰な労働になるのです。そして、多忙のあまり手軽なコンビニ飯を喰らう毎日。
普段の食事は土井先生の言う一汁一菜に大賛成!旬のものをいかに手を加えないかが和食だと土井先生がおっしゃっていましたが、本作の食事は素材を活かしていました。まさに土を喰らう和食です。
筍に木の芽をどっさりかけたり、おこげごはん、小芋焼き、わらびのお浸し、山椒味噌みたいなのも美味しそうでした。
心が疲れた日に鑑賞すると気持ちが穏やかになると思います。その時には是非和食で。
老人版「リトル・フォレスト」
レンタルビデオで視聴。
沢田研二演じる老作家ツトムのある1年を、食を通して描くというコンセプトは、老人版「リトル・フォレスト」という感じ。もしくはリトル~の方が原作となる水上勉の料理エッセイに影響を受けている可能性もあるけど。
ここ何年かの流行として、洋の東西を問わず老いや死について描く「老人エンターテイメント」的作品が増えている印象だけど、本作もその系譜にあって、前半では食=生をメインに描き、中盤のツトムが心筋梗塞で倒れてからは老い=死が物語を侵食し、そしてラストは再び食=生で〆るという構成になっていて、これは若い人にはピンとこないだろうと。
逆に人生を重ねた中高年には、土井善晴が手掛けた劇中の素朴な料理やツトムの生活も含め、メッチャ刺さるんじゃないかな。里山で採れた山菜の味同様、年を重ねないと理解できない世界もあって、本作はそれを描いているのだと思う。
ただ、劇中で描かれるツトムと編集者で恋人の真知子との関係や距離感が、島耕作的なというかお爺ちゃんの妄想っぽくて、いくら沢田研二とはいえやや気持ち悪さを感じた。
沢田研二の演技に脱帽
ついに200作目。CSで視聴した。
水上勉の原作を映画化したものだが、食への
思いが伝わった。
沢田研二の演技に脱帽。ここまで上手いとは驚いた。
ただ、ストーリーは以外と平凡。
食とは何か考えてみたくなる作品。
「太陽を盗んだ男」から「土を喰らう男」へ‼️
ある老作家が長野県の山荘で悠々自適の一人暮らしを送るさまを描いた作品‼️一年十二ヵ月の美しい四季の風景‼️そして山草をはじめとする四季折々の季節料理‼️沢田研二さんや松たか子さんらの微笑ましい好演‼️義母が亡くなったり、主人公が心臓発作で倒れる以外は事件らしい事件も起きない、淡々とした物語展開‼️しかしその美しい風景と新鮮な料理の数々を観てるだけで心癒されるグルメ映画の秀作ですね‼️
持ってる価値観で感想が変わりそうだが…
タイトル、あらすじから察すれば、噛み合わない観客が観に来る要素少ない。
観ている観客もそれなりに満足そうに帰っていく。「良かったなぁ…」と家族、友人と言い合いながら退場していく。こういう作品を私はよい作品としている。
映画を不特定多数と集まって観るとこう言う要素が加味されて新鮮だったり共感出来たりする。
勿論、前の席のヤツが…とか周りかうるさかった…食べ物が、香水が臭かった…ネタバレし始めた…等色々あるかもしれないが、それもこの間の作品を観に行った記憶として、映画体験として残っていく思い出だと思う。
さて作品についてだが、極めて簡素で地味な雰囲気が全編に渡って続く。
庭の畑や近隣でとれる産物で日々を暮らしている様子が伝わってくる。
山菜に根菜、ぬか漬け、梅干しとか派手さはないが食べたくなる。
器用な物書きジュリーとその彼女松たか子のヘンテコな関係がどうなるのか?とヒヤヒヤしているとやはり…。
人間独りが良いとか言い出したら、最後はだいたい想像つくもんだな。
死んでみると寝ている姿を見ると“人間人生1/3は寝てるから1/3死んでるようなもんだろ?”とは思う。
しかしながら、このおじさんの真似をするのは大変だから、明日からの食事だけちょっと変えたい気分になった。
影響受けやすい自分に笑う。
四季に食べれるものを作って、取って、食べる。素朴な料理だけど、どれ...
四季に食べれるものを作って、取って、食べる。素朴な料理だけど、どれも手が掛かっていて美味しそう。その手を描ける過程も楽しい。
毎日のごはんを、生活を丁寧に楽しんでいる姿が素敵です。
淡々と進むストーリーだけど、後半は落ち込みが。それも生きていく中での人生なのかと考えさせられる部分も。
良作だと思います。楽しめました。
生きることと食べることと、そして輪廻
<映画のことば>
人間は不思議な動物で、匂いや味覚で、とんてもない暦の引出しが開く。
口に入れるものが土から出た以上、心深く、暦を経て土地の絆が味覚に絡みついている。
いうまでもなく、人間の体は口から入ったものから出来上がっている訳ですし(ごく一部の栄養素を除いて、人間が自分の体内で生成することはできないらしい)。
そして、本作からは、その人間が口に入れる素材の多くが土から生まれること、そして土から生まれた素材の「素朴さ」「自然さ」を大切にすることの「本物の豊かさ」をたっぷりと教えてもらうことができたように思います。
亜熱帯から温帯、そして亜寒帯と、幅広い気候帯にに属する日本は、春夏秋冬の季節の移り変と、わりがハッキリとしていて、その季節ごと季節ごとの食材の豊かさにも、心を奪われます。
改めて「生きることは食べること」なのであり、「食べることは生きること」なのだという思いをいっそう強く感じました。
本作を観て。評論子は。
同じく料理を素材とする作品として、他作『大統領の料理人』を同時期に観たのは、ほんのたまたまなのですけれども。
同作にたくさん登場する美味しそうな料理とはまた違った「素朴さの豊かさ」みたいなことを味わうことができたことは、幸いだったと思います。映画ファンとしての評論子としては。
「100年フード」を始めとして、食文化の振興に旗を振っている文化庁が配給会社とタイアップしたということで、公共施設等に大々的にボスターが張り出されたりした作品なので、「どんなものだろう」と食指が動いて鑑賞してみることにした一本でした。
文化庁の能書き(ウェブサイト)では、「今回のタイアップを通じて、我が国の豊かな食文化への理解と関心が深まり、四季の食文化を体験するために各地域へ足を運ぶ機会が増えるなど、食文化がより身近なものとなることを期待しています。」とされていたものです。
まずまずの佳作であったと思います。評論子は。
(追記)
邦題は「土」にかかわる事柄で、文字どおり土から産み出される食材の話なのですけれども。
しかし、本作でもツトムが急病で生死の境をさまよいましたが、その土から産み出される食べ物を食べる人間も、行く行くは土に還っていく存在です。
その輪廻を本作から感じ取ったレビュアー諸氏も少なくなかったようですが、評論子も、まったく同じ感慨です。
<映画のことば>
生活することは体を使うことで、体を使えば腹も減る。腹が減れば、メシもうまい!
空腹が何よりの調味料であることは、時代の古今、洋の東西を問わないのだろうと思いました。
自然の中の食日記
笑いも泣きも、手に汗握ることもない、盛り上がりが全くない。にも関らず、最後までスクリーンに引き寄せられる。愉悦も歓喜も感動も、つまり何ら感情を昂らせてくれなかったにも関わらず、映画館を出た時に清々しく豊潤な満足感に包まれ、日本人で良かったという思いが自然に湧き上がってきました。
本作は、幼い頃に禅寺で精進料理を学んだ作家・水上勉が、その記憶をもとに一年にわたって季節の野菜を自ら調理し、料理と日本の食文化について思いを巡らせたエッセイ本を脚色して映像化したものです。従いそもそも“物語”になっておらず、恰も滾々と流れる水のように、沢田研二扮する主人公の作家・ツトムの一年に亘る自然と共生する日記、それも誰でも一日三度摂る“食”を記録した、いわば“映像食日記”です。
当然、映像はツトムの一人称で描かれ、ツトムの視野のみで展開します。
食材は、庭の畑や近くの山や川で獲れたものや自家製の漬物を、塩、砂糖、醤油、味噌で味付けして仕上げられ、質素で見栄えはしませんが、しかし、一つ一つに手数を掛けていて、誠に豊かでぜいたくな食生活です。
太陽と水があれば、人は如何ようにも生きていける。寧ろ、自然に己を投げ出し、委ねることで生きる、その清らかさ、その美しさ、その尊さを切々と訴えます。
一年を二十四節季に区切ってその時々のツトムの食を描いていきますが、四季の変わり目にはBGMにアルトサックスのやや甲高いバラード調旋律が響き、冬から春、春から夏、夏から秋、秋から冬への気候の変化、そしてそれに伴って変わっていく食を象徴的に奏でます。日本の四季の華麗で鮮やかな変化が、強く印象づけられました。
ここは管弦楽器では荘厳過ぎ、ピアノでは優雅過ぎ、況してやテナーサックスでは完全にジャズになってしまい、本作には似合いません。
またツトムと松たか子扮する編集者の真知子が二人並んで食事する、やや引いた固定カメラのカットの長回しが所々に挿入されます。殆ど会話や動きのないシーンですが、特に冒頭のシーンは、その静謐な中で物言わず互いの感情が滲み出てきて、嘗ての『駅 STATION』(1981年)の、高倉健と倍賞千恵子が雪の大晦日に紅白をテレビで見ながら銚子を酌み交わすシーンに匹敵する名シーンであるように思えました。
自然の中で自然と共生した生活のようですが、よく見るとあるがままの自然ではなく、人が引き寄せ人の手を加えて食しています。
実は、これこそが、世界遺産に認定された「和食」の原点ではないかという思いに至りました。
生きていくこととその営み
観終わった時に、これで終わるんだってなるけど、でもすぐまた、最初から観ようかなと思うような。
事件もないし、大きな感情の揺れもない。
山の中で暮らす毎日を書く生活。編集者の若い恋人がたまに訪ねてきて彼の作ったものを美味しそうに食べる。
彼も一緒に食べる。
その料理がなんとも言えず美味しそうなのだ。
家の周りで取れた季節のものをシンプルに料理して食す。
それを盛り付ける素敵な器の数々。
あー、いいなぁ。こんな生活と思った。
日本の季節.二十四節気を味わうことのできる映画。
エンディングの歌で、見た目は変わったけれど、ジュリー健在と思った。
良作、空腹時には観ない方がいいです(笑)
真冬の豪雪から牧歌的な真夏まで長野の一年を通して撮影された苦労が滲み出ている作品
雰囲気があってとても好きです
初めは呑気に淡々と流れますが、後半はちょっと切なく深刻なストーリーが展開され、見応えのある仕上がりとなってます
出てくる料理が素朴だけど、どれもメチャクチャ美味しそう
囲炉裏を囲んで焼いた里芋と日本酒をいただくところや葬式で振舞う料理などが特に美味しそうでした
竈のある台所もとてもノスタルジック
一度こういう所で暮らしてみたいです
ジュリー演じるお爺さんと松たか子さんの歳の差カップルいいですねぇ、楽しそうで仲睦まじい雰囲気がすごく良かった、見ていてホンワカしました。。。
ジュリーが歌うエンドタイトルの曲も心に滲みました、何度でも観たくなる良い作品です
現実は自然の中で昇華する
採れたてのものを喰らう楽しみ。
気の合う者同士で。ふたりで。
それも男と女で。
でも、ふたりは父親と娘ぐらいの年の差がある男女。
作家と編集者という原稿でつながっただけの仲。
毎回人里離れたところまで来てくれるのだから、勘違いもするだろう。
男だもの。が、女にも自分の人生がある。
年老いた男との選択肢は、確率として低すぎる。
その背景は厳然としてあるのだが、そこを自然の営みが席巻する。
自然は現実を凌駕する。いや、現実は自然の中で昇華するのだ。
それが正しい、と感じさせる、ジュリー(沢田研二)に脱帽。
食べて、書いて、生死を共に
四季折々の自然の中で自給自足のスローライフ。
以前も橋本愛主演で『リトル・フォレスト』があったが、概要はその初老の男版と言った感じ。
長野の人里離れた山荘で、愛犬と暮らす作家のツトム。
幼い頃禅寺で学んだ経験から、作るのは精進料理。材料は全て自然で採れたもの。
そんな暮らしぶりを書き記す。
食べて、書いて、マイペースに暮らして。
ちょいと私の憧れでもある。(実際は大変なんだろうけど)
“食”の映画でもあるので、作られる料理の数々はそそり所。
精進料理なので殺生して得る肉や魚は一切使わず、自然から採れた菜や葉、実やキノコなどなど。
肉や魚好きの方には物足りないかもしれないが、山の中は具材が豊富。そうして出来た料理もなかなか!
一番食べてみたいのは、お湯やお酒で蒸して菜を添えたタケノコ。
それをお焦げ付きの白い炊きたてご飯で食べたら、堪らんだろうね~。あ~、お腹空いてきた…。
じっくり漬けた糠味噌。
梅干しの酸っぱさ、後から来るほんのりの甘さに泣く。
どれもこれも素朴で質素。が、バカになる美味しさ。
この地で育まれたもの、採れたものを食べる。
土を香り、土を味わい、土を食う。
人や外界との関係を断ち切り、仙人のように暮らす…って訳ではない。
執筆の仕事をしている。
電話などの連絡手段もある。
人との交流もある。
そんな彼の下をちょくちょく訪ねて来るのが、担当編集者の真知子。年の離れた恋人でもある。
ツトムの作った精進料理を美味しそうに食べる真知子。
彼女に料理を振る舞うのが、ツトムの何よりの楽しみ。
大人同士の変わらぬ落ち着いた関係であったが、ある時ツトムが提案する。「ここで一緒に暮らさないか?」。
二人の関係に変化が起きる出来事が…。
13年前に亡くなった妻の遺骨をずっと収められずにいる。
ツトムと同じく自然の中で暮らし、妻の亡き後もお世話になっていた義母が突然死去。一通りの事終わった後、義妹夫婦から遺骨を押し付けられる。
ツトムにも突然の病が…。心筋梗塞で倒れる。訪ねて来た真知子が見つけ、大事には至らなかったが、数日生死をさ迷う。
山奥の初老の男の一人暮らし。自由気ままに見えて、もし本当に“その時”が来たら…。
返答せずにいた真知子だったが、一緒に暮らす事を決める。
ところが、ツトムの方にも心境の変化。
死とは…?
生とは…?
沖縄を舞台にした作品が多い中江裕司監督の珍しい“本州映画”。舞台地もさながら内容も含めて、新境地と言えよう。
『飢餓海峡』などで知られる水上勉のエッセイが原案。幼い頃禅寺で学んだ事や晩年軽井沢(作品では長野に変更)の山荘で暮らした事、精進料理の数々など、ほぼ実体験。
担当編集者との関係は脚色であろう。何かちょっと取って付けたような感を受けた。
幾ら心境の変化があったとは言え、自分から一緒に暮らそうと言っときながら、心配して受け入れた彼女を申し出を断って、いやいや言い出しっぺは自分やないか~い!…と突っ込まずにはいられず。そりゃあちと関係が冷めて、別の人と結婚すると言われても仕方ない。
キネマ旬報や毎日映画コンクールで主演男優賞を受賞した沢田研二。確かに味わい深い抑えた好演だったが、そこまで秀でたものあったかな…? 個人的には昨年の主演男優賞なら、『さがす』の佐藤二朗、『流浪の月』の松坂桃李、『死刑にいたる病』の阿部サダヲ辺りを推したい。
松たか子も好演魅せるが、本来の実力存分に発揮…とまでは感じなかった。
出番僅かながら印象残したのは、これが遺作になった奈良岡朋子と愛犬“さんしょう”の賢さと可愛らしさ。
食べて、マイペースに生きて、単なる癒しムービーに非ず。
生死の境をさ迷って、今改めて向き合う。
やはり死は怖い。
どうしたら死と共に生きられるか…。
一度“死んでみる”。
ちょっと突飛な発想だが、全ての雑念を捨てて。ここら辺、禅寺で学んだ経験が活かされたと言えよう。
死から目覚める。
その時の陽光の温かさ。自然の美しさ。食べ物の美味しさ。
これが、“生きている”という事か。
妻や義母の遺骨を収められなかったのも、死に対して“抵抗”があったからであろう。ラストシーン、遺骨を収めた。死を受け入れたと感じた。
生があるから死があり、死があるから生がある。
当たり前の事だが、忙殺する日々に追われ、つい忘れがち。
明日もまたその次の日も…と思うから、しんどく面倒。
今日一日を全うする。
この台詞は染みた。
私も明日も明後日も仕事…と思うから先が重くなる。その日一日を無事終えて。
その積み重ねが、生きていくという事。
一日一日を。
食べて、生きて、全うして。
自然の中で、自分と対峙する
折々の信州の食と季節。
信州の白馬の古民家に棲む小説家のツトム。
独居老人で小説家。
幼い日に口減らしで禅寺に修行に出される。
寺で過ごした9歳からの4年間。
作らされ食べさせられた精進料理。
その思い出の料理と共に過ぎて行く十二ヶ月の、
食と季節と生活を追った映画です。
「リトル・フォレスト夏・秋」
「リトル・フォレスト冬・春」
に、似た雰囲気の映画でした。
「リトル・フォレスト」は若い女の子の一人暮らし。
こちらは老人で、
食べるのは肉も魚も卵さえ御法度の精進料理。
土からの恵み・・・土から採れた食べ物が殆どです。
それが、どうして、どうして、すこぶるに美味しそう!!
一番食べたかったのが、採れたての筍(タケノコ)でしたね。
二番目が皮が薄く付いた小芋(里芋みたいな)を火で焼いたのもの。
うまそうでした。
だけど、どうして山菜とか「天ぷら」にしないんだろう?
漬け物と梅干しばかりでは塩分過多。
胡桃を刻んですって胡桃あえとかすれば、
もう少し栄養価が上がりそうです。
それにしても編集者で時々現れる真知子さん(松たか子)。
彼女の食べっぷりは豪快でした。
本当に美味しそうに食べます。
我が家は車で20分も走れば松茸山があります。
頭をちょこっと出したのを手で掘り出します。
本当に土を払ってから軽く水拭きして調理します。
土からの恵みそのものです。
去年は10年振りの多さだった。
何キロも採れた。
料理法は数えきれない。
精進料理とは?
魚や動物の肉を食べない。
殺生をしないことを特色とする。
野菜・米・麦・蕎麦・豆、豆腐。
そして果物🍎🍊や、せいぜい、
胡麻や木の実くらいなんでしょうね。
信州の白馬での生活にも、割と馴染みがある。
違和感はない。
ツトムの13年前に亡くなった妻・八重子さんの母親チエさん。
(23年3月にお亡くなった奈良岡朋子さんが出演されてました)
びっくり!!
遺作になりましたね。
チエさんのお葬式の【通夜振る舞い】のお料理。
見事でした。
素晴らしく美味しそうで、心がこもっていましたね。
気ままな山暮らし。
アクシデントもあった。
そしてひとりを選ぶツトム。
寒さが厳しい。孤独・・・
(孤独死さえ浮かぶ)
でも季節を感じて、
ひとり老いるのもまた、
潔し。
季節の移ろいと食を描く中で、
自分というものが、
くっきりと浮かんでくる映画でした。
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