デトロイトのレビュー・感想・評価
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キャスリンビグロー!こえー!
キャスリンビグローはすげえ!!
これが実話であるというだけで、もう、なんだか、心がざわつく。臨場感がすごくて、怖かった。
ジョンボイエガ!こんなに良い役者さんだったとは!フィンだけじゃなかったのだね!!
そして、白人警官役のウィルポールターさんもすげえ!!自分なら、こんな役したくない。。。と思わせる迫真の演技でした。
歴史を学ぶことという意味でも、ぜひ多くの人に見てほしい一作です!
評価はとても難しいが、観てよかったことは間違いない
音楽や車好き、あるいは映画好きのエンタメな気持ちと、シリアスな気持ちが、自分の中でコンクリフトし、うまく消化できません。
作品との距離が近く、傍観することは許されない。
”イエロー”の一言にもナーバスに反応してしまう。
当事者だったら?自分の街だったら?と思うととても恐ろしい。
往年のR&Bを聴いていると、ときどき話題になるデトロイト暴動。
本作品をみたらザックリ理解できるかな??
などと考えていたのは大甘でした。
理不尽を普遍化して、こちらへ出前してくるようなところがあります。
それでもやっぱり面白く観れちゃうところが、とてもよかった。
音楽もモータウン一辺倒じゃなく、ちょっとSTAXが入っているあたり、こちらでもドッキリさせられた。
油断も隙もないです。
役者たちの臨場感
やはり人種差別に関する感覚や背景の違い、またその現実的な知識が我々には乏しいので、スクリーン上で起こっていることが何を意味するのか、すぐに分からない事も多かった。
後の状況から「あ、さっきのはそういう意味だったのね」ということがわかるものもあれば、「結局、アレどういう状況だったの?」と首を傾げることも。
でも、社会的な地位や役職、人間関係でさえ人種差別の前では簡単にひっくり返り、生死の危機に及ぶ恐ろしさを見せつけられた。
当初は差別が目的ではなく、事更に意識していなくても、何かをしようとする中でその行動分岐が潜在的な差別意識で次々に悪い方へとエスカレートしていく。
ずっしりと胸にコタエる作品だった。
凄まじいまでの人種差別。実話だという。横暴な白人警官、貧困にあえぐ...
凄まじいまでの人種差別。実話だという。横暴な白人警官、貧困にあえぐアフリカ系アメリカ人。50年ほど前の物語だが、激しい暴動はともかく、今も同じような事件が絶えないアメリカという国。
差別される側に感情移入して、とことん恐怖を味わう。人権がないがしろにされる環境は、日本にも近づいているなあと感じる今日この頃。大いに考えさせられた。
救いは全編に流れる音楽。特に教会で歌われるゴスペルは素晴らしい。不条理に迫害される彼らから生まれた魂の叫びだと実感。
事実
絶妙に生々しかった。
差別とか黒人への迫害をテーマにした作品は数々あれど、映像技術の進歩や風潮などにより臨場感が半端ない。
終始、眉間に皺をよせて観てた。
前半後半みたいな事になってて、前半は漠然とした暴動の経緯や状況などが群像劇かと思う感じで展開されていくんだけど、後半…モーテルの中に焦点を絞ったシーンの緊迫感に愕然とする。
白人警官役の人がこれまたベストなキャスティングで…風貌といい、目付きといい、黒人を迫害する事に躊躇も疑問もない。
当時の白人の有様を見事に落とし込んでらした。いや、素晴らしい演技でした。
「演技?」と疑問を抱く程に。
まあ、なんせ最初から最後まで、アメリカの闇というか人種差別の実態を事細かに描いた作品であった。
これは事実だったんだよなあ…脚色はあるものの。差別する側の残忍さと、される側の恐怖が生々しかった。
とてつもなく理不尽な理屈が、神の鉄槌かの如く降りかかってくる。
白人とそれ以外…。
バカげた思想だが、当時はそれが常識だったのだ。
大国の闇を垣間見た作品だった。
そして、その闇は今だに仄かに燻ってもいる。
暴力シーンが怖すぎ
人種差別の映画かー、ぐらいの基礎知識で観に行ってしまったのですが、ちょっと暴力シーンが多過ぎてお腹が痛くなりました。
さっさと「陸上用のおもちゃのピストルでふざけてただけ」と正直に早く誰か言ってよ!それで済む話じゃん!とイライラしました。
本当にあんな風に差別的な警官がいるなんて信じられない。
最後に泣かされた
ビグロー監督はまるでドキュメンタリー映画のように淡々と、事実の復元をしているだけで、ものすごい緊迫してはいるが、ほとんどドラマチックな展開はなかったのだが、最後、事件に巻き込まれたトラウマで音楽活動ができなくなってしまったラリーが、冬の極寒のデトロイトで窓ガラスが割れた汚い家に住み、吐く息が白くなってしまう部屋の中で、缶のスープを温めて、鍋から直接すすって震えているところを見て、涙が出てしまった。ラリーは事件の後警官が怖くなり、聖歌隊でしか歌えないと、教会で歌わせてくれるように頼みに行く。この人は今でもデトロイトに住んで、教会で牧師をして歌を歌っているそうだ。
強烈な尋問
40分の尋問シーンが強烈。その引き金となった玩具のピストルは一体どこへ消えてしまったのだろか。そして、人権侵害となり得る警察の犯罪を野放しには出来ないし、取り締まるシステムが必要と感じた。
2018-53
傑作だけど疲れる
当該監督は自分も大好きで、米国のリアルがしっかり描かれいる大傑作。
ゼロダークサーティより過激な史実を映像化することで米国の課題を浮き彫りにしている。ただし、日本人の私ですら見ていて気分が悪くなる緊迫のモーテルのシーン40分、もう少し短くする選択もありかな。特に白人層にとっては民族の残虐性をまざまざと見せられ席を立ちたくなる人も多いんでわ。
この映画がオスカーにノミネートされない米国という現実が残念な気がした。
「キャスリン・ビグロー監督、すごい」
19本目。
監督は「ハート・ロッカー」で、2010年のアカデミー賞で、作品賞、そして女性初の監督賞などに輝いたが、その時の手法を、さらに発展させた作品になっている。
なんと言っても、40分間にわたる尋問場面が最大の見せ場となっている。
この作品を見て、今のトランプ政権下での「差別主義の広がり」が収まり、少しでもいい方向に向かってくれれば、と願うばかりである。
人間の無知、差別、偏見、先入観をこれでもかこれでもかと表現している...
人間の無知、差別、偏見、先入観をこれでもかこれでもかと表現している。ウィルポールターが憎たらしさ抜群の悪役を演じきっている。
アカデミー賞とれるかアメリカがためされている。
この問題はまだ終わってはいない
差別は過去の産物でも忘れ去られた過去の物でも無く
現在進行形で進んでいる。
人種差別然り。
それは日本人も他人事でなく
被害者でも加害者でもある。
気付かぬうちにしている差別。
例えば、無意識に発展途上国の人を見下して見ていないだろうか
外国人の友人曰く、片田舎のこの周辺でも外国人お断りの貼り紙を出しているお店もあるみたいで。
勿論、海外に行くと(特にヨーロッパでは)人種差別を受けることが多い。
アメリカもあるけどね。
気付いていないだけで、例えば出されるメニューが違うとかも差別だよねー
映像にとても臨場感があった。 実際の映像もときどきあって、これは実...
映像にとても臨場感があった。
実際の映像もときどきあって、これは実際の過去の出来事であったということがよく理解できた。
ただ、ストーリーのテンポ感が若干悪かったと思う。
全体的にはいい映画だと思った。
歌の力、映画の力
こんなことは氷山の一角の話で、今もなおどこかで起きているかも
しれない、ということにめまいを感じる。
しかし、暴力事件が問題視されるようになって、こうして
映画が作られて、それがアカデミー賞ノミネート、なんて話に
なるまでに世の中に知られることになってよかった。
それと歌。
魂まるごと投入して歌い上げる歌の美しさ。
このふたつに、救われた。
ゼロダークサーティ ハートロッカーの監督かぁ 決して観るものを気...
ゼロダークサーティ ハートロッカーの監督かぁ 決して観るものを気持ちよくさせてはくれない。今回も… だが、見とかなければという気持ちにさせる監督だ。
デトロイトはこの頃から こんな状況だったのか… そんな状況だからこそモータウンのようなエンターテイメントが生まれ、また、神を求めるゴスペルもあるという その必然がよく分かった。
パンフレットには グループを辞めてゴスペルに行ったラリー本人が主題歌を書き歌っていると述べられていた。
ここに正義は、ねぇ!
新たに暴動起こしそうな映画ですね。
部屋とワイシャツと私ならぬ、密室と鉄砲と拷問。監督のビグロー姐さんの好物が、怒涛の勢いで攻めてくるので、思わずアムロも気を失う…って、ごめんなさい。それ、違う話でした。
肌の色が異なるだけで、苦しみ続ける歴史は、数えきれない映画になりました。描かれた年代順に並べると、少しずつ、法整備は進んだようです。でも、溝は埋まらない。むしろ分断が進んでいるのかも。
映画ひとつ観たところで、世界が変わるとは思いませんが、未来が要求しているものが、報復なのか、相互理解なのか、考えるきっかけには、なりました。法律変える前に、人が変わらないとね。
アメリカの暗部と明部
スリービルボードを見て、人間の心の根深さを考えさせられたが、このデトロイトはアメリカの持つ差別意識の根底と人の恐さに目を背けたくなった。銃規制の問いをそのままにしている現代のアメリカの姿がそこにあった。しかし、それをハリウッドが取り上げる姿に頭が下がる。我が日本、日本人として問いかけなければならないんだと思いませんか。
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