ミッドサマーのレビュー・感想・評価
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眠かった
・座席の少ないスクリーンとはいえ物凄く混んで驚いた。
・冒頭で何で両親と妹が自殺したんだろうという疑問はさておいてスウェーデンのどこかの村?へ旅行や論文の取材やらへ行くという話になり、トータルで90年に一度の夏至祭の模様を観た。っていう感じがした。結果、両親と妹の自殺であれだけ悲嘆にくれていたのに、核心には迫らず何だったんだろうと思った。
・主人公のダニーが面倒くさいのに面倒くさいって思われたくない様子の女でクリスチャンがどんどん可哀そうに思えてきた。彼なりに迷って付き合ってきてたように見えたのに最後、ほぼ錯乱状態で村ぐるみで村の女とヤッたところを観たら処刑?って酷いなぁと思った。
・前半物凄く眠くてたまらなかったが、ルールで決まった寿命に達した老人が飛び降りて死ぬシーンを淡々と描いたあたりでようやく目がぱっちり覚めた。
・殺すことに個人の善悪の概念がなく、組織の善悪で決まっている様子で、次々と主人公らの仲間が殺されていくのだけど、あんだけ人数いるのだから一人ずつとかじゃなくて一気にいけばいいのにと思った。逃げようにも逃げられそうもなさそうだし。
・時々主人公の妄想のようなシーンがわけわからなかった。
・同意の表現として両手を顔くらいの位置に挙げて手を左右に動かす動作が面白かった。
・好きな男に陰毛と経血?を食べさせるという気持ち悪い儀式をしていて怖かった。
・主人公のダニーがプリンセス?になって色々と決められる立場に急になったけど一体なんだったんだろうと思った。
・黒人の青年が殺された後、ふくろはぎが土から突き出てる状態でうけた。謎が多すぎる。
・前半で説明されてたかもしれないけど、何で顔面の皮膚を剥いでマスクを作ってラストに人形を作って燃やしたのかなと思った。
・あの村にいた人たちは普段どういう生活を送っているんだろうと思った。あの村でずっと生活していたのかな。にしても90年周期の祭りで死ぬのも構わないっていうのが全然わからない。
・近親相姦の予言者?だったか聖書?に記録できる人の顔はマスクだったのか、実際の顔面だったのか結果、どういう意味があったのか。
・クリスチャン可哀そう、変な女には気をつけろって思った映画だった。
・若い女性の観客も多く、どういう感想を持ったんだろうと聞けるなら聞きたかった。冒頭の学生の一人がウェイターの女を観てはらませちまえよ!っていうセリフとかどう思ってんのかなと。
・屋根裏の殺人鬼と連続で観たせいか死体を沢山観た一日になってしまった。
白夜の狂喜がヤバすぎる作品です。
話題のサスペンススリラー作品で結構前から気になっていて、鑑賞しました。
鑑賞したヒューマントラストシネマ渋谷は休日と言う事もあり、鑑賞した回は早々と満席。
で、感想はと言うと…ヤバい。これヤバい作品ですよ。
静かに美しく、軽やかにゆっくりと、じわりじわりと狂気を狂喜に忍ばせていく。
綺麗な包装で包まれていても、芯はエグい、グロい、キモいの三拍子w
パスカル・ロジェの「マーターズ」を思い出させる様なヤバい作品です。
最初は日の沈まぬ白夜の日々に精神が異常をきたす作品かなと思っていたら、全然違った。
一言で言うとカルト変態村ですわw
古き風習があって、カルト宗教コミュニティの様なヤバさ。何もかもかま怪しくて、何もかもが胡散臭いw
何を信じて良いのやらと言う感じで全てが酔っ払った様なあやふやで不確かさに満ち溢れている。
村で出される食べ物も飲み物も全て怪しく見えて、全て疑ってしまう。
村人が祝祭とあってか、いつも何処かで踊ってる。
もう、狂喜の世界で、どピカンに晴れた青空や明るさが怖い。白い服が怖い。村人の笑顔が怖い。
怪しさ満載過ぎ。
家族を不慮の事故で亡くしたダニーとその仲間達でスウェーデンの奥地の村で行われる「90年に一度行われる祝祭」に参加する為に村に訪れるが、最初はファンタジーかつ乙女チックな風景とほんわかした雰囲気だったが、徐々に怪しげな雰囲気に醸し出されていき、奇妙な風習が行われていく。
仲間が徐々にいなくなり、またダニーの精神も徐々に蝕まれていく。そして、祝祭のクライマックスが近づいていく…
と言うのが大まかな荒筋ですが、全てが怪しい。
もう、カルト宗教か?と言わんばかりの怪しさで、と言うかカルト宗教ですよね?w
様々な国や土地で様々な風習はいろいろあると思うし、今でも普通に信仰されている物も多数あると思います。
例えば、昭和初期まで東北の奥地で行われていた「楢山節考」の題材にもなった姥捨山の習わしも古き風習だし、沖縄の「風葬」も古き風習。
他所の地の者から見たら、奇妙な習わしに感じても、それを一概に駄目と言うつもりは全くなく、様々な文化の違いとしか言い様が無い。
ただ、それを踏まえてもやっぱりおかしい。この作品の村のコミュニティは全てがおかしく怪しさ満点
難点はダニー達が村に訪れるまではなんか長いし、村人が崖から飛び降りるまでもなんか長い。
村の雰囲気が緩やかな感じを醸し出しているせいか、全体的に間延びする感じもするんですよね。
で、約2時間30分の上映時間も長い。
ツッコミどころはやっぱり沢山あってw
・ラストの交わりのシーンもなんかモザイクと言うかボカシをかける所が掛かっていたり、掛かっていなかったりで、“ボカすつもりあるんかい!”と思ったり
・クリスチャンと赤毛の女の子のセックスシーンなんて、皆に見守られて、“ん?乱交パーティーか?”と思いきや、他の人達は素っ裸でただ見てるだけw
しまいにはご婦人に腰使いの補助までされて、“よもや馬の交配?”と思うくらいの屈辱っぷりだったりw
・クリスチャンのセックスシーンを目撃して、ショックで泣いているダニーに周りの女の子達が一緒に泣いている。文字で書くと悲しみを共有する美しいシーンに感じるが、泣きのテンポと声まで合わせている。もう“お前ら高校球児か?”と言わんばかりにツッコんでしまったりw
・自然豊かで警察も巡回しない様な土地で電波は飛んでるみたいだし
・女王を決める躍りの場面では観客の村人達は手を上に上げて、手の平をくるくる回しているのとかギャグにしか見えなかったり
・栄光の犠牲者選びがビンゴだったり
・ラストは熊さんの生着ぐるみを着させられたりとか
笑いを取りに来ているとは思えないけど、口あんぐりになって、苦笑と言うか、笑うしかないぐらいのエッジの効きすぎたシニカルさ。
そう言えば、ダニーの誕生日をクリスチャンがケーキの蝋燭に火をつけながら、「ハッピーバースデー トゥユー」を歌いながら、蝋燭に火をつけようとしてもなかなかつかなくて、歌いきっても火がつかなったのに、“ハッピーバースデートゥユー フ○ック!”と抜群の間で“フ○ック!”を入れて来たのには笑いました。
いろいろと考えるとアリ・アスター監督は結構な確信犯か?w
ラストはいろいろと解釈があると思うけど、概ね「ウェルカム ク○イジーワールド!」に行っちゃった微笑なのかと。
いろんな作品を観ていると琴線に引っ掛からなくても、興味のそそられる作品もあるし、琴線に引っ掛かっても、合わなかった作品もあります。
この作品ぐらい後味を引くと言うか、余韻の残る程の後味の悪さと気持ち悪さは久し振りw
それでも単にヤバいだけでなく、何か引っ掛かる後味と言うか、興味が引くんですよね。
覗いてはいけないモノ。普段接する事のない異次元の価値観と言うか、正気の隣に普通に居座る狂気と言うか。
それでも、いろいろと倫理観に引っ掛かる物も散りばめられていて、ヤバい雰囲気が一杯。
でも、こごまでブッ飛んだ作品はなんか凄いね。
いや~凄いの観たわw
とりあえず、お薦めはしませんが、変わった変な後味の悪い作品を所望されるのなら、是非w
明るく美しく不快で凶悪な、逆襲のファンタジー
まず、てんこ盛りの不快さについて。
フローレンス・ピューが演じる主人公ダニは、精神を病んでいた妹と両親を無理心中で失う。
恋人は頼りにならない。音楽は不協和音を奏でる。ドラッグによる幻視。花の飾りつけも過剰であればそれは美しいというより異様である。
そして、ダニたちが訪れたスウェーデンの村の不気味さ。
白夜の明るさの中で、住人が揃って同じ白い服を着てにこにこしている。皆がにこにこしているのは不自然であるし、喜ぶ、泣く、そうした感情を皆で共有するのも気味が悪い。個人の感じ方や感情はないのか。
セックスは全裸の女性たちが見守り、かけ声をかけ続ける中で行われる。
ここではセックスは、男女が個人の選択として行うのではなく、村の意思として個人に強いるものである。つけ足すと、全くエロくない。
さらに、村の作法に反したときは、仮に作法に無知であったとしても処罰され命を奪われる。
祭は9人の生贄を捧げて終わる。
最後の一人の選択を任されたダニは恋人を生贄に選ぶ。そして生贄たちが焼き殺されるのを見たダニは笑顔を浮かべる。
二度見したが、笑顔を浮かべている。信頼できない恋人は殺す。死ね。
家族を失い、恋人も頼りにできないダニの逆襲のファンタジーである。
明るく美しく、不快で凶悪な映像が次々と繰り出され、147分という長尺であることを感じなかった。
ホラーだと思わなければ悪くない。
おかしな儀式だったりおかしな風習がたんたんと映されていくんだけど、ホラーならふつう徐々に盛り上げていくように作るのかなあ。各シーンが演出というより説明になっていたような、、、。
妹が両親と無理心中したのがラストとどうつながるのかと期待しながら観てたけど全然関係ない(であろう)オチだったのが肩透かしだった。
ってどうしてもヘレディタリー的なものを期待してしまうけどこの映画そのものは別に悪くない。
☆☆☆☆ ハ〜〜〜フ〜〜〜!シュランペッタ、ホ〜〜〜ヘンタ〜イ!ミ...
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ハ〜〜〜フ〜〜〜!シュランペッタ、ホ〜〜〜ヘンタ〜イ!ミラネッリ、ダイシュウゴ〜〜〜!
ハ〜〜〜フ〜〜〜!ナンダコレ〜〜〜、ワマナラ〜〜〜メッチャ〜〜〜!ンシカケム、オモシロ〜イ!
ハ〜〜〜フ〜〜〜!ククニ〜ニサノ、ビャク〜ヤノアカルサ〜デ、シンケイ〜ガオカサレ〜〜テイ〜〜ク!
ハ〜〜〜フ〜〜〜!エエヨメコナイカ〜〜〜、ヌフユウバ〜〜〜!ダカ〜〜ラ〜、ナラヤマ〜〜〜!ブシコ〜〜ウ〜!
ハ〜〜〜フ〜〜〜!ユソッパリンイ、キサ〜〜マ〜!ショ〜〜ン〜〜ベ〜〜ンヲ、スル〜〜ナ〜〜〜!
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♬ア〜〜!オド〜〜レ、オド〜〜レ!ワニナッテオド〜〜レ〜!
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♬ア〜〜!ヒヌ〜ト、ヲォ〜メ〜〜ス!オマ〜エ〜カッ〜〜タ〜〜!ハ〜ナワヲカブ〜レ、カブ〜レ!
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♬ン〜〜〜!ン〜〜〜!ン〜〜!ナニクワ〜ヌカオ〜デ、イ〜〜ンモ〜〜オ、タベタ〜〜〜ナ!
♬ア〜〜〜!ア〜〜〜!ア〜〜〜!ニシ〜〜ンタベ〜〜タ!ダカ〜〜ラ、ニンシ〜〜〜ン、ニンシ〜〜〜ン!
♬イ〜〜〜!イ〜〜〜!イ〜〜〜!サ〜〜ア、イ〜〜ケ〜二〜〜〜エ〜!イ〜〜ケ〜二〜〜〜エ〜!
サ〜ア!イマコ〜ソ、ミナ〜デ、シゼン〜ヲ、トリモドソ〜〜〜ウ!
ソノタメ二〜モ、へンタイサ〜ン、イラッシャ〜〜〜イ٩( ᐛ )و
2020年2月24日 TOHOシネマズ市川コルトンプラザ/スクリーン2
異文化交流とバッドトリップ
大学の仲間の地元・スウェーデンの田舎にあるコミューンに旅行に行く5人。そこで開かれる祝祭に参加するが…。
そのコミューンが夏だと白夜だからとにかく明るい。コミューンの住民も皆妙に明るい。でもその明るさが気味悪いという設定。
明るいし牧歌的な雰囲気なんだけど薄気味悪い。こんな鑑賞体験は珍しい。いや、観終わったとき、戸惑ってしまった。自分はこれを面白いと思ったのか。ただ、上映時間がこんなに長いとは知らなかった。それを飽きずに観終えたんだから面白かったと感じたのかも。こんな鑑賞体験はホントに珍しい。
ちなみに90年に一度の祭?って思ったけど、最後まで観ると定期的にやってんじゃないの?って気がした。外から男を呼んできて子孫を作るための祭。そう考えるとあの手際の良さも納得する。さらに薄気味悪いけど。
でも、ホラーという感じではないかな。言葉だけでなく風習の違う、気味の悪い異文化に触れた違和感と恐怖が描かれた映画。
ドラッグのトリップも特徴的だ。そこらへんにあるものがうねうねと動いたりする映像を見るのはなかなか気持ち悪かった。
ちなみに主演のフローレンス・ピューはクロエ・グレース・モレッツに似てる。共感する人いないかな。すでに出尽くしてる意見かな。
これ、続編作っても面白いな。今度はこのコミューンのことを知った上で新しい外部の人間が来て、脱出しようとする話。ないかー。
期待して観賞
『ヘレディタリー』が悪夢的な怖さだったので、おぉ❗️期待できる監督さんかなと、又あの嫌~な感じを味わせてくれるのかと、ところが、『ウィッカーマン』か❓️たんなる田舎町の昔ながらの風習を都会の大学生やら、精神疾患を抱えている彼女
らを巻き込んでの騒ぎ、そこにエロあり、トリップあり、まぁ、何となく先は読めた、だが1つ!驚愕したのは後から知って良く見ておくんだった、『ベニスに死す』で絶世の美少年←大好きだった、ビョルン・アンドレセンが年寄りの役で生け贄←生まれ変わりか、見るも無惨な姿に
ムラ社会によるソリッドシチュエーションホラー
老いたものが自ら命を絶ち、代わりに新しい命にその後を託す。隔絶されたムラ社会での儀式。社会にはテリトリーがあり、そこに溶け込めないのでは、足を踏み入れてはならない。興味本位で迷い込んでしまった学生たちは、当然のごとくそれについていけない。そして、犠牲となる。
性交の儀式も表現される。個人というものはなく、ムラ全体で生活し、時間を過ごしてゆくようになる。
目を背けたくなるシーンがあり、R15だが、R18でもいいのではないかと思い、高校生の息子には見せられないと感じた。
しかし、思わず表情を緩めてしまうシーンもチョイチョイいれてある。人が真っ裸で股間を隠して外を走ったりする。
人が本物の熊の着ぐるみ姿となるシーンがあり、これはマンガの「ゴールデンカムイ」の実写版かと一瞬思った。
見終わった時、デカプリオの「ザ ビーチ」を思い出した。
不気味
昔なら本当にやってそうな儀式。狭い共同体の中での不気味さが十分伝わってきます。伏線のように散りばめられた絵が、これから起きる出来事の想像をかき立てられて上手いですね。不気味な不協和音の音楽も効果的で、全編にわたる不穏さを強調します。そして、怖くて不快な儀式へと。ラストの衝撃的なオチはなんとも。ある人物の「両親は火に包まれて死んだ」という台詞はここにつながるんだね。
明るい悪夢
私は女。
メンタルがおかしくて希死念慮に苛まれ、不眠症を患っている。
あらすじを読み、この映画を見たいと思い鑑賞してきた。
結果はずっと味わったことの無い憂鬱な気持ちになった。
希死念慮もない純粋な鬱、かと思えば何かが燃え上がるような躁状態を繰り返している。
開始5分で背後から殴られたような感覚に陥り、ここからずっとODに失敗したかのようなバッドトリップである。
主人公ダニーの恋人クリスチャンの友人たちが出すメンヘラの彼女に対する空気感、そこに主人公が来ると自然と避けようとする友人たち……。
私は過去の経験であったり、居心地の悪さから「もうやめてくれ」と叫びたくなってしまった。
主人公ダニーが自然とペレの近くに座り、話をしたのも「ペレだけは」彼女と自然に話してくれていた経験があったからなのではないだろうか?と思わせる。
途中、私の好きな描写がある。
スウェーデン行きの旅行へ出ることを隠されていたダニーがクリスチャンに対して話をしようと「椅子に座る」ように促すがクリスチャンは座らずに立ったまま話を続けていたシーンである。
クリスチャンは上辺だけ相手に合わせ、だがいますぐにここから立ち去りたい、メンヘラ彼女の面倒事に巻き込まれたくないという幼稚性が出ている。
「私はあなたのことを責めていない」「あなたのことを分かろうとしている」=「だからあなたも私を理解してほしい」という気持ちが見え隠れしていてとても胸に刺さったシーンだ。
このシーンが非常にもどかしく、映画を見ていて何度かの「もうやめてくれ!」が出てくる。
その後、ペレにより村の『儀式』を見せられたダニーは家族を思い出し、「こんな村からは出ていく」と主張する。
しかし、ペレもまた「座って話がしたい」となだめるのである。
ダニーはクリスチャンと違い、「座って話をする」のである。
ここの対比があまりにも美しく、私は鳥肌が止まらなかった。
ダニーは儀式のことを否定し、私は受け入れられないとずっと嘆いていたが相手と向き合っていたように思える。
この向き合い方がダニー、クリスチャンであるカップルのすれ違い方であるんだろうなと見せ付けられた。
映画を見終えて。
クリスチャンはたぶん悪いやつじゃなく、健康的な家族を持った恋人とであれば幸せな甘い時間を過ごせていたのかもしれないなぁと思う。
メンヘラ彼女を見捨てた罪悪感を背負いたくなかったんだろうとメンヘラで面倒くさい性質の私だからこそ持てる感想である。
私の感想はここで終わりにする。
最後に言いたいのはこの映画は147分間のバッドトリップを味わう。
他人にはおすすめしたいが、大切な人に見てほしくない映画である。
私はあのバッドトリップをまた味わいたいと思える映画だったのでぜひ2度目環境の整った映画館で見たい。
が、見たくない気持ちもあるのでこの監督は「人の脳を直接揺さぶることのできる」演出が上手いのであろう。
映画を見るときは「快晴予報」の日に「昼間で終わる」時間帯をまた選んであの純粋無垢な悪夢を楽しみたい。
あなたの知りたくもない世界
他に観るものないし相当な奇作と聞いていたので鑑賞
アリ・アスター監督作品は未見です
感想としては
美しさを感じるビジュアルと共に
コレ作った人頭大丈夫という感じ(褒め言葉)
ただめちゃくちゃグチャグチャの中にちゃんと
メッセージ性は多少あるのかなと感じるものでした
民俗学を専攻する大学生のグループが
卒論テーマや気分転換など色々な理由を付けて
スウェーデンの90年に1度の祝祭に参加します
参加するのは
家族を失い精神的に不安定なダニー
ダニーの恋人で草食系だけど妙にモテるクリスチャン
今回の旅を手引きした地元出身のペレ
論文のためなら周り見えないけど概ね理性的なジョッシュ
バカでスケベのマーク
などで現地で
最初から樹脂でキマッてる人や
イギリス人バカップルに会います
そしてメンバーはもれなく樹脂でガンギマリしており
かなり現実の境目が無くなった状態で9日間の
祭りに参加していきます
その村の祭りは実在する神話がベースにはなっている
ようですがどことなくディフォルメされた感じですが
とりあえずテーマは古き生の死と新しき誕生
一同は村の老人が飛び降りて死ぬ儀式でパニックに陥ります
事前に説明せずに見せてるのもよくわかんないですが
ダニーはトラウマが蘇りイギリス人バカップルは混乱して
帰ろうとしますがバカップルはその後行方が分からなくなります
その後マークは神聖な木に小便をして
ジョッシュは祝祭を卒論のテーマにするのに夢中に
なりすぎて禁忌を破って行方が分からなくなります
ダニーは「女王」を決める儀式に高揚する水を飲まされ
参加し女王になってしまい
クリスチャンは村娘に惚れられて性交の儀式を依頼され
同様の水を飲まされ半ば無理矢理協力されてしまいます
ダニーはその現場を見てしまい絶望に暮れますが
女王として村の一員と認めた村人達は同じように慟哭し
ダニーは悲しみを共有してくれたかのように感じていきます
クリスチャンも性交後全裸で逃げ出してあちこち逃げ回りますが
そこで行方が分からなかった仲間たちが全員惨殺されているのを
目の当たりにしつつ自分も眠らされてしまいます
そして祭りのラスト
9人のい生贄を小屋ごと燃やしますが
女王として最後の生け贄を一人選びます
候補にクリスチャンが含まれていますが
ダニーはクリスチャンを選び他の仲間の死体と
一緒に燃やされダニーは蔓延の笑顔で話は終わります
…終盤はもう唖然として見るしかなかった感じでしたが
結局ダニーは家族を失った悲しみをクリスチャンやその仲間達には
共有してもらえず女王となったときの村人達に一番共感してもらえた
と思ってしまい傾倒していってしまったのですね
これはカルト宗教にハマる時の典型例ですから非常に危ない
またジョッシュら研究のために神聖な祝祭に敬意を払わないと
どんな仕打ちに遭うかという部分もあります(殺されまではしないでしょうが)
他人にはとても理解できない文化や儀式や習慣って
どこの国にもあるいは会社にもあったりしますから
そんなに特異的な事ではないというメッセージも感じ取れます
只とにかくゴアなシーンや生理的に嫌悪するシーンが平気で出てくる
ためPG以上に観に行くには気をつけた方がいいとおもいます
ビジュアルに圧倒されっぱなしになってしまう作品ですが
しいて言えば村に行くまでの尺がちょっとありすぎて
ダレてしまう感じはあるかなと思います
行ってから色々独白していく感じでも良かったんじゃないかと
思います
なんかあまりに殺されに行くだけ感が強かったです
まあホラーはそんなもんですけど
この作品を薦められるかどうかと聞かれたら
怖い物見たさとしか言えません
あんまり中庸な点数を付けたくないのですが
さすがにこれは見る人選ぶかなという感じなので
1点引いときます
禍々しいが救いのある話?
あの アリアスター の長編2作目ということで鑑賞。
前作ヘレディタリーは自分の人生の中で間違いなく最も怖い、というより忌まわしい一本だったが今作はそう言った ホラー的 な感情を主に扱った作品ではなかった印象。
主人公ダニーが家族にある決定的な 呪い をかけられたところで今作のタイトルクレジットが出るが、今作は彼女がそんな呪縛から解き放たれるまでを描いた作品だったと言える。
前作ヘレディタリーのラストもある種の祝祭感が溢れていたが今作はその 救い に向けての話運びがより明確になっている気がした。
白夜のスウェーデンのそれはそれは美しいホルガ村を舞台に繰り広げられる 家族 そして 生と死 のあり方は、ダニーを苦しめる一般的な文化的価値観とは180度異なっており、そのコミュニティの中では彼女の苦しみは意味をなさない。
(180度異なる という点は村に近づいていく途中のカメラワークでも 文字通りの形で印象的に示される)
つまり、村で繰り広げられる様々な 禍々しい風習 がダニーの抱える苦しみに対してある意味 わかりやすく 対照的なものとして描き出されていくので、話の向かう方向性にはそもそも忌々しい雰囲気があまりないのである。
その点でミッドサマーはヘレディタリーと比較して 恐怖 とい成分が少ない印象なのかもしれない。 というか、この映画に関していえばジャンルは ホラー ではないとも言える。
描いているのは 恐怖 ではなく、自分の生きるコミュニティとは全く異なる価値観で生きる人々の 異物感 とその 正しさ(正当性という意味ではなくその場を支配するという意味で)だった。
彼らからすると何一つ間違っていない 全て正常 なのだ。
食人族映画と同じだな。
とはいえ・・・
恐怖が少ない というのはあくまでヘレディタリーと比較してということであり、一つひとつの描写の感じの悪さはやはり凄まじい。
美しい景色の中で美しく繰り広げられる恐ろしく禍々しい風習の数々がほんとーに感じが悪く、なのにそれ込みでやはり超絶美しく撮られている。 それら全部をひっくるめて超キモいのだ。
特に、昔から苦手なのだが、ああいう ヨーロッパの絵本 的なタッチの絵で何か描いてあるだけでもうたまらなく嫌!笑
後半に向けて加速するバットトリップ的描写と合わせての数々はもう完全に見る側の理解を超えて彼らの文化の中で事態が進んでいくので やばい・・・この人たちやばい・・・ ともうただドン引き。
え 結局お前どこからそのつもりだったの? といのはどうやら映画をもう一度見直すと色々とわかるようになっているらしい(ヘレディタリーも結局 最初から詰んでたのね・・・ という話だった)が、とりあえず怖いので見直しません!!
でもダニーを旅行に誘うくだりの時点で こいつなんかやばくない?みたいな雰囲気はビンビンだったとは思う。
音楽 と 音の部分での演出もすごくて、最後とかもう
壮大なんだか 禍々しいんだか 美しいんだか
もうわけがわからない、こんな音楽はこの話以外ではあり得ません
という感じ。
フローレンスピューは今作のほか、個人的に超絶楽しみなストーリーオブマイライフ、MCU新作ブラックウィドウ などの注目作もあるし、ジャックレイナー、ウィルポールターも役者としての地位を確実にステップアップしており役者陣の充実もすごい。
怖いのはわかっているが次回監督作も期待大な出来だった。
いやーしかし本当にアリアスター作品はホント感じが悪い。笑
前作同様 カルト 的な集団を取り巻く話であり、ヘレディタリーの公開の際にはインタビューで 自分の家族に起こった出来事を題材にしていると答えていたが、彼の家族に一体何があったのだろうか。怖いけど聞いてみたい
海外旅行をした事がない私が北欧を満喫
折角の連休なので、「気分だけでも海外へ」と観に行きました。
海外旅行はおろかパスポートすら所持しておらず、このご時世に外国語を話すことも出来なければ、外人の知り合いすらいない私。グローバル社会の中、いまだに鎖国を続けるサムライであるため、海外の文化や風習にも明るくありません。なので、あまり自分の倫理観や先入観だけで海外について苦言を呈したくないのですが、それでも言わせてください。
ハーブはダメ、絶対!!
沢〇、マ〇キー、そして田〇、見てっか?ダメだぞ、君たちはハーブに手を出しちゃダメだぞ!
村に到着し自己紹介から流れるようにオープニングハーブをキメ、ことあるごとにハーブをキメる。心を落ち着けるためのハーブを勧められたり、ダンスの前にもハーブでテンションアゲアゲ。村人全員、パーティーピーポーか何かなのかな?そして極めつけは、女性の村人とのキメ〇ク。しかも、オバサンがメチャクチャ関与してくる始末。あそこに関してはハーブが無かったら無理だったね。しゃーない。
このように、全編通して、「ハーブ万能説」で押し切ってくるのよ。仕方ないんだけどね、わかるんだけどね、ただね、「ハーブだからしゃーない」ってなっちゃうのよ。何か異常な行動があっても、「村人全員ハーブでラリってるもん」ってねw
個人的には良く出来ていたなと。
登場人物の立場になれば恐怖しかないけど、客観的な立場になると、こんなもんかなという印象。北欧に限らず、日本を舞台にしても成り立つ話だし、「閉鎖的な村で続く儀式に巻き込まれた旅人」というのはホラーとして珍しくないですよね?単純だからこそ、細部に凄くこだわっているのが伝わったし、こだわりが凄すぎて1回観たぐらいではわからんという、もったいない状態にもなっていたなと。その手の知識が無いのでわからないですが、考察する余地がめちゃくちゃあるのでしょうね。なので、そういうのが好きな人にとっては傑作だと思います。
強いて言うなら、助かる余地があったのかだけ気になる。
生贄の人数よりも招待客の方が多いわけだし、逃げ切れる選択肢があった方が良かったかも。いくら伝統儀式だからといって「外の人間拉致して、皆生贄にします」では、頭の狂った集団にしかならない。「文明的な人間が論理的に思考した結果、非文明的な儀式を続ける」みたいなほうが決定的に理解が噛み合わないから恐怖を感じたかな。
そういう点で言えば、ラストシーンのヒロインは好きです。村で生きていくことを決めた一方で、皆がWO~WO~している中、一人笑っている。まだ染まり切っていないヒロインが何を感じていたのか、凄く興味深いですね。
鑑賞前は、「若者がバカンスに行く」タイプの単純なホラーだと考えていたのですが、実際は監督の「好き」を詰め込んだ宝箱みたいな作品でした。上映中、観客の息遣いが凄かったので、宝箱の中身についての評価はお察しですw
可哀そうなヒグマちゃん・・・
友人のペレの故郷でもあるスウェーデンのホルガという小さな村。奥にはピラミッド型の神殿もあるし、絶壁の山もある。白夜なだけにずっと明るいため、時間の概念すら奪われそうで、常にトリップした雰囲気の若者5人組。元々は男子4人で行こうと計画していたのに、クリスチャンの恋人ダニーは折しも両親、妹の3人を同時に排気ガス自殺で亡くし、失意のどん底だったために急遽参加することになったのだ。
閉鎖的なコミュニティのカルト的儀式。自然を愛するがゆえに“サイクル・オブ・ライフ”という、人間も自然になぞらえている。なんとなく90年に一度という大祝祭と18年周期の人生が絡み合うが、どうも72歳になったら死を迎えることが自然なようだ・・・。自然に癒されることも大切だ!なんて初日を過ごしたが、彼らよそ者が目の当たりにしたのは驚愕の自殺の儀式だった。
もう帰りたい!と思ったに違いないダニー。民俗学の論文のために必死にメモする黒人のジョシュ、クリスチャンも共同研究したいと言い出す始末。まぁ、自殺だけならそのまま帰れたかもしれないが、『メイズ・ランナー』でも演技が印象的だったマーク(ウィル・ポールター)が枯れ木にしょんべんかけたことからおかしくなった。逃げろ!メイズ・ランナーのように・・・あ、やられちゃったな。
とにかく閉鎖的であるがゆえに、近親結婚もあるんじゃ?という疑問もおこるが、時折外部の“血”を取り入れてるのだという。アメリカではいとこ婚も禁ずる州が多い(可能なのは6州)けど、その考えも取り入れてるのだろう(ちょっと日本と違う)。最終的にはその外部の血が欲しかっただけという目的もあった。
とにかくグロ!明るい草原の風景とマッチしない異様さがまた凄い。ダニーの視線がほとんどなのですが、手や足に草が生えてくる描写が面白かったし、わざとらしくメイクイーンに選ばれ、最後の生贄の決断を迫られるところもいい。ペレくんが大仕事をやってのけたんですね。
それにしても上映後、誰も席を立とうとしない。しかも女性たちに人気があるみたいで、「面白かった」「パンフ欲しい」という声が聞こえてくる。男はしょせん種馬さ・・・みたいな・・・どこかで書いた気がする。
最後に鳥肌が立った。原始的な、根源的な畏怖を揺り起こされたような…こんなホラーは日本では(ジャパニーズホラーとやらを作っている限りは)生まれないだろう。
儀式の最後、生け贄の館が燃え上がるシーンで全身に鳥肌が立ち、しばらく治まらなかった。体に火がついた生け贄の一人が泣き叫び出すと同時に、ホルガの人々も、有るものは泣き叫び出し有るものは笑い出す。そのときに、ふと一緒に叫び笑いたくなった。怖い。話はいたって簡単。映画の冒頭で家族を失くしたダニーが映画の最後で新しい家族を見つける話。(何せダニーがパニック障害の発作を起こしても一緒にパニクってくれる家族なのだ。) オジンとオバンとが投身自殺した時点で彼らが生きて帰れないことはわかってしまう。あとの楽しみはダニーとクリスチャン以外はどういう風に消されていくのかということ。そしてダニーとクリスチャンとが最後にどうなるかという興味だけで引っ張っていくのだが、牧歌的でもあり薄気味悪くもあり、美しくもありおぞましくもある、という世界は結構飽きさせない。ホルガに行く途中で走っている車からの視点が180度引っくり返る、いつか夢て見たようなシーンがある。その時、これは面白そうな映画体験になりそうな気がしたが、あそこで既に非日常の世界に入っていた訳だ。
なんとも不思議な映画
朝一で観た。←朝から(笑)
3分の2くらいが明るいスウェーデンで、朝に相応しいかなと。なんてことは全くなかったが。
劇中ではコミューン呼んでたけど、もっとカルト村的な感じ。
家族を亡くして精神的に参ってしまう役を演じたダニーがすごいと思った。
ジャック・レイナー(シングストリートのお兄ちゃん!)が全裸で走り回るのは見たくなかったけど。
カメラワークが独特で、村?に近づいて行くシーン全員が揃って食事をするシーンとか、面白かった。
ラストはうーむ、という感じだったが、きれいな風景と異常な儀式のコントラストが割と面白く、見応えがあった。
ホラーと観るかメンタルケアとして観るか
アリ・アスター監督作品は「ヘレディタリー/継承」のみ観賞済。
「ヘレディタリー」公開時に絶賛の声をSNSで見ていて興味はあったものの機会を逃していたので、この作品が公開されるのを聞いて「ヘレディタリー」を観賞し、「ミッドサマー」が公開された初週に不安半分恐れ半分で観に行った。
事前にホラー映画と聞いていたものの、観終わった時の印象はむしろ"現代人の為のメンタルケア映画"だった。
冒頭で主人公・ダニーの姉が両親を道連れに自殺する衝撃的なシーンから始まり"映画は冒頭五分間で作品のテーマを描く作品が多い"と言うのを知っていたので、こんな胸糞悪いシーンが一体どうテーマに関わるのか一気に心を捕まれた。
村へと向かっていくシーンでゆっくり上下反転していくカメラワークは"ここからは世の理が通用しない"(ここから怖いシークエンスですよ)って言う比喩として解りやすかったし、村に入ってから"村で語り継がれている寓話"を紹介する体で、これからの展開を暗に(冒頭でも)示すのも後々その展開がいざ来た時に精神的な備えが出来るのは良かった。
この手法を見た時点ではホラー映画としては予め今後の展開を知ってしまうのは恐怖感が薄れてしまうのでは?と思ったけれど、白夜と言う太陽が沈まない季節で明るいからこそ恐怖の対象から目を反らせない恐怖と、その展開を知っているからこそその恐怖からも目を反らせないって言う入れ子の構造が常に緊張状態を持続させて、個人的には暗闇が舞台のホラーよりも怖かった。
「ヘレディタリー」でも思ったものの、この監督は既存のホラー映画が醸し出す"恐怖"よりも日常に潜む"人に対する不快さ"、"胸糞悪い気分"を醸し出すのがとても上手い監督だと思う。
序盤では不眠症に悩まされたり、会話の最中でも意識が散漫としてしまうなどショックを受けた事で情緒不安定になっているのがトイレに駆け込むことで時が何日、何時間も進むなど演出的にも強調されていた。
そんなメンタルがボロボロな状態の恋人に対してクリスチャンは支えようとはせず、悩みを吐露出来るような友人も少ない中、結果的にダニーがホルガ村で"家族"と呼べる存在を見つけたのを見るとアリ・アスター監督自身が失恋後にこの作品を作ったってのも相まって、(カルトかどうかは置いておくとしても)集団生活を捨てた個々でしか生きられない逃げ場の無い現代社会は果たして良いのだろうかって疑問を投げ掛けているようにも感じた。
日本だと言い伝えで「姥捨て山」があったり「TRICK」でカルト宗教を扱っている回があるからこそ、ざっくりとした設定はそこまで新鮮には感じなかった(勿論演出が斬新で鳥肌は立った)けれど、海外では観賞後どういう印象だったのか気になる。
何かと比較されがちな「ウィッカーマン」もいずれ見てみたいな。
新鮮な演出
2人が同じ画面に入るようにクリスチャンを鏡越しにうつしたり、逆さまに道を撮ったり、カメラワークが新鮮でよかった
不安定だったダニーが依存先を見つけられたハッピーエンドだったけど、結局ダニー自身はまだ共同体に染まりきらずに自我を保ってたのがよかった
この先どんなふうに共同体と関わっていくのか想像するとちょっと楽しい
あとダニーの部屋のベッドの上に飾られてた、花冠をかぶった女の子と熊がおでこ合わせてる絵、なんだか意味深だな〜
めちゃくちゃ美しいけどめちゃくちゃ胸糞悪かった
今作はセットがメルヘンで色鮮やかで美しく、白夜なのでずっと明るい。それらが、幻想的というか違和感を引き出してた。そして、容赦無い描写の数々で普段見慣れてないから滅入っちゃった😓
最初の方は主人公が家族を失った悲しみでちょっと狂ってるのかなぁぐらいだったのが、夏至祭が進むにつれ段々と感じる違和感、そして崖から飛び降りるシーンから「えっ、あかんでしょ」と常軌を逸しまくりの村人の文化、思想が明らかになる。あんなことしといても馴染み深く、愛着を持っている文化故、罪悪感どころか幸せそうなのが怖い。
クリスチャンが他人の文化は尊重しなくちゃみたいなことを言っていたが、その文化の外にいる人に危害を与えてる時点で尊重すべきでないだろうと思った。
そして、村人たちの同調意識?の異常な高さ、皆んな同じリアクションをすることがある(同調した方が楽だもんね)。最早理性を失っているように感じた。例として終盤、ダニーがクリスチャンの裏切りセックスを見て、泣き叫んでる時周りの女たちも叫び出す。
ラストシーンの笑顔も、全て吹っ切れたからか、それとも周りと同調することを選んだのか?
後フローレンスピューの出てる作品初めて見たけど、結構ハスキーボイスなのね。ポストスカーレットヨハンソンになるかもね☺️
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