勝手にふるえてろのレビュー・感想・評価
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綿矢りさらしいストーリーを松岡茉優がはまり役で好演! 本当にいたら...
綿矢りさらしいストーリーを松岡茉優がはまり役で好演!
本当にいたらかなり痛いカップルですが、面白い映画に仕上がっています。
高評価納得、是非見て貰いたい一本ですね。
最高、大好きすぎる映画に出会った
人生の救いになる、とてつもなく素晴らしい作品に出会えた…よかった…!
主人公のOLヨシカ(松岡茉優)は中学生からイチ(北村匠海)に一途に片思いをしている。しかもヨシカは学生時代イチのことを視野の端でぼんやり見る“視野見”で見ていた変わり者。そんなヨシカの前に会社の同期、二が現れ、告られる。ヨシカは脳内の彼氏か、現実の彼氏か、どちらをとるのか…!
という王道ラブコメみたいな感じだが、ただのラブコメでは終わらない。というより、便宜上のラブコメであり、全ての人の脳内を映しだしている。全ての人が味わう様々な事柄や誰しもが想像する「こうだったらいいな〜」をヨシカが代わりに行ってくれる。それだけでも爽快なムービーとして成立する。でも、ネタバレになるので詳しくは書けないが、現実は希望と絶望で満ちているということを訴えかけてきてくれている。精神的にどん底に落ちても希望はある。そんなことを表現するだけでなく観客にゴリ押ししてくる嬉しさ!
その点、観客の様々な感情を振り回しまくるような演出も気づかないくらいうまい。登場人物、特に二とヨシカに感情移入しすぎてきつかった。ストーリー自体かなりテンポよく進んで行くため飽きるどころかジェットコースターに乗っているような感覚で楽しかった。
それは、もちろん演出もあるが、松岡茉優の演技力というか松岡茉優ワールドの力量のおかげでもあろう。このヨシカという役は彼女にしかなし得ない、ここまでの映画はできないというほど。それを支える俳優陣もすごかった。
所々で出てくる釣りをしているおじさん、コンビニ店員、隣人のオカリナ吹き、バスでいつも隣になるおばさんとの会話もかなり良い(途中で明らかになることもまたとてつもなく良い)
ありがたいことに大ヒット御礼の、松岡茉優さんや渡辺大知さん、監督もいらっしゃる舞台挨拶付きで鑑賞できた。松岡茉優が、「現実では叫べないのも映画なので全部ヨシカが叫んでくれます。辛くなった時に見てもらえると元気になれると思います」のようなことを言っていたが、まさにその通りだった。
邦画嫌いな人にこそ見てほしい、いや、全人類に見てほしい作品!
あまり期待していなかった分、とにかく気に入ってしまいました。
この映画、かなり出来はいい方なのだが出来が良かったおかげで見てられ...
この映画、かなり出来はいい方なのだが出来が良かったおかげで見てられなくなった。
まず何より目を引くのは松岡茉優の妄想空間、現実空間、そして全てをぶち壊しにかかるどうにでもなれな終盤での演技。の中学時代からの夢見ごごちな所から抜け出せないでいる妄想空間と窮屈な思いをしながら細々と生きている現実空間での色々な面倒くささ(男女問わずあんなやつ面倒くさすぎて共感は出来るがとても感情移入はしたがらないであろう)役を見事に演じきっている、流石である。
それと演出面でもかなり練りこまれていて日本でこんなナイーブな演出出来る人がまだ出てくるのかと驚いてしまった。これからもこの監督のはチェックしていきたい。
だが、役者と演出がとてもちゃんと振り切ってやっている分、とてもこの映画は痛々しくて、下手なホラーよりスクリーンから顔を逸らしたくなった。通常この手の恋愛or青春拗らせ系映画の設定は育ち盛りであろうティーンの年代に設定される事が大体(去年のスウィート17モンスター)であるが、この映画だと拗らせているのは現在進行形で職についてる人であるから余計に痛々しさ倍増である。他の登場人物も細かくポカしたり色々影を落としていたり完璧なる人物ではないので(相変わらず画面を持ってく片桐はいりはやはり期待を裏切らなかったが )余計に主人公が拗らせていったりしてしまったりとても出来が良かったおかげで中々心労に来る映画であった
控えめに言って最高でした。
ただの、松岡茉優の映画にならないかと不安だったけれども、とても良い意味で裏切られた。
松岡茉優はこういう、変な役も全力の役も暗い役もすごく合う。全力で演技しているところがこの映画のストーリーに非常にマッチして最高。
彼氏役の二人が松岡茉優の感情をかき回していくが、ところどころコメディ要素があったり、泣かせに来たりと、忙しい映画笑
ただ、最近のキャピキャピした女の子のためのラブストーリーではなく、とても誇張してはいるが、これがリアルな女の子のラブストーリーなのではないだろうか。
狭い世界に生きながら、自分の憧れを捨てられずに生きてきた女の子が少しずつ本当の世界を知りながら本当の恋に気づいていくストーリーが非常に泣けるし、笑えるし。
ドリンクもあまり進まないくらい、のめり込み見ていました。なかなか、スクリーン数が多くないですが、機会があればぜひ見るべき。
とりあえず、松岡茉優のアップシーンが多い。その都度、透明感が突き抜けていく。その都度、表情に感情が溢れる。
個人的には、空耳アワーネタが最高に笑った笑
しかもめっちゃ最近のジャンパー作品笑
これはまた見たい作品でした。
こじらせ女子見参〜
今から8年も前にこのような夢想型自己チュウ女子の生態を世に知らしめた原作者の目の付け所には感服ですが、この役柄を期待に違わず本作で見事に演じてくれた松岡茉優は凄過ぎます。おじさんの私には主人公ヨシカのやること為すことが全てが興味津々でした。この作品を観たら世の草食系男子は益々怖気付いてしまうかも知れませんね。勿論冗談ですが...
『フランシス・ハ』を思い出した。
なりたい自分と実際の自分の落差を受け入れられずにジタバタする女の子がやがて現実を直視し大人になっていく。こういう映画を前にも観たような気がして思い出したのが『フランシス・ハ』だった。あの映画の中でも感情を爆発させたフランシスが街の中を踊りながら駆け抜けていくミュージカル風のシーンがあり、印象的だったので覚えている。
20代はつらい時代だと思う。自分の人生をどうすればいいのか、自分は何になればいいのか。周りを気にしながら自分のことばかり考えて、自分を守るのに必死だったような気がする。
思いがけなく恋愛の当事者になったことで舞いあがり、10年来の恋という夢(妄想?)を現実化しようとして打ち砕かれたヨシカは危うく現実そのものを失いそうになる。見ていてハラハラと痛々しかったけど、あんな大声で泣けるエネルギーがあるのだからきっと大丈夫だろうとも思っていた。キリシマ君に出会えたのは奇跡的なことだから大切にしてほしい。
ヨシカがあんなに自己中だったのは、それまでの人生に彼女にとって意味のある他人がいなかったからなのかもしれない。妄想の中でさえ他人との付き合い方は一方的に自分のことを話すだけだったし。怖がらないで周りの人とお天気の話からできるようになるといいなと思う。主演の女優さんはきれいごとではない生身のヨシカを見事に演じていた。
クスっと笑える
出だしはよくある感情を全部台詞で言うタイプの個人的に大嫌いな映画か?
と思って辟易しかかっていましたが、それも何か途中からBGMの様に感じられ
映像的にも魅せてくれるので、テンポよく後半はあまり気にならないどころか没入感すらありました。
途中途中で挟んでくる笑いどころも自然で、クスっと笑えます。(ベタと言えばベタなのかもしれませんが)
「二」君に感じる思いは、観客側と主人公で徐々にシンクロしていく様で面白いです。
監督に拍手
赤い付箋の使い方、妄想の水の表現、そして音楽と配役の妙、セリフの使い方と名前の付け方。こういう映画の作り方があるんだなと非常に楽しめました。
大九監督の映画は初めて見たのですが、松岡の長セリフのアップ、上からのショットなど、ハッとさせられるシーンがあり、監督のセンスが良いなと、別の映画も見たくなりました。
主役の松岡は、非常に良いです、長いセリフも表情も豊かでこれからが楽しみ。そして、水谷豊の娘の趣理が良い。何故か目が離せない。彼女がもっと大きな役を演じているのを見てみたいです。
こんな娘いるかもね…
適当に笑えた。ただ、こんな娘がいたら、面倒だろうなぁって思った。ちょっと退くかも?
観てから時間が経つと、ほとんど残らない内容かも?
原作も知らず、もっとふるえるような内容かと思っていたけど、ま、こんなもんかもね…。
だから映画はやめられない!
いつもなら日曜日レイトショーで座席両サイド空き!の余裕でベストなコンディションの観賞と思いきや右隣は最悪の熱々カップル、その更に右隣の奴はスタート直後から間違いなく持ち込みスナックをガサガサ、ポリポリ!後方席の若い兄ちゃん3人組の一人が鼻をズルズル!完全アウェイ・敗戦濃厚。がしかし、この悲観的且つ絶望的な状況を覆し作品の完成度が全てのノイズをキャンセル。良い映画を魅せていただきました。
良い映画って一ミリも無駄なセリフも無駄なカットも無いんだよな。これって奇跡的な事だと思う。
なんか人間っていじらしくてかわいいなぁと感じさせてくれる。たまにこんな作品に遭遇すると生きててよかったなぁと思う。
「ガラス玉に金魚を十ばかり入れて机の上に置いてある。余は痛(いたみ)をこらへながら病床からつくづくと見て居る。痛い事も痛いが綺麗な事も綺麗ぢや」
正岡子規の言葉ですが…。
「この映画がある。余は生きることの痛(いたみ)をこらへながら味気ない日常からつくづくと観て居る。辛い事も辛いが綺麗な事も綺麗ぢゃ」
そんな映画です。
俺らの話
妄想の世界に逃げ込んで。
勝手に誰かを神格化して。
それらを誰かに押してけて、期待して。
裏切られたと被害者ぶって。
被害妄想だけが膨らむ。
俺らの話過ぎて震えが出るわ!
音楽とかギャグのテンポとかドンピシャでした!
上手い。
ストーリーの仕立て方も、撮り方も、松岡茉優ちゃんの演技も、とにかく上手いと思いました。
とても面白かったです。
映画として観てるぶんには笑えるんだけど…身近にこんなイタい子いたら…ちょっと引くレベル。
関わりたくないかも(笑)
結局人は自分が一番かわいい。
今年1本目。周りで話題だったので観に行きました。口コミ効果か、満席のミニシアター。
なになに意外とハッピーな映画?と思ってみていたら、途中からぐっと話が変わって、目も当てられない感じになるあたり、ありがちな間延び感がなく、ずっと笑って泣いて楽しめました。
何より松岡茉優の演技が良すぎて、女子ならどこかしらに共感しちゃうのでは!と思っている私は、よしかと同じクズさを持っているからかなと、、、。この映画で心が洗われる、という謎の感情に見舞われ、なんだかすごく反省した鑑賞後感。
「勝手にふるえてろ」っていうセリフは、不満ばっか言って現実に向き合わない過去のよしかに言ってるんだろうけど、そのまま私にぶつかってきた感じでした。
自分が一番かわいい自己中だって自覚のある人、ひねくれ拗らせ女子にオススメしたいです。
また目を覚ましたい時に、自戒の念を込めて観たいと思います…。
松岡茉優当たり役過ぎ
面白かった。古くは岡本喜八「江分利満氏の優雅な生活」のようなエッセイの文体をまんま劇中トレースするやり方で笑って笑って悲哀を出させる映画として成功している。というか松岡茉優当たり役過ぎる。持ってる能力が全面フィット。更にかなり魅了的に撮られていて、こんだけ彼女の魅了を詰め込んだ映画はしばらく観れないだろう、と思うと残念なほど。
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