劇場公開日 2018年4月28日

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「ジュールで難解。まさに現代アートのような映画だ!」ザ・スクエア 思いやりの聖域 hisayamさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5ジュールで難解。まさに現代アートのような映画だ!

2018年5月9日
iPhoneアプリから投稿

現代アートを通して見えてくる現社会への批判をシニカルに、時にコミカルに描いた作品であるということは理解できるが、ストーリーに一貫性がなくシュールで謎めいた場面を意味なく繋ぎ合わせたような構成に正直なところ退屈させられた。また、尺も無駄に長く感じられた。

ところが、上映中は、途中退席をせずに最後までしっかりと観続けた自分がそこにいた。
「次の場面こそは何か面白い展開があるに違いない」と思い続けたからなのだが、ついにはそうした期待にも裏切られたわけだが、そうした期待をさせる面白さはあったのかもしれない。

この作品を楽しめるか否かは、現代アートを理解できるか否かにかかってくるだろう。
なぜならば、この作品自体が現代アートを皮肉りながらも、現代アートそのものように思わせるからである。

hisayam