劇場公開日 2018年4月28日

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ザ・スクエア 思いやりの聖域のレビュー・感想・評価

全73件中、41~60件目を表示

5.0ザ・スクエア

2018年5月27日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

スウェーデンの階級社会における上流階級の偽善を暴いた傑作。福祉国家の「思いやり」とは結局こういうことではないかと思った。

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Hiroshi

3.0痛いところをグサグサと突かれてる気分

2018年5月26日
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ザ・スクエア、鑑賞いたしました。

「人の振り見て、我が振りなおせてる?」

上映中、ずっと脳裏をよぎっていました。
痛いところをグサグサと突かれ、自分自身の日頃の行いを省みなさいと問われているようで、なかなかにパンチの効いた映画で
した。

大枠ではもちろんですが、シーンごとの細かな工夫も見事で(赤ちゃんの泣き声に対する反応、障害者への配慮、相手が話しているときに笑う奴ら、記者陣も!)、
細かく「あなたは周りのことを思いやっていますか?思いやれてますか?」と問うてきます。
(終盤、「もうやめてー!」と思ってました...笑)

スマホの画面(スクエア)では、声を荒げるのに、現実では見て見ぬふりで何も行動に移さ(せ)ない人間よ、少しでも良いからたまには周りに目を向け、他人を思いやってみるのはどう?それも悪くないよ、といった気持ちにさせてくれた映画です。

ぜひご鑑賞ください!

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ポンコツスープ

3.0日本では難しい

2018年5月23日
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鑑賞方法:映画館

働かざる者食うべからずで
物乞いに無条件で手を差し伸べる文化がない日本、
スリにあったら、警察頼らない疑問
根幹自体が文化的に異なる日本では、
難しすぎる。

道徳的な善意、
本能か理性か、
個人か集団か
それらの疑問点を全部詰め込んで
あなたならどうした?
というもの。

いい視点で、
話し合いの題材にするにはいい作品だが、
面白いかどうかという作品では無い。

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ya---ri

3.0良い映画

2018年5月17日
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鑑賞方法:映画館

"モンキーマン"で目が覚めた…。

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stoneage

4.5確かにけしからんお話!

2018年5月17日
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鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

難しい

スウェーデンの奇才リューベン・オストルンド監督作。前作「フレンチアルプスで起きたこと」同様、些細な過ちのはずだった行動が主人公を追い詰めていくが、今作では悪い方へ悪い方への突き進み方が徹底してすぎており、更にアイロニーとブラックなユーモアとたっぷりの毒の盛り度がやりすぎな位にスゴイ。アートの世界で成功を収めたキュレーターである主人公が、自身の”思いやり”の無い行動を重ねていった結果、これでもかと降りかかる不幸の連鎖。そのすべての元凶は彼にあり、上手く取り繕おうとしてもダメ、反省して償おうとしたって、謝罪したって、辞めたって許されない。裕福な知人や仕事仲間、部下、友人、娘たち、金乞いの人たちまで、もしかして...と助けてくれそうな人々が、ことごとく助けにならずにむしろ足を引っ張りまくる。徹底して冷淡で悪ふざけに近いブラックな笑いを執拗に盛り込むあたり、監督はかなり偏執狂的にクドイ性格だなあ...そこが好き!やはり際立つのは悪意のある冷笑の嵐だが、その中に、現代の人間関係の希薄さやネット社会の脆さに対する警鐘を鳴らす。カンヌ映画祭でパルムドールを受賞したが、拍手と共に「恥を知れ!」との怒号も鳴り響いたというが、なるほど確かにけしからん話ではあるなー、と納得してしまう。個人的にはかなり好きだけどねー、大傑作!

はっきり掴めなかったのは、”カオスが訪れる”の件と、アパート住民の先住民族風の男性のところ。この二つって、組みになっていると思っていいんでしょうか?

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foxheads

2.5現代アート的映画

2018年5月16日
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スッキリしない映画だった。
始めから、一体何語⁈あれ⁈英語⁈かと、聞きなれない言語が飛び交う。

主人公は、現代アートのキュレーター。
現代アートと、聞くだけで、私は、なんか訳分からんとなってしまう。映画の中でも言ってたが、美術館と言う権威ある物の中に鎮座されるだけで、他から見たらゴミの様なモノでもアートとなりうる・・
自身の感性よりも、権威や説明文で納得してしまう自分も居る、が、とかく現代アートは、集客力が弱い。それで起こる騒動のモロモロを描いている、が、映画
は、現代アートと同じで、わかりにくい。

ヨーロッパには、中東から移民が住み始め、お互いの文化の違いや、お互いを知ろうとしないからこその、軋轢が起きているんだと描いていた。
副題の思いやりの聖域とは、非常に意味が深いし、自分だったらと試されている気もして居心地が悪かったし、最後のシーンは後味が悪かった。

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はなも

4.0自身の好き嫌いで感じればいい。

2018年5月14日
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笑える

悲しい

知的

現代アートに馴染みの無い人からすると現代アートとは、こんな滑稽な物なのでしょうね。と言うステレオタイプな内容であるものの、笑いがこみあげます。
だだ現場にいる者からすると、皮肉たっぷりで悲しくもなり、その先にある提示が一つ欲しかった。
主人公のクリスティアンがセレブにもかかわらず、ピュアに描かれている所が、この作品を楽しめた一因。

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HIROKICHI

4.0ブラックユーモア

2018年5月13日
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笑える

知的

現代美術のキュレーターである主人公が、その中では誰もが平等で公平な権利を持つという4メートル四方の正方形の作品の宣伝を始める。しかし実際の世間は人が助けを求めても手を貸す人は少なく、そんな中、大声で助けを求める女性を見知らぬ男性と協力して守ってやったら、スマホと財布を掏られるという皮肉。一方、現代美術の砂山が清掃作業で崩されたり、サルの真似をする芸術が狂暴すぎたり、芸術家のトークセッションで病気の観客が卑猥な言葉を大声で繰り返したり、芸術、寛容、良心、道徳とは何かを問うようなハプニングが次々と主人公の周囲で起こる。主人公自身も、ホームレスに食べ物を恵むことがあったりする善人かと思えば、時々判断を大きく間違うという弱い部分もある。他に、わかりやすいクズの部下と、小賢しいクズの宣伝マン、更にエリザベス・モス演じる何を考えているかわからないアメリカ人女性など、登場人物も微妙にクレイジー。
非常にシリアスな内容だとも取れるし、全編ブラックコメディだと観ることもできる。2時間半の長い作品だが、中だるみもなく、面白かった。

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ミーノ

3.5なかなか辛辣で難しい

2018年5月10日
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鑑賞方法:映画館

知的

笑える

アートを取り巻く現状、もしかしたらアートそのものを問い質すような作品、それに加えて現代社会をも批判しているかのように見えたが、内容が結構難しくて作家の言わんとしていることを半分も理解できていないような気がする。
そもそも、作家の言わんとするところ、などという表現自体がこの映画においてはナンセンスなような気がするし、そんもん分かる訳ないんだから、思うがままに楽しめばいいだけなんだけど、単に楽しめない表現が多いし、なかなか鋭い社会風刺だなと思うところが多いが故、あれこれと作品の意図するところを読もうとしてしまった、結局徒労だなとは思ったけれど…
現代美術を積極的に鑑賞するような人ならば、作品の中のアイロニーがよく分かるだろう。それに対する受け止め方は、二分するとは思うけれど。
自分も現代アートなるものには触れてきている方だと思うので、そこからの感想をいうと、かなり笑えた。
ただエンディングは嫌い。数々のエピソードが絡み合って成立している映画であって、あのエピソードが必要だったのか個人的には疑問。確かにエピソード内、楽しめた部分はあるけれど、そのエピソードが無くても、十分に楽しめる映画だと思うのだが…尺も短くなるし、コンセプトも明確になっただろう。現代アートへのアンチテーゼと捉えられるのを避けたのだろうか。どうしても逃げに見えてしまう。
とはいえ、そもそもこの映画には高尚なコンセプトなど無い気がするわけで、エンタメとして楽しめばいいだけなんだろう。

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SH

4.0後からじわじわ考えると秀逸な映画

2018年5月9日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

確かにシュールで、二時間半が異様に長く感じる。
意味のわからなさ、意図のわからなさもすごい。

しかし鑑賞した人すべてが恐らく何かを感じるし考える映画になっている。

現代の抱える問題が凝縮している、
貧困、男女の関係、モラル、偏見、倫理観など。
何がリアルとみせたフェイクなのか、あるいは本当に起こっているのか、
一人一人が判断を委ねられている世界に今生きていると感じさせられた。

率直にいうと、退屈と感じたが、
まさしく秀逸でよくできた素晴らしい映画。
なにかが起こる!と思ってみる映画ではない。

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Natsuco

4.0心理的な深いところをあぶり出す

2018年5月9日
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鑑賞方法:映画館

人間の嫌な部分を観てきた。貧富、差別、黙殺、軽視etc.
ただ劇中のあの作り笑い、あれは人間が持ってる防衛本能みたいなものなのかも… 異質な感じや何かしらの危機を感じた時「あなたに敵意はありません」の証しとして笑顔をつくってしまうことってあると思う。その意志が伝わらない時は恐ろしいけど。
集団心理の怖さもあった。

それと随所で自分が映画の中にいて嵐が去るのをひたすら待つその他大勢の傍観者の1人になっているような感覚に陥り、そんな所も気持ち悪い。お尻がムズムズして落ち着かなくなる。

褒めてます

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豆

1.5ジュールで難解。まさに現代アートのような映画だ!

2018年5月9日
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現代アートを通して見えてくる現社会への批判をシニカルに、時にコミカルに描いた作品であるということは理解できるが、ストーリーに一貫性がなくシュールで謎めいた場面を意味なく繋ぎ合わせたような構成に正直なところ退屈させられた。また、尺も無駄に長く感じられた。

ところが、上映中は、途中退席をせずに最後までしっかりと観続けた自分がそこにいた。
「次の場面こそは何か面白い展開があるに違いない」と思い続けたからなのだが、ついにはそうした期待にも裏切られたわけだが、そうした期待をさせる面白さはあったのかもしれない。

この作品を楽しめるか否かは、現代アートを理解できるか否かにかかってくるだろう。
なぜならば、この作品自体が現代アートを皮肉りながらも、現代アートそのものように思わせるからである。

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hisayam

3.0☆☆☆★★ 人と人は思いやりが大事…との展示会を開く予定の美術館の...

2018年5月8日
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☆☆☆★★

人と人は思いやりが大事…との展示会を開く予定の美術館の責任者。
その彼に巻き起こる様々な騒動を描くのですが。
実際問題、彼に思いやりの心が有るのか?は、実はちょっと怪しい事を映画は炙り出して行く。

人間には知らず知らずではあるものの、差別意識を持ってしまっている。更には自分本位の考え方も。
映画を観た限り、深読みして考える。
「これって、対人関係に於ける争いを描きながらも、本質では紛争に至る経過を示しているのでは?」…と。
勿論、当てずっぽでは有りますが(-_-)

些細な出来事に翻弄される主人公。
映画としては、エンディングに至る道のりまでに。何一つとして多くの騒動は解決をみない。
企画した全ての事柄が、根底にある差別意識の為なのか?ことごとく失敗する。

そんな彼では有ったのだが、やっと相手の立場になって考える意識を持っに至る。
この時に、普通の監督だったならば。娘の2人と車を降りる場面でエンディングで充分の筈なのに…。
前作の『フレンチアルプスで起きたこと』のエンディングも、そうだったのだが。
「嗚呼、終わりだな!」…と思わせては。その次のカットでは、何とも言えない不穏な空気感を観客に与える辺り。この監督の一筋縄では行かない意地悪な側面は、更なる進化を遂げている様だ。

本当に意地が悪い悪い。

2018年5月3日 ヒューマントラストシネマ有楽町/シアター1

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松井の天井直撃ホームラン

4.5思いやりを持つこと、平等の権利を守ることの難しさ

2018年5月8日
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知的

 タイトルのThe Squareは主人公がキュレーターとして働く美術館にある展示物「The Square」のこと。何の変哲もない地面が四角く(スクエアに)ラインで区切られ、そこに、この中では「すべての人が平等の権利を持ち、平等に扱われる」「この中にいある人が困っていたら、誰であれ助けなければならない」と書かれている。この作品によって人々は「このスクエアの中では」という限定符に対する違和感(もしくは「本当はスクエアの外でだって同じように平等の権利と思いやりがあるべきではないか」という正義感)が喚起されるはずである。この映画が面白いのは、このスクエアという作品を展示する側である主人公自身が、「平等の権利」と「思いやり」を持つことに失敗してしまうという所にある。
 思えば、海外に行ったことのある人ならば、貧しい人々(こじき)に、何かせがまれたことがあるのではなかろうか。そういう時、例えば自分の経験では「そういう人には何もあげてはいけない」と教えられ、無視する習慣がついている。もちろんそこには色々な(渡してはいけない)理由があるのかもしれない。ただ、この映画に登場する「The Square」というインスタレーション、そしてこの映画そのものが作品として成り立つのは、やはり「平等の権利」や「思いやり」というものを持つ事の難しさを表しているように思える。
 映画は2時間半ぐらいあったように思えるが、この「思いやり」を持つことの難しさをまざまざと見せつけられ、これっぽっちも退屈はしなかった。
 現代の不条理を映す一本として是非。

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Ryo

4.0あれやこれや詰め込み過ぎ・・・。

2018年5月7日
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鑑賞方法:映画館

単純

知的

 日本では、まず、作られることのない映画です。また、色々なものを詰め込み過ぎた結果、若干、焦点がボケてしまったことも否めない映画でもあります。前半がなんとも単調で笑うに笑えませんでした。途中からパニック映画やサイコスリラー映画的要素も見え隠れしていました。ひとりの学芸員の破滅を扱った映画かとも思いましたが、さにあらず、まぁ、一筋縄でいかない作品です。脚本作りの苦労が偲ばれる作品で、日本の映画人ももっと、苦労した方がいいのでは、とも感じました。現在、余りにもひどい映画が日本には多過ぎます。このままでは、日本映画は衰退の一途を辿っていくことでしょう。一体、いつから、この転落劇は始まったのでしょう。今回、この映画を観て、この感を強くしました。

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bashiba

3.5不平等と無関心

2018年5月7日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

困った出来事が連鎖してゆき、浅はかな対応の滑稽さに笑いました。
そこでこうしたら良いのに、もっときちんと話したら良いのに、とモヤモヤもしましたが。

平等と思いやりをコンセプトにしたアート展示に力を入れながらも、目の前の困窮した人々には無関心という皮肉も面白いと感じました。
スマートで紳士的な振りをしながら、きちんと対話をせず適当にあしらい、無意識の差別感覚が浮き彫りになる、シニカルなユーモアがある作品でした。

YouTubeの宣伝動画は、何だかんだ言ってバカな炎上商法かよ!と、あまりのヒドさにかなり笑いました。
アートって何?、という揶揄も感じました。

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nakadakan

4.0シニカルコメディ

2018年5月5日
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これはコメディですよね。コメディとしてとっても面白かった。
劇場では滅多に笑わない私が肩を震わせて笑えてしまった。
ひたすら皮肉。皮肉だらけの世界。
こういう作品がパルムドール取れるというのは、まだまだカンヌは面白い立ち位置を維持しているんですね、とちょっと安心した。

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osan

3.0「文化的」偽善

2018年5月4日
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鑑賞方法:映画館

主人公を筆頭に、紳士淑女っぽく振る舞おうとしてはカッコつかない人々の「あるあるネタ」が盛り沢山。一人怒れる少年が真っ当な人間で、この少年と周囲のコントラストが良かった。

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zita

3.0本当の人間を見たような。

2018年5月3日
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面白いような映画ではなかったです、コメディという触れ込みだったので割と期待したのですがどうも何で笑っていいかわからなかった。しかし、アートへの心構えや理念、そして理想と現いつの違いや狂い出した歯車を止めるすべのない主人公の描写などは、非常に面白かったです。
ラストまで見ると、なんだか本当に人間らしい人間を見たような気がしました。

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ハワイアン映画道の弟子

4.0スクエアな社会をあぶり出す

2018年5月3日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

 タイトルがサークルでなくてスクエアなのは、何か意味があるのかもしれない。英語のスクエアには四角四面で融通が利かない人というイメージがある。四角形には円にはない角があり、場合によってはボクシングよろしく、コーナーに追い詰められる。
 非常識なアイデアを実行した主人公が逃げ道を失って四方八方から叩かれる様子は愚かであり間抜けであるが、決して他人事とは思えない。あれはまさに、かつての自分ではないか。いや、もしかしたら現在の自分、或いは未来の自分かもしれない。
 主人公は自律の能力に欠けていて、小さな欲望が抑えられなかったり、くだらないプライドが傷ついただけでつい怒鳴ってしまったり、他人に責任を転嫁したりする。典型的な俗物そのものである。
 そんな俗物が社会の格差についてモノローグのように語り、富の再配分を解説する。苦しい言い訳にも聞こえるが、さすがにインテリゲンチャだけあって、言っていることは実に当を得ている。社会保障が充実しているイメージのスウェーデンで街の至るところにホームレスがいるのは、彼の言う通り、セーフティネットが機能していない可能性がある。

 主人公は救いようのない人物かもしれないが、映画は必ずしも彼を見捨てない。むしろ全力で彼を肯定しているようにさえ感じられる。
 スクエアという思考実験は炎上マーケティングによってよくも悪くも注目を浴びる。その結果、異端を排除しようとする精神構造が世論の中心になっていることが明らかになる。それはまさに、社会全体がスクエアな人々で満ち満ちていることの証左ではないか。

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耶馬英彦