ファースト・マンのレビュー・感想・評価
全362件中、321~340件目を表示
新たなデイミアンチャゼル節
ララランド、セッションのようなラストではなく。静かな「無」で終わる。夢、目標を描いてきたチャゼルがそれを達成した物を描いた。アームストロング船長をリアルに描き観るものによって感じ方は様々だろう。
万人ウケする映画ではないかもしれないが、60年代をリアルに感じさせるフィルムでの撮影、極力ソリッドにした音響、そして控えめなライアン・ゴズリングの演技。
なぜアカデミー賞にノミネートされなかったのか。
暗い
冒頭で愛娘を失くしたニール、その悲しみが映画全体を覆い尽くす。とにかく笑顔のシーンもどこか陰鬱なのだ。音楽もあまり流れず、粛々と時系列に流れていく、沈黙とロケットの爆音しかないかの様。ラストシーンで夫婦の絆を感じさせるような終わり方をしているが、この夫婦後々離婚し、ニールは再婚する。悲劇のうえに歴史ありだが、この映画はまさにそれである。最後に・・ニールで月面に降り立ち、娘のブレスレットを月面のクレーターに落とすシーンが心に残りました。エンターテイメント制はこの映画、ないと思います。馬鹿真面目な映画です。
アポロ計画とは
アポロ計画=「人類史上初、月に行ってきぜ!」程度の理解しかないものですが、裏ではこんなドラマが繰り広げられていたとは...
アポロ計画とはなんぞやをある程度ちゃんと理解することができて(もちろんまだまだ触りの部分だけかもですが)、それだけでも観に行った価値がありました。
輝かしく壮大な物語の裏に、深く重くのしかかるような人間ドラマの数々があったことに感動を覚えつつ、それを表現してくれたことに感謝の念さえ覚えます。
月に降り立つまでの激しく揺れるカメラワークおよび音響、それとは対照的な月に降り立ったあとの静寂の演出、からのラストシーンにグッときます。
ぜひご鑑賞ください。
花粉が飛び始める前に見たほうがいいと思います
『月面の再現』から始まった〝リアル〟の追求が、映画製作の途上で半ば目的化していったのではないだろうか?
家族との最後になるかもしれない時間を意味のない荷造りで逃避してしまう人としての弱さ、国威発揚を負わされる責任と様々な立場からの否定的な意見(ただのやっかみだってある)の狭間で抱く複雑な心情、パイオニアとしての自負と純粋な夢追い人としての情熱、不運な先達や同僚への思い。
そんなこんなを全て脚本に落とそうとするのは無理があるし、セリフにしたら陳腐になる場合もある。
だから、リアルな再現が月面に留まらず、ロケットに乗り込む時のエレベーター視点、観客が自ら体験しているような燃料噴射の轟音と月面での静寂、まるで自分が詰められているかのような妻のアップ顔……等々全編にわたり細部にまでリアルが行き届いたのだと思う。
結果として、感情を揺さぶるようなドラマ性が削ぎ落とされ、人によってはやや退屈な印象の作品となったといえる。
では監督の意図が空回りしたのか、と言えばそんなことはなく、かなりのレベルで成功したと思う。
終盤の月面に降り立つシーンでは、IMAXの劇場内から音を伝える空気を抜いたのではないか、と息苦しさを覚えるほど観客全員がまるで示し合わせたかのように息を潜めて、物音ひとつ立ててはいけないほどの緊張感を強いられながら(膝上に置いたダウンジャケットの衣擦れの音すら気になる程の静けさでした)画面に見入っていたのですから。
※2/9 東宝シネマズ日比谷 12:00の回で鑑賞された皆様、ありがとうございました。息を潜める共同作業の一員になれて、とても嬉しかったです。感謝申し上げます。
鼻水をすすったり、くしゃみをするのが憚られる映画ですので、花粉症の方は早目に鑑賞することをお勧めします^_^
静かな作品でした
本作はアームストロング船長の波瀾万丈な人生の話かな?と思っていましたが、ちょっと違いました。
家族思いだけど、それを表に出さない、普通の人として描いていました。
彼にとって、月への挑戦は何だったのか・・ちょっと自分には分かり辛い内容でした。
全体的にアームストロング船長の視点で描かれていましたので、宇宙船の小さな窓でしか外の景色が見れないところは、自分が宇宙船に乗った感じがして、楽しかったですね。
船長、面白くないです
演出、音響、映像全て最高の映画。特に月面の表現は息を飲む美しさ。
ただし以下の欠点を除けば…。
実在の国家的英雄を描く以上、下手な脚色が出来ないのはそりゃ仕方ないですけどね。
ハッキリ言ってつまらない。特に、アームストロング船長のキャラがつまらないのが最高にイタい。
アポロが旅立ってからは流石に面白いけど、少なくとも旅立つまでの1時間半は、とにかく 退 屈 だ。
そもそも実際のアームストロングも、クソ真面目であんまり面白い人じゃなかったらしいですね。
結局、アームストロングが無条件で尊敬される国あるいは世代でのみ有効なドキュメンタリーなんですよ。事実って退屈だよね。
ところで船長、アポロの25年後に離婚したらしいですね。事実って面白いよね。
宇宙…それは人類に残された最後のフロンティア
SF作品って言うよりは人物に重きを置いた作品ですね。
クルーに選ばれるってめっちゃ名誉だけど妬みとか描いちゃうところが監督らしいなと。
特撮の粗を隠す為?画質は粗いですが見づらくはないです。
ただ宇宙空間って暗いから寝落ちしそうになります。
当時の技術で月を目指すってやはり先人は凄い!
ソ連に対するアメリカの対抗意識の賜物なんでしょうけど…
地味。でもそれが「人」というもの。
宇宙空間で起こる様々なトラブルを乗り越えて偉業を果たし、奇跡の生還…といった、いわゆるSFモノとは違う。
キャラクターの体温さえ感じる距離感で、人間の姿を上品に、穏やかに、そして切なく描いたヒューマンドラマだった。
派手な演出は少ない。
「ゼロ・グラヴィティ」とか「アポロ13」みたいなモノを期待すると物足りなく感じるかも。
宇宙でのシーンについても、『神の視点』とも言える「引き」の画はほとんどなく、観客に与えられる「画面の揺れ」と「計器に現れる数字の動き」「小さな窓からわずかに見える外の景色」といった情報から何が起きているかを感じる、つまり搭乗員と同じ『人間の目線』で事態を乗り越える、というのがこの映画のスタンス。
そして「音」。
音楽の良さはデイミアン・チャゼル監督作品である以上もちろん言うまでもないが、今回も、小さな音、その距離や方向に至るまでこだわり抜いた感じは否めない。
鑑賞中、音の発生元を求めて振り向きたくなったのは私だけではないのでは?
主人公のニール・アームストロングは決してスーパーヒーローではない。過酷な訓練に耐え、社会の批判の矢面に立たされながら、それでも口数は少なく、感情的になることもない。だからこそ観客は「変人」にさえ見えてしまう彼の内面を覗きたくなる。彼の見ているモノを、彼の視点で、彼と同じコクピットに搭乗することで感じ…たい。
ラスト、(月面着陸は史実だからネタバレではないよね)大切な人を失いながらついに月面に辿り着いた彼が何を思い、何をしたのか。
世界の歴史に名を残した偉人の物語ではなく、一人の職業人であり、一人の夫、一人の父親としての彼の姿を描いている。
極端に言うと、ある男性に焦点を当ててドラマを作ったら、たまたまそれが人類で初めて月に降り立った人物だった…と言ってもいい。
『人間を描く』
鑑賞直後よりも、家に帰って思い出し、噛み締めるほどにその作り手の想いが伝わってくる気がしている。
観た方なら分かるはず。
あのラストシーンの二人が、何と可愛らしく、優しく、何と美しく、愛おしいことか。
奥さんのクレア・フォイの演技も素晴らしい。この人、ホントに役によって別人に見える。
とっても大人な映画。
今までの監督作品は皆好きだが、中でも本作が一番好きかも…というか、時間が経ってどんどん好きになっていく自分がいる。
ぜひ、あの「月」を大きなスクリーンで感じて頂きたい。
不覚にも泣けてしまいました。
月面での最後のシーンは途中から「たぶんこうなるのでは」と予想が付いてしまうような展開なのですが、不覚にも涙が出てしまいました。ただ、史実なのかは疑問ですが。
感心したのは月着陸船がハッチを開けた瞬間に無音となる事です。分かっていても映画効果のためなのでしょう、宇宙空間のシーンでも音がする映画がほとんどですから。
一歩そしてこれから
アメリカ本国公開してから3カ月あまり公開を待っていました。
デミアン・チャゼル監督作品。前作の『LALALAND』で主演を果たしたライアン・ゴズリングが今作では月に初めて行ったニール・アームストロング船長を演じた。
アームストロング船長の事は月に初めて行った人として記憶されているがその人となりは知るべくもなく今に至っていた。
オープニングから映画『ライトスタッフ』でのX1での飛行シーンの場面が思い出された。
X15の試験飛行。
その間たくさんのパイロットが亡くなっていた。
そしてニールの娘も病気で失っている。
その喪失感が彼に重い影を残している。
その喪失感から逃れるようにNASAのジェミニ計画へ応募する。
当時ソビエトとアメリカの覇権争いが激化。
そしてジェミニ計画を進めていく中でもたくさんの仲間たちが散っていった。
新天地でもニールの喪失感は埋められない。
それでも彼は宇宙への道に何か救いがあるのではないかと突き進んでいく。
映画はゴズリングの憂いを帯びた演技が光る。
そしてニールの妻役には先日見た『蜘蛛の巣を払う女』で主演をしていたクレア・フォイ彼女も死と隣合わせの宇宙飛行士の妻役を見事に演じていた。
『蜘蛛の巣を払う女』のリスベット役よりこちらの方がしっくりきた感じがする。
映画はニールの喪失感や葛藤を淡々と描いている。
映画的には静かに進むが途中ここのシーンにはこの効果音はかえって安っぽく感じさせるところもあったが概ね評価したいと思う。
この映画見終わって『アポロ13』が見たくなった。
エンドロールにはスピルバーグの名前もあり何故か納得。
今や宇宙競争はアメリカNASAだけでは進まなくなった。
月から次は火星へとターゲットを変えてるが近い将来にはそれも達成する事だろうがその過程でまたたくさんの人が散っていくだろう。
その周りにはニールと同じ気持ちを抱くだろう。
4DXで見るべき
演技◎演出◎構成◯題材はチートなので評価に入れてないです。久し振りに良い映画に出会えました。4DXで見たのですが席の動きが完全に映画とリンクしていて恐怖すら覚えました。4DXで見てなかったら評価は4くらいだったと思います。とにかく上質な映画なので見て損はないですお勧めします。
着陸直前の”1202”アラーム”に、感動は倍増。
物事を最初に成し遂げるということは、どれほど偉大なことなのか。多くの人がたどったあとでは、それは、"あたりまえ"になってしまう。
けっして例えが適切だとは思わないが、それは"妊娠・出産"に似ている。たいへん喜ばしいことで、周囲の家族からすると、"いつ生まれるのか"と待ちどおしく、"男の子か、女の子か"で気をもんだりする。まさか現代で"命の危険と隣り合わせ"ということはすっかり忘れている。
この映画を観て、"なんてことないロケット映画"とか、"「アポロ13」(1995)のほうがドラマティックだ"という感想を持つとしたら、すでに麻痺している。
多くのアニメや映画で、地球と宇宙を行き来するシーンを観すぎていて、"産みの苦しみ"を忘れているだけ。もとより出産の痛みなんて、オトコには分からないが…。
約50年前のロケット性能は、今から考えればオモチャ以下である。コンピューターの性能を表わす単位、FLOPS(毎秒浮動小数点演算)でいうなら、月に到達したアポロの誘導コンピューターは初代ファミコン2個分程度である。いま手元にあるスマホと比べたら、100億倍でも足りない。
デミアン・チャゼル監督と脚本家のジョシュ・シンガーは、"常に死と隣り合わせ"のミッションであることを描くためだけに全力を尽くしている。
映画冒頭、ニール・アームストロングが宇宙飛行士になる直前、幼くして病死した娘・カレンの話は単なる家族エピソードではない。子どもが普通に成長することも、"あたりまえ"ではないことを表わしている。アポロ計画で亡くなった多くの宇宙飛行士の失敗や、何度も描かれる葬儀のシーンもそうだ。
一方でアームストロングの家族との団らんや、子供と遊ぶシーンは手持ちカメラで撮影することで、家庭用ビデオの雰囲気を出し、"生きていること"と"死んでしまうこと"の対比を強調している。
この映画は、アームストロング船長の伝記でありながら、ことさら月面着陸をサクセスストーリーとすることなく静かなエンディングを迎える。
失敗に次ぐ失敗に、"命と税金の無駄遣い"と反対運動をしていた世論も、結果として月面着陸のテレビ中継に歓喜する様子は、"出産"を喜んでいる第三者と同じである。
本作はIMAXカメラで撮影されているので、IMAX上映を選択するのもいい。しかし個人的に心からおススメしたいのは、4D系で観ることだ。
4D上映自体が、多くの作品を経て進化しつづけた結果、とても細かなモーション効果を表現できるようになっている。本作の冒頭から繰り返される、"飛行訓練シーン"や"ロケット実験"が、まさに飛行士の目線で"体験できる"。ともすると、"絶対に宇宙飛行士になんかなりたくない"と思わせるほどの疑似体験だ。
チャゼル監督の意図した、静と動のコントラスト比もより大きくなる。"アトラクション効果なんていらない"、なんて決めつけないで。映画「アポロ13」(1995年) の頃は、4D上映がなかったのだ。
最後に、知っている人と知らない人では感動がまったく違ってしまう重要なシーンがある。
月着陸船イーグルが、月面へのアプローチ中に出てくる[1202アラーム]だ。劇中では全く説明されない。アームストロング船長も、1202なんて知らない。「1202アラームの意味を教えてくれ」となる。
これは32歳の女性プログラマー、マーガレット・ハミルトンの開発した、偉大なるソフトウェアなのである。ヒューマンエラーを回避するためにひそかに作られた。万が一、何らかの原因でコンピューターがフリーズしそうになると、宇宙飛行士の生死に関わる重要なプログラムだけを再起動させる。そしてそれを知らせるのが[1202アラーム]なのだ。
この時点で、宇宙飛行士が何らかのミスを冒しているという意味でもあるのだが、この画期的なプログラムがなければ、アポロは月面着陸できなかった。
だから[1202アラーム]が何度鳴っても、オートパイロットは正常に作動し続けているという意味であり、「問題ない。着陸任務続行!」なのである。
このエピソードを知っているだけで感動は倍増する。NASAで働いた女性技術者・科学者たちの貢献は「ドリーム」(2017)でも描かれていたが、ほんとうに多くの科学者のバックアップがアポロを月面に導いていた。
(2019/2/8/ユナイテッドシネマ豊洲/シネスコ/字幕:松浦美奈・字幕監修:毛利衛)
家族の不安がクッキリ
人類初の偉業には、一方で不安が付きもの。本人や関係者はもちろんだけど、何より家族の不安はいかばかりか。政府は、失敗した場合の追悼文まで用意しているような状況の中、どれだけ不安なことか。本作は、そのあたりを割と丁寧に描いている。その意味で、クライマックスは、偉業に向けて出発する前の夜の家族を描いたシーンかな。
顔芸すごい
実にいい映画。
名作と言えます。
初めて月面に辿りついた、ニール・アームストロングを描いた作品。
(「黒人ミュージシャンとして初めて月で演奏した人・サッチモ」って話じゃないから)
ニールの視点で家族や同僚への想いや、ミッションへの義務感と恐怖との間で苦しむ心の葛藤を中心に描写していました。
ストイックで真面目に仕事へ打ち込む「プロ」と、子どもに心を寄せる「父親」、二つの姿がどちらもニール。
ただし、その映画テーマゆえ、宣伝で見せていた宇宙開発的な描写が少ない。
マーキュリーもアポロも、開発シーンはほとんどなく、打ち上げなどだけの最小限のシーンしかない。
象徴的なのは、打ち上げより難しく、技術的なドラマ満載なはずの、各ミッションにおける帰路~着陸のシークエンスがないですのよ。
そこに期待して行っちゃうと、肩透かしを食らうはず。
小説で言えば一人称の映画ゆえ、ニールの視線に同化できれば、月へ向かう男の感情や思考をトレスできるといった指向であり、実体験のような錯覚を覚えるかもしれません。
ただ、心を描くのに、目や表情を追うので、ニール(ライアン・ゴズリング)の顔のアップばかりって印象を受けました。
いや、奥さんや同僚、政治家も顔のアップだらけ。
生活を圧迫して税金を戦争と宇宙開発に回す政府へのデモやってる、黒人すらアップ。
是非ともこの映画の前後どちらかで『七つの会議』を連続で観て、「日米顔アップ顔芸大会」を味わっていただきたい(七つ~はコメディですけど)。
一足お先に、月旅行!
臨場感たっぷりのIMAXで鑑賞しました。
有名すぎる実話なので、もちろん結果はわかっています。
その結果に至る過程を描いた映画です。
原作は「ファースト・マン 初めて月に降り立った男、
ニール・アームストロングの人生」です。
ドラマ性やエンターテイメント性はなく、ドキュメンタリー
映画です。
主人公の性格は控えめで、音楽も控えめで、セリフより
映像で伝えようという演出を理解しておく必要があります。
「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、
人類にとっては偉大な飛躍である」という有名な
セリフを、米国を前面に出さないことで、映像化
できているところに良い印象を受けました。
なぜ、米国がアポロ計画を遂行したのかは、ケネディ米国
大統領の以下の演説を知っておくと良いです。
「我々が10年以内に月に行こうなどと決めたのは、
それが容易だからではありません。
むしろ困難だからです。
この目標が、我々のもつ行動力や技術の最善といえるものを
集結しそれがどれほどのものかを知るのに役立つこととなるからです。
その挑戦こそ、我々が受けて立つことを望み、先延ばしする
ことを望まないものだからです。
そして、これこそが、我々が勝ち取ろうと志すものであり、
我々以外にとってもそうだからです」
「アポロ13」、「ライトスタッフ」や「ドリーム」
を鑑賞して、良かったと思う人にはお勧めできます。
登場人物は、宇宙飛行士、家族と地上スタッフです。
アポロ計画は、40万人もの人々が関わった国家プロジェクトで、
映画で描かれているのはその一部です。
ディーク・スレイトン(カイル・チャンドラー)は、
元宇宙飛行士で、心臓に病気が見つかったために、
米国航空宇宙局の宇宙飛行士育成部門の責任者になり、
宇宙飛行士達にアポロ計画の説明を行い、
誰をどの宇宙ロケットに搭乗させ、誰を船長にするか
も伝えます。
ボブ・ギルルース(キアラン・ハインズ)は、米国有人
宇宙船計画の責任者です。
X-15は、母機であるNB-52の主翼下に吊るされた状態で
高度13kmまで上昇した後に空中発進するジェット
エンジンではなく、ロケットエンジンにより高高度まで
上昇出来る能力を持つロケットプレーンです。
X-15で得られた極超音速下での空力特性や熱力学的影響
などの研究結果は、後の宇宙開発に貢献しました。
14万フィートは、42kmです。
米国の有人宇宙飛行計画は、マーキュリー計画、
ジェミニ計画、アポロ計画という3段階で構成されています。
マーキュリー計画は、1人乗り宇宙船で地球を回る技術を
確立する計画です。
ジェミニ計画は、2人乗り宇宙船で最大2週間宇宙飛行し、
宇宙空間で2機の宇宙船が接近し、ランデブー(連結)
する技術を確立する計画です。
アポロ計画は、3人乗り宇宙船で、月周回ランデブー方式で、
月面着陸し、帰還するという計画です。
月周回ランデブー方式は、司令船と機械船が月周回軌道で
待機し、月着陸船が月面に降下し、着陸し、月周回軌道へ
帰還し、司令船と機械船とランデブーし、司令船だけが
宇宙飛行士を乗せて地球に帰還します。
月周回ランデブー方式は、月着陸船を軽量化し、地球から
の発射総重量を最小限に抑えることができるために採用され
した。
宇宙船は、司令船、機械船と月着陸船で構成されています。
司令船は、円錐形で、3人の宇宙飛行士を月軌道に乗せ、
宇宙から帰還させ海上に着水します。
機械船は、メイン・ロケットや姿勢制御用ロケットおよび
その燃料、燃料電池、通信用アンテナ、水や酸素のタンク
などを搭載しています。
月着陸船は、月面に降下し、着陸し、月周回軌道へ帰還し、
司令船と機械船にランデブーします。
この宇宙船を打ちあげるロケットがサターンVです。
サターンVは、全高110.6m、直径10.1m、重量 3,038トンです。
フォン・ブラウン博士が、サターンVを開発しました。
ニール・アームストロング船長達が降り立った場所は
「静かの海」で、機動戦士ガンダムでは「フォン・ブラウン市」
となっている場所です。
アポロ11号が、地球を飛び立ち、月に着陸し、地球に帰還
するまでに要した時間は、8日と3時間18分35秒です。
月着陸船の航法・誘導コンピュータが予期しない警報
"1202" と "1201" を発生します。
月面着陸の際には使用しない司令船とのランデブー用の
レーダーが、緊急脱出する事態に備えて入っていたためです。
航法・誘導コンピュータが月面着陸に使用する高度測定用
レーダーとランデブー用レーダーのデータを処理しきれずに、
警告を発し、月面着陸に使用する高度測定用レーダーのデータ
を優先処理しました。
このおかげで、無事に月面着陸できたということです。
ニール・アームストロング船長達が月面で過ごした時間は
2時間15分ほどです。
全362件中、321~340件目を表示